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更新日 :2023年07月27日

ハクビシンの駆除まとめ!業者の選び方やウルフピーでの予防法も紹介

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ハクビシンは、パンダの顔の模様を真逆にしたような色合いの顔をしています。見た目はかわいらしいのですが、その実態は害獣なんです。そんなハクビシンは自分で駆除ができるのか、そして対策の仕方までご紹介していきます。

ハクビシンの駆除方法

ここでは自分でハクビシンを駆除して清掃まで行う手順を紹介していきます。

用意するもの

・申請書類
・箱罠

手順
 
1
捕獲許可を申請する

ハクビシンは法律の関係上、基本的には役所に行って捕獲許可を得る必要があります。必要書類は役所に問い合わせて入手することができますが、申請から許可までは約1か月かかることもあるので、早めに行動しましょう。

2
箱罠を設置する

捕獲機となる箱罠はホームセンターで購入が可能です。エサ式と踏み板式に分かれていますが、使いやすいものを選びましょう。購入後はハクビシンが通ったと思われる通路に設置します。

この際箱罠の入り口にエサ、そして箱罠の中にもエサを置いてうまくハクビシンをおびき寄せましょう。

3
捕獲後に駆除をする

捕獲後は速やかに役所に報告し駆除方法を教えてもらいましょう。自身で対応することになった場合は、基本的にガスや電気ショックなどで、極力苦しまないように処理をします。その後の廃棄方法も役所から教えてもらえるのでその指示に従って進めましょう。

4
清掃と再発の対策をする

再びハクビシンに住み着かれないように、最後は清掃をし、再発を防止します。またハクビシンによる糞尿や食べかすは病原菌を誘うので、入念な清掃・消毒・殺菌が大切です。床が腐敗している場合は防腐処理も必要でしょう。

掃除の際は防護マスクやメガネ、手袋をして病原菌が体に触れないように十分注意しておこないましょう。重篤な感染症につながることもあるので、ここは怠らずにきっちりとしましょう。

ハクビシンの予防を自分でおこなう

業者さんに頼んでも、またハクビシンが侵入してくるのでは意味がありません。再発を防ぐためには、ハクビシンが家に侵入してこないような、家の周りの環境作りが必要になってきます。

ここで紹介する予防法は、お金をかけずにできる工夫。業者さんに頼む、頼まないに限らず、やっておいた方がいいでしょう!

えさ場を作らない

えさ場を作らないために、次の2点のような工夫を心がけましょう。

えさを家の周りに放置しない

ハクビシンを近づかせないようにするためには、彼らのえさとなるものがある場所を屋外に作らないこと。ハクビシンは基本的に何でも食べることができます。特に棲みつかれたときに彼らのえさとなるものは、放置したままのペットフードや、庭で育てた回収し忘れの作物などです。

このようなものを安易に庭先においておかないということが、ハクビシンを家に棲みつかせないことの第一歩になります。

注意
収穫する前のまだ全く熟していない状態でも食べられてしまうときは、もうその家にすみついてしまっている可能性が高いです。そのときには業者さんに依頼して対応してもらいましょう。

そもそもハクビシンの好物は甘いものであり、また行動範囲も広いので、そのような熟していない作物は基本的には食べる必要はないのです。それでも食べるということは、家にすみついている可能性があるということです。

ゴミ捨ての規則を守る

生ゴミや、洗ってないまま捨てられたペットボトル、缶が回収場所に残っていると、それをえさにしたり、しっかり洗い切れていない匂いにつられて、ハクビシンが集まってくることがあります。

必ずゴミの回収日の朝に出すということを守ってください。回収日でもないのに、ゴミを先においておくのが良くないというのは常識ですが、それは害獣のえさになってしまうこともあるからなんです。

庭の草木をきちんと処理する

ハクビシンは賢い動物です。状況判断能力が高いので、人が住んでいるということが分かれば、その家に寄りつかなくなります。たとえば、庭のが生い茂っていたり、庭に生えている木の枝が伸びきっていたりする家には、ハクビシンが侵入してくる傾向があります。

