靴の、底。
履いているうちに、必ず削れてきてしまう部分ですね。
擦り切れて穴が開いてしまった……
削れ過ぎて、見た目が悪くなってしまった……
など、靴底の状態が悪くなってしまった靴はありませんか?
そんな靴をまるで新品のように蘇らせるのが、靴修理の職人さんの技術です。
プロの技術でどこまで靴が蘇るのか、皆さん気になりますよね。
そこで本記事では、靴修理の職人さん「MrMartin」の協力のもと、プロの靴底修理を徹底解説していきます。
靴底が様変わりする様子に、驚くこと間違いありません!
今回は、クロケット&ジョーンズのオールソール交換をしていただいたのでぜひ最後までご覧ください!
目次
今回オールソール交換をお願いしたのは、MrMartin(マルマーティン)の清水さん。
MrMartinさんは、清水さんおひとりで靴、カバン、革小物などの修理をするお店です。
清水さんは修理だけでなく、オールハンドメイドの靴作りもする職人さん。
靴のことを知り尽くした職人さんがしてくれる修理は、なんだか心強いですね。
そんな清水さんに、オールソール交換をお願いしたのは、こちらの革靴。
イギリスのCrockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)の革靴です。
Crockett&Jonesは、美しいだけでなく、堅牢な作りで足を守ることを徹底的に追求したブランド。
妥協することなく最高品質の靴を作り続け、世界中で支持されています。
そしてこの革靴は、Crockett&Jonesの靴の中でも、Trading Post(トレーディングポスト)というセレクトショップ別注のもの。
Trading Postは、主にアメリカ、ヨーロッパの質の高い靴だけを販売しているショップで、銀座や渋谷に店舗を構えています。
上質で、さらに別注のお洒落なデザインの靴となれば、大切に履き続けたい気持ちも強いですよね。
さて、オールソール交換をする靴底を見てみましょう。
靴底は、削れて薄くなっています。
ハーフラバーを貼って補強をしていますが、補強している部分以外も傷んでいます。
さらにお客さんは、ヒールの高さが靴に合っていないと感じていたよう。
「ヒールが少し低くて歩きにくいから、高くして歩きやすくしてほしい」とのリクエストがきています。
写真では少し分かりにくいのですが、コバも削れてしまっていました。
古いウェルトを外し、新しいウェルトを縫いつける修理も必要になります。
作業の流れを見ていく前に、まずは靴底修理の修理の基礎知識を知っておきましょう。
ここからは、
・革靴のつくり
・オールソール交換とは
・オールソール交換以外の修理方法
以上3点を解説します!
今回の革靴は、「グッドイヤーウェルト製法」という製法で作られた靴。少し、構造を見てみましょう。
トップリフト(1)
靴のかかと部分の中でも、直接地面に接する部分のこと。革やゴムでできている。
ヒールの積み上げ(2)
靴のかかと部分につけられている、革を積み上げて高さを出したもの。ヒールリフトとも呼ばれる。
本底(3)
一般的に靴底と呼ばれる、地面に接する部分のこと。アウトソールとも呼ばれる。
コルク(4)
中底と本底の間の隙間に入っている。靴にクッション性を持たせてくれる。
シャンク(5)
中底に貼り付ける、靴の背骨のような役割のもの。木製や鉄製のシャンクがある。
はちまき(6)
中底と本底の間のかかと部分につける部品で、かかとの土台の役割を果たす。
ウェルト(7)
アッパーと中底に、靴の周りを縁取るように縫いつける、細長い革。
中底(8)
アッパーと本底の間にある。靴の内側で足を支える土台となっている。
アッパー(9)
足の甲を覆う、靴の部分のこと。甲革とも呼ばれる。
縫い糸
新しいウェルトをアッパーに縫いつけるときに使う糸。全体的にロウが塗ってあり、丈夫。
コバ
アッパーより外に張り出した、靴の縁周りのこと。
通常はかかと部分にはないが、かかとまでぐるっとコバがあるものを「ダブル・エッジ」と呼ぶ。
そもそもオールソール交換とは、どういう修理のことなのでしょうか。
オールソール交換とはズバリ、靴底全体を交換する修理のこと。
いまついているヒールや本底を剥がして、ウェルト交換が必要なら交換し、新しい本底とヒールをつける作業になります。
オールソール交換について清水さんから一言いただきました!
