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更新日 :2024年01月26日

業務用エアコンの電気代はいくらかかる?料金目安と節約する方法を解説

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電気料金の値上げは企業にとっても大きな問題ですね。多くの企業では店舗やオフィスで毎日使用する業務用エアコンの電気代は、企業の電気代のうち約半分を占めています。

今回は業務用エアコンにかかる電気代の求め方と電気代の節約方法について解説します!

業務用エアコンの電気代は空調能力によって異なる

業務用エアコンの電気代を算出する前に、まずは業務用エアコンの空調能力について解説します。

業務用エアコンの空調能力の単位は馬力

業務用エアコンの空調能力の大きさを表す表示単位は、家庭用エアコンと異なり、「馬力」で表します。

業務用エアコンにおける「1馬力」は、使用電力換算すると2.8kWとなり、機種によっても異なりますが約6.6畳~8畳分の広さに対して空調がコントロールできる能力を指すとされています。馬力が大きければ業務用エアコンの空調能力が強く、その分業務用エアコンが消費する電力も大きくなります。

業務用エアコンにかかる電気代

業務用エアコンの電気代は、次の計算式で求めることができます。

業務用エアコンにかかる電気代の計算式

消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量料金(円/kWh)= 電気代(円)

業務用エアコンの消費電力の調べ方

今使っている機種の型番を調べ、メーカーのサイトから該当機種の「仕様書」か「仕様表」などをダウンロードすることで、消費電力の冷房・暖房の項目に記載された数字(単位はkW)を確認することができます。

また、計算式で使われている消費電力は、冷房と暖房で数値が異なっているため算出する際には注意が必要です。さらに、電力量料金は夏場と冬場でも違っており、夏場は約23.84(円/kWh)、冬場は約22.68(円/kWh)となります。
※参照:東京電力(2024年1月現在)

たとえば、冷房時の消費電力が2.84kWの業務用エアコンを、夏場に冷房モードで1時間稼働した場合、2.84(kW)×1(h)×23.84(円/kWh)=約67.7円が電気代となります。

業務用エアコンにかかる電気代の目安は?

一例として夏場に以下の条件で業務用エアコンを稼働させた場合の、1時間あたり・1日あたり・1ヶ月あたりそれぞれの電気代の目安を紹介します。

・電気料金単価…27円/kW
・1日の使用時間…10時間
・1ヶ月の使用日数…22日

電気料金は電力会社によって異なり、基本料金も加算されるので、上記の電気料金は目安として参考にしてください。

 馬力(kW)

1時間あたりの電気代

1日あたりの電気代

1ヶ月あたりの電気代

1.5馬力(4.2kW)

113円

1,134円

24,948円

2.0馬力(5.6kW)

151円

1,512円

33,264円

3.0馬力(8.4kW)

226円

2,268円

49,896円

4.0馬力(11.2kW)

302円

3,024円

66,528円

5.0馬力(14.0kW)

378円

3,780円

83,160円

業務用エアコンを24時間つけっぱなしにすると節約になるの?

結論から言うと、「業務用エアコンを切る」方が電気代を安く抑えることができます!

通常、業務用エアコンが最も多く電力を消費するのは、外気温と設定温度の差が大きい業務用エアコンの運転開始直後。設定温度まで運転した後、その設定温度を維持しているときは、急に部屋を調整する場合と比べて消費電力量は少なくなります。自転車を運転する時にこぎ始めに体力を使うのと同じようなイメージです。

こまめにエアコンを切ってしまうと、その間に室内温度と外気温との差が開いてしまうため、つけっぱなしにした時よりも効率が悪くエアコンの消費電力量が大きくなってしまいますが、つけっぱなしにすると当然総合的な消費電力は多くなり電気代も高くなります。

室内の広さや建物の断熱効果などの構造にもよりますが、基本的に数時間でもエアコンを使わないのであればこまめに切るようにしたほうがいいでしょう。

業務用エアコンの電気代を節約する方法

業務用エアコンにかかる電気代はできるだけ節約したいですね。電気代の節約につながる方法を全部で6つご紹介します。

1.定期的に掃除・メンテナンスをする

業務用エアコンを定期的に掃除・メンテナンスすると電気代を抑えられます。

フィルターが詰まっていると、空気を取り込むときに余計にパワーを使ってしまいます。また、フィルターが詰まると熱交換能力が下がり、設定温度等を調節によって電力を使うこととなります。

出典:経済産業省東北経済産業局

経済産業省によると、メンテナンスなしのままエアコン運転をした事例では、約4年後に性能が著しく低下することが明らかになりました。その結果、メンテナンスをしていた場合と比べて平均消費電力が約40%も増加したといいます。

業務用エアコンのフィルター掃除は2週間に一度が目安です。

ホコリが多い場所はそれ以上の頻度で掃除をしましょう。

2.風量を「自動」に設定する

業務用エアコンの風量を「自動」に設定すると、部屋が冷えるまでは強風で、部屋が適温になったら微風というように、最も効率よく部屋を冷やせるよう自動で風量を調整をしてくれるため、余分な電力を消費するのを防ぐことができます。