草が生い茂っている場合

雑草が生い茂っている場所はハクビシンの絶好の隠れ家になり、ハクビシンにとっては絶好の生活環境なんです。ハクビシンは家屋では屋根裏に巣を作ることからも分かるように、見えづらい位置を好みます。だからこそ、庭の雑草をきちんと処理しておき、隠れ場所を増やさないようにしましょう。

木の枝が伸びきっている場合

また木の枝が伸びきっていると、その枝を伝って家屋に開いた隙間に入ってくる原因になります。木の枝をきちんと、家にかからないくらいに剪定しておき、進路を断ちましょう。ハクビシンは木に登れるくらいには運動神経は良いのですが、猿のように木から木へ飛び移ったりすることはありません。

市販の便利グッズを使ったハクビシンの予防法

ここからは、害獣なんて絶対に家に寄せ付けたくないという方に、便利グッズを用いた対策法をご紹介していきます。

ウルフピー

ハクビシンは嗅覚が非常に優れています。そんな嗅覚を刺激してハクビシンを寄せ付けないようにする便利グッズがあります。それは「ウルフピー」と呼ばれるものです。

「ウルフ(狼)ピー(尿)」はその名の通り、狼の尿です。狼から尿を採取したものが売られているのです。本物のウルフピーは化学薬品などの不純物が混じっていないので少々お高めですが、害獣全般の予防に使えるグッズとなっています。

それはオオカミが山林に生息している害獣にとって天敵であるから。ハクビシンと並んで、イタチアライグマなどの害獣にも効果が期待できます。ここからはウルフピーの簡単な使い方をご紹介していきます。

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用意するもの

・ウルフピー
・専用の容器

手順
 
1
ウルフピーを吊るす

ウルフピーを専用のボトルなどに入れ、吊るして使います。ウルフピーの専用の容器は取っ手にかけて使えるようになっているものが多いのです。引っかける場所がなければ、家庭菜園で使うような支柱を立てて掛けるなどしてみてください。

ボトルはウルフピーを買ったときに大抵ついてきます。容器は注ぎ口が開いており、そこからにおいが出ます。このウルフピーから出るにおいで、ハクビシンを撃退させるのです。

POINT
・3〜6m間隔で侵入を防ぎたいところに置く
・高さ30~60cmのところに設置する

3〜6mの間隔で置くと、ウルフピーの効果のある範囲が重なりません。そして、設置する高さの30cmから60cmとは、狼の地面からの高さの目安です。

1か月ほどで効果がなくなるので、新たに注ぎ足して使ってみてください。また、ウルフピーを使うには注意するべきことがあります。

注意
ご近所さんのお宅が近い場合には事前に断りを入れましょう。

ウルフピーはいわゆる野生動物の尿なのでにおいがとてもきついです。ご近所さんが、そのにおいの影響を直接受けそうな場合には、事前に断りを入れるか、影響の少なそうな場所に置くかして、トラブルを防ぎましょう。

ウルフピーはハクビシンの対策グッズとして使えますが、せいぜい入ってこないようにする予防処置にしかなりません。すでにハクビシンが住み着いてしまっているのであれば、業者さんへの駆除依頼を検討してください。

超音波

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超音波はハクビシンにとっては不快なもの。市販の超音波発生器を設置すると、ハクビシンが寄ってこなくなる可能性があります。ただし、音は慣れてしまうので、先ほどのウルフピーと併せて使用するといいしょう。

そもそもハクビシン駆除は自分でできるの?

結論から言えば、難しい、これに尽きます。ハクビシンは外来種の害獣ですが、害獣だからって自分の手で勝手に殺していい、捕獲していいということにはなりません。

日本ではネズミなどを除いて、ほとんどの外来種の害獣は鳥獣保護管理法と、外来生物法によって駆除に許可が必要になっています。では、なぜ自分で駆除するのが難しいのか、適用されている法律も含めて、駆除に至るまでにある壁を一つずつ見ていきましょう。

