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更新日 :2020年02月17日

水道パッキンの参考書!水漏れの箇所別3つのケースの対処法も解説!

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ご家庭の水道から突然水漏れして、焦った経験はありませんか?

一口に水道と言っても、蛇口の吐水口だけでなく、パイプやハンドルの付け根、蛇口の取り付け部分から漏れているなんてこともあるかもしれません。

原因はなんだか分かりますか?
ほとんどの場合、「パッキン」と呼ばれる箇所が原因だと考えられます。

そして、そのパッキンを交換するだけで、水道の水漏れは解決する場合が多いんです!

「でも、水道の仕組みってなんだか複雑そうだし、そもそもパッキンてなんだ?よく分かんないから、業者さんに頼めばいいかな…。」
故障を見つけたら、すぐにそう考えてしまう人も少なくないのではないでしょうか?

でも、ちょっと待ってください。
実は、パッキンは、手順さえ抑えれば初心者でも修理することができるんです。

今回は、そもそもパッキンって何?というところから、水漏れの箇所ごとに、それぞれパッキンの交換方法を手順を追って紹介していきます。

気がついた時点ですぐに修理しないと、被害はどんどん広がってしまい、大変なことになるかもしれません。
症状にもよりますが、少しでも異変を感じたら、自分で修理にチャレンジしてみてください!

そもそもパッキンとは?

パッキンとは、簡単に言うと「小さなスキマを埋めてくれるゴム製の部品」のことです。

例えば、水筒や弁当箱などのフタを外した際、ドーナツ状のゴム製の部品を目にしたことはありませんか?

そのゴム製の部品は、ケース部分とフタ部分の小さな隙間を埋め、液体の漏れを防ぐ役割をしてくれています。
そしてその部品こそが「パッキン」と呼ばれるものです。

細かく言うと、隙間を埋めるための部品は、工学用語で「シール」と総称されますが、パッキンとはその中でも、ひねったり着脱したりと、比較的動きのある部分に用いられる部品です。

このシールという部品は消耗品で、中でも動くことにより摩擦などが生じやすいパッキンは、劣化がはやいです!

水道パッキンの場合は、10年くらいが耐用年数と言われています。
パッキンが経年劣化することによって、水道の場合は水漏れに繋がっていきます。

また、水道の場合は1つだけでなく、水道内に複数のパッキンが使われているため、水漏れの箇所によって交換すべきパッキンも変わってきます。
パッキンの交換、特に水道パッキンの場合は、どこから水漏れしているのかを見極めることが第1歩になります。

続いては、水道の内部構造について見ていきましょう。

水道の内部構造は?

水漏れを直す上では、まずは水道の構造を知っておく必要があります。

この記事で出てくるあまり聞き馴染みのない専門用語も出てくるので、確認して見てください!

ケレップとは、コマパッキンとも呼ばれ、ハンドルを取り外してすぐ下のあたりにある部品のことです。
弁のような役割をしていて、蛇口をひねると、このケレップが上にあがり水がでる仕組みです。

三角パッキンとは、ナットの下に収められているパッキンで、ハンドル部分の水漏れを防ぐ役割をしています。

他の部品は、なんとなくイメージがつくのではないでしょうか。これからの手順でここらへんのワードが出てくるので、しっかり確認してみてください!

吐水口からの水漏れ

おそらく、水漏れの中で1番多いケースかもしれません。

しっかりハンドルを締めているはずなのに、吐水口(普段水がでる部分)から水がポタポタ落ちてきたら、ケレップの劣化の可能性が高いです。
このケースの場合、ケレップの中でも、ゴムパッキン部分のみが劣化していることが多いです。
そういう場合は、その部分のみを交換するという選択肢もあります。

ケレップには、13水栓用と20水栓用の2つのサイズがあります。
一般的な水道では、13水栓用のサイズが使われていますが、きちんと自宅のパッキンのサイズを確認してから購入することをオススメします。
パッキンのサイズは、大きさ(直径)によって決まっているので、確認してみてください!

ではさっそく、手順を紹介していきます!

用意するもの

・レンチ(プライヤーでも可)
・プラス、マイナスドライバー
・ピンセット
・交換用のパッキン

おすすめの商品

オーソドックスなモンキーレンチです。比較的大型のタイプですが、その分パワーもあり、女性の方でも使用できます。お値段もお手頃なので、ご家庭でたまに使用するには、オススメです!

  手 順  

1. 元栓を閉める

閉めないで作業すると、床一面水浸しになってしまう恐れがあります。
元栓は、屋外にある場合が多いですが、家庭によって場所が違いますので、しっかり確認しましょう。
元栓を閉めた後は、洗面所やキッチンなど適当な場所で蛇口をひねってみましょう。
水が出なかったら成功なので、早速作業を始めていきましょう!

