ハイビスカスの剪定は10~11月!育て方と植え替えの方法も解説!
夏といえば、白い砂浜、照りつける太陽。
そして華やかに咲き誇る赤い花、ハイビスカス。
なんとこのハイビスカス、ハワイに行かなくてもお家で育てられるのです!
私は北国育ちのせいか、南国リゾートにしか育たないものだと思っていました。
でも、あまり寒くなければ、どこでも育つそうです!
むしろ初心者向けにおすすめな植物、とガーデニング界では言われています。
中でもガーデニングを一切やったことのない人ほど、ハイビスカスをきっかけにどんどんハマってしまうとか、しまわないとか……。
ことの真偽はともかく、育てやすいのは本当ですよ!
そんなハイビスカスが冬を越え、次の夏に元気に咲くために必要な作業が剪定です。
今回はその方法をわかりやすくお伝えします!
ハイビスカスには3つのタイプがある
よく目にするハイビスカスですが、知らないことがいっぱい!
そもそもハイビスカスって赤い花の他にも、いっぱい種類があるんです。
その数、なんと5000以上!
でも、どのタイプも剪定の仕方は一緒なので、剪定の仕方を早く知りたい方は次の項へ。
お時間ある方は3つのタイプをご紹介しますので、お付き合いください♪
ハイビスカスの3つのタイプ
フヨウ属アオイ科に属しているハイビスカスは、20世紀初頭のハワイで園芸改良が始まりました。
今ではたくさん種類があります。
変わり種では、インドアハイビスカスといわれる、室内で育てる品種も!
この品種は、主に北欧で改良されました。
一般的なハイビスカスとしては、オールドタイプ、ハワイタイプ、コーラルタイプがあります。
オールドタイプ
赤、ピンク、クリームなどすっきりした色の在来種。
小ぶりで素朴な花が多いです。
生命力が強く、たくさん花をつけ、暑さ寒さともに強いです。
ハワイタイプ
オールドタイプを改良したおおぶりで華やか、色彩豊か(赤、オレンジ~青、紫)な種類です。
グラデ―ションに色づく花もあります。
3タイプの中で一番数が多いです。
暑さ、寒さに弱いです。
コーラルタイプ
フウリンブッソウゲを元にした切れ込みのあるフリルのような花びらが特徴的。
赤、ピンク、オレンジなどの色が多いです。
可愛い外見のわりに暑さに強く、育てるのが簡単です。
どのタイプも育て方は同じ!
さて、こんなハイビスカス、種類によって育て方も違うの?
ご安心を。
ハワイタイプはやや暑さに弱い、コーラルタイプは暑さに強く育てやすいなどの違いはありますが、基本的な育て方は一緒です♪
剪定のやり方も同じです。
剪定は、次の夏も花をつけるために、必要な作業です。
次から説明していきます!
ハイビスカスの剪定の方法
お待たせしました!
剪定の方法をご紹介します。
やる前に剪定に必要なことを確認しましょう!
いつ剪定するの?
まずは剪定の時期を確認しましょう。
これがハイビスカスの育成カレンダーです。
剪定は、花が咲き終わった10~11月ごろに行います。
新しい枝に花がつく、根の負担が減って冬を越しやすくなる、などの効果があります。
春以降になってしまうと成長を始めてしまい、この時期に剪定すると花が全くつかなくなってしまいます…。
どんな枝を切るの?
ハイビスカスには、親枝という中心となる一番太い茎があります。
その親枝からは、外に、細い小枝が生えています。
切っていくのは、この小枝!
小枝から生えている葉が2、3枚残るくらいのところで切りましょう。
切り口が再生すると、また花がつくのです。
剪定のやり方
では実際に切っていきましょう!
先ほど説明した小枝。
小枝から生えている葉が2、3枚残るくらいまで、切っていっちゃってください!
ハイビスカス全体の1/3~1/2 ほどまで切り詰めましょう。
これで完了!
ハイビスカスの再生力は強いので、あまり神経質にならずに切っていきましょう。
またこの時期以外でも枯れた枝や葉っぱを見つけたら切っていきましょう。
枯れている枝は、切り口が茶色い。
元気な枝は、切り口が黄色い。
枝の切り口の色の違いで見分けましょう。
その後のケアと普段のお世話
ハイビスカスの剪定も無事終わりました!
で、これからどうすればいいの?
大丈夫です。普段のお世話をしていけばまた花を咲かせます!
ここでは普段のお世話について、ポイントごとに解説していきます。
でもお世話の仕方も、ハイビスカスの生育時期に合わせて少し変わるので、先ほどもお見せした生育カレンダーと合わせてご紹介します!
4月
休眠期から生育期へ!
生育時期は、栄養をいっぱいぐんぐん吸い上げ、活動が活発になってきます。
4月からは鉢底から水が出るくらいお水をあげましょう。
5~10月
5~10月の生育時期は、液肥を1週間に1回与えていれば花がどんどん咲きます!
