
長襦袢の洗濯どうしてる?自宅で洗える素材とクリーニングの見極め方
長襦袢(ながじゅばん)のお手入れ、なんとなく自己流で済ませていませんか?「洗っていい素材かわからない」「毎回洗うべき?」「半襟はどうするの?」など、意外と悩みが多いもの。この記事では、自宅で洗える長襦袢の見分け方や、洗濯頻度の目安、クリーニングに出したほうがいいケースなど、よくある疑問にお答えしながら、手軽に実践できるケア方法を紹介します。
長襦袢は自宅で洗える?素材によって見極めよう!

長襦袢が自宅で洗えるかどうかは、素材がカギです。以下を参考に、まずは次の項目をチェックしてみましょう。
素材 | 洗濯可否 | 洗い方のポイント |
ポリエステル | ◎自宅でOK | ネットに入れて洗濯機で手洗いコースがおすすめ。脱水は短めに。 |
綿 | ○基本的にOK | 優しく手洗い、または洗濯ネット使用。しわになりやすいので干し方に注意。 |
絹(シルク) | ✕ クリーニング推奨 | 繊細で縮みやすく、変色のリスクあり。プロに任せるのが安心。 |
麻 | △ 状況による | 手洗い可でも縮みやすい。様子を見ながら慎重に扱って。 |
長襦袢は毎回洗わなくてもOK!

長襦袢は肌に近いとはいえ、毎回洗う必要はありません。着用時間や汚れ具合に応じて判断しましょう。短時間の着用(1~2時間)の場合は 陰干しで風を通すだけで十分です。汗をかいたり長時間着用した場合は、 襟元や脇を部分洗いします。2~3回着た後は、 丸洗いまたはクリーニングの検討をおすすめします。
湿気や皮脂をそのまま放置すると、シミや黄ばみの原因になることがあります。洗うまではいかなくても、着たあとは必ず陰干しして湿気を飛ばすのが長襦袢を長持ちさせるポイントです。
半襟は外してから洗うのが基本

長襦袢に付ける半襟は、洗う前に取り外すのが基本です。付けたまま洗うと、ヨレや型崩れの原因になります。また、半襟を頻繁に取り替えることで、長襦袢本体を清潔に保ちやすくなります。半襟も素材によって洗濯の可否や洗い方のコツがあるので覚えておきましょう。
・綿や絹の半襟 : 必ず外して、別にやさしく手洗い。干すときは形を整える
クリーニングに出すべきケース
以下のような場合は、無理せずプロに任せた方が安心です。
・落ちないシミ、長期間保管後の着用前
・大切な場面で着る予定があるとき(清潔感が段違い)
・年に1~2回、メンテナンスの意味でクリーニングを利用するのもおすすめ
自宅でできる長襦袢の洗濯手順
ポリエステルや綿素材の長襦袢は、以下のステップで自宅で洗濯が可能です。
長襦袢を洗う前に半衿を外します。外せない場合は部分洗いをします。
洗濯機で洗う場合は必ず洗濯ネットに入れましょう。折りたたんで入れると型崩れしにくいです。

洗濯機の「手洗いコース」、またはおしゃれ着を洗う「ドライコース」などを選択して洗います。
脱水は30秒~1分ほどで軽めに済ませます。
風通しの良い日陰に吊るして干します。直射日光は色あせの原因になるので気をつけましょう。

アイロンをかける場合は、あて布をして中温で。シワが気になる部分だけ軽く整える程度でも十分です。

コツを押さえて長襦袢をきれいに保とう!

長襦袢を長く使うためには、素材を見極めて、洗えるものは自宅でこまめにケアすることが大切です。ただし、正絹や高級品は迷わずクリーニングへ出すようにしましょう。
丁寧なお手入れを習慣にすれば、長襦袢は長く美しく着続けることができます。着物ライフをもっと快適に楽しむために、まずは今日のお手入れから始めてみませんか?
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