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更新日 :2020年01月25日

ナチュラルクリーニング、5つ全部わかる?エコにお家をまるごと掃除

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「ナチュラルクリーニング」って、みなさん知っていますか?

InstagramなどのSNSで聞いたことがある人も多いはず。

なんとなく響きが良いけれど、実際なんのことなのか分からない、そこのあなた。

ナチュラルクリーニングについてきちんと知っておけば、環境にやさしく・経済的に・しっかり家のお掃除ができちゃうんです!

今回は、そんなナチュラルクリーニングのあれこれを、みなさんに紹介します。

奥深いナチュラルクリーニングの世界を、ご覧あれ。

ナチュラルクリーニングって何?

ナチュラルクリーニングとは、ずばり「天然成分を使ってお掃除をすること」

自然由来の天然成分は、環境にやさしく、手肌に触れても害がないため、赤ちゃんやペットがいる家庭も安心して使えます。

さらに、身の回りの汚れを落とすのにもじゅうぶんな洗浄力があるので、お掃除グッズとしても超優秀なんです!

ナチュラルクリーニングは、略して「ナチュクリ」とも呼ばれていて、Instagramを筆頭にSNSで広まっているんですよ。

また、素材の多くが粉末の状態で売られており、たくさんの量をリーズナブルな価格で手に入れることができちゃいます

家のいろんなところのお掃除に使えるので、「○○用洗剤」をたくさん買わずに済むのも経済的なポイントですね♪

ナチュラルクリーニングに使える5つの素材

それでは、いったいどんな素材がナチュラルクリーニングに使えるのでしょう?

それが、この5つの素材。

・クエン酸
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・過炭酸ナトリウム
・アルカリ電解水

クエン酸だけが酸性、他の4つがアルカリ性の性質を持ちます(下のものほどアルカリ性が強いです)。

酸性とかアルカリ性って、聞いたことありますよね。

洗剤にも「酸性洗剤」「アルカリ性洗剤」とあるように、落としたい汚れの性質に合わせて使い分ける必要があります。

水回りの水垢には、酸性

酸性のクエン酸は、アルカリ性の汚れに効果絶大です。

アルカリ性の汚れで代表的なものが、水垢・石けんカス・尿石黄ばみなど。

お風呂場やトイレなど、水回りについてしまいがちな、困った汚れですね。

身の回りの汚れには、アルカリ性

一方、アルカリ性の素材が落とすのが得意なのが、酸性の汚れです。

酸性汚れの代表が、油汚れ皮脂汚れ

キッチン周りを始めとして、家中のいろんなところに見られる汚れですね。

他にも、焦げ付き食べ物の汚れ黒ずみなどがありますが…、どれもとても身近な、日常的な汚れ。

「身の回りの汚れを落としたいなら、アルカリ性!」と覚えておけばいいでしょう。

 

それでは、ナチュラルクリーニングに便利な5つの素材の使い方を、それぞれ見ていきましょう!

「クエン酸」で水回りの水垢を退治

5つの素材の中で、唯一酸性のナチュラルクリーニンググッズ、クエン酸

酸性のクエン酸は、アルカリ性の汚れを中和して落とすのが得意です。

アルカリ性の汚れの代表的なものが、水垢。水回りの天敵ですね!

他にも、お風呂場や洗面所に付きがちな石けんカス、トイレの困った尿石黄ばみなどが挙げられます。

「水回りには、クエン酸!」と覚えておきましょう。

お風呂場の鏡の頑固な水垢には「クエン酸パック」

軽い水垢汚れなら、クエン酸(小さじ2)を水(100ml)で薄めて作るクエン酸スプレーをシュッとしただけで落とすことができますが…。

頑固でなかなか落ちないお風呂場の鏡の水垢には「クエン酸パック」

水垢が気になる部分に、クエン酸スプレーで湿らせたキッチンペーパーを貼り付け、クエン酸が蒸発しないようラップで覆ったら、そのまま1時間待ちます。

時間がたったらラップを丸めて鏡をゴシゴシして、シャワーでよく流したらおしまい!