「オールソール交換の魅力は、インソールなど足に馴染んで履きやすくなった部分はそのままに、でも劣化部分は新品のように蘇らせることができることです。
お気に入りの靴を長く履けるようになって、新品にはない履きやすさが体感できます。」
オールソール交換で、大切な靴をより長く、履き心地よく履きたいものですね♪
靴底が削れている……。
そんなとき、オールソール交換だけでなく、ハーフソール補強という選択肢もあります。
ハーフソール補強というのは、靴底の前半分にゴムなどでできた補強材を貼り付ける修理のこと。
どちらにするのかは、判断が難しいところですが、どう決めるのがいいのでしょうか。
実際に清水さんに聞いてみました!
「靴の本底とコバを見て、判断できると思います。
本底が削れ過ぎて、穴が開いてしまっているようなときは、迷わずオールソールをお願いしてください。
それから、靴底の前の方がコバまで削れているときも、ハーフソール補強では対応できません。オールソール交換をして、ウェルトも新しくしましょう。」
本底とコバを要チェックとのことですね!
ここからいよいよ、オールソール交換の流れを見ていきます!
今回お願いしたオールソール交換の簡単な流れはこちら。
1. 古いヒール、本底を剥がします
2. 新しいウェルトとコルク、シャンクを貼ります
3. 新しい本底を貼り付けます
4. 新しいヒールをつけ、仕上げをします
この4つのステップで、進めていきます。詳しくは、これから紹介していきますね。
修理の前に、職人さんがオールソール交換に使う道具も少し見てみましょう。
なんだか、見慣れない道具がたくさんありますね。
長いものや、尖ったもの、重そうなもの……。
金属のものや、木のもの、黄色いかたまり……。
オールソール交換には、いろんな作業がでてきます。
こんなにたくさんの道具が、職人さんにどのように使われていくのかが楽しみです。
フィニッシャー(1)
物を削ったり、磨いたりと靴修理に必要な機械がひと通りまとまった機械。
グラインダー(2)
研磨紙をつけて回転させ、物を削る機械。
ヒーターボックス(3)
熱を加えたボックスに物を入れ、あたためる機械。
熱風機(4)
熱風を出し、物をあたためる機械。
圧着機(5)
靴を挟んで圧力を加え、強く接着させる機械。
バフ(6)
靴の表面にワックスを塗りこんだり、ブラシをかけたりする機械。
これで、オールソール交換の予習はばっちりです。
実際の職人さんのオールソール交換を、見ていきましょう。
新しい本底を貼る前に、まずは、はがしの作業から。
いまついているものをはがします。
初めに靴紐をほどいてから、靴の中敷きも取って修理前の準備をします。
ソールを掴んで剥がすためのソールはがしで、古いトップリフト、ヒールの積み上げとハーフラバーを掴み、綺麗に剥がします。
靴底についていたヒールを剥がしたら、次は靴の本底の番です。
本底を縫いつけている縫い目を、グラインダーでカットしてしまいます。
縫い目をカットしたら、ソールはがしでヒールと同じようにベリベリと剥がします。
ボロボロになったコルクが、想像以上に汚くてびっくりします。
まずは、靴のくびれているところに入っているシャンクを外します。
「シャンクは、靴の背骨のようなもの。シャンクがないと靴のきれいな形が保てない、大切なパーツです。
履き続けている靴はシャンクが折れていることも多いので、オールソール交換のときに一緒に交換します。」
次に、かかとの部分の釘も抜きます。
「この木の部分は、はちまきと呼びます。かかとの土台ですね。」
はちまきに刺さった古い釘を、1本1本抜いていきます。
はちまきは交換しないので、古い釘を抜き終わったらすぐ新しい釘を打っていきます。
かかとの地盤となる部分なので、しっかりと留めていきます。
釘を打ったら、靴の中にシューキーパーを入れる清水さん。
「これから靴を手元でいじるので、シューキーパーを入れます。
大切な靴の形が崩れないように、気を使っています。」
ウェルトを縫っている糸をカッターでひと縫い分ずつ切り、古いウェルトを剥がしていきます。
「今回の靴は、ウェルト、特にコバの部分が傷んでいたので、リウェルトします。」
オールソール交換のときに、靴のウェルトが傷んでいれば、ウェルトを交換するリウェルトという工程も行います。
