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更新日 :2018年12月26日

ミニマリストの家を、業者さんが徹底的にハウスクリーニングした話。

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みなさん「ミニマリスト」という言葉、最近よく目にしませんか?

ミニマリストとは
持ち物をできるだけ少なくし、必要最小限の物だけで暮らす人のこと

 

モノや情報が溢れている今の生活に疑問を持ち、必要最低限のモノだけで生活を送る人が増えてきています。

その中の1人がおふみさん

2014年からミニマリストとしての生活を始め、自身のブログであるミニマリスト日和インスタグラムは高い人気を誇り、「夢をかなえるノート術」や「ミニマリスト日和」といった書籍も発売中です。


夢を叶えるノート術/ミニマリスト日和     

そんな彼女は、「換気扇・お風呂の掃除を業者さんに依頼すること」が2018年のうちに終えておきたいことの一つだそうです。

そこで今回、ハウスクリーニングを体験したいおふみさんに、取材をさせていただきました。

ミニマリストになったきっかけやその後の変化とともに、ハウスクリーニングのプロが行うお掃除の凄さも紹介していきますよ!

おふみさんについて

おふみさんの自宅に到着。温かく、優しい笑顔で迎えてくれました。

それでは早速、おふみさんがミニマリストになったきっかけや、ミニマリストになってからの変化を聞いていきましょう!

偶然に偶然が重なってミニマリストに

– 元々ミニマリストの生活に憧れていたのですか?

いえ、ほんの数年前までモノは多い方がいいと思っていました。夫と2人暮らしなのに、一軒家に住み、クローゼットも洋服でいっぱいだったんですよ。

– え、今の生活とだいぶ違う…じゃあモノを減らそうと思ったきっかけがあるんですね!

最初のきっかけは2014年の秋です。当時、働いていた会社でトラブルが頻発していました。自分の力ではどうしようもできず、今考えると非常についてない時期だったなぁと思います。

そこで、運が悪い理由を知りたくて、「運悪い なぜ」って検索したんですよ。その時に、掃除がしっかりできていないと、運気が下がることを知ったんです。

– それで掃除を始めたんですね!

まずはトイレ掃除から始めました。すると不思議なことに、会社で発生していたトラブルも良い方向に進むようになったんです!「掃除は運気を上げる効果がある」と初めて実感しました。

– お掃除の力すごい…!

この経験があったので、トイレ以外の場所も積極的に掃除するようになりました。そうなると、掃除前にモノで散らかっている現状に、嫌気が差したんです。

そこで、掃除をより簡単するために、断捨離を行う決心をしました!

– でもまだミニマリストという言葉は知りませんよね。どうやって知ったのですか?

これも本当に偶然なんです。その頃、夫と2人で住むための新しい家を建てる計画がありました。場所は夫の実家がある県です。
ただそうなると、そこに住み続けないといけなくなります。

だったら、好きな時に好きなところで暮らせる「家を持たない暮らし」の方が良いんじゃないかってふと思ったんです。

それである日夫が、パソコンで「家 持たない暮らし」と検索していました。

そのパソコンを見た私は、太陽の光が反射したんですかね、「家 持たない暮らし」が「持たない暮らし」と見えてしまったんですよ!

– まさか…

「持たない暮らし」って言葉を見たときにすごくいいなって感じたんですよね。

そこで新しく検索バーを開いて「持たない暮らし」と検索したら、ミニマリストのブログがたくさん出てきました。ミニマリストを知ったのはこの時が初めてです。

すでに断捨離を始めていた私は、すぐにこれだ!って思いました。

・会社でのトラブル
・検索した言葉の見間違え

この2つがあったから私はミニマリストを目指すようになったんです。

ミニマリストになってから変わったこと

– そこからミニマリストとしての活動を始め、今ではかなりのモノを断捨離しました。モノが減ってから変わったことはありますか?

1番の変化は夫との喧嘩が少なくなったことです。

以前は、モノが多いために、家事を夫婦で分担しないといけませんでした。

その時に、どちらかが家事を怠るといつも喧嘩に発展していましたね。


よく旦那さんもインスタやブログに登場します

それが今では、モノが減って一つ一つの家事が楽になり、「全部自分でやってもいいかも」と思うようになったんですよ!

この気持ちの変化が、夫婦喧嘩を劇的に減らしました。

– 夫婦円満になったんですね!他にも何かありますか?

以前は、休みの日に部屋の片付けをすることが苦痛で仕方ありませんでした。「あーいつ片付けようかな」って思っているといつの間にか夕方になってしまうこともありましたね。

あの時は、本当に人生のあらゆることにおいて腰が重かったです。今はモノが少ないので、5分くらいでサッと掃除して、活動し始めることができるようになりました。

なぜ換気扇やお風呂の掃除を依頼した?

