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更新日 :2020年03月14日

ボイラーが故障!?給湯器の修理の前に必ず確認すべき5つのポイント

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あったかいお風呂でリラックス。
1日のご褒美みたいな、幸せな時間ですよね。

でも、お家の給湯器が故障して突然お湯が出なくなったら……?
そんな特別な時間もなくなってしまいます。

今回は、わが家の給湯器がちょっとおかしいな?と思ったあなた向けのお話。
給湯器の寿命や、すぐに業者さんを呼んでほしい症状のこと、給湯器のエラー表示の話、そして具体的なトラブルのチェックポイントなどを解説しています。

給湯器の不具合が、早く直りますように!

給湯器について知っておきたいこと

給湯器の具体的なトラブルと対処法のお話をする前に、まずは知っておきたいことを2つ紹介します。
給湯器の寿命、そしてすぐに業者さんを呼んでほしい症状についてです♪

給湯器の寿命は7~10年

給湯器の寿命は、だいたい7~10年。
え、そんなに短いの?と思うかもしれませんが、実は10年ももたないことが多いのです。

昔の給湯器は機能も構造もシンプルでした。
今の給湯器は多機能で、複雑な構造をしています。複雑であるほど、機械って壊れやすいですよね。

だから、10年はもたない。
目安として、1日1時間の使用で10年、とされています。

寿命は7~10年であることを頭に入れておいて、まもなく寿命なら、修理だけでなく買い替えも考えてみましょう。

 

すぐに業者さんを呼んでほしい症状

そして、もう1つ、いろいろ試してみる前にすぐに業者さんを呼んでほしい症状も紹介しておきます。
というのも、放っておくと火事につながってしまう可能性があるからです!

黒い煙が出る
酸っぱい臭いがする
油漏れしている

この3つのパターンのときは、すぐに業者さんを呼んで点検・修理をしてもらいましょう。
何度もいいますが、火事は起きてほしくないです……お願いします!

給湯器は3種類

給湯器には3つの種類があることをご存知でしょうか?
給湯器別に、トラブルへの対応の仕方や、修理の考え方などが違ってきます。

まずは、自宅の給湯器がどの種類なのか、チェックしておきましょう。

あなたの給湯器はどれ?(灯油・電気・ガス)

給湯器の種類は、大きく分けて「灯油」「電気」「ガス」
お湯を沸かすための燃料の違いで、種類が変わってきます

灯油を燃やすのか、ガスを燃やすのか、電気で温めるのか。
それによって、給湯器の種類が違ってくるんですね。

このように、水を温められれば良いので、その他にも薪タイプや太陽光を利用した給湯器が設置されている家庭もあります。

とはいえ、薪や太陽光という方法は、あまり一般的ではありません。
ここでは、9割以上の家庭に設置されている、灯油、電気、ガス給湯器について、くわしくみてみましょう。

それぞれの特徴をご紹介!

灯油給湯器の特徴

「灯油で給湯?」
と驚く方もいるかもしれませんが、北海道や東北、北陸など、雪の多い地域ではメジャーな灯油タイプの給湯器。
寒い季節にお湯を出すためには、大容量の給湯器が必要ですよね。
当然、燃料代も上がってしまうのですが、コストの安い灯油タイプなら、安心してお湯を作れます。

灯油給湯器は、壊れにくいことでも知られているため、コスパを考えるなら灯油がおすすめです。価格的、機能的には圧倒的に強い灯油給湯器ですが、定期的に給油が必要、というデメリットも覚えておきましょう。

電気給湯器の特徴

電熱ヒーターや熱交換機を利用して、お湯を作る電気給湯器。
電気代が安いことで知られるエコキュートも、電気給湯器の一種です。
灯油給湯器やガス給湯器と比較して、音が静かだったり、火を使わないから環境にやさしく安全だったり、という点が大きなメリットです。

その一方で、初期費用が高い、水圧が弱い、お湯切れする場合がある、というデメリットがあります。お湯切れを防ぎたい場合は、家族の人数やライフスタイルに合ったサイズの給湯器を選ぶようにしましょう。

ガス給湯器の特徴

マンションに取りつけられていることが多い、ガス給湯器。
最近は、コスパの良いエコジョーズに注目があつまっています。
ガス給湯器は、灯油のように給油する必要がないながら、高い給湯能力や水圧を誇るという点がメリットです。

