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更新日 :2021年04月27日

雨漏りの応急処置は今すぐに!簡単チェックリストで原因を突き止めよ

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最近雨が多いなあ。
ジメジメするし、何かと気分も下がり気味…。

そうやって家でゴロゴロしていると、

ぽた…。

あれ、上から水滴が!?
見上げると、天井に大きなシミ。

そう、雨漏りです。

雨の時期に増えてくる雨漏りですが、「突然のことでどうしたらいいかわからない」なんていうことも。

焦らないでください、>まずは自分でできる応急処置をしましょう!

今回は、突然の雨漏りの時に役立つ応急処置をみなさんに解説していきますよ。

最後の「まとめ」には、雨漏り箇所を判断できる雨漏りチェックシートもあるので、役に立つこと間違いなし!

雨漏りの原因

そもそも、どうして雨漏りが起きてしまうのでしょう?

まずは、雨漏りの原因を把握しておきましょう。

雨漏りの原因、それは大きく分けて3つ。

・家の経年劣化
・家の施工不良
・突然の強風や暴風雨

みなさんの家の雨漏りがどれに当てはまるのか、見ていきましょう!

家の経年劣化

家が建てられてから長い時間が経ち、古びてしまっている場合は、家自体の劣化が雨漏りの原因かも。

屋根や壁の材質がもろくなってしまい、ひび割れてしまっていたり、水を通しやすくしている可能性があります。

築10年以上が経っている家で雨漏りしたら、経年劣化が主な原因でしょう。

家の施工不良

家は最近建ったばかりなのに、どうも雨が降るたびに雨漏りがする…という場合は、家の施工不良かもしれません。

つまり、屋根や壁がそもそもきちんと造られておらず、雨を通しやすくしてしまっているのです。

施工不良は、家の建築を担当した業者さんに必ず知らせるようにしましょう。

突然の強風や暴風雨

家自体に異常がなくても、最近強風や暴風雨といった自然災害があったという場合は、それが雨漏りの原因かもしれません。

強風や暴風雨により、家の屋根や壁などが傷つき、隙間ができてしまうのです。

雨や風の程度によっては、新しく建ったばかりの家も傷ついているかもしれません。
心当たりがあれば、すぐに家の周りをチェックしてみましょう。

雨漏りでなく漏水や結露の場合もある

室内に水が入ってくると、多くの方が「雨漏りしている」と思ってしまいいますが、実は雨漏りとは限りません。

「漏水」といって、エアコンや水道管から水が漏れだしている場合もあります。

水道を使用していないのにメーターが回っている、もしくは水道代が普段より赤い場合は一度確認してみましょう。

また、「結露」の場合も考えられます。

水蒸気が籠ってしまい、室内と室外の温度に差ができると結露が発生してしまいます。

結露は換気をすることで防ぐことが可能です。

昼間に家を締め切っていると結露が発生しやすくなるので、こまめに換気をし水蒸気を溜めないように気をつけましょう。

雨漏りしたら!まずチェックすべき箇所は?

「あ、雨漏り!」

雨漏りに気づいて、慌てて雨漏りした箇所をふさいでも、次から次へといろんな場所から雨漏りが…。

そんなことになったら大変ですよね。

雨の侵入口は1箇所ではないかもしれません。
雨漏りがしたら、家の他の部分にも雨漏りがないか、まずはチェックしましょう!

屋根

雨漏りといったら、屋根

天井にシミがあったり、天井からポツポツと雨がしたたってきたりする場合は、屋根に不具合があるはずです。

さて、この屋根のチェック箇所がこちら。

瓦のズレ

瓦がズレたり、浮いていないか

屋根材のひび

屋根材が劣化してひび割れていないか

棟板金の浮き

棟板金が浮いたり、打ち付けた釘がゆるんでいないか

ちょっと身近じゃない言葉が出てきましたね。

上から2つ目の屋根材(やねざい)は、屋根の表面を覆っている金属やセメントなどの板のこと。瓦も屋根材の1つです。

この屋根材が劣化して、ひび割れを生じることがあります。

また、上から3つ目の棟板金(むねばんきん)とは、上の画像のように、屋根のてっぺんにあるレールのような部品。

この板金が劣化によって浮いたり、打ち付けている釘がゆるんでいたりすると、そこから雨が侵入してきます。

屋根にこういった異常が見つかったら、すぐに応急処置をしましょう。

から雨が侵入してくる雨漏りも多いケースです。

屋内や室外から症状を確かめて、雨漏り箇所を判断しましょう!

