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更新日 :2019年03月14日

チェーンソーは目立てで切れ味を取り戻そう!最適な保管場所も紹介!

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短時間で木を切ることができるチェーンソー

昔は主にプロの方が利用していましたが、最近ではDIY用として使う人も増えてきましたよね。

ただ、長く使用し続けるとその切れ味は落ちてしまうもの。

そんな時は「目立て」を行いましょう!

目立てとは
刃の切れ味が悪くなった時に、研いで切れ味を回復させること

切れ味が元に戻ってさらに長く使えると嬉しいですよね!

そこで今回は、目立ての正しい方法を紹介します!

まずは目立ての基本的なことを学ぼう

まずは目立てについて基本的なことから学んでいきましょう!

目立てのメリット

チェーンの切れ味が落ちてしまったら、チェーンを交換するという方法もあります。

にもかかわらず、なぜ目立てをする必要があるのでしょうか?

実は、チェーンソーの目立てを行うと、お金の節約ができるんです。

チェーンを買い換えるとお金かかりますよね。チェーンのお値段は2,000円~2,500円ほど。

チェーンの切れ味が落ちる度に毎回チェーンの交換をしていたら少しもったいないですよね。

そこで目立てを行えば、チェーンの交換をせずに切れ味が復活しちゃいます♪

必要な道具は少し多いですが、何度もチェーンソーを使う人であればお得ですよ!

目立てのタイミングは、給油回数が目安

そんなお金を節約できる目立てをどのタイミングですると良いのでしょうか!

その答えはズバリ、給油2・3回に1度!

切れ味がなくなるまで使い続けると、チェーンが痛む上に、エンジンにもダメージがかかってしまいます。

しかも本来の刃の角度が潰れて分かりにくくなり、研ぎにくくなることも。

そのため、切れ味がなくなる前に目立てを行うことが大事なんです。

給油2・3回であればまだ少し切れ味が残っているので、これを基準にしましょう!

ここまで、目立てをする上で必要なことを紹介してきました!ここからは、実際に作業を行なっていきますよ♪

目立ての前にすること

目立てに取りかかる前に、チェーンのお掃除をする必要があります。

汚れていると目立てがしづらいので、丁寧にお掃除すると良いですね!

 用意するもの 

・軍手
・布(汚れて良いもの)

   手順   

1. チェーンソーを設置する

軍手をはめて、安全が確保されている場所にチェーンソーを置きます。

2. 布で汚れを除去する

チェーンソーに付いている、泥や木クズ、オイルを布で拭き取ります。刃に挟まっている小さなものまで、入念に拭き取ってくださいね。

これでチェーンソーのお掃除は終わりです!次は目立ての作業に入っていきましょう!

目立てに必要な道具を紹介!

目立ての方法を解説する前に、必要な道具について簡単に説明していきますね。

チェーンヤスリ


SUN UP ダイヤモンド チェーンソーヤスリ チタンコート 4.0mm

チェーン毎に必要なヤスリは異なるため、合ったサイズのものを使ってください。

しっかりと研ぎ味のあるヤスリを使いましょう!

平ヤスリ


TRUSCO(トラスコ) 鉄工用ヤスリ 平 荒目 刃長150 THI150-01

デブスゲージを削ったり、チェーンに欠損がある場合に削り落とすための平たいヤスリです。

しっかりと削り落とせるよう、研ぎ味のあるものを使って下さい。

目立てホルダー


OREGON チェーンソー目立て用 オレゴンヤスリホルダー 4.5mm 31692

刃を正しい角度に研げるように使う道具です。

ホルダーにヤスリをセットし、正しい角度で研げるようにします。

デプスカウンター


HiKOKI(旧日立工機) デプスゲージジョインター 0069-8831

刃とは別に、デプスゲージという刃を木に食い込ませやすくするためのものを削るための道具です。

クランプ(丸太でも可)


OREGON 目立て用クランプ 26368A

作業中はノコギリを固定する必要があるので、クランプという固定の器具を使いましょう。

用意できない場合は、丸太に切り込みを入れたものや、レンガでチェーンソーを挟み込んだりして固定することが出来ます。

目立て用の道具セット


チェーンソー目立てセット 8点セット チェーン用 丸ヤスリ(4.0mm・4.8mm・5.5mm 各1本) 平ヤスリ ハンドル デプスゲージ 収納袋付き

セットで道具を購入すれば、まとまった状態かつ格安で目立て道具を揃えられます。

簡単なものでいいから、一通りの目立て道具を揃えたい、という方にオススメです。

実際に目立てを行おう!

