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更新日 :2021年04月27日

雨漏りしたら保険金で直す!自然災害によるものだったら修理費タダ?

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突然ですが、みなさんは雨漏りしてしまった経験ありますか?

そのとき、「ほんとにありえない!」と思いますよね。

放っておくと天井にカビが生えるし、みっともないから一刻も早く直したい。

しかし、修理費用の相場はなんと約20万円!
ありえないですよね。(笑)

でも大丈夫!保険に入っていれば、タダで直せるかもしれないんですよ!

ここでは、保険を使って雨漏りの修理費用をまかなう方法を紹介していきます!

そもそも火災保険ってなに?

雨漏りの修理費用は、保険でまかなえるってほんと?って思いますよね。

火災保険に入っていれば、そうなる可能性が高いんです!

聞いたことあるけど、なんだっけ…。という方のために説明しますね。

火災保険とは損害保険の一種で、火事などでダメージを負った建物・家財を補償してくれるもの。

ほかにも、家のトラブルをカバーする保険として、住宅総合保険というものもあります。

基本的には、そのどちらかに加入しているケースが多いと思いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

さて、火災保険に話を戻しましょう。

「火災」が付いてるから雨漏り関係なくない?と思いがちですが、火災保険は範囲が広く、保険の効く対象は他にもあります!

上記以外に、風災、盗難、そして雨漏りも火災保険の補償対象に含まれているんですよ。

適用できるのは自然災害のみ

火災保険については分かりましたね!

注意点として、保険に入っているからといって修理費を全部まかなってくれるとは限りません。

雨漏りの原因が自然災害でないと適用されないんです。

自然災害とは、風災、雪災、雹(ひょう)災のこと。

次から事例を使って説明します!

火災保険が使えるケース

風災、雪災、雹(ひょう)災といっても、ピンとこないですよね。

1つずつ細かく説明していきましょう。

風災

風災として多いのは、台風による被害です。
日本は台風の通り道。北海道よりも西の地域では、特に7月から10月にかけて、台風が増えます。

上陸した場合は、ものすごい被害をもたらすことがあります。

ニュースでも伝えられているので、家の屋根が吹き飛んでいる場面をなどを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

また、竜巻や発達した低気圧などによって強風が吹き荒れることも、梅雨前線によって強風が吹くこともあります。

風災によって雨漏りが起こるケースと言うと、次のようなことが考えられるでしょう。

・台風によって、屋根瓦が飛ばされてしまい、そこから雨が入ってきてしまった
・暴風で物が飛ばされてきて外壁が壊れ、雨漏りするようになった

などなどです。

雪災

これは大雪がもたらす被害のことですね。

エリアによって、雪の量はまったく違いますが、豪雪地帯では人の身長よりも高いところまで雪が積もります。

その雪の重みたるや、相当なものです。

雪災の例としては、このようなイメージです。

・大雪のために屋根が潰れたり壊れたりして、そこから雨漏りするようになってしまった
・雪解け水のために、家の中や家財がダメージを受けた

雹災

最後に紹介するのが、雹災です。

雹は強風や大雪と比べると、お目見えすることが少ないかもしれません。

ですが、雹はそもそも氷のかたまりですから、そんな物が空から降ってきたらひとたまりもありません。

実際、雹にもいろいろとあり、豆粒大のものから卵大のものまであります。

雹災は次のようなものです。

・大粒の雹が降り、屋根や窓が破損。そこから雨が降り込んでくる

粒の大きな雹は、まさに凶器ですね……

これらはあくまで一例です!調査の結果によっては、同様の事例でも保険が使えないときがあるので注意してくださいね。

火災保険が使えないケース

火災保険が使えないケースは、経年劣化人工的な被害。

例えばこんなものです。

・経年劣化で防水機能が弱くなる
・リフォームや増築で雨漏りする

経年劣化&災害の危険も

ちなみに、経年劣化の場合。

適切なメンテナンスが行われないままで、状態の悪い部分が災害で壊れてしまうことがあります。

そうすると、災害のためではなく、経年劣化のための損壊とみなされてしまうことがあるので、きちんとメンテナンスを行うことも大切なんです。

リフォームや増築、ソーラーパネルの設置などは、人工的な被害が起きる可能性を含む工事ですよね。

そういった工事を行ったためにできた傷や穴などから雨漏りする場合、それは自然災害とはみなされません。つまり、火災保険が下りないんです!

ですが、もし新築から10年以内であれば希望はありますよ!

火災保険の適用とは違いますが、建築会社に対して補償を求めることができるかもしれません。

中古で買った家で雨漏りが起きた場合にも、売主が10年間は補償を負うことになっているんです。

水害にも注意

さらに、火災保険が使えないケースと言えば「水害」です。

暴風、台風と共に起きる場合も多いのですが、大雨や洪水による被害は保険適用外。

ただし、水害の特約をつけていたり、住宅総合保険に加入している場合には、水害も保険適用されたりするので、自分の加入している保険を知っておきましょうね。

あなたの雨漏りの原因はどちらでしょうか?

