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更新日 :2019年03月07日

ムートンはおしゃれ着用中性洗剤で洗う!日頃のケアはブラッシング!

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冬にはもってこいのムートン

・ムートンブーツ
・ムートンコート
・ムートンラグ

が主流ですよね。

ですが、春がやってきて暖かくなると役割を終え、しまうことになります。

『少ししか使ってないから汚れてない。』

『見た目綺麗だし、うちのムートンはお手入れしなくて大丈夫!』

だからそのまましまう?

いやいや、そういうわけにはいきません。
気持ちは分かりますが、ムートンは湿気に弱く繊細なため、菌やカビの繁殖に繋がって、
もう使えないって事にもなりかねません。

次の冬取り出した時に、ゴミが詰まっていたり、ふわふわ感がなくなっていたり、黒ずんでいたり
そんなムートンは嫌ですよね?

清潔な状態で気持ちよく使う為にも、今回は

・日頃のお手入れ方法
・自分で洗濯する方法

・直し方
・保管方法

について紹介していきたいと思います!

ムートンの種類

みなさん、ムートンって何かご存知ですか?

『名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない…』

という人のために、まずはムートンについてお話しします。

ムートンは羊の毛皮で、

・カーペット
・コート
・ブーツ
・クッション
・バック
・シーツ

など様々なムートン用品があります。

ムートンは大きく分けて
リアルムートンフェイクムートン
の2つに分けることができます。

リアルムートン

リアルムートン
とは名前の通り、本物の羊の革を使用したものをいいます。

特徴として、

・暖かさが持続する
・湿気の呼吸で肌触りが持続する
・弾力性がある
・水気をはじく

があります。

ですが、リアルムートンは湿気に弱く、
自力で洗濯すると縮みや毛並みを悪くしてしまう可能性があります。
基本的に手洗い不可のものが多いので、洗濯の際はプロにお任せするのをお勧めします。

また、シミ劣化の原因となりますので、雨の日の外出では使用しないようにしましょう。

フェイクムートン

フェイクムートン
とは、リアルムートンに似せて作られており、ポリエステルなどの素材でできています。
特徴として、

・保温性がある
・菌や虫に強い
・リアルムートンの10分の1ほどの値段で買える
・お手入れがしやすい

などがあります。

リアルムートンに比べて保温性は低くなりますが、手入れのしやすさはフェイクムートンの方がお手軽なんですよ。

ムートンのお手入れ用品について



お手入れ方法を紹介する前に、日頃のケアに使う道具を見ていきましょう。

お手入れで使用される道具は主に

・スプレー
・クリーナー
・馬毛ブラシ
・スリッカーブラシ

の4つがあり、それぞれ用途によって使い分けます。

ちなみに、普通の革に使用するクリームなどはべたつきの原因になります。
使用するのは控えてくださいね。

 

お手入れ用品の適した使い方

スプレー


[コロンブス] columbus AMEDAS アメダス(2000) 防水スプレー 420ml

防水だけでなく、ムートンに汚れがつくのを防ぐ効果があります。
コートやブーツなど外に持っていくものには、
前もってかけるようにしましょう。

クリーナー


[アグ] CLEANER CONDITIONER ブーツ シューケア シューズケア ケア用品 クリーナー コンディショナー シープスキン スエード 1017831

汚れを落とし、ムートンに栄養を与えるのに使用します。
直接ムートンに付けるのではなく、基本的に水で薄めて使ってください。

馬毛ブラシ


Coolli 馬毛ブラシ 靴磨き ブラシ 革物 ブラッシング ホコリ落とし 汚れ落とし 100%天然馬毛 靴用ブラシ レザーケア 革製品のお手入れに最適 携帯 出張用 ホースブラシ

ムートンブーツやムートンコートなどの軽い汚れやほこりを落とします。
強く擦ると傷みの原因となるので、
優しくブラッシングするようにしましょう。

スリッカーブラシ

【本格仕様】 ムートンブラシ 毛並み復活。お手入れでフワフワにもどす! ムートンスリッパ ルームシューズ ムートンフリース ムートンシーツなどに最適!