–「2018年に終えておきたいことリスト」の中で「換気扇・お風呂の念入り掃除」を挙げていました。これはなぜですか?

家の換気扇にカバーやフィルターがついていなくて、どうやって掃除すればいいのか全く分からないからです。

このように換気扇のファンがむき出しで、フィルターがついていないんですよ。

– 確かに僕もこのタイプは初めて見ました。

自分で掃除をして壊してしまうのは嫌だったので、これは業者さんに頼んだ方が良さそうだと思いました。

お風呂はなんで掃除しようと思ったんですか?

私、カビアレルギーなんです。だから、カビが生えているかもしれないお風呂に入るのは不安だなと思っていました。

特に湯船と床の間の掃除は手が届くところまでしかできません。そこにカビが発生していたら…いつも不安でした。

この不安感を取り払うために、業者の方に依頼しようって決めたんです。

来ていただいたのはハタナカ美掃さん

さて、そんなおふみさんの依頼を引き受けてくれたのはハタナカ美掃の畠中さん!

東京・神奈川・千葉県の関東エリアでご活躍されているハウスクリーニングのプロです。

今回は、せっかくなので換気扇やお風呂のお掃除だけでなく、キッチンや洗面器、トイレなどの水回りの掃除もまとめて依頼しています!

畠中さんは普段、洗濯槽のクリーニングをされていますが、水回りのお掃除も完璧にこなす、オールラウンドな方です。

おふみさんのお家に「こんにちは。今日はよろしくお願いします」と明るい声で部屋に入ってきた時の笑顔がこちら。

写真からも分かるように、とにかく優しい方です!

プロが行うキッチン周りのお掃除

まず初めに行ったのは、キッチン周りのお掃除。シンク・ガスコンロ・換気扇は、料理の際に発生する水垢油汚れが目立つ場所です。

お掃除前のシンクやガスコンロはこちら。たしかに水垢や油汚れがありますね。

「これでも、一般家庭より綺麗なキッチンだと思いますよ」畠中さんはそうおっしゃっていました。

おふみさんは今年の6月に今のご自宅に引っ越してきたばかり。それでもこんなに汚れが目立ってしまうんですね。

 用意するもの 

・アルカリ性液体洗剤の詰め替え用(1)
・アルカリ性液体洗剤のスプレー(2)
・ブラシ(3)
・ステンレスのスポンジ(4)
・キッチンペーパー(5)
・バケツ(6)
・粉のアルカリ性洗剤(7)
・電気ポット(8)

アルカリ性の洗剤は、市販で売ってないかなり強力なものです。

では、掃除を始めていきましょう!

   手順   

1. ガスコンロの部品や換気扇のファンを分解する

さすが、プロ。慣れた手さばきでどんどん部品を取り外していました。

そして、この分解した部品達を

・頑固な汚れがついているもの
・簡単に汚れが落ちるもの

に分けます。

2.アルカリ性洗剤で漬けるor吹きかける

頑固な汚れがついた部品は、アルカリ性洗剤を溶かした約60℃のお湯に1時間漬け込み、
汚れが落ちやすい部品は、アルカリ性洗剤をスプレーで吹きかけていきます。

換気扇のファンにアルカリ性洗剤を吹きかけるとすぐに、畠中さんはそれをこちらに見せてきました。

「こういう油汚れは指でサッと撫でると簡単に落ちるんです」

緑色で囲んだところ:指で撫でる前
赤色で囲んだところ:指で撫でた後

違いがはっきりわかりますね!

3. ガスコンロ台を拭く

バケツに入れた部品の汚れが取れるまでに、ガスコンロ台の掃除を始めます。

1. アルカリ性洗剤を含ませたタオル
2. ステンレスのスポンジ
3. 乾拭きタオル

この順番に使用することが、キッチン周りのお掃除での鉄則だそうです。

そして、もちろんタオルはアルカリ性洗剤用と乾拭き用で使い分けています。

畠中さんはタオルの色で見分けをつけているそうです。

4. 漬けていた部品を取り出す

畠中さんとお話しているうちに、部品の漬け置きが完了しました。汚れの程度にもよりますが、30分〜1時間程度漬け置きすると良いでしょう。

バケツの水からわかるように、かなりの汚れが取れています。ガスコンロですが、こんなに汚れている状態でお料理していると思うと少しぞっとしますね。

5. シンクの水垢を落とす

漬け置きが終了したら最後にシンクの水垢掃除。

ここでもガスコンロと同じように、

1. アルカリ性洗剤を含ませたタオル
2. ステンレスのスポンジ
3. 乾拭きタオル

の順で使用していくことがポイント。

掃除開始1時間後、べっとりついていた水垢が綺麗に取れましたね。ピカピカです!

