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更新日 :2024年05月08日

雨漏りの修理費用はいくら?原因別の料金相場や業者選びのポイントを解説

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雨漏りの修理費用は、雨漏りの発生箇所によって目安が異なります。この記事では天井や屋根、窓枠など場所別の修理費用の相場をご紹介。「最大いくらぐらいかかる?」「お金がない!火災保険や補助金は使える?」という疑問や、「雨漏りの補修はどこに頼むといい?」という方のために、業者選びのポイントなども解説します。

【原因別】雨漏りの修理費用の相場

雨漏りが起きているのは、経年劣化自然災害の影響で住宅のどこかに不具合が生じているのが原因かもしれません。そのため、雨漏りが起きたらなるべく早めに修理しましょう。

特に古い家の場合は雨漏りを放置していると、耐久性が下がったりシロアリが発生したりというトラブルにつながる場合もあります。大がかりな工事になると費用が上がるため、早めの対策が大切です。

修理場所

修理費用の目安

屋根

1〜200万円

天井

4〜20万円

外壁

5〜300万円

ベランダ(バルコニー)

5〜30万円

窓サッシ、天窓

5〜30万円

雨漏りが発生しやすい箇所と、おおよその修理費用は上記の通り。部分的に補修をするのか全体的に交換が必要なのかなど修理内容によって費用は異なるのがポイントです。

雨漏りが発生している場所別で、具体的な修理費用高額になってしまうケースなどについて解説していきます。

※2024年5月時点、編集部調べ。

屋根瓦のズレや板金の補修

屋根は直接雨風を受ける部分。経年劣化や自然災害による瓦のズレ棟板金、雨樋の不具合などが原因で雨漏りが発生しやすくなっています。

 修理内容

修理費用の目安

瓦のズレの修理や差し替え

1〜5万円

棟板金の交換

3〜15万円

雨どいの修理

1〜10万円

谷どいの撤去、交換

8〜20万円

コーキングによる補修

5〜20万円

ルーフィングの交換、下地の補修

10〜30万円

屋根全体の交換や屋上(陸屋根)の修理

60〜200万円

屋根の修理費用は屋根瓦や棟板金に軽度のすき間があるなど、不具合が起きている範囲が小さい場合5〜10万円前後が目安です。

一方、屋根材の下に敷くルーフィングシート(防水シート)や下地の張り替えは10〜30万円ほど、屋根全体の工事や屋上(陸屋根)の場合は60〜200万円と修理する範囲や素材、劣化具合によって大きく変わります。

また屋根の修理には足場代諸経費がかかることが多く、業者によって修理費用に含まれている場合別途かかる場合があるので確認してみましょう。

※2024年5月時点、編集部調べ。

天井の張り替え

天井から雨漏りが起きている場合は、天井上の配管や外壁屋根から雨水が漏れているケースがあります。

すでにシミができているなら、屋根や壁内部にある断熱材に雨水が浸透しており雨漏りの症状が進んでいると考えられるため、修理費用が高くなってしまう場合があります。

修理内容

修理費用の目安

天井板の張り替え

10〜20万円

壁紙クロスの張り替え

5〜10万円

下地(ボード)の張り替え

5〜20万円

天井板の張り替えと下地の石膏ボードの交換と合わせて20平方メートルあたり10万円ほど、下地部分まで腐食している場合は追加で5万円ほどかかるのが目安となっています。

基本的には広範囲の修理や、複雑な形状品質のよい素材の天井を張り替える場合は費用が高くなりやすいのがポイント。

※2024年5月時点、編集部調べ。

外壁のヒビ割れ修理やコーキング補修

外壁のヒビや塗装の剥がれ、外壁目地のシーリングが劣化していることが原因で、雨水が侵入してしまうケースがあります。

修理内容

修理費用の目安

コーキングによる部分的な補修

5〜10万円

コーキングの打替え

15〜50万円

外壁塗装

60〜150万円

外壁全体の張り替え

120〜300万円

部分的なヒビ割れやコーキングの補修の場合、費用相場は5〜10万円前後。古いコーキング材を取り除き新しいコーキングを施す「打替え(打ち直し)工事」は費用が高くなる傾向があります

