エアコン掃除は家にあるものでOK!自分で簡単にできる手順を解説
エアコン掃除を自分で行う際の手順や注意点を解説します。自分で掃除できる箇所は、主にフィルターと吹き出し口の汚れ掃除。内部や分解してフィンを掃除するのはプロのエアコンクリーニングにお任せしましょう。エアコン掃除後のカビ予防のコツや、「洗浄スプレーを使ってもいい?」「お掃除機能付きエアコンの掃除はいらない?」などの疑問にもお答え!
目次
エアコン掃除は自分でも簡単にできる?
エアコンを掃除する際は、自分でできる範囲内のお手入れをおすすめします。定期的に掃除しておくことで、エアコンにカビが発生したり、フィルターに汚れが溜まったりすることを防げて、運転効率が上がり電気代の節電にもつながりますよ!
エアコン掃除の自分でできる部位と頻度
自分で掃除できるか
掃除頻度の目安
カバー
〇
1ヶ月に1回
吹き出し口
〇
夏・冬は1ヶ月に1回
フィルター
〇
夏・冬は2週間に1回
送風ファン
×
1〜2年に1回
フィン(熱交換器)
×
1〜2年に1回
ドレンパン
×
1〜2年に1回
参考:よくあるご質問|日立
自分で掃除できる箇所は、主に、エアコンの外側の部分やフィルター部分が中心です。送風ファンやドレンパンなど、エアコン内部にあるパーツの掃除は難しいため、エアコンクリーニングの業者に任せるのがおすすめです。
汚れを溜めないために、夏・冬とエアコンをよく使用する季節は、少なくとも1ヶ月に1回程度を目安に、掃除機でホコリを吸う、拭き掃除をするなどのお手入れをしましょう。
エアコン掃除の手順
2:本体のホコリを取る
3:吹き出し口の汚れを取る
ここからは、自分でできる範囲のエアコン掃除方法を解説します!
大きな流れは、フィルター掃除と本体のホコリ取り、吹き出し口の掃除の3ステップ。フィルター掃除の最後に部品を乾かす工程があるので、なるべく晴れている日に掃除すると乾きやすいですよ。
・掃除前に運転を停止して電源プラグを抜くかブレーカーを切る
・安定した場所で脚立を利用し、安全な状態で作業をする
エアコンのフィルター掃除
エアコン掃除の基本、フィルターのお手入れ方法について解説します。ホコリが溜まりやすい場所なので、時間がないときはフィルターだけでもキレイにしておくことをおすすめします。
・ゴム手袋
・乾いた雑巾やハンディモップ
・掃除機
・歯ブラシ
・新聞紙
エアコンの電源を切り、電源プラグを抜きます。電源プラグを差したまま掃除すると、感電や漏電の可能性があるため気をつけましょう。
お部屋の中にホコリが舞い散らないために、エアコンの表面や上の方に溜まったホコリを取り除いておきましょう。水気があると故障の原因になるので、ハンディ式の掃除機やモップを使うか、乾いた布で拭いてください。
フィルターを取り出すために、前面パネルを開けます。機種によって開け方は異なる場合がありますが、エアコンの側面にカバーを開けるための取っ手やくぼみがあれば、それを少し手前に引いてから持ち上げます。そして、カバーが止まる位置まで、ゆっくりと引き上げてみましょう。
前面パネルを一緒に掃除したい場合は取り外すことも可能ですが、無理に力を入れると破損につながるため注意。取り外し方がわからないときは取扱説明書を確認し、難しい場合は全体を乾拭きする程度に留めておきましょう。
ホコリが舞い散らないようにフィルターをゆっくり取り外します。無理に外すと破損の原因になるため、取扱説明書に従い作業をしましょう。機種にもよりますが、フィルターを少し持ち上げてから引き抜くと取り外しやすい場合があります。
フィルター表面についているホコリを掃除機でできる限り取ります。フィルターの裏側から掃除機をかけると、目詰まりの原因になるため、表側から掃除機をかけるようにしましょう。
掃除機で取りきれなかったホコリは、シャワーをかけて水洗いします。細かい汚れが落ちない場合は、柔らかい歯ブラシや綿棒などで優しくこすり洗いをしましょう。
洗い終わったら、雑巾で水気をよく取り日陰干しをします。水気が残るとカビの繁殖や、ホコリが付着しやすくなってしまうため、新聞紙の上に置くか、壁面に立てかけてしっかり乾燥させることが大切です!
