靴用ブラシは洗うの?唯一洗えるペネトレイトブラシには食器用洗剤!
ブラシは靴磨きには欠かせないアイテムですよね。
靴磨きをしていると、ふと疑問が浮かんできます。
「靴用ブラシって、洗った方がいいのかな…?」
靴磨きにはクリームやワックスを使用します。ブラシをずっと使っているとブラシにクリームやワックスが付着するんです。
クリームやワックスが付いたら洗った方がいい気がしませんか?しかし、靴用ブラシには洗えるものと洗えないものがあるんですよ!
靴磨きの方法や靴用ブラシの種類を解説しているサイトはありますが、靴用ブラシのお手入れまで解説しているところってなかなかありませんよね。
そこで、今回は
・洗えるブラシと洗えないブラシ
・靴用ブラシの洗い方
この2つを解説していきます♪
用途別に解説!洗えるブラシ、洗えないブラシ
靴用ブラシの洗う、洗わないの基準って何なんでしょう?
使用している毛の種類だと思われがちですが、靴磨きのどのタイミングで使うかが大きく関係しているんです!
ちなみに、ブラシを使用する場面は
・クリームを塗る
・クリームを伸ばす
・仕上げにツヤを出す
この4つの場面で使用されます。
先に結論から言うと、洗えるブラシはクリームを塗るときに使うペネトレイトブラシだけなんです!
他の靴用ブラシは、洗うことをオススメしません。
では、それぞれのブラシの説明をしていきます!
ホコリ落とし用のブラシ
ホコリ落とし用のブラシは、基本中の基本のブラシです。
ホコリを落としやすくするために、柔らかい毛質が向いています。
そのため、ホコリ落としには馬毛が使われることが多いんです。
馬毛は比較的毛が細く、柔らかいのが特徴なんですよ。
このブラシは、洗う必要がありません!
ささっとホコリを落とすだけなので、基本的には毛先にクリームやワックスが付くことはありません。
ホコリが付いても、手で払えば簡単に取ることができます。
こちらのブラシは、柔軟性が高い天然馬毛を使用しています。手に持ちやすいサイズで、無駄な力を靴にかけることなくホコリを落とすことができますよ♪
クリーム塗付用のブラシ
クリームを塗るためのブラシを、ペネトレイトブラシといいます。
クリームを塗り込みやすくするために、他のブラシと比較して小さいのが特徴です。
馬毛より太くてコシがある豚毛が使用されています。
このブラシは洗う必要があるんです!
靴クリームを直接ブラシに取って使用するので、毛先が束になり固まり使いづらくなります。
習字の後に筆を洗わないと、カチコチになりますよね。あんな状態になってしまいます。
こちらは、豚毛を使用したペネトレイトブラシです。2個セットなので靴クリームの色によって使い分けができます。細かいところにも塗ることができ、手が汚れないのが嬉しいですよね♪
クリームを伸ばす用のブラシ
クリームを均一に伸ばすためのブラシは、ペネトレイトブラシと同様に豚毛のブラシが使われることが多いんです。
こちらのブラシは洗ってはいけません!
ペネトレイトブラシと違って、クリームを直接取ることはありません。そのため、毛先がクリームで固まる心配がないんです。
また、ブラシを洗わずに使い続ける事で「ブラシが育つ」んです!
使い続ける事で、毛先についたクリームやワックスが少しずつブラシに付着します。すると、クリームを塗らなくてもツヤが出るんです。これを「ブラシが育つ」といいます。
洗ってしまうと、ブラシが育っても無駄になってしまいます…。
使いやすさにこだわった、クリーム伸ばし用のブラシです。カラーも2色あるんです。使用する靴用クリームによって使い分けると良いかもしれませんね♪
仕上げ用のブラシ
靴磨きの仕上げ用のブラシには、毛が柔らかい山羊毛のブラシが使用されるんです。
こちらのブラシも洗ってはいけません!
仕上げ用のブラシも、洗わずに使い続けることでブラシが育つんです♪
仕上げ用に最適な、細くて柔らかい山羊毛のブラシです。革靴だけでなく、上質な皮革の靴やバッグを艶やかに仕上げますよ♪持ち手の部分も手にフィットしやすく使いやすいんです。
ほとんどのブラシは洗う必要がないんですね。
洗わないことでブラシが育つなんて驚きです!