靴の印象を大きく決める、ウェルト。傷んでいるときには、リウェルトをすると新品のような立派な印象の靴に生まれ変わります。
すっきりウェルトを外せました。
新しいウェルトはいまの縫い穴を使って縫いつけるので、これから糸を取ってきれいにしていきます。
新しいウェルト・コルク・シャンク付けのために、いまついているものを外していきます。
コルクが、すごく汚くなってしまっていますね。
「コルクは履いているうちに劣化してきます。クッション性が落ちているので、オールソール修理のときにコルクも交換するんです。」
コルクだけでなく、糸やのりもきれいに取っていきます。
ウェルトが縫いつけられていた穴も、糸が取れてすっきりしました。
この穴にそのまま、新しいウェルトを縫いつけていきます。
はがしが完了したら、ウェルトを新しいものに変え、シャンク・コルクを貼り付けます。
新しいウェルトを、ひと針ずつ、ロウ引きの丈夫な糸を使って手で縫っていきます。
「アッパーになるべく負担がかからないように、もとの縫い穴に、手縫いで新しいウェルトを縫いつけていきます。」
靴の顔、とも言われるアッパー。
靴の印象を大きく左右するアッパーに、負担がかからないようにしてくれるのは嬉しいですね。
ウェルトの縫い付けに使う針は、長い布団針を曲げて作っている清水さん。
「少しの角度の違いで、縫いやすさが変わってきます。自分で針の角度を調整して、縫い針を作っています。」
ひと針ごとに、しっかりと力を込めて縫っていく姿が印象的です。
「わげさで靴を脚に固定して、靴の内側と外側で、6対4くらいの力で引っ張ります。」
わげさは、革を輪のようにしたもの。靴を固定して、確実な作業をするための道具です。
つま先のカーブの部分は、水を含ませたスポンジでウェルトを濡らしてからリウェルトをします。
「少し濡らすことで、革がやわらかくなります。少し時間を置いて水を浸透させてから、カーブに沿わせて縫い付けます。」
新しいウェルトを縫い付けられたら、次は靴の背骨であるシャンクです。
新しいシャンクを、靴に貼り付けます。
「これから接着をする手順が何度かあります。
接着をするときはいつも、材料と靴の両方にのりをつけます。
のりをつけたら、熱風機やヒーターボックスであたためてから、貼り付けます。」
のりはあたためると活性化して粘着力が増します。しっかりと貼り付けるための、工夫ですね。
シャンクの次は、新しいコルクを貼り付けます。コルクが新しくなると、クッション性が増して歩きやすくなります。
「まずはデザインテープという白いテープで靴の内側の型をとって、コルク材に貼り付けます。
型に合わせてコルクをカットしたら、のりをつけて少し乾かし、熱を加えたら実際に靴にはめ込みます。」
靴にはめ込んだら、ハンマーでコルクを叩きます。
「このままでは空洞が空いてしまいます。ハンマーで叩いて、しっかり靴にコルクをはめ込むんです。」
靴にはめ込んだコルクは、グラインダーではみ出た部分を削って、完成。
しっかりと新しいコルクが詰まった靴の出来上がりです。
ウェルトもシャンクもコルクも、新しいものになりました。いよいよ本底を貼り付けます。
貼り付ける前に、本底をグラインダーで削ります。
「のりをつける前に、表面を荒らすんです。少し表面を削っておくと、のりのつきが良くて接着しやすくなります。」
シャンク・コルクを貼り付けた靴の方も、前ののりがついていると接着が弱くなるからと、清水さんは少しだけ削ります。
のりを全体にまんべんなく塗ったら、少し乾かします。
「少し乾かした方が、粘着力が上がるんですよ。触ってみていい乾き具合だなと思ったら、熱を加えて接着剤を活性化させて、貼り付けます。」
よりしっかりと接着するためのコツは、長年、修理をしてきたから分かる感覚なんですね。
シャンク・コルクのときと同じように、熱風機やヒーターボックスであたためて、本底を靴に貼り付けます。
こくり棒という木の棒を使って、新しい本底を押さえつけていきます。
「何もしないと、ウェルトと本底の間に隙間ができてしまいます。こくり棒を使って、本底のまわりの部分をしっかりと接着させます。
それから、ウェルトを押して少し平らにし、あとで本底が縫いやすいようにもしています。」
