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更新日 :2018年10月12日

ギターの弦交換のすヽめ!初心者でも簡単にできる方法詳しくご紹介!

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ギターの弦って、すーぐ切れますよね。

慣れない腕で練習してると、それだけでぷっつん。

しかも、音が悪くなるから、1ヶ月もすれば交換しなきゃいけない。
弾けば弾くほど劣化するのは当然ですから、しかたないんですけどねー。

音を大きく左右する、弦。

絶対に張り替えも失敗したくないものです。

 

と、いうわけで弦を交換する方法をお教えしましょう。

種類が多いので、部位ごとに分けて話しますね。

ギターの種類のはなし

まぁまずは、ちょっと出てくるパーツの話と、弦の交換の基本のこと。
といっても知っている方が多いとは思うんですけどね。

ギターのパーツの名前

弦の交換に主に出てくるのは、

ペグ(1)
ナット(2)
サウンドホール(3)
ブリッジ(4)

と、とりあえずこの4つをば。

ペグ

ギターの弦を巻いてチューニングする役割のある部品のことです。
糸巻き、マシンヘッド、チューナーとかも呼ばれますね。

ギターの弦を巻いているから、もちろん弦の交換に関係が大きい部品なのです。

 

ナット

・弦が左右にずれないようにする
・弦をストリング、ポストへ導く
・弦の振動をネックに伝える
という重要な部品。

交換の手順に出てくることがあるので、念のために確認です。

 

サウンドホール

音をボディに響かせるための、穴。
弦を変えるときに、この中に手を入れる手順があるギターもあるのです。

 

ブリッジ

弦の端をギターのボディに固定して、振動をボディに伝えるお仕事をしているのです。
これも、ギターの弦の片っ方の端を留めているので、たくさん出てきます。

 

パーツの種類

ギターの弦の交換は、4つのパーツのうち「ペグ(1)」「ブリッジ(4)」の2つの形状によって大きく変わってきます。
その組み合わせで、けっこうたくさん種類あるんですよねえ。

共通の準備の紹介をしたあと、ブリッジ、ペグの順番で話していきます。
下から上の順番ってことですね。
弦を通すのは、ブリッジのほうからなので。

 

ブリッジの種類としては、

・固定されてるやつ
・外せるやつ
・がちゃがちゃ動かせるやつ
・アコースティックギター

の4つを。

 

ペグの種類としては、

・すり割りのもの
・横に穴が空いてるやつ

の2つのときを、解説します。

それから、最後にクラシックギターのときのことも話しますね。

 

弦を交換する準備をしましょう

弦の張り替えをする以上は、共通でやらなきゃいけないことがあるのですよ。

『使うものを準備する』ことと、『古い弦を外しておく』ことをするのです。
最初に準備してしまいましょう。

使うものを準備

絶対に使うものは、2つ。

ニッパー
新しい弦
ですね。

他に、ストリングワインダーがあるとベター。
ストリングワインダーは、ネジ部分を回すのが楽になるやつです。
無くても大丈夫ですが、だいぶストレスが軽減されると思いますよ。

例えば、こういうのです。
これは弦を切るためのカッターもつけてくれるので、親切ですね。

というか、弦の交換に必要な機能は、ひととおり揃えてるみたい。
このPro-Winderはどのタイプのペグにも対応しているのでやっぱり一個もっとくといいかもしれません。

 

古い弦を外す

では、ほぼ共通の手順を書いておきます。
すごく特殊なものでなければ、今から書く通りに進めちゃってくださいね。

   手 順  

1. 弦をゆるめる
ペグを回して、弦をゆるめてください。

張り替えるのは1本ずつにしましょう。
弦の本数の分だけ、ゆるめて外すを繰り返すということです。

 

2. そのまま外す
ゆるんでしまえば、後はすぐ外せるはずです。

まだ外せなさそうなら、そのままで大丈夫です。
次の段落で外れる……と思います。

 

ここまでが共通の作業。
以降は項目ごとに見ていってください。

 

弦の張り方は、ペグとブリッジの組み合わせで変わりますよ。
下側→上側の順番に説明してるので、まずは手元のギターのブリッジをチェックです。

 

ブリッジのほうから弦を通す

さてまずはブリッジから。
弦の下端を留めてる部分ですね。
4種類あるので、それぞれ別々に紹介しましょう。

ブリッジが固定されてるやつ

ブリッジが固定されていて、特に動かないやつです。
同時に、裏に穴が空いてるギターとも言えるでしょう。かなり薄いギターとかね。

   手 順  

1. 裏から弦を通す
ギターの裏、ブリッジの部分に穴があると思います。そこから新しい弦を入れましょう。

 

2. ペグに引っ張る
ブリッジから出てきた弦を、ペグの方に引っ張りましょう。
後は対応するペグの項目……もうちょい下の段落にを続きます。

 

ブリッジが外れるやつ

たぶんネジ式になってて、弦が無い状態ならスポッと外れると思います。
いや、ここでは外さないんですけどね。

   手 順  

1. 下から弦を通す
特に何もいじらず、新しい弦をそのまま下から通してください。

 

2. ペグへ引っ張る
あとはギターてっぺんのペグ次第なので、またペグの項で紹介します。

 

