洗濯機の使い方を知らないのにネット検索できるあなたへの丁寧な解説
洗濯機の使い方がわからない人や買ったばかりの人に向けて、洗濯の基本を解説します。縦型洗濯機の初歩的な使い方、洗濯モードの違い、節水・節電のテクニックも紹介。洗濯表示の確認の仕方も覚えておき、スムーズに洗濯機を使いこなしましょう。
洗濯機を使った洗濯の基本
一人暮らしを始めたばかりで洗濯のやり方がわからない、慣れない洗濯を自分でする必要が生じたという人に向けて、まずは洗濯の基本を解説します。
・洗濯機で洗う
・洗濯物を干す
洗濯機の使い方はメーカーごとの機種によって異なりますが、基本の流れは同じです。
洗濯表示を確認する【新表記あり】
洗濯表示とは、洗濯が可能かどうか、適切な水の温度、使っていい洗剤など洗濯の詳細を表したもの。衣類にタグとして付けられています。2016年に、海外のマークと合わせるために日本の洗濯表示も統一されました。
桶のマーク【洗濯OK・NG】
表示に桶や洗面器のようなマークを見つけたら、それは洗濯できるかどうかを表したもの。図のように、上が開いていて波線があれば「洗濯できる」ということ。
数字を見つけたら
桶の中に数字が書かれていれば温度の上限を示します。衣類の生地によって適切な温度があるためです。標準は40℃ぐらいなので「40」と記されています。
横線を見つけたら
桶のマークの下に横線が描いてあれば、それは洗濯物のデリケートさを示します。横線が1本なら標準で、普通に洗濯機で洗ってOK。2本の場合は、洗濯機でも弱モードが推奨。
手の平を見つけたら
手のイラストが描いてあれば、手洗いすべき衣類であるということ。無理に洗濯機で洗うと、形が崩れたり生地が傷んだりする可能性があります。
×印を見つけたら
×印があればご想像通り「洗濯不可」です。手洗いも危険です。クリーニング店へ持っていくことをおすすめします。
クリーニングについて不安なら「クリーニングの出し方徹底解説!初めてお店に行く前に必ず読むべし!」の記事でも参考にしてください。
洗濯表記の旧表記
数年前から持っている服だと旧表示の可能性があります。洗濯機で洗えるものにはこのように洗濯機の簡易イラストがあり、この場合は「40℃で弱モードで洗う」ということがわかるでしょう。
手洗いすべき衣類には、桶の簡易イラストに「 手 洗 イ」と書いてあるかと思います。これが×印だと洗濯禁止なのでクリーニングへGo!
洗濯機で洗う
業者によって洗濯機が設置済みで、電源も入れた状態からスタート。ボタンがたくさんあり戸惑いますが、初めは迷わず「標準」コースの一択です!
速く洗えるコース、手洗いコースなど、なんだか便利そうなボタンもあるかもしれませんが、余計なことをすると、一回の洗濯で服がダメになる可能性が大! 慣れてくるまでは触らないようにしましょう。
洗濯ネット
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洗濯ネットは、デリケートな衣類や小物を洗うのに便利です。100均でも買えますね。こちらの記事で洗濯ネットの詳しい使い方についてご紹介しています!