そんな壁のチェック箇所がこちら。

塗装の剥がれ

塗装がもろく、剥がれていないか

ひび割れ

壁にヒビが入っていないか

コーキング剥がれ

壁のコーキングが剥がれていないか

カビ

壁紙にカビが集中して生えていないか

コーキングとは、壁や床の素材と素材のつなぎ目を埋めている部分のことです。

これが剥がれることで、雨の侵入口となってしまうわけですね。

また、壁紙のカビが集中して生えていると、雨漏りのサインかもしれません。
カビは湿気の多いところに生えるからです。

室内の壁紙も、一度注意して見てみましょう。

ベランダ

雨漏りといったら屋根や壁のイメージが強いですが、ベランダから雨漏りすることも多いです。

天井から雨漏りがするから屋根から雨が入ってきているのかと思いきや、ベランダが雨の侵入口ということも!

そんなベランダの雨漏りチェック箇所がこちら。

ひび割れ

床や手すりがひび割れていないか

コーキング剥がれ

壁や床のコーキングが剥がれていないか

目視できないのでこの表には載せていませんが、排水口の詰まりも雨漏りの原因の1つです。

ベランダに溜まった雨水を外に出す排水口は家の中を通っていますが、これが詰まることにより雨漏りしてしまうのです。

この場合は雨漏り修理の業者さんに頼んで直してもらうしかありません。

また、ベランダの雨漏りについて詳しく知りたくなったら、こちらの記事を読んでみましょう!

自分で雨漏りを修復する方法も簡単に解説してありますよ。

さて、ここまで大まかに雨漏りのチェック箇所を紹介してきましたが、覚えておきたいことが1つ。

注意
必ずしも雨漏り箇所は目に見えるわけではない

今回は目視で確認できるところを紹介しましたが、材質の劣化など外側からは判別がつかない雨漏り箇所もあります。

その場合は、雨漏り修理のプロに調査を頼んでみましょう。

専門的な道具を使って、しっかりと雨漏りの箇所を突き止めてくれます。

作業は必ず2人で行う

雨漏りしている場合は、基本的に高いところでの作業が多くなります。

危険な作業になる場合が多いので、作業は2人1組で行いましょう。

1人が作業を行い、補助や怪我をした時の連絡する役割にすると、何かあった場合にすぐに対処することが可能です。

また、雨が降っている時や、高いところが苦手な方は作業を控えましょう。

雨漏りの応急処置をしないとどうなる?

雨漏りした場合、最も注意すべきことが二次被害です。

応急処置をしておかなければ、以下の被害が発生する恐れがあります。

・カビの発生
・壁やクロス、天井などにシミがついてしまう
・シロアリが発生する
・漏電
・火災
・家の価値が下がる
・家の寿命が短くなる

人体への健康被害はもちろん、家の寿命が短くなり資産価値が下がってしまうので、雨漏りをした場合は早めに対処しましょう。

雨漏りの応急処置の仕方

雨漏りしている箇所を突き止められたら、応急処置を始めましょう!

室内屋外、2つの場合に分けて解説していきます。

室内の応急処置

まずは室内の応急処置から。

室内は、雨漏りに気づいたらすぐに処置をしましょう!

雨が室内に降り込むと、大変なことになってしまいます。

室内が濡れるのを防ぐ

雨漏りといったら、そう、バケツ。

雨漏りしているところの下にバケツを置いてある様子は、駅や学校で見たことがあるかも。あれです。

雨漏り箇所の下にバケツや桶を置き、室内にポタポタと垂れてくる雨水をキャッチしましょう!