第1の壁:鳥獣保護管理法、外来生物法の壁

まず駆除するには、駆除したい害獣が、

・家屋に侵入している
・作物を食べる
・近くの空き家に住んでいて鳴き声がうるさい

などの具体的な被害を及ぼしているなど、自治体によって確認される必要があります。それから、駆除する許可をもらうことができるのです。この許可が下りるまで、最低でも約2週間ほどかかります。

第2の壁:狩猟免許の壁

駆除の許可が自治体からようやく下りて、いざ駆除しようと思い、意気揚々と箱罠を設置しようとします。しかし、罠を使うには、鳥獣保護法で定められた狩猟免許が必要になります。この免許は一種の国家資格であり、勉強してようやく取れるものです。

第3の壁:素手で捕まえることの多大なリスク

免許を取るのは難しいから、素手で捕まえようと考えるかもしれません。しかし素手で捕まえるのは絶対にやめた方がいいです。ハクビシンで検索すると毛が抜けきった画像が出てくることがあります。

これは疥癬症(かいせんしょう)にかかっているハクビシンです。それが人に移っても、ハクビシンほどの重症にはなりませんが、それでも一定の症状がでます。また、疥癬症ウイルスだけでなく、さまざまな病気のウイルスを移されるかもしれません。だからこそプロであっても、素手では絶対に捕まえずに罠で捕まえるのです。

第4の壁:再発する可能性がある

狩猟免許を持っていて、罠で捕まえられたり、もしくは素手で捕まえることが勇敢にもできたにしても、1匹駆除しただけでは十分ではなく、再発する可能性があるのです。

再発する可能性をできるだけ低くするためには、ハクビシンが侵入したルートを割り出して、侵入口をふさぐこと、住処となった屋根裏などを薬剤で処理するということが必要になります。

ルートの正確な割り出しや、薬剤による処理は素人では知識も経験もないため、これを完璧にこなすのは難しいのです。以上が、ハクビシンを駆除するときに立ちはだかる壁でしたが、ハクビシンの自力駆除は難しいことを納得していただけましたか?

ハクビシンの生態

ハクビシンの被害は近年では、都会での被害も、うなぎ登りに増加しています。ここにハクビシンの生態の大きなヒントが隠されています。その特徴的な生態としては

・行動範囲が広く、どこでも寝床にする
・一年中繁殖期

ということがあげられます。

行動範囲の広さ

ハクビシンのような森林にすむ動物の天敵は、オオカミや熊など大きな肉食動物だけだと思いますよね。しかし、いまでは人間も、多くの動物にとっての天敵になっていて、それはもちろんハクビシンも同じです。

そのためにハクビシンは天敵の人間には見つからないように暮らさねばならないのですが、それならなぜ人口の多い都会に増えているのかと疑問に思いますよね。

それにはハクビシンの行動範囲が広く、寝床を一か所に定めないからという理由があります。寝床を一か所に定めていないと、人の多い都会でも、1度見つかっただけでは、容易に居場所が特定されることはないので、捕獲されにくいということなんです。

繁殖力の強さ

これはハクビシンが今都会で急増中であることの大きな原因です。一回の出産では2~3匹しか生みません。しかしその妊娠期間が1〜2ヵ月と短く、そして、大人になるまでわずか10ヵ月しかかかりません。

ということは1年で子世代が大人になってしまう、そのサイクルの早さで、次の年には、倍、その次の年にはさらに倍というように、急増していくということです。そして、都会では、ハクビシンの天敵が少ないので、余計に繁殖してしまうということなんです。

ハクビシンによる被害

では、ハクビシンが家に住みついてしまった場合に及ぼす、家庭への被害とは何によってもたらされるのでしょうか。それはハクビシンがだす糞尿です。家に野生の動物の糞があるなんてぞっとしますよね…。

糞尿が家のどこかにあるとイメージとしただけで、もう気分が悪くなってきます。しかし嫌悪感という精神的なダメージ以外にも、家屋、家庭に与える実害があるのです。それは

・天井が抜ける
・ノミが出て、咳や喘息などを発症する原因となる

といったことが挙げられます。

天井が抜ける

彼らの住処は人から見つかりにくい天井で、その住処を清潔に保つために、糞をする場所を一か所に定めます。一か所に積もって溜まっていくので、天井の木材を腐食させ、脆くなったところに積もった糞の重みがさらなる負担をかけて、その結果、天井が抜けてしまうことになるのです。