ムートンラグの毛足部分に使用します。
毛のもつれやほこりが取れ、
ふっくらとした肌触りにできます。

なお、もつれを無理やりほぐすと毛が抜ける可能性があるので、
慎重にブラッシングしましょう。

 

ムートンの普段のお手入れ方法

 

『汚れているのが気になる。でも、どうしたらいいかわからない…。』

そんな人のために、
ムートンのお手入れ方法を紹介します。

普段のお手入れを怠ってしまうと、劣化も早くまた新しいものを買わなければいけなくなります。
ということはダメになったムートンは捨てなきゃいけないし、そっちの方が面倒になります。

つまり、手間もお金も無駄なのです!

普段のお手入れをしっかり行って長く使えるものにしていきましょう。

ムートンコート

用意するもの

ブラシ

  手 順  

1. ブラッシングをして陰干しする
ブラッシングをして湿気の少ないところに干してください。

頻度は2週間に1回程度です。

ムートンブーツ

用意するもの

ブラシ
防水スプレー

  手 順  

1. 汚れを落として水拭きをする。
ブラッシングと水拭きで、汚れを落としましょう。

2. 防水スプレーをかける。
湿気から守ってあげるために、防水スプレーをします。

ちなみに、頻度は2週間から1ヶ月に1回がベストです。

ムートンラグ

用意するもの

ブラシ
ドライヤー
掃除機

  手 順  

1. ブラッシングをして陰干しする。
ブラッシングして、湿気の少ないところに陰干ししましょう。

2. 毛皮を水(常温)で湿らせて拭き、ドライヤーで乾かしながらブラッシングします。
ドライヤーは遠くから当ててください。

注意
熱を当てすぎないようにしましょう!

はやく乾かしたいからと熱を強く当てすぎると、傷みの原因となり毛並みや質が悪くなってしまいます。
時間をかけて乾かしていきましょう。

3. 掃除機でゴミを吸い取り日陰干しをしてください。
直射日光は色あせやきしみの原因となることがあるので避けてください。

頻度は月に1,2回程度です。

ひどい汚れのお手入れ方法

 

リアルムートンは繊細な素材のため、基本的に手洗いNGの商品が多いです。
そのため、きれいにしたいときはプロにお任せするのがおすすめです。

ちなみに、プロのムートンブーツのクリーニングをこちらの記事で解説しています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

ムートンラグ・ムートンコート編 手洗い方法

手洗いは洗濯機で洗うよりも生地が傷みにくく、水道代も節約できるのでおすすめです。

手洗いする前には、必ず洗濯表示を確認して手洗い可能なものか確認しましょう。
洗濯表示の確認方法はこちらをチェックしてみてください!



用意するもの


クリーナー
ブラシ

  手 順  

1. 綺麗な冷水に浸して、優しくもみ洗い。
傷みの原因になったり、縮む可能性があるので、冷たい水で優しくもみ洗いしましょう。
『冷たい水は嫌だなぁ…。』
そんなときは常温の水でも大丈夫です。
ですが、
お湯は絶対に避けましょう。

2. 水で薄めたクリーナーを塗り込む。
生地を傷めないよう、クリーナーは薄めて使用してくださいね。

3. クリーナーが残らないように冷水で綺麗にすすぐ。
クリーナーが残っていると、劣化の原因となるのでしっかりすすぎましょう。

4. 洗濯機で脱水
5〜10分間脱水させます。水気が多い場合は少し長めに脱水してください。

5. 直射日光の当たらない、風通しのいい場所で干す
完全に乾く前にブラッシングして毛足が固まらないようにしてあげましょう。

フェイクムートンブーツの手洗い方法

用意するもの


柔軟剤
おしゃれ着用中性洗剤
おけ
ブラシ

  手 順  

1. おけに柔軟剤・おしゃれ着用中性洗剤・水を入れて洗浄液を作る。
水は靴が浸るくらいの量で、水量に合わせて洗剤を入れてください。
柔軟剤とおしゃれ着用中性洗剤は1:1の割合です。