特に外壁全体の塗装や張り替えを行う場合は、足場を設置する費用もかかるので確認しておきましょう。

※2024年5月時点、編集部調べ。

ベランダのヒビ割れや防水層の修理

ベランダやバルコニーのヒビ割れや手すり周辺の不具合施工不良などにより雨漏りが発生する場合があります。

ベランダは紫外線が直接当たることや利用する際に歩くことで、劣化しやすいため注意。特に雨水の侵入を防ぐ防水層部分のヒビ割れにより雨漏りが発生しやすくなっています。

修理内容

修理費用の目安

手すりや笠木など部分的な補修

5〜15万円

床の防水層修理や下地の補修

20〜30万円

雨漏りの修理費用は、部分的な補修なら5万円〜防水層や全体修理の場合は20〜30万円前後が目安となっています。

ベランダからの雨漏りが原因で住宅に大きなダメージがあるケースや、長年メンテナンスをしていない際は全体の補修が必要になってくることがあり、修理内容によってはさらに高額になることもあります。

※2024年5月時点、編集部調べ。

窓枠や天窓の修理

窓サッシや天窓周辺は、コーキング防水テープの劣化によりすき間が発生し、雨漏りにつながるケースがあります。

特に天窓周辺は経年劣化により不具合が起きやすいため、よくチェックしておきましょう。

修理内容

修理費用の目安

コーキング補修

5〜25万円

天窓の補修

15〜50万円

天窓の交換

20〜90万円

雨漏りの修理費用は、コーキングによる部分的な補修は5〜25万円前後。ガラスにヒビが入っていたり、天窓周辺に腐食が発生していたりするケースは、窓の撤去や交換が必要になるため、金額が高くなってしまうことがあります。

※2024年5月時点、編集部調べ。

雨漏り修理に火災保険や助成金は使える?

「雨漏りの修理費用を少しでも抑えたい」「いきなり高額な出費は避けたい!」という場合は、加入している保険プラン条件をクリアしている場合に限り、雨漏りの修理に火災保険が適用されることがあります

火災保険の対象になるかどうかは、雨漏りの発生原因が上記のような「自然災害によるものかどうか」というのが大きなポイント。経年劣化の場合は保険金は受け取れない点に注意しましょう。

また雨漏り修理のみを対象とする補助金の受給は難しいものの、雨漏り修理のほかに家のリフォームを行うことで補助金がもらえることがあります。補助制度については自治体によって異なるので、お住まいの地域の担当窓口をチェックしてみましょう。

費用を抑えるために自分で雨漏り修理はできる?

雨漏りの修理費用を抑えるために、「自分でDIYをして直せないか」と考えたくなるかもしれません。しかし、雨漏りの原因を特定しないまま修理をすると雨漏りの再発別の場所に被害が広がってしまうため、プロの修理業者に依頼することをおすすめします。

自分で作業をする際は、「天井から垂れてくる雨水をバケツで溜める」「防水テープを貼る」のような応急処置までに留めておくようにしましょう。

どこに頼むのが正解?雨漏り業者の見分け方と選ぶポイント

雨漏りの修理費用の目安について解説しましたが、修理をする際はなるべく適正な価格で修理を依頼したいですよね。ここからは修理業者を選ぶ際のポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。

見積もりを複数の業者に依頼する

雨漏りの修理を依頼する際は、複数の業者から見積もりを出してもらい料金を比較してみると、費用相場より明らかに高い金額を要求してくる業者や、不要な追加料金を請求しようとする業者を見極めやすくなります。

見積もりはどんな修理が必要になるのか算出されている面積や建材の量保証内容など細かく書かれているかも確認しましょう。大まかな記載になっていると、施行中に別料金が追加される場合もあるため注意してください。

資格を持っている業者を選ぶ

資格名

特徴

参考

雨漏り診断士

雨漏り原因の特定や修理の知識についての資格

▶︎NPO法人雨漏り診断士協会

屋根診断士

屋根修理の診断や工事技術の資格

▶︎一般社団法人 日本屋根診断士®︎協会

かわらぶき技能士

屋根瓦の知識や工事の技術に関する資格

▶︎厚生労働省 かわらぶき技能士

瓦屋根工事技士

瓦屋根工事の管理者の資格制度。瓦屋根工事の構法や施工、品質などの知識や技術に関する資格

▶︎一般社団法人 全日本瓦工事業連盟 瓦屋根工事技士

瓦屋根診断技士

瓦屋根工事技士とかわらぶき技能士の両方の資格を持ち、瓦屋根の状態を診断できる資格

▶︎一般社団法人 全日本瓦工事業連盟 瓦屋根診断技士

上記のような雨漏りの調査や屋根修理に関する資格を持っている業者は、信頼できるポイントのひとつになります。

業者のホームページにある会社紹介や従業員紹介のページを見てみると、資格について記載されていることがあるのでチェックしてみましょう。

雨漏りの原因調査方法と費用の目安

調査方法

費用の目安

目視調査

0〜3万円(基本無料)