2. ナット部分を外す

レンチやプライヤーで、ハンドル下についているナットを外します。
ナットは、左回りに回すと緩めることができます。

3. ハンドル部分を外す

ナットを外すと、ハンドル部分が取れるようになるので、指で取り外しましょう。
上に持ち上がれば簡単に取り外せます。

4. ケレップを取り出す

ハンドルを外すと、本体の部分から、棒のような小さな突起にゴム製のパッキンが付いている部品が現れます。それがケレップです。

素手で取れない場合は、ピンセットを使用して取り出しましょう。

5. ケレップ、もしくはゴムパッキン部分のみを、新しいものに取り替える

ゴムパッキンのみを交換する場合は、細かい手作業が必要になります。
細かい作業が大変な方、失敗しそうな方は、ケレップごと交換するのもありです。

6. 元に戻す

同じ手順で元に戻しましょう。

注意
ナットを強く閉めすぎないようにしましょう

ナットを強く閉めすぎると、ハンドル部分もきつくなってしまいます。

7. 元栓を開ける

元栓を開け、水漏れがないかの最終チェックを行います。
これで改善されたようなら、修理成功です!

ハンドルからの水漏れ


ハンドルの根本らへんから水がポタポタ落ちてくる場合は、水栓ハンドル内のパッキンの劣化が原因と考えられます。

水栓ハンドル内のパッキンの交換も、ハンドル部分の取り外しが必要になります。

用意するもの

・レンチ(プライヤーでも可)
・プラス、マイナスドライバー
・交換用のパッキン

  手 順  

1. 元栓を閉める

水浸しにならないためにも、元栓はしっかり閉めましょう。

2. ハンドル上のカラービスを取り外す

指では取り外せないので、レンチやプライヤーで取り外しましょう。
反時計回りに回すと外すことができます。

注意
あまり力を入れすぎないようにしましょう

力を入れすぎると、ビスが割れてしまう恐れがあります。

3. ハンドルを取り外す

カラービスを取り外すと、ハンドル部分も簡単に取り外せるようになります。
指で真上に持ち上げるだけで、取り外し可能です。

4. ナット部分を外す

ペンチを使って、反時計回りに回しましょう。
ナットを外すと、三角パッキンが露出します。

5. 新しいパッキンに交換する

新しいパッキンに交換しましょう。
パッキンから上、ハンドルまでセットになった商品もあるので、どうせなら全部交換したい人は、そちらも検討してみてください!

6. 元に戻す

同じ手順で、元に戻します。先ほど同様に、ナットはきつく閉めすぎないようにしましょう!

7. 元栓を開ける

元栓を開けて、水漏れを確認してみましょう。

 

水栓本体と壁の接合部からの水漏れ

蛇口本体とは関係なく、接続部分から水漏れしているケースは、内部のシールテープの交換が必要な場合が多いです。

用意するもの

・水栓取り外し用レンチ
・歯ブラシ
・シールテープ

シールテープとは、小さな隙間を埋めるもので、パッキンのシール版みたいなイメージです。この商品は、1メートルという長さで、1つの水栓を修理するには十分です。セロハンテープなどのように簡単に使用でき、強度も高いので、強く引っ張りながらの作業も可能です。

  手 順  

1. 元栓を閉める

もちろん、元栓は閉めましょう。

2. 蛇口部分全体を取り外す

レンチを使って蛇口を取り外します。蛇口本体にレンチを引っ掛け、反時計回りに回すと、取り外すことができます。

3. 配管を掃除する

蛇口を取り外すと、配管が露出します。配管内にシールテープの残骸などのゴミが残っていると、交換修理がうまくいかない場合もあるのでしっかり掃除しましょう。

4. 古いシールテープを外す

蛇口は、付け根側(壁との密着側)に小さな突起があります。そこにシールテープが巻きつけてあるので、まずは古いシールテープを取り外しましょう

5. 新しいシールテープを取り付ける

新しいシールテープを、引っ張りながら、時計回りに5周ほど巻きつけます。

6. 蛇口を取り付ける

時計回りに回して、蛇口を取り付けましょう。

注意
無理に入れ込まないようにしましょう

もしきつい場合には、無理に入れ込むのではなく、シールの巻き数を少なくするなどして対応しましょう。

7. 元栓を開ける

元栓を開けて、水漏れの有無を確認しましょう。

ポタポタと水が落ちてこなければ、修復成功です!

 

洗面所のにおいも、水道が原因かもしれません。洗面所の臭いが気になる場合は、こちらの記事で対処法を解説しているので、目を通してみてください!

まとめ

いかがでしたか?

水道の故障は、初めてだとどうしても手がつけにくいと思います。
ですが、必要な工具と正しい手順を知っていれば、軽度な水漏れなら自分で直すことができちゃうんです。

今回は3つのケースをみていきましたが、部品の欠損などがない場合は、大抵の場合はパッキンの交換で修復可能です!

業者さんに頼むのも1つの手ですが、ぜひ自分でチャレンジしてみてください!