2. 洗浄液の中にブーツを浸してブラシで優しく擦る。

生地を傷めないために、優しくブラッシングしましょう。
汚れのひどい箇所は入念にブラッシングしてください。

ちなみに、今回は子供用のムートンブーツを洗いましたが、それでもこのくらい水が汚れます。
一足洗ってあまりにも水が汚くなったら、
もう一度洗浄液を作りましょう。

3. 綺麗な水で洗剤を流す。

泡やぬめりがなくなるまで綺麗な水で流しましょう。

4. 水分を拭き取り、形を整える

タオルやキッチンペーパーなど、水分を吸収できるもので拭き取りましょう。

5. 詰め物をして、直射日光の当たらない、風通しのいい場所で干す

ある程度水分を拭き取ったら、形を維持する為に中に詰め物をしてください。
今回はキッチンペーパーを使用していますが、新聞紙やタオルでも構いません。

完全に乾く前にブラッシングして毛足が固まらないようにしてあげましょう。
今回は廊下の壁に立てかけて乾かしています。
風通しが良く、湿気の少ない場所に保管しましょう。

乾燥するまでは2日〜4日ほどかかります。

フェイクムートン素材のコート・ラグを洗濯機洗う方法

『手洗いは手が荒れるから嫌だ…でも綺麗にしたい!』

簡単な方法をお探しの方には、洗濯機で洗う方法をお教えします。
ちなみに、洗濯機で洗えるのはフェイクムートン素材のコートや小さなラグ。

ムートンブーツは形が崩れる可能性があるので、先ほど紹介した手洗いの方法で洗ってくださいね。

用意するもの

革専用洗剤(ウール洗剤でも可)
柔軟剤
洗濯ネット
ブラッシング

  手 順  

1. 畳んだ状態でネットに入れる
網目の痕がつくため、裏返しにして畳んでください。

2. 手洗いモード又はドライモードで洗濯する
水を十分染み込ませたら、生地が極力傷まないように手洗いモードを選択します。
汚れがひどい場合は洗い時間を5分ほど長めにとる事をお勧めします。

3. 洗剤と柔軟剤を1:1の割合で入れる
洗剤と柔軟剤を同じ量入れてください。

4. 終わったら風通しのいい陰で干す
この場合も乾く前にブラッシングをします。
2日〜4日ほど干して完全に乾かします。

大きいものはプロに頼む

ですが、大きなカーペットや絶対に縮ませたくない物などは
自分で洗うのを躊躇いますよね。
大変かも…と思ったら思いきってプロに相談しましょう!

ムートンコートやムートンラグの宅配クリーニングをもっと詳しく

ムートンブーツの宅配クリーニングをもっと詳しく

フェイクムートンの直し方

『普段のお手入れくらいできそう!』
という気持ちになっていただけたでしょうか?

では次に、裂け目に気付いた時!あなたはどうしますか?

『気に入っていたのに!捨てなきゃいけないの?』
『破けたところの補修、それは流石に自分ではできないでしょ
』

実は、簡単な方法でできるんです。

ただ、リアルムートンは生地が繊細なので裂け目を悪化させる可能性があります。
なので、自分で直すのはおすすめしません。

裂け目の直し方

 

用意するもの

毛皮用の針
元の縫い糸と同色で太めの糸
(今回は赤と青の線で表しています)

  手 順  

1. 直線縫いをする

赤線は糸です。

生地を交互に縫っていき、2枚を合わせます。

生地が硬い場合は針が刺さりにくく、怪我をする可能性もあるので注意しましょう。

2. かがり縫いをする。

赤線は直線縫いの糸で、
青線はかがり縫いの糸になります。

直線縫いで二枚の生地を合わせたので、
次は裂け目が分かりにくいように縫います。

たったこれだけで裂けてしまった部分を簡単キレイになおせるのです!

 

ムートン保管方法

保管方法

洗濯して直して、あとは…
そうです、保管です!

保管するときのポイントとしては、

・陰干ししブラッシングをする
・通気性がよい不織布の布団袋等に入れる
・防虫剤を直接製品に当たらないよう
薄いもので包んで入れる
・直射日光の当たらない、
低温で通気性のいい場所に置く

 

を守ることです。

清潔に保管して、
気持ちよく次の冬、使いましょう!

ムートンブーツの場合

ムートンブーツは特に型崩れしやすいため、中に新聞などを丸めて入れるなどして形をキープさせてください。

新聞紙は消臭作用もあるのでお勧めです。

吊るすスペースがあれば除湿剤を入れて保管するのもいいですね!

まとめ

いかがでしたか?

ムートンにとって湿気は大敵です。

ちゃんとしたお手入れを行えば新品のような状態を保つこともできます。

普段のお手入れをして、長く使えるものを増やしていきましょう!