ガスコンロはこちら。掃除前は油汚れやゴミが目立っていましたが、それらも綺麗に除去できました。

これでまたキッチンで快適にお料理できそうです。おふみさんも非常に喜んでいました。

プロが行うトイレのお掃除

僕とおふみさんがキッチン周りの変わり様に驚いているのもつかの間、

「では、トイレの掃除に入らさせていただきますね!」

プロの方は常に時間との勝負。いかにお客さんを待たせないようにするかも大事なことだそうです。

おふみさんの家のトイレです。「え、すごい綺麗だな」と思ってしまいました。特に汚れが目立っていませんよね。

ただ、畠中さん曰く、「トイレには目に見えない尿石が溜まっている」のだとか。

尿石とは
トイレに付着した尿が時間をかけて固まったもの

「私はトイレの洗浄剤を使用しているから大丈夫」と考えている方、要注意です。

ブルーレットのような市販のトイレ洗浄剤は、尿を完璧に落とすことができないので、どうしても尿石が発生してしまいます。

ブラシで掃除してもなかなか落ちません。この際、定期的にプロの方に依頼するのが良さそうです。

 用意するもの 

・ゴム手袋(1)
・紙やすり(2)
・酸性の業務用洗剤(3)

頑固な尿石は、目の粗い紙やすりで削って除去するのが良いそうです。

尿はアンモニアを含んでいるため、アルカリ性。そのため、使用する洗剤は、業務用の酸性洗剤です。

   手順   

1. 酸性洗剤を便器に吹きかける

水が出てくる箇所は、汚れが溜まりがちなところ。酸性洗剤を便器全体に吹きかけていきます。

2. 紙やすりで尿石を落とす

酸性洗剤を吹きかけた後は、紙やすりで尿石を落としていきます。便器が少し黒ずんでいるのが見えますね。

あれが、トイレに潜んでいる見えない尿石の汚れです。こんなに隠れていたんですね。

3. トイレの洗面器も磨く

トイレの洗面器も尿石が溜まってしまう場所です。ここも紙やすりで研磨していきます。

これまで、トイレの洗面器は汚れが目立たない限り、掃除していませんでしたが、しっかり掃除した方が良かったんですね。

これでトイレ掃除は完了です。

おふみさんの家のトイレはもともと綺麗に見えるので、目で確認することはできませんが、便座にこびりついていた尿石もしっかり取れています!

便器のフタについていた垢も無くなりました。汚れやすいトイレをここまで徹底的にきれいにしてくれるなんて、本当に嬉しいですね。

プロが行う洗面台・お風呂のお掃除

おふみさんの家は、洗面台とお風呂が一つの部屋の中にあるため、一緒に掃除を行います。

まずは洗面台の写真から。洗面台の鏡の水垢は、水道水に含まれているアルカリ性のミネラル分が固まったものです。そのため、酸性洗剤が有効になってきます。

お風呂場の壁の隙間には、黒いカビがこびりついています。やっぱりお風呂場のような湿気が高い場所ではカビが発生しやすいですね。

お風呂場の床はこんな感じ。特別汚いわけではありませんが、湯船と床の隙間には、汚れが潜んでいそう。

おふみさんはカビアレルギー。不安にもなりますね。

 用意するもの 

・業務用塩素系洗剤(1)
・ブラシ2本(2)
・業務用スリッパ(3)
・ゴム手袋(4)
・高圧洗浄機(5)
・サンダー(6)

今回、湯船を持ち上げることができなかったので、高圧洗浄機を使い、水の勢いで湯船と床の間の汚れを落としていきます。

サンダーは電動工具の一つです。裏面にダイヤモンドパッドと呼ばれる、スポンジの表面に人工ダイヤモンドの研磨材をくっつけた道具がついています。

この機械が振動し、ダイヤモンドパッドで鏡を研磨することで、水垢を除去できるんです。

   手順   

1. 塩素系の洗剤をまく

畠中さんがまず始めたのはカビ掃除。業務用の塩素系洗剤をまいていきます。匂いが強いので、マスクは忘れずに。

「この洗剤は強力であまりに危険なので、家庭で使用するとかなりの危険が伴います」

畠中さん曰く、業務用洗剤の塩素濃度は12%だそうです。それに対して市販の洗剤は一度蓋を開けてしまうとたったの2%の濃度しかないのだとか。かなりの差がありますね。

2. シャワーで洗剤を洗い流す

10分~20分程度経ったら、シャワーで洗剤を洗い流します。

注意
塩素系洗剤の洗い残しは絶対しない

この後、酸性洗剤を使用するため、塩素系洗剤を確実に洗い流しましょう。でないと、人体に有害なガスが発生してまい、とても危険です。

シャワーで洗い流した結果がこちら。カビによる黒ずみが消えていますね。ちなみに、作業後にも残ってしまっている茶色いものは、お風呂の壁自体が変色してしまったものだそうです。