液肥を切らさないようにしましょう。
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ハイビスカスは長い間液肥が必要なので、家庭で育てている方にもおおきなボトルタイプがおすすめ。水で薄める手間はかかりますが、経済的です。こちらはほとんどの植物に使えるため、ほかの植物も育てている方はぜひ。ボトルのキャップで商品に書いてある通りに薄めて使います。
ちなみに、花の盛りは9~10月ごろです。
水やりは、鉢底から水が出るくらいたっぷりと。
夏は水が昼間沸騰しないよう、朝夕に2回あげることがポイントです。
ハイビスカスは暑さに強いといえど、限度はあります。
実は、暑すぎるのはハイビスカスも苦手。
30℃を越えたら涼しい場所におくなど注意してあげてくださいね!
地植えの方は日陰を作るなど、頑張ってください!
一日咲くとハイビスカスの花はしぼんでしおれちゃいます…。
でも、しおれた花は毎日こまめに摘んであげると、次々と花が咲きますよ。
がく(花の下の小さな葉っぱのような部分)ごと摘むのがポイントです。
種が欲しい方はがくを残しておくと、そこが実って種になります!
11月~3月
休眠期に突入します。
活動は停止、お休み期間です。
栄養をあまり吸収しません。
冬はお部屋の中に入れてあげましょう。
寒すぎると枯れてしまいます。
冬の間は、水やりの回数をを控えめに!
表面の土が乾いて3日ほどたってからお水をあげてください。
ハイビスカスは日光が大好きな植物です。
なるべく日当りのいい場所においてくださいね。
虫よけ
基本的には丈夫なハイビスカスですが、時には病気になったり、虫がついてしまうことも…。
その対策方法をお教えします!
すす病
アブラムシ類などの排泄物が原因となって植物が黒ずむ病気。
殺虫剤を使って原因となる虫を退治します。
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ほとんどの植物に使えるうえ、アブラムシ類をはじめとする幅広い種類の虫を退治できる、一般的な殺虫剤です。計量の手間がはぶける便利な分包タイプ。量も多くないので家庭用に最適です。
立ち枯れ病
土の中にカビが生えてしまい、植物が文字通り黄色く立ち枯れしてしまう病気です。
残念ながらこうなってしまうと土と株の両方を処分するしかありません…。
予防としては
・水のやりすぎ、特に休眠期の水のやりすぎに気を付けること
・暑い時期は涼しい朝夕に水をやることまた風通しの良いところに置くこと
が挙げられます。
心配な方は予防できる殺菌剤を使いましょう。
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予防がメインの殺菌剤で多くの植物に使えます。野菜や果実に使うときには、注意事項をよく読んでくださいね。立ち枯れ病も軽度であればこれと土の取り換えで治る例も。適量で十分効果を発揮しますのでかけすぎには注意。気温の高い日にまくと葉が黒く染まってしまうので避けましょう。
ハイビスカスの増やし方~挿し木を使った方法〜
ハイビスカスを増やしたい場合、挿し木を使う方法がオススメです!
挿し木とは、ハイビスカスの一部を切り取って、切り取った部分を土に挿して育てる方法のこと。
初心者でも簡単にできますので、ぜひ気軽に試してみてくださいね!
挿し木の方法
ハイビスカスの挿し木は、ハワイアンタイプ以外のハイビスカスであれば、どの品種でも可能です。
ただし、購入したばかりのハイビスカスは、まだ弱い場合がありますので、挿し木をするなら購入後、1シーズンたってからのものを選んでください!
勢いのある元気な枝を約7~10cmの長さになるよう切り取ります。
切り取った枝の半分より下の部分の葉はすべて切り落としてください!
上の方の葉でも大きいものは半分にカットしてください。
切り口を水で洗い流し、きれいな水を入れた器に2時間ほどひたします。
約2~3cmの深さで土に挿して、倒れないようにします。鉢の底からきれいな水が流れ出るくらいまでやさしくたっぷり水をやります。
風がこない明るい日陰において育てます。
最初の10日ほどは、たっぷり水をやります。その後は、土の表面が少し乾いたころに集中的に水をあげるようにしてください!
挿し木後の鉢上げ方法
ハイビスカスの挿し木をした後、順調に行けば1ヶ月くらいで根ができます。そのころに、3号ポットに鉢上げしてください。
どんどん生育して大きくなるようであれば、その都度大きい鉢に変えてあげるといいでしょう。鉢を大きくしていく過程で、土の粒子を少しずつ粗いものにしてあげるとより良いです。”
初めてハイビスカスを買った方へ
ハイビスカスを初めて買ってみた!でも最初は何をすればいいの?という方へのコーナーです。
答えは植え替え!
ハイビスカスをはじめ、ほとんどの植物は、ホームセンターや園芸店で売られているときはかなり小さな鉢に入れられていて、根っこがかなり窮屈です。
根腐りや病気の原因にもなりますから解放してあげましょう。
植え替えしていきます。
鉢植えでハイビスカスを育てている方も、1年もたつとハイビスカスが大きくなりすぎているかも…。
生育期に入ったけれどまだ花はあまり咲いてない4~6月ごろ1回植え替えしましょう!