電気給湯器よりも手ごろな価格で購入できますが、やや寿命が短いというデメリットもあります。また、お湯を沸かす際に音が鳴るため、給湯器を寝室のベランダにしか設置できない、などの理由で、どうしても気になる場合は電気給湯器を選びましょう。

給湯器のトラブルと対処法は、エラー表示をチェック

では、本題です。お待たせしました♪

給湯器のトラブルと対処法を考えるときは、「エラー表示が出る」ときと「エラー表示が出ない」ときの2つによって、結構変わってきます。
エラー表示が出ているかどうかで2つに分けて、簡単に解説しますね。

エラー表示がでるとき

エラー表示がでるときは、給湯器が自分で何がおかしいのかわかっています。
エラーの番号が表示されるはずなので、番号を取扱説明書でチェックしましょう。
取扱説明書には、簡単なそのエラーへの対処法も書いてあります。
その指示に従って、自分でもできるような対処ならやってみましょう♪

エラーの番号が取扱説明書にないんだけど…?

そう、実はエラーの番号が取扱説明書に書かれていないこともあるのです。
それは、「プロじゃない人が番号を知ってもどうしようもできない番号」だから。

つまり、業者さんしか修理ができないトラブルで、業者さんへのお知らせ用の番号、ということですね。

そんなときは、業者さんを呼ばないとどうしようもないので、呼びましょう。

エラー表示がでないとき

なんだか給湯器がおかしいんじゃないかな…?と思っても、エラー表示がでないこともあります。
給湯器そのものが、自分の不具合だと認識できていない、ってことですね。

これには、2種類あります。
認識できてないけど給湯器そのものの不具合のとき
給湯器以外の不具合のとき
があるのです。
例えば、お湯がでないのはガスの問題だった、みたいな。

エラー表示はないけどちょっとおかしい、というときには、自分でできるのはまず「給湯器の問題かそうでないかを確認する」こと。
というわけで、給湯器の問題かそうでないか、ちょっとチェックしていきましょう!

よくありがちなトラブルとして
お湯がでない
温度が安定しない
煙が出る・くさい
変な音がする
油漏れ
の5つを紹介します。

チェックの結果、やっぱり給湯器の不具合だった…というときは、迷わず業者さんに連絡してください。
不具合があるままそのまま使うのは、結構危ないです。
給湯器は自分で修理できるものでもないので、やっぱりお願いするのがいいですね。

 

 

 

お湯がでないときのチェックポイント

最初は、お湯が出ない!というときの話から。
お湯がでないと一口に言っても、いくつかの状況が考えられます。

そもそも水は出る?

そもそも水は、出ていますか?
お湯だけでなく水も出ない、というときには、水道の問題です。

水の元栓は閉めていない?
断水中ではない?
水漏れしていない?
フィルターは詰まっていない?

など、水が止まっている原因を突き止めましょう。

 

ガスコンロは使える?

水は出るけどお湯が出ない、というときは、ガスの問題の可能性があります。
ガスコンロが正常に使えるかどうか、確認してみてください。

ガスコンロが使えない、というときは、お家のガスメーターを確認してみましょう。
ガスではなく石油給湯器をお使いなら、石油が足りているかをチェックです。

 

冬?

ガスに問題がなく、そして季節がとても寒い冬なら、配管が凍結しているのかもしれません。

凍結しちゃった、というときは、自然に溶けるのを待つしかありません。
そんなの待ってられない!なら、業者さんを呼びましょう。

 

給湯器の設定の問題じゃない?

最後に、給湯器の設定の問題ではないか確認しましょう。

ブレーカーは落ちていない?
給湯器のリモコンのスイッチは入っている?
給湯器のコンセントはささっている?
給湯器の設定温度が低くなっていない?

これでも問題が無かったら、原因は給湯器そのものの可能性が高いです。
業者さんに連絡してみましょう。

 

温度が安定しないときのチェックポイント

温度が安定しないと、突然、熱いお湯が出てきてしまってやけどしそうになったり、冷たい水が出てきてびっくりしたりしてしまいます。
けっこう困りますよね。

順番に、チェックポイントを見ていきましょう。

給湯器の設定の問題じゃない?

給湯器の設定が正しいか確認しましょう。
「ゆらぎ」といって温度が上がったり下がったりする機能を使っていませんか?

 

1か所から?