水垢がすっきり落ちているはずです。

 

クエン酸の詳しい使い方はこの記事でたくさん紹介しています!
お掃除だけではなく、消臭や抗菌にもクエン酸が使えるとか…?
参考になること間違いなしです♪

「重曹」で家中の気になる汚れを撃退

アルカリ性のナチュラルクリーニンググッズの1つが、重曹

アルカリ性の中でも、性質の弱い「弱アルカリ性」ですが、家中で大活躍するのが重曹です。

アルカリ性の素材は酸性汚れ、例えば油汚れ皮脂汚れを落とすのが得意!

さらに重曹の粉末は研磨作用があるので、こびりついた頑固な焦げ付きなどをこすり落とすこともできます。

「身の回りの汚れには、とりあえず重曹!」と言えるくらい、マルチに活躍してくれるアイテムです!

電子レンジの中のこびりついた油汚れには「重曹をチン!」

こびりついた油汚れには、重曹の研磨作用を活用してこすり取るのが便利ですが…。

油汚れが電子レンジの中についてしまっているときは、重曹ごとレンジでチンしてしまいましょう!

やり方は簡単。

水と重曹を4:1で溶いた液体を容器に入れて、電子レンジで4分加熱します。そのまま10分待ってから電子レンジを開ければ、固まっていたはずの油汚れが浮いてヨレヨレになっているはず!

あとは布で拭くだけで、簡単に電子レンジがキレイになってしまいます。

 

家中で使える重曹の活躍方法はこちらの記事でチェック。
きっと重曹の虜になってしまいますよ!

「セスキ炭酸ソーダ」で油汚れを一掃

重曹よりも強いアルカリ性の性質を持つのが、セスキ炭酸ソーダ

アルカリ性なので、油汚れ皮脂汚れを落とすのが得意です。

水に溶けやすく、セスキ炭酸ソーダを水で薄めてスプレーにすると使いやすいですよ。

重曹はこすり洗いが得意ですが、セスキ炭酸ソーダは拭き掃除に向いています。

スプレーを吹いて、布やキッチンペーパーで拭けば、気になる油汚れもすっきり!

換気扇の気になる油汚れには「セスキ炭酸ソーダスプレー」

水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダの性質を活かした「セスキ炭酸ソーダスプレー」を使えば、換気扇の部品についた頑固な油汚れもなんのその。

水(500ml)にセスキ炭酸ソーダ(小さじ1)を溶かして作ったセスキ炭酸ソーダスプレーを、油汚れの気になる換気扇の部品(フィルターやファン)に吹き付けたら、30分放置。

あとは部品を洗い流すか水拭きをして、水気を切ったら、それで油汚れもすっきり!

 

セスキ炭酸ソーダの詳しい使い方や、落とせる汚れについては、こちらの記事を読んでみましょう!

「過炭酸ナトリウム」はつけおきで最大活用

かなり強いアルカリ性の性質を持つ、過炭酸ナトリウム

「オキシクリーン」などで有名な酸素系漂白剤の主成分です。

アルカリ性なので、油汚れ皮脂汚れを落とすのが得意ですが、素材に負担をかけないので衣類の洗濯にも使える優れもの!

高温のお湯に汚れが気になるものを数時間つけておく「つけおき」で、洗浄力が格段に上がります。

汚れを浮かし取る力が強いので、こすり取るのが得意な重曹と一緒に使うのがおすすめ。

「オキシ漬け」で家中の汚れをさっぱり落とす!


オキシクリーン 1500g

過炭酸ナトリウムが主成分の酸素系漂白剤で有名な「オキシクリーン」

このオキシクリーンを溶かしたお湯に汚れの気になるモノをつけおきする「オキシ漬け」なら、頑固な油汚れや皮脂汚れもキレイに落とせます。

酸素系漂白剤の良いところは、衣類のお洗濯にも使えるところ!

色落ちの心配をせずに、お気に入りのお洋服や布製の靴を洗えるから、とても重宝します。

 

家中のいろんなモノに使える便利なオキシクリーン。
その魅力はこちらの記事にたっぷり載っています。
使う際の注意点は要チェック!

「アルカリ電解水」で安全・強力に掃除と除菌を

ナチュラルクリーニングの素材の中でも最も強力なアルカリ性の性質を持つのが、アルカリ電解水

他のアルカリ性の素材と同じく、油汚れ皮脂汚れを落とすのが得意で、さらに除菌までできるのが大きな特徴。

強アルカリ性と聞くと安全面が不安になるかもしれませんが、なんと、アルカリ電解水は100%が水でできているんです!

