椿の剪定はいらない枝を付け根からバイバイ!真夏のイメチェンと同じ

■椿の剪定は花が終わった4~5月に「透かし剪定」
■剪定する枝や葉6タイプをしっかりご紹介
■元気に育てるためには虫よけと病気予防がポイントです

RELIVERS編集部

更新日:2018年10月12日

真冬に美しく咲く椿は、昔からお庭の花として、茶人や武士に愛されてきました。
日本原産の花ですが、海外にも輸出され、「椿姫」としてオペラの題材にもなっています。品種もとても多い花の一つです。

お庭に咲いていたら素敵な和風な感じ…とあこがれてる方も多いと思います。

ここではそんな椿の花をよりよい環境で育てて、より美しく見せるための剪定方法をご紹介します!

剪定の基本知識

まずは剪定のはじめの一歩から。

椿ってなんで剪定するの?

はっきり言って椿を育てるのに日当たりはほとんど関係ありません。
日陰でも育ちます。(むしろ直接西日が当たるようなところでは乾燥して枯れてしまいます。)

ん?じゃあなんで剪定するの?
それは、風通しをよくするため。

混みあっていて風通しが悪いと虫が発生しやすいんです。
しかも椿特有の害虫はチャドクガといい、毒性の強い虫。
これが葉っぱに卵を産み付けるので剪定するのが一番の防御になります。

それに、枝や葉がぎっしり茂っているよりも、すっきりしている方が見た目もキレイ

ちなみに鉢植えの椿はあまりに小さいので、剪定は必要ありません。
葉が多すぎる場合は、少し減らすのもありです。
が無理に剪定しすぎると、木の勢いが弱まってしまう可能性もあるんです。

庭木もそれは同じ。
加減がなかなか難しいのですが、適度に剪定しましょう。

 

剪定する時期

品種にもよりますが、一般的な品種の椿は2月~4月に開花します。

次の年の花になる芽(花芽)が出るのは6月。
芽が出てしまうとそれを切り取ってしまう恐れがあるので、剪定はそれまでの期間。

つまり、花が終わった後の4~5月に行うのがオススメです。

 

剪定の種類は2つ

剪定の種類は大きく分けて2つあるんです。簡単にご紹介しますね。

透かし剪定
これは別名、間引き剪定ともいいます。
不要な枝を付け根から切って、全体的な枝の量を減らして風通しをよくするもの。

 

切り戻し剪定
これは枝を途中の部分から切って、短くする剪定の仕方。植物の種類(果樹などが多いです)によっては花をよくつけたりするためにおこないます。

 

さて、椿はどっちの剪定をすればいいんでしょうか?
正解は前者の、透かし剪定です。

この時期には椿もお休み中のため、健康に害のある枝を付け根からバッサリ切ってもダメージが少なくて済みます。この時期にしかできないので、ぜひやっておきたいですね!

切り戻し剪定はまた切った部分からより強力な枝が生えてきたりするため、椿の木の剪定にはあまり適しません。

また切り戻しは徒長枝予防のため芽の数mm上で切るのが鉄則ですが、椿の場合うっかり間違えて何もない枝の途中で切ると枯れやすいんです。
全体の形を整えるときなど、切り戻し剪定は必要最小限で!

 

剪定する枝や葉は6タイプ

それでは剪定してみましょう。
でも、どの枝をちょっきんしていいのかわからない…。
剪定の目的は風通しをよくするためですが、どれでも切っていいってわけでもないんです。

というわけで、はじめに剪定する際に切るべき枝・切ってもいい枝をお教えしますね。

チャドクガの卵がついた葉っぱの枝
チャドクガという害虫は毒をもっていて非常に危険。黄色い卵(これも毒がある)のうちについた葉っぱの枝ごと切り戻し剪定します。

 

徒長枝
「とちょうし」って読むんです。
これは分かれた枝が無く、1本だけ主幹の下の方から他の枝よりも長く伸びた枝のこと。
全体のバランスも悪くなるので切っちゃいましょう。

 

内側に伸びている枝
内側、つまり主幹に向かって伸びている枝。
これはそのままにしておくと中心が混みあってしまうため不要です。

 

交差している枝
他の枝と交差している枝は、どちらかを切った方がすっきりします。

 

葉も芽もない古い枝
葉も芽もない古い枝は途中から切ってしまうと、そこから枯れやすくなってしまいます。
根元からバッサリ切りましょう。

 

何叉かに分かれている枝
枝先が何叉かに分かれている枝も風通しが悪くなってしまう原因。
その分かれ目から1本だけ残るように切ります。

 


1本の枝の同じところから複数の葉が生えている場合もあります。
2~3本ほどを残して、その他の葉を付け根から切りましょう。

 

 

