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更新日 :2023年12月20日

剣道防具のお手入れ総まとめ!面・胴・小手の嫌な臭いを落とす方法

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剣道=臭い。本来なら「格好いい!」という言葉が一番に出てきていいはずの剣道。残念ながら「臭い」というイメージの方が勝っているのが現実ではないでしょうか。面や小手などは道着のように気軽に洗えません。消臭スプレー以外どうすればいいの!?そこで今回は、剣道のの防具のお手入れ方法を、防具別に解説していきます!

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防具のお手入れをする時のポイント

まずは、防具をお手入れしていくうえで共通して言えることをお伝えします。

使用後すぐに拭く

稽古が終わったら、疲れ切って、防具をそのまましまっていませんか?汗自体は臭くないのですが、そのまま放置していると菌が繁殖して臭くなります。そのため、取り除ける汗はすぐに拭っておくことが大事なのです。手ぬぐいなどを濡らし、硬く絞ったら、使い終わった防具を全て拭くようにしましょう。

消臭剤は剣道用のものを使う

「リセッシュ」「ファブリーズ」などの市販の消臭スプレーを使っている方は多いかと思います。しかし、剣道の臭いは一般向けの消臭スプレーで解消できるレベルではない、というのが現実。臭さにいい香りが混ざってさらに変な臭いに…なんてこともありますよね。

そこで紹介したいのが、剣道用の消臭スプレー。武道具店でも販売されているので、剣道をしている方は購入しておくべきです!

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剣道 消臭スプレー 霞(カスミ)

消臭だけでなく、除菌、防菌効果も期待できます。スプレー自体が無臭なので、臭いが混ざることも気にせず使えます。藍染や革製品にも使えるのがポイントです。臭い剣道の防具用というぐらいだから、臭いが気になる運動靴やサポーターなどにも使ってみたいですね。

剣道防具を陰干しする

汗をいっぱい吸い込んだ防具、ついつい日に当てたくなりますよね。しかし、実は直射日光は防具の大敵。防具は基本的に藍染めされていますよね。この藍が直射日光に弱く、日干しすると色褪せてしまうのです。

色褪せるということは藍の成分が抜ける、ということ。つまり、藍に含まれている消臭効果まで薄れてしまうというダブルパンチ。

また、防具の一部分に使われている革も日光に弱いのです。小手の内側なども日に当てることで硬くなり、ボロボロになってしまう可能性があります。防具を干すときは風通しの良い場所で陰干しするようにしましょう。

剣道防具を休ませる

防具の劣化を遅らせるには、きちんと休ませることが重要になってきます。当たり前のことですが、1つのものをずっと使っていれば劣化するのが速くなってしまいます。その一方で、2つのものを交互に使っていれば長持ちしますよね。

ただ、学生にとって防具を2つも揃えるのは金銭的に難しい…。その場合は、せめて小手だけでも2セット持っておくといいかもしれません。

壊れたらすぐに修理に出す

まだ使えるんじゃないか…というのを続けていると、思わぬ事故につながる可能性があります。紐が切れた、くらいなら自分で変えることができます。しかし、小手が破れた場合などは速やかに修理に出すようにしましょう。破れているだけで試合に出させてもらえない可能性があるので、早めに対処してくださいね。

礼儀を重んじる剣道で、壊れたり破れたりしている防具を使うのは御法度です。こまめに防具を点検するようにしておくと良いでしょう。

面のお手入れ方法

面が汚れていると、顔を入れた時になんだか気持ち悪いですよね。化粧や日焼け止めなどをつけている方なんかは、面がさらに汚くなっている可能性もあります。そんな面を気持ちよく使えるようにするために、2つの方法を紹介していきます。

剣道の面の普段のお手入れ

稽古後に汗を拭き取り、風通しの良い場所で陰干ししておきましょう。汚れが目立つ部分は歯ブラシで優しくこすり、硬くしぼって濡れタオルでぬぐいます。

剣道の面を水洗いする方法

基本的に防具は「水洗いするべきではない」と言われています。確かに、つなぎ目に使われている革が水に浸かって乾くと縮んでしまうというデメリットがあるのは事実。ただ、その部分を避けてつけ置きし、多少濡れる分には問題ないので、丸洗いしてスッキリしたい!という方はぜひ実践してみてください。

注意
防具を水洗いするにしても、年に1、2回に抑えておきましょう。

用意するもの

・面がすっぽり入る大きさの容器
・洗濯洗剤
・歯ブラシ
・いらないタオル
・革用保湿クリーム
・藍染液
・刷毛(はけ)
・新聞紙

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剣道 剣道防具専用 藍色復元液 彩(SAI)

剣道の防具専用の染め直し液です。面以外にも小手や垂にも使えます。重ね塗りすることで、自分の好みの色に染めることができます。防具は洗わなくても、長い年月使えば自然と色落ちしてくるので、1つ持っておくと便利かもしれません。

  手順  

1. 面紐などを外す
まずは、面紐を、つなぎとなっている革の部分から取り外しましょう。

2. 浸け置き
ここで洗剤を入れても大丈夫です。ただし、洗剤は漂白成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。洗剤は容器に貯めた水と、洗剤の裏面に書かれている使用量をチェックしてから入れてください。

基本的に汗汚れは水だけでも落ちるので、洗剤を入れないと洗った気がしない!という方以外は水につけ置きします。この時、面金部分が水に浸からないようにしましょう。面金を上に向け、面の3/4が浸かるくらい水を貯めます。様子を見ながら、2時間程浸け置きしましょう。

3. 汚れをとる
2時間置いた後、歯ブラシを使って、汚れを掻き出していきましょう。あまりにゴシゴシこすると生地が傷んでしまうので、汚れを浮かせるように優しくこするようにしてください。

