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更新日 :2018年10月23日

「石油系が危険」「植物系は安全」は誤り!界面活性剤に着目すべし!【茂木和哉】

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こんにちは!
茂木和哉です。

洗剤やシャンプー、化粧品などにおいて、
・石油系界面活性剤は使用していません
・植物由来成分だけで作りました
といった説明を目にすることがあると思います。

しかし、界面活性剤の安全性の基準を、石油系や植物系だけで判断するのは、正しい方法とは言えません。

確かに、石油系より植物由来の界面活性剤の方が、安全性は高い傾向にあります。
ただ、界面活性剤の種類によっては、石油からでも植物からでも作ることができるものがあり、「植物系だから安全」とは一概に言えないのです。

例えば、近年、安全性が問題視されているラウリル硫酸ナトリウムも、植物油と石油のどちらからでも作ることができるもののひとつです。
植物であるヤシ油から作られたラウリル硫酸ナトリウムが、石油から作られたラウリル硫酸ナトリウムより安全性が高いなどということはありません。

植物から作られていようと、石油から作られていようと、どちらも同じ物質ですから、安全性も全く同じなのです。

安易に石油系だから危険、植物系だから安心と決めつけず、どんな界面活性剤が使われているのかが大事なポイントなのです。

 

ぜひ、参考にしてみてください!

 


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