お雛様の正しい飾り方や片付けは?注意点や長持ちさせるコツを紹介!
女の子の健やかな成長を見守る『お雛様』。
大切なお雛様だからこそ、しっかりと飾ってあげたいものですよね。
しかし、古くから続く伝統行事だからこそ、飾り方が正しいのかなど、ちょっと不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、そんなお雛様の飾り方や片付け方のポイントをご紹介します。
ぜひ、大切なお雛様をしっかりと飾ってあげてくださいね。
大切なお雛様、どこに飾るのが正解?
まず、お雛様を飾るときに、どこに飾ってあげるのがいいのか?そんなことを悩む人も多いのではないでしょうか。
数十年前までによく見られた昔ながらの日本家屋では、その家全体で女の子の健やかな成長を願うことに繋がることから、もっとも上位の空間である『床の間』 にお雛様を飾ることが一般的でした。
ですので、お宅に床の間がある方は、床の間に飾ることがおすすめです。
では、マンションやアパートなどにお住まいの方や、床の間がないお宅にお住まいの方は、どこに飾れば良いのでしょうか。
お雛様は一般的には、『南向きが良い』とされています。
これはお雛様のモデルとなっている京都御所の紫宸殿(ししんでん)が南向きに建っているからという理由であり、さらに「天子南面す」という古代中国の言葉にもあるように、偉人は南を向いて座ることに由来しています。
そのため、リビングなどに飾るときにも、南向きになるように飾ってあげると良いでしょう。
限られたスペースの中で、南向きに飾れる場所がないという方も大丈夫。
飾る上で大切なのは、多くの人の目に留まり、お雛様が女の子を見守っていると感じられるような場所に飾ることです。
ぜひそういった場所を選んで、飾ってあげてくださいね。
また、飾る上でお部屋の環境もとっても大事。お雛様は、直射日光・極度の乾燥・高温多湿が苦手です。
日光が入るお部屋であれば直射日光が当たらないよう、窓から離れた場所を選びましょう。そうすることで、衣裳の色あせを防ぎ、人形以外の道具も良い状態を保てますよ。
また、暖房の効くお部屋に飾る場合は、乾燥しすぎるとひび割れや剥がれの原因になりますので、エアコンやヒーターの風が当たり続ける場所は避けて飾るようにしてくださいね。
飾りつけをスムーズに!お雛様を飾るときのポイントは?
お雛様を飾る場所が決まったら、いよいよ飾りつけましょう。
お道具や持ち物が多くあるお雛様の飾りつけはちょっと大変ですよね。
そこで、飾りつけをスムーズにするためにおすすめなのが、『写真に残すこと』です。
残しておきたいのは、『お雛様を取り出す前の箱の中』と『飾り終わった後のお雛様』の写真。
この2つの写真を残しておくことで、スムーズに箱の中に片付けられ、次の年には飾り終わった後の写真を参考にすることで、迷うことなく飾りつけることができます。
また、お雛様を飾るときは必ず布手袋をするようにしましょう。
素手で飾り付けをすると、お雛様に手の油やゴミがつきやすくなってしまいます。特にお雛様の顔は、扱いが雑だと後々汚れが目立つようになるので要注意!
せっかくのお雛様を傷つけてしまわないように、丁寧に扱うようにしてくださいね。
これで安心♪ お雛様の片付け方をチェック!
『お雛様を片付けるのが遅れると、婚期が遅れる』とよく言われますが、実際はいつ片付けるのがベストなのでしょうか。
お雛様を片付けるのは、啓蟄の日(けいちつのひ)が良いと言われています。
啓蟄の日というのは、3月6日頃のことで、春の温かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に出てくるという意味を持った、春の訪れを告げる日とされています。
とは言え、片付けるのが遅くなったとしても特に問題がおきる訳ではありませんし、旧暦(4月3日)まで続けて飾るという地域もあるので、地域の習わしをチェックしておくことも大切ですね。
そして、片付ける上でもっとも大切なのが、『天気の良い日を選ぶ』ということです。
お雛様は、湿気に弱いため、ジメジメした日に片付けてしまうと、お雛様に湿気が残ったままになってしまうため、カビなどの原因になりかねません。
お子様を守る大切なお人形ですから、湿気のない晴れた日に、丁寧に片付けてあげてくださいね。
それでは、実際に片付けるときには、どんな点に注意をして行うと良いのでしょうか?片付けるときのポイントをご紹介します♪
◉用意するもの&手順
・羽根ばたきや細筆
・柔らかい紙
・防虫剤
直接触れてしまうとシミの原因になりますので、必ず布手袋を着用しましょう。
羽根ばたきや細筆を使って、ホコリを落としてから片付けましょう。
お雛様は、強く包むと型崩れの原因にもなるので、柔らかい紙で包むようにしましょう。
防虫剤は、直接お雛様に触れないように入れましょう。
片付ける場所は極度に乾燥したり、湿気の多いところは避けましょう。
また、片付けたら次の年までそのままにしておくのではなく、天気が良くて乾燥している10月頃に、直射日光が当たらないように注意して、虫干しをすることもお雛様をよりよい状態で保管するために大切なことです。
まとめ
いかがでしたか?一見、扱うことが難しく感じるお雛様もしっかりとポイントを抑えれば、正しく扱うことが出来そうですね。
お子さんの健やかな成長を見守るお雛様。ぜひ、大切にしてあげてくださいね。