フィルター掃除の詳細は、こちらでも解説しているので参考にしてみてくださいね。
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吹き出し口とエアコン本体の掃除
続いて、エアコンの吹き出し口と本体の汚れを取り除きます。エアコン内部は無理に掃除せず、見える箇所のホコリや汚れを取る程度にしておくことがポイントです!
・ゴム手袋
・掃除機
・ハンディモップ
・割りばし
・キッチンペーパー
・輪ゴム
フィルターを取り外したら、エアコン内部の見えている部分のホコリを掃除機やハンディモップで取り除きます。エアコン内部にホコリが入り込まないように、ゴシゴシとこすりすぎないように注意しましょう。
エアコン内部の奥にある送風ファンや、熱交換器などを傷つけないように注意。見える範囲だけを掃除するようにしましょう。
吹き出し口は手が入りにくいため、割りばしにキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで止めたお掃除棒を使うのがおすすめ。キッチンペーパーを水で軽く濡らしてからしっかり絞り、吹き出し口周辺を水拭きしましょう。
高いところでの作業なので、くれぐれも無理をしないでくださいね!
室外機の掃除
・表面を乾拭きする
・手で取れる範囲でホコリやゴミ、草を取り除く
室外機の周りにゴミやホコリがある場合は、お手入れをしてください。表面を柔らかい布でから拭きし、無理のない範囲でホコリやゴミを取り除けばOK。特に、吹き出し口の周りにゴミがあると、風量の低下や、運転効率が悪くなり消費電力が多くかかってしまうため、定期的にチェックしておきましょう。
室外機の掃除方法のポイントや注意点などは、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!
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エアコン掃除の注意点
エアコン掃除を自分でするときの注意点やポイントを解説します。
エアコンクリーナーで無理に掃除しない
市販の洗浄スプレーで、エアコン内部の掃除を行うのはあまりおすすめしません。流しきれない洗剤を放置すると、つまりの原因になってしまうためです。また、濡れてはいけない部品に洗剤が入り込んでしまうと、故障の原因にもなってしまうため、エアコン内部の掃除はプロに依頼するようにしましょう。
エアコンの取扱説明書を確認してから作業をする
エアコンのメーカーや種類ごとにフロントパネルの開け方やフィルターの取り付け方法が異なることがあるため、作業をする前にしっかり取扱説明書を確認しておきましょう。また、触ってはいけない箇所や水が付くと故障してしまう部品があるため注意してくださいね。
掃除後は水気をしっかり拭き取る
フィルターを水で洗ったときにしっかり乾かさないと、内部にカビが生える可能性があります。しっかり乾燥してから元の場所に戻すようにしましょう。
エアコンのカビを予防するポイント
せっかく掃除したエアコン、なるべく清潔に使い続けたいですよね。キレイな状態を維持するには、こまめなお手入れが大切ですが、エアコン内部や室内の湿度に気をつけることもポイントなのです!
蓄積された汚れがカビになってしまうと掃除が難しくなってしまうため、日ごろの簡単なメンテナンスでキレイに保ちましょう。
送風や内部クリーン運転をする
エアコン使用後は、内部クリーンや送風運転を行うようにしましょう。特に冷房やドライ運転は、エアコン内部が結露するため、エアコンを切る前に送風運転をするか、内部クリーン機能で毎回乾燥させるのがおすすめ。
こまめに室内の換気をする
湿度が高い環境はカビの繁殖に好都合なので、定期的に窓を開けるだけでもカビが繁殖しにくくなります。また、部屋の空気中にある汚れを外に出せるため、エアコン内に汚れが取り込まれにくくなり、カビが発生しにくくなる効果も期待できます。
エアコン内部の臭いやカビ掃除はプロに依頼しよう!