ペネトレイトブラシを洗う時の注意点
洗っていいのはペネトレイトブラシだけだということが分かりましたね!
ここでは、ペネトレイトブラシを洗う時の注意点を説明します。
ペネトレイトブラシを洗う頻度
ペネトレイトブラシは、使用するたびに洗う必要はありません。毛先が固まって使いにくいと感じたら洗うようにしましょうね。
また、新しい靴クリームを使うときにも洗いましょう。
基本的には靴クリームの色ごとに使い分けをします。同じ色合いのクリームであれば、ブラシを洗って使うことができるんですよ♪
ブラシの柄の部分は濡らさない
ブラシの柄の部分はほとんどが木製です。長く愛用するためには、柄の部分を濡らさないように注意しましょう。
水に濡れたまま放置すると、変形や変色の恐れがあります。
使うたびに洗う必要はないんですね!
ペネトレイトブラシの洗い方
では、実際にペネトレイトブラシを洗っていきましょう♪
ここでは、
・食器用洗剤を使った洗い方
・靴用リムーバーを使った洗い方
この2つを紹介します。
食器用洗剤を使った洗い方
食器用洗剤を使って、ペネトレイトブラシをしっかりと洗っていきましょう。
ペネトレイトブラシをシャンプーを使って洗う方もいるみたいですが、シャンプーに含まれている添加物がブラシを傷める可能性があります。
用意するもの
・洗面器などの容器
・ワックスや靴用クリームのフタ
・食器用洗剤
・タオル
手 順
1. ワックスの蓋にお湯をすくう
洗面器に40℃位のお湯をため、蓋にすくいましょう。
2. お湯をすくった蓋に洗剤を垂らす
蓋に食器用洗剤を1滴垂らします。
3. ブラシを洗う
蓋の上でぐりぐりして、ブラシに付いたクリームを溶かします。
4. お湯をすくって洗うを繰り返す
お湯をすくって洗い、戻すという手順を5~6回ほど繰り返しましょう。
5. 水分を拭き取る
最後にタオルでブラシを握って水分を拭き取ります。
6. ブラシを干す
ブラシの毛先を上にして1日程干しましょう。上向きに干すことで、ブラシの毛先が変形することを防ぎます。
以上で完了です。固くて使いにくいブラシも、使いやすい状態に戻りますよ♪
靴用リムーバーを使った洗い方
では次に、お手軽にペネトレイトブラシを洗う方法を紹介します。
靴磨きに使用する靴用リムーバーを使って、簡単に汚れを取っていきましょう。
「洗うのがめんどくさい!」というズボラなあなたに、オススメの方法です!
用意するもの
・靴用リムーバー
・洗面器などの容器
・タオル
表面の汚れや皮革に入り込んだ古いクリームやワックスをしっかり落とします。軟水をベースに作られたリムーバーなので、皮革に優しくソフトな仕上がりになります♪
手 順
1. 靴用リムーバーをブラシの毛先にかける
ブラシにまんべんなくかけていきましょう。
2. 靴用リムーバーで毛先を洗う
ブラシについたクリームを落とすように毛先を洗います。
3. 水でよくすすぐ
リムーバーを残さないように、きれいに洗い流します。
4. 水分を拭き取る
タオルで水分を拭き取りましょう。
5. ブラシを干す
ブラシの毛先を上にして乾燥するまで干します。
以上で手順は完了です。靴用リムーバーを使って、ブラシを洗う時には洗い残しがないように注意しましょう。
靴用リムーバーがブラシに残ると、次に使うときに靴用クリームを溶かしてしまう可能性があります!
まとめ
最後に改めて、洗えるブラシと洗えないブラシをおさらいしましょう♪
洗うことができるのは、クリーム塗付用のペネトレイトブラシだけ。
ブラシが固まって、使いにくくなったら洗うようにしましょうね♪
ペネトレイトブラシ以外のブラシは、洗わないように注意してください。
クリーム伸ばし用と仕上げ用のブラシは、洗わずに長く使い続けて大切に育てていきましょう。
靴用ブラシの洗い方が気になった時に、参考にしてもらえたら嬉しいです♪