散水調査

3〜30万円

発光液調査

5〜25万円

赤外線サーモグラフィ調査

10〜40万円

雨漏りを修理するためには、まずは修理業者に点検を依頼して原因を特定することで再発を防ぎやすくなります。雨漏りの原因をすぐ特定できない場合は、修理費と別で調査費がかかることがある点も修理費用を考える際に注意しましょう。

主な雨漏りの調査方法と費用の目安は上記の通り。それぞれの調査方法について簡単にご紹介します。

※2024年5月時点、編集部調べ。

目視による調査

建物を目で見て現状を確認する調査方法。状況によって写真を撮って画像を拡大して特定する場合もありますが、屋根がズレていないか、外壁にヒビ割れがないかなど、目で原因を特定します。

目視調査の場合は基本的に費用がかからないのがメリットですが、誤診も発生しやすい点に注意してください。

散水調査

建物に水をかけて雨漏りが起きた状態を再現して、どこから雨水が漏れてくるのか特定する方法。水道の蛇口からホースを使って、雨漏りの発生箇所と思われる部分に散水します。

費用は3〜30万円が目安。屋根に登って作業する際は足場代がかかることや、室内に水が入り込むため養生が必要など、作業場所によって費用が変わるのがポイントです。

発光液調査(紫外線投射発光調査)

こちらも散水調査と同様に水を使う調査方法。雨水が入り込む場所を見分けるために水にブラックライトで光る発光液で色を加えて、漏水した水の色で発生箇所や経路を特定します。

主に雨漏りが起きている箇所が複数ある場合に使われる調査方法で、費用は5〜25万円ほどとなっています。

赤外線サーモグラフィ調査

赤外線カメラで建物内外の表面温度を撮影することで、雨水の侵入経路を調べる方法。

漏水で温度が低くなっている部分を確認できて、雨水の侵入ルートがわかる仕組みとなっており、異常部分が画像や数値で分かるため発生箇所を特定しやすいのが特徴です。

建物内に水を流す必要がなく素材を傷めないのもメリットですが、費用は10万円〜と高めに設定されている傾向があります。

【Q&A】雨漏りの修理費用に関する疑問

雨漏りの修理にかかる費用について気になる点をまとめたので、参考にしてみてください。

Q. 雨漏り修理にかかる費用は平均していくらですか?

A. 数万円〜数百万円と、雨漏りの原因や修理範囲によって異なります。

小規模な補修の場合は5万円前後が目安ですが、屋根や天井全体の修理のような大がかりな修理の場合は数十万円から数百万円にもなる場合があります。雨漏りの被害状況や建物のどの部分を修理するのかによって費用は変わります。

Q. 雨漏りは火災保険で直りますか?

A. 雨漏りの発生原因が自然災害のケースは火災保険が適用される可能性があります。

自然災害が原因で雨漏りが発生してしまった場合は、火災保険が適用されて保険金を受け取れることがあります。保険プランによって適用条件は異なるため、加入している保険の内容を確認してみましょう。

Q. 雨漏りの修理費用を安くする方法はある?

A. 修理費用の見積もりを複数社から取って費用が安い業者を選ぶとよいでしょう。

また、雨漏りが起きている箇所を放置すると、状況が悪化して修理が必要な範囲が広がることがあるため、なるべく早めに修理をすることで長期的に見て費用が安く済む場合もあります。

Q. 賃貸で雨漏りが起きたら修理はどこに頼む?

A. まずは管理会社や大家さんに相談して修理業者へ依頼をしてもらいましょう。

賃貸マンションやアパートで雨漏りが起きた場合は、基本的には管理会社や大家さんが修理をするため、雨漏りが発生したらすぐに相談するようにしましょう。

業者選びで失敗しないために修理費用を参考にしよう

雨漏りの修理費用は、発生箇所や被害状況によって数万〜数百万円と金額が変わるため、複数の業者を比較して納得のできる業者を選んでみましょう。また雨漏り原因の調査をする際は別途費用がかかる点にも注意が必要です。

「ユアマイスター」では雨漏り修理のプロを探せるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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