ノミ被害

さらに彼らの糞尿は、ノミだらけです。放置しておくと、糞尿から出たノミが家に繁殖してしまうことになります。家に、赤ちゃんや小さな子どもがいたり、ペットがいる場合には、そのノミの被害を直接受けてしまいます。

具体的には、アレルギー反応が出て咳が止まらなくなってしまったり、痒くなったところをかきむしって皮膚炎を起こしてしまったりと、さまざまな症状を引き起こすのです。

ハクビシン駆除はプロにおまかせ

自分で行うにはむずかしいハクビシン駆除ですが、ユアマイスターなら、お住まいの地域からハクビシン駆除のプロを探してお願いすることができます!そこでプロのハクビシン駆除の詳細をみていきましょう。

ハクビシン駆除の内容

ハクビシン駆除は「ヒアリング→駆除方法の説明→駆除開始→清掃・再発防止」の流れで進んでいきます。

ヒアリングで被害状況を把握したのち、各家庭にあった方法で駆除をプロが行います。さらに清掃や再発防止まで入念に行うため、再発防止に繋がります。

ハクビシン駆除の料金・作業時間

各家庭の被害状況によりますが、編集部が調べたところ、料金目安は3~7万円ほどで、作業時間は1回あたり2~3時間、調査や捕獲確認などにより複数回の訪問が必要になります。

ハクビシン駆除の前に事前準備は必要?

「ユアマイスター」では、ハクビシン駆除のプロに「 ハクビシン、アライグマ、イタチ駆除の施工前に何か準備しておくことはございますか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

ひとつだけ助かる事は、屋根裏の入り口近辺の物をどかしておいて頂ければかなり助かります。屋根裏入り口近辺は汚れない様に当方で養生致しますので、着工時に大変有り難いです。 物をどかす範囲は屋根裏の入り口近辺の畳2枚位有れば最高です。

プロに頼む際に注意すべきポイント

ハクビシンを駆除するには市町村自治体からの許可と、狩猟免許を持っていなければならないことはすでに述べたとおりです。ハクビシンの完全駆除は素人ではほとんど不可能に近いため、主に業者さんが駆除を行なっています。

そのような状況につけ込んだ、悪徳業者が一定の数いるということは、残念ながら事実です。例えば、作業の質が低かったり、さまざまなオプションがついて、最終的に請求される代金が異常に高い、といったことがあります。ここではそのような、悪徳業者の見分け方をいくつかご紹介していきます。

表示価格が異常に低い

これは、ハクビシン駆除の業者さんに限らず、他の害獣駆除業界での悪徳業者の共通点です。ハクビシンの駆除には、追い出し、進入路をふさぐ、糞尿の掃除、捕獲した場合の、処分、再発防止のための薬剤散布など、一回の作業でやるべきことがたくさんあります。

そのようなサービスを全部注文すれば、目安としては、低くても1LDKの住宅で約10万円ほどかかります。ネットの表示価格だけで判断するのは、あまりにもリスクが高いので、気をつけてください。

他社と比べて、あまりにも安すぎる場合には、作業代がオプションとして後からついてきて、最終的な金額が異常に高くなることがあるのです…。

狩猟免許を持っていない

狩猟免許は、ハクビシンを捕獲する場合のみ、必要になるものなので、追い出しを選ぶ場合には、問題ないと思う方もいるでしょう。しかし、それは違います。問題大ありなのです。

狩猟免許を持っていない業者さんというのは、それだけ受けられる依頼が少ないということです。その分、利益を出すためには、1作業、1作業の単価を高くするという手段を足らざるを得なくなります。

そして、そもそもハクビシンに関する知識が不足していることもあるので、免許の所持は必ず確認しましょう。

まとめ

ハクビシンを家から遠ざける方法から、業者さんに頼む際の悪徳業者の見分け方まで、見てきました。基本的には業者さんに頼むのが良いです。被害に遭わないためにも、お金をかけずにできる予防のための工夫はやっておいても良いと思います。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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