洗濯が終わったら干す
洗濯が終わったら、すぐに洗濯機から出してください。時間がなくて干せない……なんてときも絶対に入れたまま放置はしないで!服がしわくちゃになり、カビ臭い嫌なニオイも発生します。すぐ干せなくても、せめて洗い終わったら蓋だけはすぐに開けたままにしましょう。
洗濯機の使い方【写真で解説】
今回は標準コースを使う方向で進めていきますが、洗濯機ごとに仕組みは違うので、事前に説明書を読んだ方が確実です。
・洗濯表示を見てから洗う
・余計なボタンを押さない
・洗濯物を入れすぎない
・洗濯物を放置しない
電源を入れたら、洗濯機の水栓を開けます。閉まってると水が出てこないので、開いていることを確認してください。
意外と知られていませんが、洗濯機の水栓は、使わないときは閉めておくのが基本です。最近は蛇口を開きっぱなしにしておいても大丈夫なタイプがありますが、万が一の水漏れに備えて、使うたびに開け閉めをするようにしましょう。
ポケットには何も入ってませんね?洗濯表示は確認してありますね?それでは投入です。1回の洗濯物の分量は説明書に従います。
他のボタンに惑わされることなく、「標準」のスタートだけ押せばいいのです。
今どきの洗濯機は洗濯物の量を計ってくれるはず。それに応じた量の洗剤を入れます。円を描いて全体にまんべんなくかけるように入れましょう。
あるいは洗剤の容器に記載された使用量の目安に従ってください。おしゃれなボトルに詰め替えてしまうと、目安量がわからなくなるので、洗濯に慣れるまでは要注意です。
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すすぎが1回でOK、ドラム式にも使える液体洗剤。衣類がなるべく臭わないよう、除菌にこだわりたい人におすすめです。
フタが閉まっていないとスタートしない、途中で止まるというトラブルが発生します。しっかりと閉じられているか確認してください。
繰り返しになりますが、洗濯が終わったら、洗濯機の中に放置しないでくださいね。
洗濯物を干す際の手順はこちらの記事を参考にしてみてください♪洗濯物の干し方や便利なアイテムも紹介しています。
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柔軟剤も使いたいという場合
衣類をふんわり仕上げる、いい香りをつけるために柔軟剤を使いたい場合。多くの洗濯機には柔軟剤や漂白剤を入れるためだけの投入口があるで、必ずそこを使ってくさい。
柔軟剤について、分からないことがあればこんな記事もありますよ!
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洗濯の水の温度にこだわる【上級編】
さて、洗濯機で洗濯する基本的なことをお伝えしましたが、ここからはちょっと踏み込んで上級者の方に向けたお話。
温度を意識するメリット
洗濯に不慣れなときは水の温度まで意識する必要はありませんが、温度にこだわるのにもメリットが。実は、温度が上がるほど汚れが落ちやすくなるんです。食器の汚れもお湯を使った方が取れやすかったりするのと同じですね。
洗濯表示に書かれている数字は、生地が耐えられる水温の上限。例えば「40」の表示なら40℃までは上げていいよ、ということ。
お湯を用意するのにおすすめの2つのグッズ
大量のお湯を用意するのはそう簡単じゃない……と思われますが、簡単な話、お風呂のお湯を使えばいいのです。必ずしも残り湯を使えということではなく、普通にお湯を溜めてから洗濯機に流し込んでもいいわけです。
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こういうポンプ付きのホースを使うと作業が楽です。
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風呂と洗濯機があまりにも遠くてホースが届かないなら、バケツでせっせと移し替えましょう!何往復かすることになるので、バケツ自体が軽い素材のものがいいですね。
洗濯モードに詳しくなる!