濡れた箇所をしっかりと拭く

そして、すでに雨漏りで濡れてしまった部分は急いで雑巾などで拭きましょう!

床や壁に湿気を残していると、カビの原因になってしまいます。

壁や窓から雨漏りがしている場合は、早めにカーテンを取って濡れないようにしておきましょう。

屋外の応急処置

室内の応急処置ができたら、屋根や壁、ベランダといった屋外のどこから雨水が入ってきているのかをチェックして突き止めましょう。

雨漏りの原因となっている個所が分かったら、そこを覆って雨が入らないようにするのですが…。

その方法は、大きく分けて3つあります。

・ブルーシートをかぶせる
・防水シートを貼る
・コーキングする

それぞれ詳しく見ていきましょう!

ブルーシートをかぶせる

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ニュー ストロングシート3000 2.7x2.7

主に屋根などの広い部分からの雨漏りの応急処置に使えるのが、ブルーシートです。

大きく広げてかぶせれば、広範囲からの雨の侵入を防ぐことができます。

ブルーシートをかぶせたら、風で飛んでしまわないよう、おもりを置いて固定しましょう。

防水シートを貼る

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タイセイ 超万能防水シート ファストフラッシュ グレー 140mm×1m 129431

壁やベランダのひび割れには、防水シートを上から貼りましょう。

水を弾き、雨水が隙間から侵入してくるのを防いでくれます。

防水シートはしなやかで扱いやすいので、トタン屋根など凹凸のある表面にもしっかりフィット!

雨漏りが心配な人は、常に1つは家に置いておきたい便利なアイテムです。

コーキングする

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セメダイン 変成 シリコーンシール 多用途 外壁 内装 屋根 333ml ホワイト SM-201

壁やベランダのコーキング剥がれには、コーキング剤を使いましょう。

おさらいになりますが、コーキングとは、壁や床の素材と素材のつなぎ目を埋めている部分のこと。

ここがひび割れたり剥がれたりしている場合、コーキング剤を使って隙間を埋め直すことができるのです。

コーキングガンを一緒に使うと、簡単にコーキングの補修ができますよ。

落ち着いたら業者さんに頼もう

応急処置をして、雨漏りが落ち着いたら、雨漏り修理をプロの業者さんに依頼しましょう。

「なんとかすれば自分で修理できないかな?」

…なんて思ってはだめです。
素人にできるのは応急処置までと割り切って、きちんとプロの方に修理を頼みましょう。

といっても、大事な家を直してもらうのですから、信頼できるプロの方を探したいですよね。

そんな時は、こちらの記事を読んでみてください。

信頼できるプロの方を探す方法から、雨漏りの修理にかかる費用まで詳しく説明していますよ。

そして、「雨漏り修理のプロをどう探したらいいかわからない!」という人には、こちらのサイトがおすすめです。

プロの雨漏り修理についてもっと詳しく!

全国の修理のプロを探せるサイト「あなたのマイスター」なら、いろいろなプロの方を比較しながら探すことができます。

雨漏り知らずの素敵な家に修理してもらえるはずですよ。

【チェックリスト付!】まとめ

雨が降ると突然起こる、雨漏り。

ポタポタと垂れてくる雨水は、バケツや雑巾ですぐに対処しましょう!

そして、屋外からの雨水の侵入経路をできるだけ早く突き止めるのが応急処置のポイントです。

雨漏りが起きやすい屋根・壁・ベランダをチェックして、雨漏りの原因になっている箇所をすぐに覆いましょう!

応急処置の後は、必ず雨漏り修理のプロに頼んで家を修理してもらいましょうね。

そして、雨漏りの時に役立つ雨漏りチェックリストをこちらに載せておくので、困った時に使ってみてください。

焦らず、早い応急処置で家を雨から守りましょう!