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更新日 :2018年10月29日

酸素系漂白剤でアルミ素材をつけおきすると変色する?その原因を考えてみた【茂木流お掃除術】

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こんにちは、酸素系漂白剤研究家の茂木和哉です(笑)

以前、シロッコファンを洗った様子を紹介しましたが、見事に変色してしまいました。

1年前に酸素系漂白剤で漬けた時は変色しなかったので思い返してみたら当時使ったのは「ワイドマジックリン」でしたね。

ワイドマジックリンには防錆剤が含まれているので変色しませんからねー。

ただし2時間以上は漬けてはいけないことになっていますよ。

でも今回変色したことでとっても勉強になりました。

どこが勉強になったのかと言うと、過炭酸ナトリウムにはコートされているタイプとコートされていないタイプがあるのですが、コートされているタイプはとても変色のリスクが高い事です。

なぜかと言うと過炭酸ナトリウムがアルミ素材と触れている時間が長くなるからです。

コートされているタイプはすぐ溶けるのでアルミ素材と触れている時間が少ない分変色のリスクが低くなります。

あとつけ置きの仕方でも変色リスクが変わります。

酸素系漂白剤をお湯にしっかり溶かした後にシロッコファンを入れると変色はしにくいのですが、お湯にシロッコファンを入れてから酸素系漂白剤を入れると変色しやすくなります。

それがコートされているタイプだとなおさらです。

実はそのやり方がそのときのやり方でした。

 

でです!

こうなったらコートされているタイプの過炭酸ナトリウムで変色させずに漬ける方法を考えてみせます!

と言うことでさっそく研究用にファンを2つ注文しました(笑)

我が家のシロッコファンはパナソニック製ですが、羽根だけの価格は1個6,000円ぐらいでしたよー

 

で、ここから本題です!

アルミが変色する理由はアルカリ性だからです。

と言うことは過炭酸ナトリウムの洗浄液が中性に近づいていれば変色しないわけです!

そこでクエン酸を使って洗浄液のpHを中性域にもっていってからつけ置く方法を考えてみました。

 

それがコレです!

お湯1リットルにクエン酸を3グラム入れ溶かします。

 

ここでpHを測ると2.8ぐらいですね。

 

そして過炭酸ナトリウムのコート品を10グラム入れます。

 

さっとかき混ぜた後のpHは3.5ぐらい。

 

そこから2分ほどかき混ぜた後は6ぐらい。

 

そして完全に溶け切った後は9ぐらいです。

 

イイ感じです!

これだと変色はかなりしにくくなります!

でもこの方法は、pHが低くなる分洗浄力が落ちるので、どの程度落ちるかがポイントですねー

あまり落ちてしまっては台無しですから…

あと過炭酸ナトリウムをアルミ素材が直接触れないようにする漬け方も考えないといけませんね。

それとこのつけ置き洗浄とは別にラクな掃除方法も考えてみたいと思ってます!

 

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