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更新日 :2018年10月12日

安全な洗濯は水せっけん。3つの理由と汚れを落とす2ステップを紹介【茂木和哉】

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こんにちは!
茂木和哉です。

小さなお子さんがいらっしゃる方なら、住まいの掃除には少しでも安全な洗剤を使いたい、と思っているのではないでしょうか?
特に、なんでも口に入れたりなめたりしたがる時期の赤ちゃんがいらっしゃるのお母さんなら、なおさらだと思います。

リビングやダニングの床や家具などを掃除する時に、どんな洗剤を使ったらいいのか、悩んでいるお母さんも少なく無いと思います。

そこで今回は、そんなお母さんたちにも安心して使っていただける、私がおすすめなお掃除洗剤を紹介したいと思います!

それは……!
ズバリ「せっけん」です!

せっけんと言っても固形せっけんではありません。
液体の方です。
いわゆる水せっけんですね。

水せっけんをおすすめする3つの理由

では、なぜ私が水せっけんをおすすめするのか?
それはもちろん、せっけんが合成洗剤と比べて安心安全だからです。

せっけんが合成洗剤と比べて安心安全なのには理由があるので、掘り下げて説明していきます。
理由は3つあります。

界面活性剤としての働きを失う

1つ目は、せっけんは、一定のところまで薄まると、界面活性剤としての働きを失うからです。

合成洗剤ならそうはいきません。
いくら薄まっても界面活性剤の働き続けます。

例えば、床に拭き忘れた水せっけんが残っていて、そのせっけんを赤ちゃんがペロリ。
とても心配で危険な状況ではありますが、合成洗剤をなめるのとせっけんをなめるのとでは、危険度がまるで違います。

なぜなら、よだれでせっけんが薄まり、界面活性剤の働きは弱まるからです。
さらに、すぐミルクなど水分をのませると、もっと薄まりますので、体への負担はさらに減ります。

ただし、実際に飲み込んでしまった場合は、パッケージに記載の「応急処置」を必ず確認し対応してください。

 

アルカリ側でなければ働けない

2つ目は、せっけんは、アルカリ側でなければ、界面活性剤として働けないからです。

油汚れや皮脂汚れは、酸性の汚れです。
テーブルの油汚れや窓ガラスやドアの皮脂汚れ(手垢)とせっけんが交わると、中和されて界面活性剤のとしての働きが失われます。

この特性上、せっけんは界面活性剤の働きを保ったまま、テーブルや窓ガラスに残り続けるのは難しいことなのです。

 

合成界面活性剤より安全性が高い

3つ目は、合成界面活性剤より安全性が高いからです。

合成洗剤のパッケージに記載されている成分の欄を見てもらえればわかると思いますが、合成洗剤には、いろんな界面活性剤が使われています。
そのどんな界面活性剤よりせっけんは、格段に安全性が高いと思ってもらって間違いありません。

 

せっけんが汚れを落とす仕組み

いかがですか?
せっけんが安全な理由がわかってもらえたと思います。

「でも安全なことはわかったけれど、ちゃんと汚れは落ちるの?」
と思っている方もいると思います。

そんな方のために、せっけんが油汚れや皮脂汚れを落す仕組みにも触れておきたいと思います。
せっけんが汚れを落す仕組みは、主に2つあります。

界面活性作用によるもの

先に説明させてもらったところと重なりますが、せっけんにも合成界面活性剤と同じ界面活性作用があります。
その働きで、油汚れや皮脂汚れを分解します。
だから、せっけんも立派な界面活性剤ということになります。

しかし、家庭用品表示法ではその安全性の高さから、せっけんと他の界面活性剤を分けて表示するように決められてます。
そのおかげで、消費者は、せっけんなのか合成洗剤なのかがわかるようになってます。

 

中和作用によるもの

この点についても先にお伝えしたところと重なる部分もありますが、酸性汚れである油汚れや皮脂汚れは、アルカリで中和することで分解され落すことができます。
せっけんは穏やかなアルカリ度ではありますが、ちゃんと中和作用が働き汚れを落とします。

 

これらの2つの働きでせっけんは汚れを落としているわけです。

 


洗剤職人「茂木和哉」が書いた、年末の大掃除に必ず役に立つ1冊です!