だいたい切る順番に並べてみました。
この7タイプを頭に入れておけばOKです。

 

剪定の手順

いよいよ、剪定を行う手順を紹介しますね。

用意するもの

・軍手
・長袖 長ズボン レインコートなど肌を覆うもの
・ビニール袋
・新聞紙
・剪定ばさみ
・剪定ノコ
・殺菌剤
切り口に塗って殺菌し、病原菌が入るのを防止します。人間の傷口を消毒液で消毒するのと同じ発想です。

軟膏のように木の切り口に塗りつけて殺菌し、病原菌が入るのを防ぎます。評判もよく、木ならなんでも使えるので、お庭がある方にはオススメです。なぜか色はどぎついオレンジですが…。
・ほうきとちりとりなどのお掃除グッズ

  手順  

1. 準備をする
剪定の作業は危険なので、必ず軍手をはめましょう!

注意
チャドクガの卵には毒性があるので万が一皮膚につかないように長袖長ズボン、レインコートなどで防御しましょう。卵が見つかったら枝ごと切り取って(切り戻し剪定で)ビニール袋に入れ、捨てます。

また、枝や葉が散らかってしまうので、木の下に新聞紙やビニールシートを敷くのがおすすめ。

POINT
花数を多く楽しむか、樹形を作るか決めましょう!

花をいっぱいつけたいなら、あまり樹形は作らず、いらない枝だけ1本1本切っていくとよいです。鉢植えはこっちの方法がおすすめ。
樹形重視の場合は刈り込みますが、完成するのは苗木から育てると数十年。椿の木は全体の形をダイヤ型、ひしがたに見立てて切ると、きれいに仕上がると言われています。

 

2. 徒長枝、内側に伸びている枝、交差している枝を切る
まずは、切ってもいい枝として紹介した

・徒長枝
・内向きに伸びてしまった枝
・葉も芽もない枝
・他の枝と交差した枝
・何叉かに分かれている枝

をその付け根から切り落とします。

枝が込み合ってる場合は絡み合う枝をほぐしてくださいね。

細い枝の場合は剪定ばさみを、太い枝の場合は剪定ノコを使って、切り落としましょう。

 

3. 体の形を整える
全体の形をととのえます。
ここでは切り戻し剪定を行いましょう。

注意
芽のついてるあるいは葉のついてる数mm上で切りましょう!

これで徒長枝が生えないようになります。
また椿は葉も、芽もない「枝の途中」で切るとそこから枯れやすいので注意してください。

 

4. めの枝を剪定
ここまでの作業が終わっても、まだ内側が混雑している場合は、短めの枝を剪定しましょう。

芽のついてる数mm上で切ると、徒長枝が生えるのの予防になります。

POINT
切りすぎると木の勢いが弱まるので、全体の日当たりや風通しがよくなる程度に。

 

5. を減らす
葉っぱの量が多い場合も、少し減らしましょう。
ただ、椿の木は落葉樹ではないので、葉を減らしすぎると木それ自体の勢いが弱くなってしまう可能性があります。
というわけで、減らしすぎないようにしましょう。

目安としては、同じ部分から何枚か生えている葉の1枚を切る程度にしましょう。

 

6. 殺菌剤をつける
切った部分から菌などが入って木が病気になるのを防ぐために、切り口に殺菌剤をつけましょう。

 

7. 後片付け
下に敷いた新聞紙ごと木の下に落ちた枝と葉を片付けましょう。
残った枝と葉は、ほうきとちりとりで掃除しましょう。

 

この手順で剪定すれば完璧です。

剪定お疲れさまでした!

 

椿を元気にするためにやる3つのこと

剪定、お疲れさまでした。

いろいろ守ることが多かったですけれど、剪定することで椿は健康でいられます。
この調子で椿を元気にして、いっぱい花をつけるためにしっかり毎日のお世話をしてあげましょう。

具体的には

・水やり
・肥料
・虫よけと病気予防

です。

この中でも一番重要なのは虫よけと病気予防! 椿の栽培は虫との闘い!なのです。椿自体は結構丈夫なので、きちんと対処すれば、椿は負けずに育ちます。

 

水やり

鉢植えは基本的に表面が乾いたら鉢底から水があふれ出るくらい水をあげます。具体的には夏は朝夕2回春・秋は2日に1回、冬は3日に1回くらいです。

お庭に直接植えている場合は水やりの必要はほとんどありません。夏場暑くて乾燥しているときは水をあげましょう。

 

肥料

花が咲いた後の3~5月のいわゆる「お礼肥」(植物が花や実を付けた後、消耗したエネルギーを補うための肥料)と9~11月の冬向けて体力を蓄えるための肥料と、年に2回肥料をやります。