植え替えの2つの方法
ハイビスカスの場合、
・一回り大きな鉢に植える
の2つの方法があります。
ハイビスカスは育てやすいですが、亜熱帯の植物なので冬の本格的な寒さは弱いです。
沖縄を含む南西諸島にお住まいの方以外は鉢植えで育てて、冬はおうちの中に入れてあげましょう。
具体的には、最低気温が12℃以下になったら、おうちに入れてあげましょう!
鉢ごと夏だけ庭に植えるのもありです。
鉢と直接植える方法両方ご紹介します。
鉢に植え替える
まずは鉢植えから!
・軽石
・鉢底用ネット
・今のものより1回り大きな鉢
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初心者は各社から販売されている「花用の培養土」がまぜる手間が省けるのでいいかもしれません。でもだいぶ品質に差があります。この特選有機花ごころ培養土は水はけもよく、清潔、花つきもいいと評判です。ベランダや室内で育てる場合は同じ会社の「室内ベランダ園内の土」が軽くてオススメです。
鉢の底に鉢底用ネットかアミを敷きましょう。園芸店で売ってます。
鉢の底に軽石を底が見えないくらいに敷きます。
土を半分くらいまで入れます。
苗から土を落とします。あまり根を傷つけたくないので、2/3も取れたらOKです。
苗を鉢の中心に置き、土を鉢のふち2~3cm下まで入れます。
鉢の底からお水が出るくらい、たっぷりあげてなじませます。
1週間は日陰において、普段のお世話をします。
まだ完全にはなじんでないので、直射日光は厳しいのです。
1週間たったら、たっぷり日光を浴びさせてあげましょう。
これが終わったら、普段のお世話さえしてあげれば元気に花を咲かせます!
園芸店にいるときは元気がなくても、植え替えすると、よく生育することも多いそうです。
ぜひ植え替えしてあげてくださいね!
鉢に植え替えた場合の庭植え
夏だけ庭に植えたい方はこの後鉢ごと植えます。
ですが、最低気温が6℃以下のところでは枯れてしまいますし、元気に花を咲かせるためには最低気温12℃以上あるのがベスト。
日光を好む植物ですが、西日に直接当たらないようにしましょう。
この条件がクリアできる場所・時期だけ外に植えましょう。
では実際に植えていきましょう!
・小型のシャベル(移植ごて)
・花用培養土 または 赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト1で混ぜたもの (園芸店やホームセンターで手に入ります)
・緩効性肥料
長い期間、時間をかけてじっくり効いていく肥料です。
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化成の緩効性肥料で、長年愛用されているブランドです。よく効く上、清潔な粒状なので手も汚れず使いやすいです。ゆっくり効くので肥料焼けの心配もなし。チャックもついてるので長期保存もしやすい。ほとんどすべての植物に使えますよ。
鉢が入る大きさの穴をシャベルを使って掘ります。
…大変ですが、頑張りましょう!
鉢を掘った穴の中にそのまま入れちゃいましょう。
鉢の周りに緩効性の肥料を置きます。
花用培養土 または 赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト1で混ぜたものを上からかぶせて鉢の部分が見えなくなるまで埋めます。
水をたっぷりあげてなじませましょう!1週間ほど毎日お水をあげましょう。
夏が終わったら、鉢を掘り起こします。
鉢から出てしまった根は切ります。
土に病害虫が入ってしまっている可能性があるので、おうちに入れる前に植え替えします。
やり方は植え替えで説明したのと同じです。
新しい鉢に入れて、おうちの中で冬越しさせてあげましょう。
直接庭に植える方法
直接お庭に植える方法をご紹介します。
沖縄をはじめとする南西諸島の皆さん、ハイビスカスをお庭に植えていきましょう!
・小型のシャベル(移植ごて)
・花用培養土 または 赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト1で混ぜたもの (園芸店やホームセンターで手に入ります)
・緩効性の肥料
シャベルを使って、ハイビスカスの鉢より一回り大きな穴を掘ります。…頑張りましょう!
ハイビスカスを鉢から出して、ついてる土を根が傷つかない程度に2/3ほど払います。
ハイビスカスを穴の中に置き、土を穴の1/4程度入れます。
ハイビスカスの根に直接触れないように緩効性の肥料を置きましょう。
残りの土をかぶせて、穴を埋めます。
水をたっぷりあげてなじませましょう!1週間ほど毎日お水をあげましょう。
まとめ
ハイビスカスの剪定とお世話については以上です。
簡単といいつつ意外と大変?
でもこれさえ守れば花はどんどんたくさん咲いていきます!
大事なのは剪定は思い切ってやること!です。かなり切っちゃって大丈夫。
あとは日当りのいい場所に置き、水やりと液肥をあげるのを頑張ってください。
鉢植えの場合と初めて買ってきたときは植え替えも忘れずに!
南国リゾートに行きたい!でもなかなかいけない…。
そんな時でもおうちでハイビスカスが咲いていたら南国気分♪
ぜひハイビスカスでリゾート気分を味わってください!