温度が安定しないのは、1か所の水が出る場所だけですか?

例えば、キッチンの流しでは温度が安定しているけど、洗面台では冷たくなったり熱くなったりする、みたいな。

もしそうなら、給湯器の問題というよりその蛇口の問題でしょう。
フィルターがつまっているか、金具の不具合です。

フィルターのつまりの場合は掃除を、そして金具の不具合のときには修理または交換が必要です。

 

これで解決しないときは、給湯器そのものの問題かも。
業者さんを呼んで、チェックしてもらいましょう。

 

煙が出る・くさいときはどんなとき?

煙が出ている・嫌な臭いがする、なんて、ちょっと怖いですよね。

煙がでているとき、そしてくさいときにはいくつかのパターンがあります。
最初に話したように「黒い煙がでている」ときと「酸っぱい臭いがする」ときは、危ないのですぐに業者さんを呼んでくださいね!

給湯器の不具合のときと異常ではないとき、どちらともいえないときの3つに分けて紹介しますね。

給湯器の不具合のとき

黒い煙が出ている

火事につながるかもしれないので、すぐに業者さんを呼んでほしいのがこの症状。
実は、「不完全燃焼」を起こしているのです。

熱効率も落ちていて、そのまま使うのはよくありません。
そのままにしないで、必ず業者さんにお願いしてくださいね。

 

酸っぱい臭いがする

酸っぱい臭いがする、というときは、少し危険かもしれません。
給湯器に異常があるので、すぐに業者さんを呼んでください。
そのまま使ったら、だめです。

 

異常ではないとき

排気口から白い煙が出ている

これは、不具合の可能性は低いです。
冬に寒い外で息をはーっと吐いたら、白くなりますよね。あれと一緒です。

ただ、あまりに心配だったら、点検をお願いしましょう。

 

 

設置してすぐ、変な臭いがする

組み立てに使う機械油の臭いです。特に異常はなさそうです。

 

どちらともいえないとき

ガス臭い

プロパンガスを使っているなら、残りのガスが少なくなったときに臭くなることがあります。
ガスが少なくなっているだけなら、特に異常ではないです。

ただし、ガス臭い、というときは「ガス漏れ」の可能性も考えられます。
結合部に異常がないか、などを十分に確認し、不安なときは検査してもらいましょう。

 

変な音がするのはどうして?

次は、給湯器から変な音がするとき。
給湯器も機械なので、いろいろと音がするとは思います。
でも、あんまり変な音がすると、不安になっちゃいますよねえ。

給湯器の不具合のとき

ホラ貝のような音、ピーという笛のような音

ファンモーターの不具合や空気のバスのバランスが崩れているかもしれません。
給湯器の不具合なので、修理をお願いしましょう。

 

点火するときに変な音が聞こえ、そのあと小さな爆発音がよく聞こえる

不完全燃焼を起こしているかもしれません。
とても危ないので、すぐに業者さんを呼んでください。

 

異常ではないとき

ウーンというポンプやファンが回っているような音

使用の前後3~5分くらい、ポンプやファンが回っている音がします。

 

ピー・ピヨピヨという音

電源が入っていれば、ピー・ピヨピヨという音がします。大丈夫です♪

 

油漏れのときには業者さんに!

これは給湯器が石油給湯器の場合だけですが、「油漏れ」をすることがあります。
給湯器の下に濡れたようなシミがあったり、ポタポタと垂れていたり……。

油漏れは、とても危険です。
そして、油漏れしている、というときは間違いなく給湯器に問題があります。
もし発見したならすぐに業者さんを呼んでください!

業者さんが、
・送油管にひび割れがないかどうか
・送油管やオイルタンク、給湯器本体の接合部にゆるみがないか
・本体やタンクの下から油漏れしていないか
などをチェックして、きちんと原因を特定してくれます。

 

まとめ

いかがでしたか?

給湯器の寿命は、7~10年。
10年を過ぎていたら、買い替えも視野に入れてみましょう。

給湯器の不具合なのにエラー表示がないときって、ちょっと厄介ですよね。
お家のトラブルの内容ごとにチェックして、必要だったら業者さんに修理をお願いしましょう。
あ、「黒い煙」「酸っぱい臭い」「油漏れ」はとにかくすぐに業者さんを呼んでくださいね!

それでは、早くあったかいお風呂に入れますように。