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更新日 :2020年12月01日

アイロンのかけ方はジグザグNG!基本の動き3つでシワなく綺麗に!

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アイロンのかけ方は、おそらく中学校や高校で習うと思いますが、だからと言って誰でも完璧にできるというわけではないですよね。

うまく使えば、綺麗にシワが伸びますが、失敗するとくっきりシワになってしまうこともあります。そうなったら最悪です。アイロンでついたシワってなかなか伸びないんですよね…。
でもその失敗も、アイロンの正しい使い方が分かれば、もうなくなるかもしれません。
ということで、今回は正しいアイロンのかけ方を紹介します。

アイロンがけの基本の動き

さて、アイロンのかけ方の基本から確認していきましょう!

アイロンをかける時の基本の動きは

  • 滑らせる
  • 押し付ける
  • ふかす

の3つになります。

滑らせる

アイロンを「滑らせる」動作が一番の基本です!想像もしやすいと思います。
滑らせるときは、アイロンを直線的に動かすのがポイント。
早く広い範囲のシワを伸ばしたいからといって、ジグザグに動かしてはいけません。
はっきりいうと、ジグザグ動きがアイロンでシワをつけてしまう原因になることが多いんです。

もう一つ、アイロンを滑らせる時に力を入れすぎてシワをつけてしまうこともあります。進行方向に力を入れすぎて、ぎゅっとシワがついてしまうんです。そんな失敗を防ぐためには、進行方向の力は控えめに少し浮かせるぐらいのイメージでアイロンをかけるようにしましょう。

押し付ける

「押し付ける」はちょっと意外かもしれません。「滑らせる」のと違って、服の上にアイロンを乗せて、上からちょっと力を加える感じです。時間的には、ほんのちょっとで十分。効果音的には、ぎゅっという感じ。じゅーと、時間をかけて押し付けると、服が焦げてしまうので注意してくださいね!

「押し付ける」と、「滑らせる」よりもピシッと仕上がるのがポイントです。ワイシャツの襟を仕上げる時などに、活躍します。

ふかす

「ふかす」というのは、つまりスチームのこと。蒸気でシワを伸ばすので、確かに「ふかす」という表現も納得ですね。

ネクタイのアイロンがけのときには、最後の仕上げにスチームをして、ネクタイをふっくら仕上げます。

アイロンは、シワを伸ばしてピシッとさせるだけじゃないってことですね!

アイロンがけをする前に

アイロンがけの基本がわかったら、さっそくアイロンをかけていきましょう。
始める前に、チェックしておくべきことは3つ!

ドライ?スチーム?

そう、まずはドライを使うか、スチームを使うかを決めなければなりません。
とりあえずドライ、がおすすめ。

ドライを使う時には、水を用意する必要もなく、電源をつけたら、そのまますぐにアイロンがけを始められます。

ドライでアイロンがけするのに適しているのは、麻や綿・シルク・合成繊維です。

麻や綿のシワを伸ばすためには、アイロンだけでなく、霧吹きをつかって軽く濡らすのがポイント。ちょっと水分があったほうが、シワが伸びやすくなります。ポリエステルなどの合成繊維の場合には、水で濡らしても意味がありませんが、麻や綿には効果的です。一方でシルクは、水NGなので要注意です。

スチームは、ドライの高温に耐えられないものに使う、と覚えておくとよいでしょう。
例えば、ウールの製品。ドライでアイロンをかけると、毛が潰れてしまいます。

また、スカートやスラックスの折り目をつけたい時にもスチームがおすすめです。
折り目をつけるのって、ドライのアイロンだと難しいんですよね…。私もいつも失敗してしまうので、今度はスチームでやってみます。

スチームアイロンのくわしい使い方はこちら↓↓↓
スチームアイロンの使い方は常識?簡単だけど蒸気の温度には要注意!
スチームアイロンは、正しく使えるようになるととても便利です!
ぜひ記事を参考に、スチームアイロンを活用してみてくださいね。

アイロンの温度は?

アイロンがけの時には、アイロンの温度も大切。
それぞれの素材によって適温があるんです。低すぎてもシワが伸びないし、高すぎると生地を傷めます。

服の洗濯絵表示を確認すれば、アイロンがけの温度もわかるようになっています。
高・中・低のどれかが示されているはずです。アイロンがけの前に確認しておきましょう。

でも、洗濯絵表示が付いていない場合は、どう判断したらよいのでしょうか?

そのヒントとなるのがこちら↓↓↓
アイロンの温度は表示通りが道理ゆえ覚える必要ないのに愚直に解説。

アイロンがけの温度が表になってまとまっています。ぜひ参考にしてください!

当て布って必要?

次に考えて欲しいのが、当て布が必要がどうかです。

改定前の洗濯絵表示であれば、当て布が必要かどうかも確認できたのですが、新しい洗濯絵表示では当て布の有無は判断できません。服の素材をチェックして、自分で判断しましょう。

当て布が必要な素材を紹介します。
・ウール
・カシミヤ
・シルク
・ポリエステル
・レーヨン

また、黒色の服などは、アイロンによってテカってしまうことがありますよね?
当て布をしてアイロンをかければテカリを防げます!