事例を見ても、いまいち分からない…。そんなときは、プロに見てもらいましょう!

火災保険が使える可能性があるケース

屋根回りや雨樋などは、普段見えづらい場所なだけに、気づいたら壊れていたということもあるでしょう。

そんなときは、自然災害による壊れなのかどうか、自分ではわからない場合も。

でも、諦めないで! 「風災」による壊れだと認められる場合があるんです!

風災が認められ、保険が適用される可能性のあるケースは、次の通りです。

・スレート屋根の素材が割れている、または剥がれている
・屋根の板金が浮き上がっている
・屋根瓦がずれている
・雨樋が壊れている

このような症状が見られる場合は、できるだけ早くプロに相談して原因を探ってもらいましょう!

火災保険のタイプは2つ!

雨漏りが自然災害によるものでも、修理額によって保険金が受け取れないときがあるんです!

火災保険は損害額20万以上型免責方式の2種類あり、内容が違ってきます。

損害額20万以上型

損害額20万以上型とは、「雨漏りの損害額が20万円以上に達した場合のみ、保険料を上限額まで受け取れる」もの。

受け取れる場合
損害額20万 = 保険料20万

受け取れない場合
損害額10万 = 保険料0万

損害額が20万円より少ない場合は、保険料は受け取れません。

免責方式

免責方式とは、「自分自身で自己負担額を決めておく」もの。

例として、自己負担額を3万円で設定してみますね。

受け取れる場合
損害額10万 - 自己負担3万=保険料7万

受け取れない場合
損害額1万 = 保険料0

自己負担額より損額額の方が大きければ、損害額から自己負担額を引いた金額が、保険料として受け取れる仕組み。

自分がどのプランか、改めて確認しましょう!

保険の適用の流れ

雨漏りが自然災害によるもので、火災保険の種類が分かったら申請しましょう!

でも、保険会社と修理会社どっちに連絡すべき?

と疑問に思いますよね。

ここでは、保険の申請がどのような流れなのか説明していきます!

流れ⑴保険会社や保険代理店に連絡

まずは、自分が加入している保険会社や保険代理店に、雨漏りの状況を説明します。

あらかじめ修理業者に相談して、見積りや報告書を作成してもらっておくとスムーズに進みますよ。

流れ⑵保険会社からの案内・書類の記入と申請

保険会社から書類が届くので記入します。

申請時に提出する主な書類は、保険金請求書、事故状況報告書・損害箇所の写真、修理費見積書の3つ。

記入漏れのないようにしてくださいね。

流れ⑶保険会社による現場調査

申請を受けた保険会社が、損害鑑定人を派遣するので現場調査をします。

プロの鑑定人が、申請内容をもとに被害額を算定した報告書を作成。

そして保険会社に報告書を提出します。

流れ⑷現場調査結果の連絡を受ける

現場調査の結果を受け終わったら、審査に入ります。

申請内容が認められれば、加入者へ保険金が支払われます!

申請が下りたと連絡が来たら、修理業者へ雨漏りの補修工事を依頼しましょう!

注意
申請が下りてから工事する

雨漏りの火災保険申請は、必ずしも申請が下りるとは限りません。

経年劣化によるものだったら、保険金は支払われないので気を付けましょう!

保険を申請する際の注意点

保険を申請する際の注意点についても押さえておきましょう!

申請期限は3年以内

多くの保険では、申請期限は被害にあってから3年以内

でも、逆に言えば、すぐに申請しなくてもOKということですね。

ただし、時間が経つほど、雨漏りの原因を特定するのは難しくなります。

調査の結果、災害が原因だと認められなければ保険金は下りないので気を付けましょう。

申請は加入者本人が行う

保険の申請は加入者本人でなければなりません。

たまに、「代理申請します」と言って、代理申請費用を取ろうとする業者がいるようなので、要注意ですよ。

きちんとした業者は、代理申請ができないことを知っています。

申請から振込みまでの時間

申請からお金の振り込みまでには、時間がかかります

もしも、その間に二次災害に発展してしまったら…… 実は、二次災害の分については火災保険が適用されないんです!

ですから、雨漏りを見つけたらすぐに調査、保険金の申請をすることをおすすめします。

プロ選びのコツ

申請が下りたら、プロに依頼しましょう!

しかし、中には大金を請求したり、未完全に工事するものも…。

しっかり工事してくれるプロ選びのポイントはこの2つ!

・アフターケアや保証がある
・雨漏り修理の経験が豊富である

雨漏り修理の経験があるプロの人だと、保険申請用の書類に記入するのに慣れている場合もありますよ。

そういう人に頼めると安心できますね。

雨漏りの原因特定はとても難しいと言われているので、慎重に選びましょう!

プロを選ぶときはこちらからどうぞ♪

まとめ

いかがでしたか?

雨漏りしても、すぐに修理業者さんに工事を頼まず、保険会社さんへ連絡することがポイント!

火災保険について知らなかったという人も、この記事を読んで知識が身に付いたはず。

せっかく支払っている保険金を有効活用してくださいね!