シューキーパー選びの決定版!職人が本気でおすすめする14選を公開
シューキーパーって、みなさん使っていますか?
もしかすると、使っていない人もいるかもしれませんよね。
靴をきれいにするブラシやクリームは持っていても、なかなかシューキーパーまでは手が出ない、という方も多いのです。なんとなく、靴を脱いでそのままにしておいても良いんじゃないか、という気がしてしまいますよね。
でも、違うのです。
靴をきれいに長持ちさせるにあたって、シューキーパーも重要な役割をしてくれます。
シューキーパーを入れておけば、靴の形をきっちり覚えておいてくれるのです。
きっとこのような靴は何度履いても履き心地が良いはずですし、気持ちもしゃんとなりますよね!
シューキーパーは、100均から靴のお手入れ専門店まで、幅広いお店で手に入れることができます。
そんな中から、職人さんが選ぶシューキーパーとはどれなのか、気になりませんか?
そこで、靴修理・靴磨きの職人さんが選ぶシューキーパーを、おすすめブランドごとに紹介していきます。
安くて上質なものから、高級なシューキーパーまで、職人さんオススメのシューキーパーを確認してみてくださいね!
目次
まずはシューキーパーの知識から
まずはシューキーパーにはいろいろな素材があって、2種類のタイプ(形)がある、ということをここでチェックしておきましょう。
それぞれ用途が違うので、自分にぴったりのシューキーパーを選ぶときの参考にしてみてくださいね!
木製かプラスチック製
シューキーパーの素材には、木製、プラスチック製、布製、そしてビニール製のものがあります。
その中でも職人さんたちのおすすめは、木製、プラスチック製のどちらかでした。
選ぶなら、この2つの素材のどちらかにするのが良さそうですね!
木製のものは、しっかり除湿してくれます。
シューキーパーを入れる時、靴の中の湿気もとりたい、という目的もあるなら、こちらがおすすめです。
足の裏は、1日でなんとコップ一杯分の汗をかくって知っていましたか?
その汗で湿ってしまった靴の中を除湿する、という役割もシューキーパーはになっているのです。
そのため、できればプラスチック製のものよりも木製のものの方がおすすめ!という職人さんからの声もありました。
THE SHOE SHINERさん(福岡県)
プラスチックは、形を整えるだけであれば十分だそうです。
湿気はどっちでもいいから、とにかく形をキープしたい!という方には、こちらがおすすめ。値段も安く済みますよ♪
connectworksさん(沖縄県)
ネジ式?バネ式?
タイプは主に、ネジ式とバネ式の2種類があります。
バネ式は特に調節することはできず、靴にはめるだけなので、簡単に使うことができます。
でもサイズが合っていなかったり、はめっぱなしにしてしまうと、靴が伸びてしまう可能性もあるので、注意が必要。
一方、ネジ式は靴の大きさによって調整することができるので、とても便利です。靴にぴったり合った状態で、形を保つことができます。
そのため、ネジ式の方が良いという職人さんの声もありました。
備前表町皮革美藝さん(岡山県)
これを選べば間違い無い「スレイプニル」
今回、私たちが行った職人さんたちへのアンケートでは、おすすめのシューキーパーとして、約6割の方が「スレイプニル」の商品を選んでくださいました。
まさに、シューキーパーの定番ブランドと言えますね!
実際、スレイプニルは、靴のお手入れ初心者の方から上級者の方まで、幅広い層から選ばれているブランドです。
商品の展開も豊富なので、いろいろな靴のタイプにあったシューキーパーを選ぶことができます。
素材はすべて木製のものなので、しっかり湿気も除去してくれますよ♪
シダーシューツリートラディション
このシューキーパーは、スレイプニルのシューキーパーの中でも、最も職人さんからの支持が厚い商品でした!
質の面でも高く評価されています。
甲の部分が自然な上がり方になっている、伝統的な形が特長のイギリス靴や、機能性が重視されている傾向のあるアメリカ靴に適しています。
安定の一品です。
お値段は6480円。
24cm~28cmまで、サイズを選ぶことができます。
「ちょっと大きめ」との声もあるので、靴よりも少し小さめのサイズを選ぶとちょうど良いかもしれません!
靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)
おすすめ 商品
シダーシューツリーヨーロピアン
先ほど紹介したシダーシューツリートラディションとともに、こちらも質の良さが評価されていました。
甲が低くなっていて、先に向かって細身になっているこのシューキーパーは、ソールの薄さ、またあまり飛び出していないコバが特長的で、おしゃれなイタリア靴にぴったり。
汗もしっかり吸って、除湿してくれます。
お値段はトラディションと一緒で、6,480円。
サイズは、24cm~28cmの中から選べます。
株式会社 アルファシードさん(京都府)
備前表町皮革美藝さん(岡山県)
匂いとりの効果があり、足臭の防止に効果的。
おすすめ 商品
シダーシューツリースタンダード
靴のお手入れをまだあまりしたことがなくて、高価なものを買うのはちょっと…と思っている方にぴったりなのが、こちら。
お値段は、先ほどで紹介した、トラディションとヨーロピアンと比べて、安めの3,570円。
それでも、使い勝手が良く、とても良いシューキーパーだと職人さんからも好評でした♪
履き口が広めの靴にぴったりで、シワをしっかり伸ばしてくれます。
木の香りも良く、使いやすいと評判です。
サイズも24cm~28cmから選べます。
靴屋ティーチさん(東京都)
靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)
おすすめ 商品
バネ式
スレイプニルのシューキーパーの中から、安くても使える!と職人さんが選んでくださった商品が、こちらのバネ式のタイプ。
お値段は1,596円。
バネ式はネジ式のシューキーパーに比べて安いので、とっても手が届きやすいお値段になっています。
ただ、バネ式は、サイズが合わないと、ネジ式よりも靴が傷む確率が高くなってしまうので、注意しましょう!
でも、ぴったり合えば、十分に使える立派なシューキーパーです。
サイズはフリーサイズで、1サイズのみの展開ですが、24cm~28cmまで対応しています。
bootsbellさん(京都府)
靴磨き専門店Burnish さん(大阪府)
おすすめ 商品
愛用者も多い人気ブランド「コロニル」
コロニルはシューケア用品でとても有名なドイツのブランド。
世界中に愛用者がいるので、信用できますし、職人さんたちからの支持も厚いですよ!
BLENHEIMさん(千葉県)
靴磨き専門店Burnishさん(大阪府)
アロマティックシュートゥリー
こちらのシューキーパーは名前に「アロマティック」とあるように、自然の木の香りがとても良い商品です。
シワだけでなく、臭いもとってくれます。
さらに、ヒールのある女性靴にも、7cmくらいの高さまでなら、使えます。
フィット感もあります。
レディース・メンズが分けられているだけでなく、またその中でサイズがいくつか展開されているので、必ずピッタリあったシューキーパーを選ぶことができますよ。
なんと22.5cm~30cmという幅の広さです。
お値段は3,296円。手に届きやすいですね。
しかも、この価格の割に、使えると、職人さんたちからも好評。コスパが良いです!
THE SHOE SHINERさん(福岡県)
BLENHEIMさん(千葉県)
おすすめ 商品
安心できる日本の人気ブランド「コロンブス」
コロンブスは日本のシューケアブランド。
質の良いシューキーパーのブランドとして、この次に紹介するコルドヌリアングレーズと同じくらい、職人さんから支持されていました。
有名な「アメダス」という防水スプレーを出しているのもこのブランドです。
靴のお手入れ上級者はもちろん、初心者にもオススメのブランドとして挙げてくださった職人さんもいました!
コロンブスブートブラック
コロンブスの上級ブランドである、ブートブラック。
こちらのブランドは、靴磨きマニアの方にもオススメです。
20,882円でお高いですが、その値段なりの高級感があります。
イギリスのクルミ材を使っていて、とってもリッチなシューキーパーです。
品質の面でも、とても高く評価されていますよ!