標準の洗濯に慣れてきたら、次のステップへ進みましょう。いくつかのコースが備わっているかと思います。普通の洗濯機はこんな感じではないでしょうか。
・スピードコース
・ドライコース
・毛布
・洗濯槽洗浄
・乾燥
短時間で済ませるコース、大型の毛布などを洗うコース、簡易な乾燥機能が備わっている洗濯機もありますよね。運転切替のボタンでコースを選びましょう。
スピードコース
約20分ちょっとで終わるお手軽コースです。すすぎを少なくすることで短時間化しています。さっと洗濯を終わらせられ、電気代も少なくて済むスピードコースですが、欠点は汚れが落ちにくくなること。
量が少なくて、一日着ただけあまり汗をかいていない部屋着とかならスピードコースで充分ではあります。近年は洗剤の洗浄力が高くなってきたので、使えなくはない機能だと思います。
ドライコース
「手洗いコース」「おしゃれ着コース」と書いてある機種もあるかもしれませんね。要するに優しく洗うコースです。
クリーニング店で行われる「ドライクリーニング」は、水で落ちない汚れを、水を使わずに石油などで洗うというやり方。「ドライコース」は響きが似ていますが、家庭用洗濯機のドライコースでは水を使います。生地が傷まないように水流や水量を抑えた洗濯モードです。
洗濯表示に「ドライ」とあるものはドライコースで洗いましょう。おしゃれ着用洗剤を使うと、繊維がコーティングされて傷みにくくなります。しっかり洗濯ネットには入れてくださいね。
しかし結局は水洗いなので、絶対に縮めたくない、型崩れさせたくないという大事な衣類は手洗いかクリーニング店をおすすめします。
毛布コース
文字通り、毛布を洗うときに使うコースですね。毛布は大きいので、ぐしゃぐしゃのまま洗濯機に突っ込むと、洗濯中に絡まって停止したりします。説明書で、コンパクトにたたんで洗うよう指示されているはずなので、確認してみてください。
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洗濯槽洗浄コース
これは、洗濯をするのではなく、洗濯槽そのものをきれいするために使うコースです。
洋服の汚れを落としてくれる代わりに、洗濯機はどんどん汚れていきます。洗濯槽に溜まっていく汚れをそのままにしておくと、カビが蓄積し、洗濯物にまで付着するように。定期的に洗濯槽洗浄コースを活用しましょう。
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乾燥コース
洗濯が終わった衣類を乾かすコースです。機種によりますが、熱風で完全に乾かし切るコースと、ある程度まで水気を飛ばす簡易な乾燥コースがあります。縦型洗濯機の多くは簡易な乾燥しかできないので、そのままだと「生乾き」です。しっかり干して乾かしましょう。
お好みコース
自分の希望する洗濯コースを設定できる機種もあります。あまり汚れていないタオルはすすぎ1回でいい、など洗濯がパターン化してきたら設定するのもありですね。
洗濯の水道代や電気代を節約するコツ
洗濯機を使うにあたって、主にかかる費用は以下の2つ。
・電気代
どちらも料金が上がってきたので節約しておきたいところですよね。塵も積もれば山となる。日々小さな節約を意識すると、大きな成果に繋がりますよ!
洗濯の量を調節する
あまり洗濯物が溜まっていないのに、毎日ちょこちょこ回してはいませんか?節約の面からはNG!
まとめ洗いで節水
多くの方が、洗濯物に合わせていちいち水の量を調整していないと思います。調整できない機種もありますよね。ということは、同じ水量を使うならまとめて一回で洗う方が良いのです♪規定の量を超えない範囲でまとめ洗いをしましょう。
まとめ洗いで節電
節約できるのは電気も同じ。まわす回数が少なければ少ないだけ、電気代もカットできます!洗濯物の目安量は説明書に記載があるかと思いますが、おおよそ洗濯機の容量に対して80%ぐらいがおすすめ。
風呂の残り湯を使う
節水の王道といえばやはりこれ。でも「残り湯って汚いのでは……?」と心配で使わない人も多いのだとか。しかし、入浴剤を使っていない、何日も溜めた残り湯でなければあまり問題ありません。
洗濯の「洗い」の工程は洗濯洗剤を使うため、残り湯で十分。その後の1〜2回のすすぎに水道水を使えば、洗濯物はきれいになります。
ただし、風呂の残り湯は一晩おいただけで雑菌が増殖します。洗濯に使うなら、お風呂に浸かった日の晩までにしましょう。
まとめ
洗濯を始める前に、まずは洗濯表示を確認。デリケートな衣類や小物はちゃんと洗濯ネットに入れてから洗いましょう。
慣れるまでは余計な機能に気を取られず、標準モードで慎重に。洗濯物を入れて、スタートボタンを押し、洗剤を入れ、終わったらすぐに乾かす。これだけで最初は十分です。
洗濯物は入れすぎず、洗ったまま放置しないように注意!洗ったらなるべく早く干しましょう。
洗濯槽洗浄モードを使っていても、汚れは洗濯槽の裏側などに蓄積していきます。自分で掃除するのは難しいので、定期的にプロへ洗濯機クリーニングを依頼しましょう!
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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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