自動の機能がない場合はエアコンのつけ始めには風量を強くして、設定温度に到達したら弱にすると、電気代を抑えられます。

3.冷房の場合+1℃、暖房の場合-1℃で設定する

経済産業省 資源エネルギー庁によると、冷房を使用する場合、設定温度を1℃上げると、消費電力を10%程抑えられると言われています。

設定したい室温に対して、冷房の場合+1℃、暖房の場合-1℃でエアコンの設定温度を調整することで電気代を抑えることができます。

環境省が定める適切な室温は、夏は28℃、冬は20℃です。

業務を行うスタッフや、お客様が快適に過ごせない温度にならない程度に、業種や使用環境に合わせてエアコンの設定温度を調整しましょう。

4.扇風機やサーキュレーターを使用する

冷房使用時には扇風機やサーキュレーターを使用すると、体感温度を下げることができ、設定温度を適切に保てます。

また、暖房使用時には温かい空気が上部に溜まりやすいため、サーキュレーターで循環させると部屋の温度のムラをなくすことができ、適正温度に保たれます。

5.電力会社を切り替える

節電をしても相場より電気代が高い場合は、電力会社の切り替えも検討してみましょう。

電力会社によって電気料金やプランは異なります。

複数の電力会社を比較し、使用状況に合ったプランを選択することで電気代を抑えましょう。

6.新型のエアコンに買い替える

エアコンは年々進化をしており家庭用エアコンと同じように、業務用エアコンも新型ほど省エネ効果が大きく電気代が安くなります。

特に使用する電力が大きい業務用エアコンは、新型と旧型では電気代に大きな違いが出てきます。

また、馬力が上がるほど、電気代の差は広がります。

業務用エアコンの平均的な買い替え時期は8年~15年と言われています。

初期費用はかかりますが、年間の電気代や部品の劣化による修理などを考えると買い替えの方が費用が抑えられることもあるので、電気代を安く抑えたいときには新型エアコンの購入も検討してみましょう。

節約につながる業務用エアコンの選び方

少しでも節約につながる業務用エアコンに買い替えるには、使用状況に合った業務用エアコンの種類と部屋の広さに合った馬力を適切に選ぶことが重要です。

業態・業種に合わせたエアコンを選ぶ

業務用エアコンといっても天井埋め込みカセット型、天井吊り下げ型、壁掛型、ビルトイン型、天井埋め込みダクト型など様々な種類があります。使用用途や設置条件に合わせて、それぞれの特徴に合った業務用エアコン機種を選ぶ必要があります。

人の多い事務所や飲食店など、広い空間の温度を均等に保ちたい場合におすすめなのが天井埋め込みカセット型。天井の真ん中に設置することもでき、広い空間の空調を効率よく整えられることが特徴です。

あまり広くないオフィスや会議室、長方形の部屋など狭い場所に設置したい場合は、天井の端に設置することができ、一方向に風を送るタイプの天井吊り下げ型が向いています。

吹き出し口と吸い込み口が室内機と離れているタイプで、見た目がすっきりしているのが特徴のダクト型は、エアコンの存在が目立たないため、インテリアを重視する店舗やオフィス、美容院などで好まれています。

部屋の広さに合った馬力を選ぶ

どのくらいの馬力のある業務用エアコンを選ぶべきかは、その場所がどのような目的で使われているか、また広さによって決まります。また、設置場所の広さだけでなく『業種』や『設置環境』によっても適切とされる馬力が変わります。例えば、飲食店などは調理によって熱が発生しやすいため、一般の店舗より馬力の高い業務用エアコンを選ぶ必要があります。

業務用エアコンを最も効率的に稼働させる馬力を選ぶことで電気代の節約につながります。業種・業態ごとの部屋の広さに対する業務用エアコンの馬力の目安としては、以下のようになります。

 馬力(kW)

オフィス

店舗・理美容院

飲食店

大型商業施設

1.5馬力(4.2kW)

17~38m²

14~17m²

11~21m²

17~26m²

2.0馬力(5.6kW)

22~48m²

17~22m²

14~26m²

22~32m²

3馬力(8.4kW)

35~76m²

28~35m²

22~42m²

35~52m²

4馬力(11.2kW)

49~107m²

39~49m²

30~59m²

49~72m²

5馬力(14.0kW)

61~133m²

48~61m²

38~74m²

61~90m²

参照:ダイキン工業

業務用エアコンの清掃や取り付けを依頼するなら『ユアマイスター』

業務用エアコンは企業の電気代でも大きな割合を占めるコストです。設定温度や風量を調整し、上手に使うことでその分節約にもつながります。

また、メンテナンスなしのままエアコン運転をした場合、エアコンの性能が著しく低下し、平均消費電力が約40%も増加するという事例もご紹介しました。

電気代が相場より高額と感じたら、エアコンのメンテナンス状況の確認新規エアコンの買い替えも検討してみてくださいね。

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