どちらも緩効性の肥料または油かすなどをあげるといいでしょう。ホームセンターや園芸店で手に入ります。

緩効性の肥料でよく効き、ニオイもなく軽いのでとても扱いやすいです。室内の植物にも安心して使えます。ほとんどすべての花・野菜に使えます。IB肥料は農家でも使われているんですよ。

 

害虫と病気の予防

チャドクガ

剪定のところでも出てきましたが、椿栽培はこれとの戦い!といっていいほどの虫です。

ツバキ科の植物を専門としている害虫で、ほかの植物ではあまり聞きません。

葉を食べてしまい、放置していると椿の木が丸裸になってしまいます。さらに、卵・幼虫・成虫ともにを持つ毛を全身にはやしていて、これが皮膚に刺さるとかゆみをともなう発疹が出ます。虫が死んでも毒は残ります。しかも1か月くらい治らないようです…。

一番活発で害の大きい幼虫の発生時期は4~5月9月下旬ごろの2回。葉っぱに卵が産みつけられるので剪定して発生を抑えるのが一番です。8月にも軽く切り戻し剪定しておきましょう。

剪定するときも髪の毛を含め、全身完全防備で。

卵がついてる葉っぱを枝ごと切り取ってビニール袋に入れて捨てます。

剪定した後、オルトラン系やベニカ系の薬剤を散布すると幼虫の発生をかなり防げます。

幼虫が発生した場合は髪の毛も含め完全防備したうえで薬剤を散布しましょう。ケムシ用のものがありますが、チャドクガの場合、毒針がおれてささったりすると怖い。毒針凝固剤がオススメです。死んだ幼虫は毒針が皮膚に刺さらないよう気を付けてビニール袋に密封して捨てます。

 

毒針ごと虫を固めてくれるので、針が刺さる可能性を下げられます。殺虫成分がないのも副作用を心配せずに済むのでいいところです。マイナス点としては1本じゃ全然足りない!少しお高いですがまとめ買いしましょう。

凝固力は弱いもののアクリルラッカーで代用もできるという話も…。おすすめはしません。

 

カイガラムシ

すす病という黒いカビが葉に広がり、光合成できなくなってしまう病気の原因となります。さらに樹液を吸うことで木の健康を害します。専用の薬剤で駆除しますが、成虫になるとあんまり効きません。歯ブラシや割りばしでこすり落としましょう。

ジェット式なので水でうすめるなどの手間がいらず手を汚さないので楽です。これなら成虫にも効くかも?カイガラムシはかなりポピュラーな害虫なので、ガーデニングをやる方は一本もっておいいですね。

花腐菌核病

花びらに茶色の斑点が出てしまう病気。に当たると被害が広がります。花が地面に落ちると翌年の病気の発生源になってしまいます。

病気になった花は早くつんでしまいましょう。流れる水で病気が他の花びらにうつるので、水やりも花びらにはかからないようにします。

 

3つのお世話、いかがでしたか? やっぱり虫よけが一番大変な気がします。でも剪定で風通しを良くしておけば、かなり防げるかと思います。

普段のお世話で椿を元気に保って、冬きれいに咲く姿を見られるようにしましょう!

 

初めて椿を買うときは苗選びと植え替え!

ここまで「椿って育てるの結構大変では…。」みたいな記事を読んでおきながら、初めて椿を買う、または買った、そんな覚悟の決まったみなさんへのコーナーです!

そういう人、私は好きですよ!

 

実は椿の苗選びってかなり重要なんです!
しっかり押さえるポイントをご紹介します。

買ったら鉢やお庭に植え替えてあげましょう!
きちんとお世話してあげれば、買ってきた時よりも元気になるくらいすくすく育って、きれいな花を咲かせますよ。

 

では、まずは苗の選び方から!

 

苗を選ぼう

椿って苗も結構いろいろあって、選ぶの大変なんです。知ってましたか?まだ買ってない人、苗の選び方教えちゃいます!

 

接ぎ木苗を選ぶ

椿の苗は挿し木苗接ぎ木苗の2種類があります。

挿し木苗は椿の枝の先を切って地面に挿し、根を生やしたもの。

接ぎ木苗は、さざんかや乙女ツバキなどの台木に椿を接いだもの。

断然オススメするのは接ぎ木苗

どうしてかというとそっちのほうが強いからです。

そもそも椿は挿し木するとかなり性質が変わってしまいやすいです。
買った年は良くても、翌年から花を咲かせなくなってしまいます。

その点接ぎ木苗は台木に丈夫な木を使っているので様々な土壌に対応でき、花付きもいいです。

 

流通しているものは挿し木苗が多く、接ぎ木苗は少しお値段がお高いのですが、それでも接ぎ木苗がおすすめですよ!