こくり棒だけでなく、もう1つ。
隙間を埋めるために、マイナスドライバーも使う清水さん。
「マイナスドライバーで、革を押します。細かいですが隙間が空いてしまうこともあるので、革を押して隙間を無くします。」
本底を隙間なく貼り付けるための、職人の技。
マイナスドライバーを使うなんて、驚きですね。
本底の周りが靴に隙間なく貼り付けられたら、本底の真ん中の部分もハンマーで圧着していきます。
「本底がぴったりと貼れるように、全体をまんべんなく叩いていきます。」
さらに圧着機を使ってもう一度圧着して、圧着の工程は完了です。
本底をしっかりと貼り付けられたら、ナイフやカッター、コバカッター、グラインダーを使って調整していきます。
本底は大きいままで一度貼り付けて、そのあとで靴に合った大きさに調整していくのです。
ナイフやカッターで大まかな形を整えたら、コバカッターで削りを始める清水さん。
「コバカッターは、フィニッシャーという機械についている装置です。靴の形に合わせてゴムや革などを削るために使います。
アッパーを傷つけないように、本底を削ることができます。」
左足の本底を削っては、既に完成させていた右足と比べます。
「左右で全く同じように仕上げるのが、大切なポイントですね。そのためには何度も何度も見て比べながら、削っていきます。」
コバカッターとグラインダーを行ったり来たりして、削っていきます。
「コバカッターとグラインダーでは、パワーが違います。グラインダーの方が、パワー自体は強いです。
どう削りたいかに合わせて、コバカッターを使ったりグラインダーを使ったりして調整していきます。」
何度も靴を両手に持って、両足を見比べては削る姿が、印象的です。
左右の仕上がりが同じになるようにこんなに気を遣ってくれるなら、安心です。
最後に、本底をウェルトに縫いつけます。
のりで接着もしましたが、ミシンでもしっかりと縫いつけます。
最後に、ヒールを貼り、着色などの仕上げをしたら、完成です。
ヒールを貼る部分をチェックして、それよりもつま先側の部分を、写真のように少しだけ削ります。
「革の表面の薄い膜のことを、銀面といいます。銀面を剥がさないと色が入らないので、エアペーパーで削って銀面を剥がします。
いま削っているのは、ヒールをつけたあとだと削るのが難しくなる、ヒールより少しつま先側の部分。ここだけ、先に削っておくんです。」
エアペーパーとは、グラインダーよりも目の細かい研磨紙のこと。銀面を剥がすだけなので、目が細かく少しずつ削れる機械を使います。
まず初めに貼り付けるのは、革を重ねて作ったヒールの積み上げ。
貼り付ける新しいヒールの積み上げと、靴の本底のかかとのところをグラインダーで削ります。
「積み上げた革の一番上の表面にグラインダーをあて、おわん型になるように削ります。ちょうどいいおわん型にするのが、最初の頃は少し難しかったですね。
おわん型になるようにするのは、かかとを受け止めるような形にするためです。
逆に靴の本底のかかとのところは、足のかかとのふくらみに合わせて縁の辺りを削り、真ん中が少しふくらむように仕上げます。」
足の形に合わせた加工は、さすが靴職人さんです。
ヒールの積み上げにのりを塗り、少し乾かしてからあたためて、本底に貼り付けます。
本底を貼り付けたのときと同じように、ハンマーで圧着し、ナイフとグラインダー、コバカッターで靴の形にしっくり合った形に調整します。
最後に、釘も打ち付けてヒールの積み上げを固定していきます。
「中底まで届くような少し長い釘を使って、しっかりと固定します。」
ヒールの積み上げの次は、トップリフトを貼り付けます。
トップリフトは、主に革、ゴム、革とゴムのコンビネーションの3種類。
「すべりにくく雨に強いので、ゴムのトップリフトは人気です。
今回使うのは、革とゴムのコンビネーション。実用性とおしゃれさを兼ね備えたトップリフトです。」
トップリフトも、自分の好きなものにできるのは嬉しいですね。
トップリフトを貼り付けるとき、のりの前にプライマーを塗る清水さん。
「素材がゴムなので、プライマーを塗ります。プライマーは、のりをしっかりつけるためのもの。プライマーを塗らないと、きちんと接着できないんです。」