当て布の素材としておすすめなのは…

といった詳しいことは、こちら↓↓↓でチェック。
アイロンの当て布は160℃以下で!テカテカを防ぐ手順を徹底解説

(こっそり言うと、白い木綿のハンカチです…!)

アイロンがけをやってみよう

ここまで、記事を読んでくれたあなたなら、もう今すぐにでもアイロンがけができます。

というわけで実践編。

ワイシャツのアイロンがけ

アイロンがけの大御所、ワイシャツです。
ワイシャツをピシっとさせることができると、印象もいいですし、やる気もUP。
しかし、襟やカフスなど、ちょっと難しいポイントがあるのも事実。
しっかりアイロンのかけ方を確認しておきましょう。

ワイシャツにアイロンがけする方法はこちら↓↓↓
ワイシャツにアイロンをかける方法を順番通りに事細かに解説しました

ワイシャツを綺麗に仕上げることができたら、アイロンの基本はマスターしたといってよいでしょう!

ネクタイのアイロンがけ

続いては、ネクタイのアイロンがけについて紹介します。
ネクタイも、自分でアイロンがけができると気持ちがいいですよ!
ピシッとふわっと仕上がると見た目も綺麗です。

その方法はこちら↓↓↓で詳しく解説されています!
ネクタイをアイロンでふっくら仕上げるお話。厚焼き玉子のようにね。

スチームでふっくらさせるのがポイントです。

スーツのアイロンがけ

最後に、スーツにアイロンをかけましょう。
これでビジネスマンも見た目は完璧です!
スーツまで自分で仕上げられたらすごいと思います!
時間がある時にチャレンジしてみてください!

アイロンのかけ方をこの場で解説したいのは山々ですが、すでに記事があるのでそれを紹介するにとどめておきます…。

こちら↓↓↓
スーツはアイロンで毎日スチーム!部分ごとの丁寧なかけ方も徹底解説

ぜひこれを参考に、アイロンがけしてみてくださいね!

究極編

アイロンがけを極めたあなたにおすすめのスポーツがあります。
エクストリームアイロニング」です。
極限の状態で、いかに平然とアイロンがけができるかを競う競技。
一見すると、ただの奇行なのですが、実は愛好家が増えているそうです。

アイロンを極めたいあなたは、アイロニスト(エクストリームアイロニングのプレイヤー)を目指してみては?

アイロンがけのコツをご紹介!

アイロンがけをもっともっとマスターしたいなら、覚えておきたいコツがあります。

その中でも代表的なのが、「水分を残してアイロンがけする」そして「生地を引っ張りながらアイロンがけする」この2つのテクニックです。

それぞれのやり方を、くわしくチェックしてみましょう。

水分が残っている状態でアイロンをかける

先ほど、アイロンがけをする前に、霧吹きを使って湿らせるのがポイントとお話ししました。

これは、衣類に水分を含せて、アイロンがけするということになります。

ということは、洗濯物がまだ乾ききっていない、水分が残っている状態は、アイロンがけに最適のタイミング。

「毎回霧吹きで全体を濡らすのは面倒……」

それなら、程よく衣類に水分が残っている時間を見極めて、アイロンをかけてみましょう。

水分が残っている状態でのアイロンは、シワをきれいに伸ばせるだけでなく、
半乾き→乾燥までをアイロンで行うため、干す時間の短縮にもなります。

スチームアイロンを使用しているのと同じ状態になるので、毎回アイロンへ水を入れなくていい、という点もメリットです。

アイロンの熱で乾かすことで、生乾き臭を防いだり、雑菌の繁殖を抑えたり、という嬉しいオプションもついてきます。

「濡れた洗濯物にアイロンをかけたいけれど、湿り過ぎな気がする……」
という場合は、ドライヤーを使って、適度な湿り具合へ調整する方法もあります。

ドライヤーは、衣類から20~30cm程度離して、全体へまんべんなく風が行きわたるようにしましょう。

生地を引っ張りながらアイロンをかける

シワになりやすい、綿などの生地。

ワイシャツや制服、ハンカチなど、毎日必要なものに使用されていることが多く、
「苦手だけど、毎日頑張ってアイロンがけしている……」
という人が、多いかもしれません。

この、綿素材へ上手にアイロンをかけたいなら、アイロンを持った手と反対の手で、軽く生地を引っ張りながら、作業してみましょう。

この時、ただ引っ張るのではなく、布地の向きに注意してください。

布には、よく伸びる方向と、そうでない方向があります。

よく伸びる方向に引っ張ってしまうと、できあがりが歪んでしまうため、伸びにくい方向へ引っ張りましょう。

引っ張る習慣をつけると、アイロン後の衣類が美しく決まります。

アイロンをかける順番にも要注意。

袖口や袖、襟などの小さな部分を先に済ませ、最後に大きな部分をアイロンすると、きれいに仕上がります。

まとめ

アイロンのかけ方を解説してみました!
参考になったでしょうか?
アイロンがけって、確かにちょっと面倒くさいかもしれません。
でもピシッとさせた服を着ると、印象もいいですし、自分の気分もちょっと上向きになる気がします。やっぱりなるべくなら、アイロンがけした服を着ていたいですよね。
そのために、アイロンがけも習慣にするのがおすすめ。ぜひ今日の夜から、さっそくアイロンをかけてみてください。