もし、「掃除をしても臭いやカビが取れない」という場合は、エアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。エアコン内部の熱交換器や送風ファンなど、自分で掃除をするのが難しい箇所もクリーニングしてもらえます。
エアコン掃除とクリーニングの違い
自分
業者
お掃除できる部分
・フィルター
・カバー
・吹き出し口
・送風ファン
・フィン(熱交換器)
・ドレンパン
主な作業内容
拭き掃除
拭き掃除、高圧洗浄など
値段
0〜500円程度
1台8,000円~
自分で行う場合とプロのエアコンクリーニングの主な違いを表にまとめてみました。ネットを調査してみたところ費用相場は約8,000円からとなりますが、エアコンを分解し、内部の細かい部分までしっかりと洗浄してもらえます。
また、今回「ユアマイスター」では、エアコンクリーニングのプロに「 エアコンを自分で掃除をしてみたのですが、業者さんにお願いするエアコンクリーニングと自分でやった掃除では汚れの落ち方や仕上がりにどのくらいの違いがありますか?」と聞きました!
スマックス埼玉県
エアコンクリーニングの流れ
業者によるエアコンクリーニングの大まかな流れは上記の通り。洗浄の際は、エアコンを分解し、濡れてはいけない部分や家具を養生しつつ、内部を洗浄し、動作確認まで行ってくれます。
また、プロの場合は、高圧洗浄機で内部の汚れをしっかり掃除してくれるところが多いのも特徴のひとつ。自分では届かない範囲にカビが潜んでいることも考えられるので、こまめにお手入れしつつ、定期的にプロに依頼をすることも検討してみましょう!
クリーニング業者を選ぶポイント
業者に依頼する際は、作業内容の分かりやすさや口コミを参考に業者を選んでみましょう。基本料金のほかに、追加費用は必要なのか、細かい作業範囲についてなどの情報を確認し、比較してみることをおすすめします。
「いきなり業者に解体洗浄を依頼するのは少し不安……」という方に向けて、エアコンクリーニングの技術を紹介した記事もありますので、ぜひ一度プロの技を見てみてくださいね!
詳しくはこちら
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【Q&A】エアコン掃除に関する疑問
エアコン掃除に関する疑問をいくつかまとめたので、参考にしてみてください。
Q1. 掃除機能付きのエアコンは自分で掃除しなくてもよい?
A1. できる範囲の掃除は自分で行うようにしましょう。
お掃除機能付きのエアコンが掃除できるのは、フィルターのみ。フィルターの奥の汚れやダストボックスの掃除、そのほかの自分でできる箇所の掃除は必要です。
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Q2. エアコン内部の掃除にスプレーを使ってもいい?
A2. スプレーを使った内部洗浄はおすすめしません。
スプレーを使ってエアコン内部の掃除を行うと、故障の可能性があるため使用を控えましょう。
Q3. エアコン掃除はした方がいいの?
A3. エアコン表面やフィルター掃除は定期的に行いましょう。
エアコンの汚れを放置してしまうとカビや臭いが発生するため、目に見える範囲のホコリやゴミを掃除機で吸う、フィルター掃除をするなどのお手入れをしましょう。
家にある道具でエアコン掃除をしてみよう!
自分でできる範囲のお手入れは家にあるもので簡単にできるので、ぜひ試してみましょう。また、プロの力も借りつつエアコンを清潔にしておくことで、運転効率が上がり、エアコンが効きやすくなるメリットもあるので検討してみてくださいね!
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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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