2. サンダーで鏡の掃除をする

続いては鏡の掃除です。鏡にこびりつく水垢はアルカリ性のものなので、酸性洗剤を吹きかけます。

その後、先ほど紹介したサンダーを起動します。

振動で洗剤が泡立っていきますね。みるみる汚れが落ちていきます。

シャワーで泡を流すとこんなにピカピカに。さっきは水垢でかすんでいた鏡の中の景色がはっきりと映るようになりました。

3. 蛇口やガス栓を磨く

蛇口やガス栓の水垢は、酸性洗剤をステンレスのスポンジに含ませて磨いて除去します。

水垢がなくなっていますね。こういう細かいところまで、徹底的に掃除をしてくれました。

4. 高圧洗浄機で湯船と床の隙間に水を発射する

最後は湯船と床の間の掃除。高圧洗浄機で奥の汚れを落としていきます。果たしてどれほど汚れているのでしょう。

今回はあまりに衝撃の写真なので、お見せすることはできませんが、おふみさんも「え…」と声が出てしまうほどの、黒いカビが流れてきました。

おふみさんが不安に思っていた通り、湯船の下には黒いカビが潜んでいたんですね。

これでハウスクリーニングは以上です。畠中さん、本当にお疲れ様でした!

ハウスクリーニングを終えて


おふみさんのお部屋はモノが少なくて綺麗

「今日は本当にありがとうございました!」

畠中さんにそう伝えたおふみさんはとても嬉しそうでした。具体的に感想を伺っていきましょう。

自分の安心できる空間が増えていく感覚

– プロに掃除をしてもらっていかがでしたか?

カビアレルギーだったので、以前はお湯を張って浸かっているときに、カビ菌を吸い込んでしまわないかと、とても不安でした。

今回、そのカビを畠中さんに除去していただいたため、安心して過ごせる陣地が広がった感覚です。

– 家の汚れに不安を感じている人にはオススメですね。

そうだと思います。

ただ掃除をしていただいただけでなく、家の施工の問題点と解決策も指摘してくれた点も良かったです!

私の家のキッチンは施工の問題で、少し傾いていました。これだと壁の裏の木材の部分に水や油がたまりやすくなり、劣化する原因となってしまうそうです。

畠中さんはそこを指摘して、シンクを取り替えるか、キッチンペーパーで定期的に水を吸った方が良いと、一言アドバイスをしてくれたので、非常に助かりました!

ミニマリストがプロに依頼する理由

–ミニマリストの方々がプロに掃除を依頼するメリットって何だと思いますか?

掃除道具を買わずに、家がピカピカになることだと思います。

自分で掃除をしようと思うと、年に数回しか使わない専用の洗剤や器具を買わないといけません。
特に高圧洗浄機なんてかさばる上に高そうですしね。

ミニマリストは、そういう新しいモノを買う時に、長い時間をかけて悩む人種だと思います。

–そういえばおふみさんも以前、靴下を掃除道具として利用したブログを更新していましたね。

はい、できるだけ掃除道具を購入しないで掃除したいですね。

ただ、掃除道具を節約して掃除ができる範囲には限度があります。仮に市販のモノを買ったとしても、全てが綺麗になるわけでもありませんし。

その時は、業者の方に掃除を頼んだ方がいいなと思いました。

– それはミニマリストの方々に共通したメリットですね。

そうですね。

掃除道具を買わずに家をより綺麗にするために、業者さんに掃除を依頼するというのは、ミニマリストにとって魅力的だと思います。

私も今後は年に1, 2回はお願いしたいです。

まとめ

いかがでしたか?

今回はミニマリストのおふみさんにインタビューをしました。おふみさん、本当にありがとうございました!

もともと多くのモノを持っていたおふみさんがミニマリストになったきっかけや、ミニマリストになった後の変化は非常に興味深かったです。

ハウスクリーニングをプロに頼む理由の一つに、「掃除道具を買わずに、家が綺麗になるから」があったことも意外でした。

そして、プロのハウスクリーニングを間近で初めて見ましたが、本当に感動します。

諦めていた頑固な汚れや目に見えない汚れまで、掃除を知り尽くしたプロの方なら徹底的に落としてくれますよ!

今回、ハウスクリーニングをしてくださったのは、ハタナカ美掃の畠中さんでした。畠中さん、ありがとうございました!

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