プライマーを乾かしたらのりを塗り、さらに少し乾かしてから圧着します。
圧着したら、隙間ができないように細かい作業をしていきます。
「ヒールの積み上げをマイナスドライバーで押して、トップリフトとしっかりとくっつけます。」
しっかり接着できたら、調整です。
カッターとグラインダー、コバカッターを使って、靴の形に馴染むトップリフトを形作ります。
「エアペーパーで、ヒールの側面を整えます。本底を傷つけないように、テープを貼っています。」
最後にバリをとって、調整は完了です。
バリというのは、加工したときにできた出っ張りのこと。
「バリをそのままにしておくと、見た目がよくありません。
地面に触れたときに削れやすくもなるので、必ずとります。」
コバを、染色します。コバ用のコバインキという染料を使い、きれいに色を塗っていきます。
染色をしたら、バフに2回かけます。
「まずはワックスがついているバフにかけて、ツヤを出します。
それだけでなく、ブラシにかけることで余分な染料を落としています。」
トップリフトに、飾り釘を打っていきます。コンパスを使って印をつけたら、1つ1つ打っていきます。
「飾り釘の打ち方は、修理する前の靴のデザインと同じようにしています。
今回は修理前の靴に飾り釘が打たれていないので、基本的なデザインで打っていきます。」
飾り釘は埋めきらないで、頭の部分はペンチでカットします。
「飾り釘は完全に打ち込まずに、カットしてしまいます。頭の部分はカットした方が、見た目がよくなります。」
最後にグラインダーで、出っ張った部分を削ったら、飾り釘の打ち込みは完了です。
エアペーパーで、靴のエッジを落とします。
「エッジというのは、端の部分のこと。本底のエッジを落として、靴に馴染ませます。」
エッジを落としたら、本底のまだ削っていなかった部分を全体的に薄く削り、色をつけるために銀面を取ります。
銀面が取れたら、染色の準備は万端。スポンジを使って、色を塗っていきます。
「底面は、ムラができないように素早く染色します。
今回は黒なのでムラが出にくいですが、茶色などの薄い色だとムラが出やすいです。」
色をつけたら、飾り車という模様をつける道具の出番です。
「飾り車で、コバに模様をつけていきます。」
コバに模様づけをしたら、最初に外しておいた中敷きに、のりをつけて貼り付けます。
最後に靴磨きをして、靴のアッパーをしっかりと保湿します。
「オールソール交換をお頼みのお客様には、靴磨きをプレゼントしています。」
本底だけでなく、アッパーも艶のある、きれいな靴にしてくれます。
これで、プロのオールソール交換は、完了です。
それでは、職人のオールソールさんを振り返ってみましょう。
古い本底を剥がして、新しい本底に張り替えました。
削れていた本底やかかとが、新品のようにきれいになっています。
飾り釘のおかげで、高級感のある仕上がりになっています。
コバも、この通り。
リウェルトをして、新品同様のコバを取り戻しました。
コバは靴の印象を大きく変えるので、こんなにきれいになるのは嬉しいですね。
最後に、今回修理をしてくれたMrMartinの清水さんから、ひとことです。
「ボロボロになった靴を、お客様の判断で捨ててしまうのは、もったいないです。
ある程度どんな状態の靴でも、修理は可能です。
大切な靴なら、諦めてしまわずに一度お持ちいただければ、修理でよみがえらせることができますよ。」
ボロボロで修理してもらえるか不安…と思っても、とりあえずプロに見てもらうのがおすすめです!
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職人さんの、靴修理に込められたこだわりは、靴のことを知り尽くしているからこそできるもの。
オールソール交換で、靴底は新品のようにきれいになりました。
靴底だけでなく、クッション材やシャンクの交換で履き心地もよくなります。
ウェルトが新しくなり、コバもとても堂々とした印象に変わりました!
今回、オールソール交換を担当してくださったのは、MrMartinの清水さん。
大切な靴をきれいに、長く履くための修理を、ありがとうございました!
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