4. 1時間つけ置き
再び、1時間程浸けて汚れを浮かします。洗剤を入れた方は、1時間たったら洗剤液を捨て、水を張り替えてすすぎましょう。泡が出なくなるまで、水を5回程張り替えてすすいでいきます。

5. 乾燥させる
外で陰干ししましょう。自然乾燥でも乾きますが、早く乾かしたい方は、面を洗濯機で脱水するという方法もあります。

面を、いらないバスタオルでぐるぐる巻きにし、外れないように紐で縛りましょう。紐は新聞紙などをくくる、ビニール紐などでOKです。そのまま洗濯機に入れ、脱水していきます。

注意
水や洗剤液につけた防具は、藍染が抜けやすくなっています。持ち運ぶ際に、カーペットなどに水滴が落ちると藍色に染まってしまう可能性があります。また、脱水する際もタオルが青くなる場合があるため、変色してもいいタオルを使うようにしてください。

6. 革部分を保湿する
浸け置きの時は革部分が浸からないようにいれていましたが、濡れてしまうのは仕方のないこと。ただ、濡れた後に乾燥すると、革が硬くなってしまいます。硬くなったまま放置していると劣化の原因となるため、保湿クリームを塗り込むようにしましょう。革靴のケアなどで使う保湿クリームを少量塗り込めばOKです。

7. 藍染液で染める
浸け置きで色落ちしてしまった防具は、自分で染めれば新品と同じくらい綺麗な色に戻ります。染料を刷毛にとって塗るだけなので簡単です♪新聞紙を床に敷き、その上で作業するようにしてくださいね。

剣道の小手のお手入れ

防具の中でも1番傷みやすいのが小手です。そして最も臭いのも小手なのです。臭いは小手の下に手袋を付けることで防ぐことはできますが、すでに付いてしまった臭いもどうにかしたいものですよね…。さっそくお手入れを実践し、小手の臭いから解放されちゃいましょう!

普段のお手入れ

使用後は、小手の外側だけでなく、内側まで硬く絞った手ぬぐいなどでしっかり拭くようにしましょう。次の日に稽古がないという場合は、小手の紐をほどき、開いて陰干しするといいでしょう。より風通しがよくなり、カビを防ぐことができます。

水洗いする方法

小手を丸洗いする場合は、面と同様つけ置き洗いが最適です!

用意するもの

・小手がすっぽり入る大きさの容器
・洗濯洗剤
・歯ブラシ
・いらないタオル

  手 順  

1. 小手紐をとる
小手を洗いやすいように、あらかじめ小手紐は外しておきましょう。紐も汗をたっぷり吸い込んでいるため、一緒につけ置きしておくといいかもしれません。

2. 容器に水を張り、つけ置き
小手が浸かるくらい、容器に水を貯めて、洗剤を溶かしましょう。そのまま2時間程置いておきます。

3. 汚れをとる
カビが生えている部分などは歯ブラシで優しくこすり落としましょう。甲部分は水の中で揉んで洗っていきます。

4. 洗剤をしっかり洗い流す
洗剤液を捨て、すすいでいきます。泡が出なくなるまで、数回水を張り替えてすすいでいきましょう。洗剤が残っているとカビの原因になってしまうため、すすぎはしっかり行うようにしてください。

5. 脱水する
いらないバスタオルなどで小手をくるんで、洗濯ネットに入れましょう。面と同様、色落ちしやすくなっているので、タオルや洗濯ネットは色移りしても構わないものを使ってくださいね。そのまま洗濯機に入れて数分、脱水にかけます。

6. 乾燥する
風通しの良い場所で陰干しして、しっかりと乾燥させます。乾いたと思っても革部分や指先部分が水を含んでいる場合もあるので気をつけましょう。

剣道の胴のお手入れ

胴は他の防具に比べて汗を吸い込む部分がほとんどないため、臭い対策などはあまり気にしなくていいでしょう。普段からできるお手入れとしては、水拭きと乾拭き。気になる部分があれば歯ブラシで汚れをとるくらいです。

しかし、じっくり胴を見ていると、胴にできた無数の傷が気になってきたりしませんか?残念ながら、胴は新しいものでもすぐに傷ができてしまいます。気にしても仕方がない。という一言で済ますこともできますが、実はその傷をなくし、ピカピカの胴をよみがえらせる方法があるのです。

それは、研磨剤を使った方法。車のキズ消しに使われるコンパウンドの、目の細かいものを用意します。それでクルクルとなでるだけであっという間に胴の傷がなくなるのです。簡単なので試してみてください♪

剣道の垂のお手入れ

基本的に、垂は面や小手と同様、綿素材でできています。そのため汗を吸い込みやすく、特に腰回りは汗が気になりますよね。普段からできるお手入れとしては、濡れタオルで拭いたり、陰干ししたり…ということ。

また、それに加えて垂紐のアイロンも欠かせません。ぎゅっと縛った垂紐は一度稽古をするだけでもシワがよってしまいますよね。できれば毎回、と言いたいところですが、せめて試合前には必ず垂紐をアイロンにかけ、まっすぐ伸ばすようにしておきましょう。

どうしても汗が気になる場合は、小手と同じ要領で丸洗いすることも可能です。
洗濯後は藍染液で染め直しをしておくといいかもしれません。

まとめ

どうしていいのかわからない、剣道の防具をお手入れする方法をお伝えしました。面、小手、垂が丸洗いできるなんて驚きですよね。ただ、生地が傷む可能性もあるため、あくまでも最終手段として残しておいてくださいね。

基本は、普段のお手入れをきちんと行っていれば問題はありませんし、定期的に風通しの良い場所で陰干しする、というのが1番のお手入れ方法なのです。防具を大切に扱い、試合の時も綺麗な防具で挑めるようにしていきましょう!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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