 

苗の状態

つぼみが極端に多いものは椿自体が弱っている可能性があり、苗全体が黄色いものは肥料切れしている可能性があります。

 

これらのことに注意して、元気な椿の苗を手に入れてください!

 

 苗を買ったら植え替え!

さて椿の苗を買って、一番にすることってなんだろう? 答えは植え替え

 

どの植物も買ったときに入ってる鉢は小さめのことが多いです。
根が鉢いっぱいに張っていませんか?

新しい鉢やお庭に植え付けてあげましょう。

 

 

時期は花後の3月中旬~4月、花芽(成長すると花になる芽)が固まる前の9月中旬~10月中旬が最も適しています。

 

椿は鉢植えとお庭に直接植える方法の2つの植え方があります。両方説明しますね!

 

鉢植えの方法

 

用意するもの

鉢底アミ

・鹿沼土(大粒)
・鹿沼土(中粒)
・赤玉土(中粒)6:鹿沼土(中粒)2:腐葉土2の割合で混ぜたもの
・緩効性肥料 「椿を元気にするためにやる3つのこと」の「肥料」のところと同じ。油かすは植え付けには一般的じゃないみたいです。
・一回り大きな鉢(1号上のサイズ)

  手順  

1. 鉢底アミを敷く
鉢底アミを鉢の底の穴にかぶせるように敷きます。

2. 鹿沼土(大粒)を敷く
底が見えなくなるくらいまで、鹿沼土(大粒)を敷く

3. 赤玉土(中粒)6:鹿沼土(中粒)2:腐葉土2の割合で混ぜたものを鉢の1/5程度入れる
赤玉土(中粒)6:鹿沼土(中粒)2:腐葉土2の割合で混ぜたものを鉢の1/5程度入れます。

4. 苗を入れる
根についた土を一回り崩して、苗を入れます。

5. 土を苗の根についた土の高さまで入れる
混ぜた土を、苗の根についた土の高さまで入れます。入れ終わったら軽く割りばしなどで固めます。

6. 水をあげる
水をあげて根を土になじませます。

7. 緩効性肥料を置く
表面に緩効性肥料を置く

8. 日陰に1週間置く
日陰に1週間置いて環境に慣れさせてあげましょう。

 

地面に直接植える方法

水はけのよい西日の当たらない半日陰の場所に植えましょう。多少水持ちがよい場合は鹿沼土を混ぜて改良しましょう。

用意するもの

・腐葉土

・大型のシャベル

・小型のシャベル

・支柱 (園芸用のものが園芸用品店やホームセンターで売っています)

・ビニールバンド (園芸用のものが園芸用品店やホームセンターで売っています)

  手順  

1. 穴を掘る
根鉢の直径2倍ほどの広さ、根鉢と同程度の深さの穴を掘りましょう

2. 掘り起こした土と腐葉土をまぜる
掘り起こした土と腐葉土を混ぜます。掘り起こした土7:腐葉土3くらいの割合です。

3. 混ぜた土を3割ほど穴に入れる
混ぜた土の3割ほどを穴に入れましょう。

4. 苗を置く
苗を植えます。根についた土を1/3程度軽く崩した後、混ぜた土の上に置きます。

5. 残りの土を入れる
残りの土を入れていきます。根鉢の高さまで入れます

6. 土を固める
土をシャベルなどで固め、苗がぐらつかないようにします。

7. 支柱で固定する
きちんと根が張るまでは、支柱を添えるのがいいでしょう。椿の木にピッタリと沿うように支柱を挿します。ビニールバンドで数か所留めます。

8. 水をあげる
水をあげて、土に苗をなじませます。

9. 肥料を置く
緩効性肥料を表面に置きましょう。

 

まとめ

庭木剪定って奥が深い。加減が難しいんです。
でもこれだけは覚えておいてほしいってことは

・芽を切り落とさないために時期を守ること
・木の成長を弱めないために枝も葉も切りすぎないこと

いらない枝と葉を切って、風通しをよくする剪定をしましょう♪

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靴磨きのコツを大公開!職人だけが知る革靴のお手入れ方法を徹底取材

お洒落は足元から、なんてよく言いますよね。 一生、大切にしたいと思っている革靴を、お持ちの方も多いはず。 ですが、せっかくの素敵な革靴も、お手入れができていなかったら台無しです。 よい革靴は、きちんと靴磨きをして、いつで […]

サビ落としはブラシ&サビ取り剤が最強!こすらず磨いて楽々完全除去

身の周りを見渡してみたら、色んなところでサビを発見してしまった…なんて経験、ありませんか? 例えば家の中に置いてあるスタンドラックにも発生するし、外に置いておいた自転車にもサビはつきやすいもの。 見た目はあまりきれいとは […]

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