24cm~28cmのサイズ展開です。
connectworksさん(沖縄県)
bootsbellさん(京都府)
おすすめ 商品
コロンブスのHG
このシューキーパーは、レッドシダーを使用しているので、消臭の効果も期待できます。
コロンブスは、日本の老舗シューケアブランドなので、安心して使えますよ!
お値段は8,100円。
サイズは24.5cm~27cmの中から選べます。
株式会社 アルファシードさん(京都府)
おすすめ 商品
パリの高級老舗ブランド「コルドヌリアングレーズ」
コルドヌリアングレーズは1885年にパリで創業された、歴史のあるブランド。
シューキーパー専門店です。
一流ブランドの高級な靴の木型を作っているなど、高い評価を受けています。
コルドヌリ・アングレーズのシューキーパーに使われている素材は、高級な家具などに使われる、天然ブナ材。
そのため、耐久性が強く、長く使うことができます。
つま先部分が分かれているのが特長で、そのおかげで革にできたシワを均等に伸ばしてくれます。
いろいろな靴のタイプにフィットしてくれるのが嬉しいポイントです♪
また、汚れづらい加工もされていて、使いやすく工夫がされていますよ。
お値段は11,879円。
ちょっと高いですが、お値段なりの効果を期待できます。
サイズは25cm~30cmから選べます。
Shoeshine Chum’s Barさん(神奈川県)
靴磨き専門店Burnishさん(大阪府)
おすすめ 商品
ブーツ用シューキーパーならこれ「ミレニアム」
海外のブランド、ミレニアムのシューキーパーは、ブーツ用に作られているので、かかとから足首にかけて、しっかりシワを取ってくれる、という特長があります。
さらに、つま先が分かれていることによって、靴の先の形に沿って、シワを伸ばすことができるのです。
素材も天然のアロマティックシダーなので、とっても上質。
もちろん、しっかり除湿もしてくれますよ。
お値段は8,532円。
サイズは24cm~26.5cmから選べます。
BLENHEIMさん(千葉県)
おすすめ 商品
職人さんのこだわりを感じたいならこれ「サルトレカミエ」
シューキーパー専門のブランド、「サルトレカミエ」。
サイズ展開も幅広く、また素材にもこだわっています。
樺の木で出来たタイプと、すでにここまでに何回か登場している、レッドシダーでできたタイプが用意してあります。
今回ご紹介する「サルトレカミエ×NAKADA LAST」は、靴の木型を製造している中田靴木型製作所とサルトレカミエのコラボ商品。
つま先から、かかとにかけて、職人さんのこだわりが感じられる形のシューキーパーです。
甲のカーブもとても滑らかで、理想的。
お値段は30,240円。
サイズは24.5cm~26cmまで展開しています。
靴屋ティーチさん(東京都)
ロイヤルファミリーになった気分を味わえる「ジョンロブ」
ジョンロブは、歴史あるイギリスの革靴のブランド。
ここのシューキーパーは、どこまでもこだわって作られている高級なものです。
イギリス靴には、ぜひ、使ってみたいですね!
高級な革靴の専門店ならではのクオリティーが期待できそうです。
お値段は19,000円。
サイズは23.5cm~26.5cmの展開です。
BOILさん(京都府)
おすすめ 商品
木製で安いのがいいならこれ「コストコ」
コストコでも、シューキーパーを手に入れることができるって知っていましたか? レッドシダーというシューキーパーによく使われる木材を使っていて、香りも良く、消臭もしてくれます。 お値段は1,500円という安さ! オススメしてくださっている職人さんもいるので、試してみる価値ありです。安いけど意外と使える「IKEA」
イケアのシューキーパーは841円。とてもお買い得です。 素材はプラスチックで、バネ式になっています。 シワを伸ばしたいだけであれば、これで十分かもしれませんね。 ただ、バネ式だと、ずっと革が伸びっぱなしになってしまうので、靴がぶかぶかにならないように注意しましょう!おすすめ 商品
シューキーパーを選ぶときに気をつけたい4つのこと
ここでは職人さんたちに聞いた、シューキーパーを買うときに注意したほうが良いポイントを紹介します。
・バネ式には注意
・プラスチック製と木製の違いを、ちゃんと理解する
・中国製のシューキーパーには注意
プロのアドバイスはきっと役に立ちますよ!