がちゃがちゃ動かせるやつ

ブリッジごとぐらぐら動かして音を変えるタイプのギター。
むずかしい。

ビブラート・アームやトレモロ・アームといいます。
揺らせるように設計されてるので、少し厄介なのです。

厄介なので、古い弦の外し方から。
弦を外すときに、ちょっと追加で欲しいものが1つだけ。

追加で用意するもの

・六角レンチ

   手 順  

1. ロックナットを外す
弦に覆いかぶさってるナットを、六角レンチを使って外しましょう。

ロックナットがついていないギターの方は、この手順はスルーです。

 

2. 弦をゆるめて外す
この手順は同じですが、弦が外れるのはペグのほうだけです。

 

3. ブリッジの下部にあるナットをゆるめる
ここのナットをゆるめることで、古い弦を外すことができます。

 

4. 新しい弦の端っこを切る
片側のまるぅくなってる部分を切って下さい。

 

5. 弦をブリッジに入れ、ナットで締める
さっき切った方を、ここに突っ込みましょう。

 

あとはペグを巻くだけ。

 

アコースティックギター

ピンで留まってるタイプの物があると思います。
ここではそれを。
古い弦の外し方から。

工具などではないですが、ちょっと安全のために追加で欲しいものがこちら。

追加で用意するもの 

・タオル

   手 順  

1. 弦をゆるめて外す
この手順は同じです。
弦が外れるのは、ペグのほうだけ。

 

2. ギターの中からピンを押す
サウンドホールから手を入れ、タオル等で手を覆ってからピンを押します。けっこう硬いし痛いのでタオルを忘れないよう。

 

3. 弦を外して新しいものにする
弦の丸くなってる部分がピンに引っかかるよう配置してください。

 

4. ペグのほうへ
こんなもんでしょう。続きは、ペグのお話で。

 

 

ペグを巻いていく

さっきのブリッジの項で、ちゃんと弦は通してますかね?

さて、ペグを巻いていきましょう。
あれですよ、弦を調律するときにいじるねじまき。
締まる方向にペグを回すことを、巻く、と表現します。

2種類のペグ、それぞれの方法を挙げていきますね。

てっぺんが裂けてるやつ

すり割りが正式名称だとか。ペグの先端が割れ目になっていて、その割れ目の真ん中にペグ穴が空いているものです。
フェンダー系のエレキギターに見られますね。ちょうど、上の写真のものです。

   手 順  

1. 弦を伸ばして切り、少し折る
ブリッジからペグまで弦を伸ばして、そこから『人差し指の第2関節ぐらいまでの長さ』で弦をニッパーを使って切ります。そのまま先端を90°に折って下さい。

 

2. 穴に差し込む
90°に折った先端を、割れ目の真ん中にあるペグ穴に。弦に対応した場所にいれてくださいね。

 

3. 溝に弦を合わせ、ペグを巻いていく
ストリングワインダーを使うと楽です。隙間が無いよう下に巻きましょう。

 

穴が空いてるやつ

弦を巻く出っ張りに穴が空いてるやつです。すり割り式は縦穴で、こっちは横穴ですね。アコースティックギターもこれですね。

   手 順  

1. 弦を伸ばして、穴に通す
『人差し指の第2関節ぐらいまでの長さ』を下げて通します。さあ、ここからが本番です。

 

2. 通した弦を回す
弦を内側に回して、手元まで戻します。

 

3. 張った弦の下を通して上に回す
ブリッジ側の弦を中心に、下から上へ持っていきましょう。

 

4. ストリングワインダーでペグを回す
弦が外れないように押さえながらペグを回しましょう。

 

5. 余った弦を切る
余った弦は、ニッパーで切っちゃいましょう。
これでおしまい。

 

クラシックギターの弦を交換する

最後にクラシックギターの交換のしかたを。古い弦の外し方から。
板みたいなので留めてると思います。よくあれで固定できますよね……。

   手 順  

1. 古い弦をゆるめる
これも最初にお伝えしたやり方と同じですね。
ペグを回して、弦をゆるめましょう。

 

2. ブリッジから外す
構造は難しくないはずですので、そのまま解けると思います。

 

3. 新しい弦をブリッジにつける
ここからが難しいかも。出っ張り側から弦を持ってきて、ブリッジの下から弦を通してひと回り。
戻ってきた弦を、出っ張り側の弦の下をくぐらせます。

 

4. 弦を絡ませる
そのままブリッジの上を通して、今度はさっき、ひと回りさせた弦の下を通してください。
細い弦は、ここで2、3回多めに絡ませましょう。

余りの弦がブリッジの後ろ側――ギターの下側で弦の下敷きになるようにします。

 

5. ペグに弦を通す
ブリッジに弦を通したらペグまで持っていき、少しゆるめてから穴に通してください。そのまま下からクルッと手元まで戻しましょう。

 

6. 弦を絡ませる
戻してきた弦を、張ってある方に2、3回からませてください。向きはどっちでもいいです。

 

7. ペグを巻いていく
それではペグを巻いていきましょう。外側の弦2つはペグの外側へ巻かれるように、内側4つは内側へ巻かれるようにしてください。
これで完成。しっかり固定されてるか確認してから、チューニングしてくださいね。

 

まとめ

これで全部の形式を網羅してると思います……たぶん……。

これが無いぞってのがあれば教えて貰えれば嬉しいです。

 

で、弦を交換したら、調律を忘れないようにしましょうね。
チューナーでも音叉(おんさ)でも使ってがんばって下さい。

新品の弦は伸びやすくなってるので、調律が狂いやすくなっています。
張り替えてから少しの間は遊んでみるといいですよ。

素敵なギターライフをお過ごしあれ。