とても強いアルカリ性で、肌に触れると荒れてしまうので、お掃除で扱うときには手袋の着用が必須ですが…。

気になる場所やモノをアルカリ電解水でお掃除したら、きちんと乾けば触っても口に入れても大丈夫!

元が水でできているので、乾いたら何も残りません。除菌もできてしまうので、赤ちゃんやペットが使うおもちゃ・食器にも使えますね。

アルカリ電解水は車内クリーニングのプロも使う

気になるところにシュッと吹き付けて拭うだけでお掃除ができるアルカリ電解水は、カークリニングのプロも使う道具の1つ。

ハンドルや操作パネル、ペダルなど、手や足が触れる部分をお掃除・除菌できるのです!

革製のシートや液晶のパネルなど、アルカリ電解水が使えないところもありますが…。

アルカリ電解水が大活躍する車内クリーニングは、こちらの記事で詳しく見れますよ!

また、アルカリ電解水の詳しい使い方や注意点が知りたい人には、こちらの記事をどうぞ!

アルコールはナチュクリに入る?

ナチュクリに入るかどうか、疑問が残るアイテムがありますね。
そう、アルコールです。
お掃除や消毒などに使え、お酒にも入っている成分ですが、果たしてナチュクリに入るのでしょうか??

結論から先に言うと入ります!
みなさんがアルコールと一括りに呼んでいる成分、正式にはエタノール(エチルアルコール)といいます。お酒に入っているのもこれですね。人が飲めるものですから、環境や人体に与える影響も比較的やさしいです。

上でも少し触れましたが、アルコールが得意とするのは油汚れと消毒効果。水にも油にも溶けやすい性質から、汚れを浮かせる働きがあります。

消毒効果に関しては、アルコール消毒なんて言葉があるくらいですから説明不要ですね♪

アルコールがナチュクリに入ることが分かったところで、気になるのは使い方。
それぞれを活用したお掃除手順もご紹介するので、次へ行きましょう。

アルコールが使える場所

洗剤ごとに使える場所は違うので、どこで使えばいいのか迷いますよね。
その点アルコールは優秀で、基本的にどこへでも使えます!

なぜかと言うと、揮発性が高いからです。効果の強い洗剤は、その後の水洗いや拭き取りが絶対ですよね。
しかし揮発性の高いアルコールは、しばらくすると勝手に蒸発してしまいます。ですから、使った場所に残らないのです。
これは便利♪

この効果を利用して、デリケートなお子様の備品や雑菌の多い水回りなど普段お掃除を後回しにしてしまうような場所にササッと使用して、消毒してしまいましょう!
面倒な後処理が無い上にナチュクリなので一石二鳥。
お手軽さがアルコールの武器です。

アルコールを使ったお掃除の手順

では実際に、アルコールを使ったお掃除方法をご紹介。

用意するもの
・アルコール(エタノール)
・布

掃除方法は簡単。アルコールを布につけて汚れている場所を拭き取ります。

ついついやってしまいがちなのが、汚れへ直接かけてしまうというもの。

実はこれNGなんです。サラサラとして流れやすいので、意図しない場所に入ってしまえば大変。
最悪電気プラグなどに触れたり、火元に近づいて引火してしまうなんてことも考えられます。

使用する時は必ず布へ染み込ませてから拭いていきましょう。お掃除も大切ですが、なによりも安全ですからね♪

これにてお掃除は完了!勝手に蒸発してくれるので、水拭きなどもしなくてOKです♪

この手軽さがポイントですから、普段から軽くお掃除する時のアイテムとして利用しましょう。
いつの間にか、あなたの周りはピカピカになっているかもしれませんよ?

まとめ

今回はナチュラルクリーニングについて取り上げました。

環境にやさしく、お財布にもやさしく、家中のお掃除をこなせちゃうのがナチュラルクリーニングのポイントです。

ナチュラルクリーニングに使える素材は5つありましたが、すべてをそろえる必要はありません。

酸性のクエン酸と、アルカリ性の重曹・過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)はほぼ必須!

他にも、アルカリ性の素材であるセスキ炭酸ソーダアルカリ電解水がありますが、自分の暮らしに合わせてチョイスすれば、購入するお掃除道具の量もグッと減らせますね。

ナチュラルクリーニングを活用して、家中をスッキリさせちゃいましょう♪