さて、必要な道具を揃えたところで、実際に目立てを行なっていきましょう!

怪我をしないように気をつけてくださいね。

 用意するもの 

・軍手
・チェーンソーヤスリ
・平ヤスリ
・目立てホルダー
・デプスカウンター
・クランプ(固定できれば代わりのものでも良い)

 手順 

1. チェーンソーを固定する

軍手を着用し、クランプや丸太、レンガを使ってチェーンソーを固定します。

2. ホルダーにヤスリをセットする

目立てホルダーにヤスリをセットし、正しい角度で研げるようにしてください。

3. 印をつける

一番初めに研ぐ刃の頭に、マッキーで印をつけます。印があればチェーンの刃を一周研いだ時、どこから始めたのか分かりますね♪

4. 刃を研ぐ

ヤスリをチェーンソーの刃に密着させ、内側から外側へ力をかけながら滑らせます。

切れ味がそれほど悪くなければ、2〜3回。少し悪いかな、という時は4〜5回を目安に研いでください。

5. 欠損があれば削る

今回、僕が目立てしたチェーンソーには欠損はありませんでしたが、欠けがある場合は、欠けていない部分も削り取って、滑らかにしましょう。

大きな欠損やレーンの部分に問題がある場合はチェーンを交換してくださいね。

放置すると事故になることも…

6. デプスゲージを削る

デプスカウンターをチェーンソーにセットし、はみ出ているデプスゲージを平ヤスリで削ってください。

これでチェーンソーの目立ては完了です!

目立て前と目立て後を比較してみた!

切れ味を検証【目立て前】

目立て前の切れ味がどの程度なのか、試してみました。

チェーンソーで角材を切ろうとしましたが、30秒以上かけても切り落とすことが出来ませんでした。

これでは作業が大変ですね…

切れ味を検証【目立て後】

目立て前と比べて、どれほど切れ味が変わったのでしょうか…?

実際に切ってみました。

明らかに手応えが変わり、どんどんチェーンソーが角材に入っていきます。

なんと12秒で角材が切れました!切れ味は劇的に上がっています。

目立てをするかどうかで、これだけ切れ味が変わるものなんですね!

チェーンソーの保管について

ここまでチェーンソーの目立てについてお話ししてきました。

ですが、せっかく刃を良い状態にしても、保管の方法や場所を間違えたら再び状態が悪くなってしまうかもしれないんです。

ということで、チェーンソーの保管方法を紹介していきます。

保管の前に…

エンジン式チェーンソーを使用した後、そのままの状態で保管していませんか?

実は、そのまま長期間保管するのは危険なんです。

使用後、燃料を入れたまま保管すると、2週間程度で成分が変わり、内部の部品に燃料がダメージを与えてしまいます。

2週間以上使わずに保管する、なんてときは中の燃料を抜きましょう。

ですが、翌日や一週間後にまた使う、という場合には燃料を入れたままでも大丈夫ですよ!

保管場所

最後にいい保管場所の条件を紹介します!

出来るだけ多くの項目を満たせる場所に保管してくださいね♪

・風通しが良い
・日陰
・乾燥している
・雨水がかからない、屋根がある場所
・ほこりの少ない場所
・他の人の手に触れない場所(鍵がある場所)

特にお子さんがいる場合は、チェーンソーを触られないような場所への保管を徹底しましょう!

まとめ

チェーンソーの切れ味は回復しましたか?

チェーンソーは、切れ味のあるうちに定期的に目立てをしてあげることが大切です。

「何度も手入れをするのは面倒だから、切れ味がなくなるその時まで使い続けてやる!」
…なんてことはしないでくださいね。

今回お話しした方法以外にも、目立て機械を使う方法もあります。日常的にチェーンソーを使う方は、機械を購入するのも良いかもしれません。

バンバン切って、ちょくちょく研いで…を繰り返して使ってくださいね!