靴の形にあったものを選ぶ
BROSENTさん(東京都)
靴屋ティーチさん(東京都)
まず第一に、自分の靴に合っているかどうか、という目線で選びましょう。
靴に合っていないと、シューキーパーが本来の役割を果たしてくれません。
逆に、靴を傷めてしまう恐れもあります。
そうなってしまっては、シューキーパーを買った意味がなくなってしまいます!
特に注意してもらいたいのが、サイズ。
小さすぎたらちゃんとシワが伸びません。
逆に大きすぎたら、革が伸びすぎてしまいます。
バネ式は注意
備前表町皮革美藝さん(岡山県)
THE SHOE SHINERさん(福岡県)
バネ式のシューキーパーは安い、というメリットがあります。
でも、あまりオススメしないという声もあるのです。
バネ式は、細かい調節が効きません。
その分、革が伸びすぎてしまう可能性があります。
自分の靴にちょうど良い強さのバネが使われているシューキーパーなら、良いかもしれません。
ちゃんと選んで使いたいですね。
プラスチック製と木製のシューキーパーの違いを、ちゃんと理解する
靴屋ティーチさん(東京都)
シューキーパーには、プラスチック製と木製がある、と最初のほうでお伝えしました。
シューキーパーの多くは木製。
湿気をちゃんと取ってくれて、臭いも取ってくれます。
そのほうが、シューキーパーとして、しっかり役割を果たしてくれている、と言えます。
シューキーパーを選ぶなら、木製を選んだほうが良い、と多くの職人さんが言っています。
でも、シューキーパーを使わないのと、プラスチック製のシューキーパーを使うのを比べれば、プラスチックでも使ったほうが良いのです。
シューキーパーは素材にかかわらず、使うのと使わないのとでは、靴の履き心地まで変わってきます。
しっかりシワの伸びた、新品のような状態で履きたいのなら、使ったほうが良いのです。
また、雨の時など、靴の中まで水がしみてきてしまうこともありますよね?
靴の中が濡れたまま、木製のシューキーパーを入れてしまうと、シューキーパーが傷んでしまう原因にもなってしまいます。
こんな時には、プラスチック製のシューキーパーを使ったほうが良い、という意見もあるのです!
つまり、
・プラスチック製:靴の中が濡れている時に適している。木製がない場合には、選ぶ。
という特徴を覚えておくことが大切です。
このアドバイスからもわかるように、しっかり木製とプラスチック製、それぞれの特徴を理解して、使うことができたら良いですね。
中国製のシューキーパーには注意
Shoeshine Chum’s Barさん(神奈川県)
ブランドによって作られている国が違うシューキーパー。
中には、もちろん中国も含まれています。
しかし、中国製のシューキーパーは、靴に合わないことが多い、という声もいただきました。
使う場合には、本当に靴に合うのかどうか、注意したいですね。
ところで、革靴を大切にするために必要なアイテムって、シューキーパーだけではないですよね?
他にもブラシやクリームなどがあります。
これから紹介する記事を読めば、職人さんに聞いたおすすめのブラシ、クリーム・クリーナーは一体どれなのか、知ることができますよ♪
ぜひチェックしてみてくださいね!
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それから、こちらの記事も靴磨きに興味のある皆さんに、ぜひ読んでいただきたいです!
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まとめ
いかがでしたか?
シューキーパーって、靴のお手入れマニアの方でないと、なかなか手を出しにくい、ということもあると思います。
どれが良いのかわからなかったり、使わなくても良いんじゃないかと思ったり。
でも、靴のプロである職人さんたちがオススメしてくださっているシューキーパーが、これでわかったと思います。
シューキーパーの大切さも伝えてきました。
これで、もう買わない、という選択肢はないですよね!
でも、まず自分の靴に合うかどうかを、見極めるのが大切。
靴にぴったりなシューキーパーを見つけ、新品のような靴を履いて、毎日お出かけしましょう!
■ご協力いただいた職人さん