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更新日 :2019年02月25日

プロでも汚れがなかなか落ちない3つの理由【お掃除業者さん必見の洗剤技】

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こんにちは! 茂木和哉です。

掃除のプロなのに落とせない汚れはありませんか?
どんなガンコな汚れであろうと、お客様が満足する所までキレイに落として見せるのが「プロの仕事」です。

しかし、いくら努力しても正直キレイに落とせない時もありますよね?
なぜ落ちないかを知っていますか?

それは実に単純な、この3つの理由なのです。

・汚れに合ったベストな洗浄剤を使っていない。
・汚れに合ったベストな洗浄剤の使い方をしていない。
・汚れに合った正しい洗い方をしていない。

この3つのうち、どれか1つでも間違っていれば、頑固な汚れを落とすことができないのです。

では、詳しく説明していきます。

汚れに合ったベストな洗浄剤

汚れに合った洗浄剤を選ぶためには、汚れの正体を見極める力が必要ということにもなります。

例えば、浴槽のスケール汚れを落とすのであれば、使うべき洗浄剤は「スケール洗浄剤」となります。
スケール洗浄剤であれば、ボイラー用でも食品工業用でもなんでもいいのです。

しかし、汚れの正体がわからなければ、浴槽用洗剤を使う選択をしてしまいます。
それでは、スケール汚れを完璧に落とすことはできません。

さらに上級者は、スケール洗浄剤に限らず、酸性洗浄剤の中から主成分をチェックし洗浄剤を選ぶことができます。
洗剤の選択肢が増え、よりキレイにそして楽に汚れを落とせるようになります。

 

汚れに合ったベストな洗浄剤の使い方

掃除のプロの皆さんが現場で目にする汚れは、正直言って、メーカー側ですべてを想定できないぐらい多種多様です。
そのため、メーカーが推奨している洗浄剤の使用方法が、必ずしもベストなものとは限りません。

それぞれの洗浄剤の特性をしっかり把握し、現場ごと(汚れごと)に最大限に洗浄効果を高める使用方法をマスターすることが大切です。

 

例えば、洗浄剤を希釈する場合。
酸素系漂白剤であれば、約50℃のお湯で希釈するのが最も効果的です。

しかし、酵素が配合されているのであれば、もう少し温度を下げる必要があります。
タンパク質汚れを落とすとなると、30℃以上にしてはいけません。

また、塩素系漂白剤を希釈するときは、お湯より水を使う方が塩素濃度が安定します。
なぜなら、塩素は、温度が高ければ高いほど消費されるからです。

しかし、それも現場の状況によっては、必ずしも正しいとは言えないこともあります。

 

汚れの正体を見極め、
清掃現場の環境:汚れがついている素材、屋外なのか屋内なのか、など
作業時間
作業時期:夏場なのか冬場なのか
などによって効果的に洗剤を使うことが大切です。

 

汚れに合った正しい洗い方

温泉浴場清掃においては、洗浄剤選びと同じくらい洗い方が重要になります。

洗い場はスケール汚れと皮脂汚れ、石鹸カスが重なり合って付着している場合があります。

汚れの程度を判断し
・スケール洗浄を行う前に、アルカリ洗浄や温水高圧洗浄などをする
・初めにスケール洗浄を行う
などという選択があります。

汚れの状況判断が的確にでき、汚れに合った正しい洗い方ができれば、よりキレイに汚れを落とすことができます。
さらに、作業時間や洗浄にかかるコストも削減できるのです。

 

ぜひ、3つのポイントを極め、汚れ落としのスキルアップにつなげてください!

 


 


洗剤職人「茂木和哉」が書いた、年末の大掃除に必ず役に立つ1冊です!