カバン修理の職人が内袋を交換!ベタベタなグッチのバッグが完全復活

劣化して傷んでいるカバン、捨ててしまう前におすすめしたいことがあります。それは、カバン修理のプロに持っていくこと。今回はボロボロになったカバンの内袋を交換してくれるプロの技術を取材してきました!

OCCIN

2017年10月19日

みなさんの家にも、1つくらいありませんか?

傷が入ったり、糸がほつれたりして傷んだカバン
久しぶりに使おうと思って取り出してみたら、劣化してしまっていたカバン

このまま使うのもみっともないし、捨てちゃおうかな……。
そう迷ったものの踏ん切りがつかず、クローゼットに仕舞いこんだままにしてはいませんか?

そんな「タンスの肥やし」を持っているあなたに伝えたいこと。
それは、プロによるカバンの修理や補修
仕舞いこんだカバンを、修理のプロの力を借りてよみがえらせてもらいましょう。

今回、使いたくても使えなくなってしまったカバンを元の姿によみがえらせる、修理のプロの技を取材しました。
これから、プロによるカバン修理の魅力をくまなくお伝えします。

カバンを修理するということ

カバンの修理と言われても、ピンとこない方は多いと思います。
そもそも「修理」と言われると、なにやら見慣れぬ工具を駆使して、エンジンのかからなくなった車や脚の折れた家具を直す、とても大がかりなことのように感じませんか?

実は、カバンの修理は、それとは少し異なります。
まずは、革製品のお手入れのことから少し説明しますね。

 

革製品を長く大切に使うために

人生の節目に奮発して買った靴。
大切な人から譲り受けたカバン。
記念日のお祝いにもらった財布。

歳を重ねていくと、かけがえのない思い出とともに大切なものも増えていきます。

大切な靴やカバン、財布などの革製品を長く大切に使い続けていくには、定期的なお手入れが欠かせません。
革製品のお手入れには、大きく分けて「修理クリーニング色補修」の3つの方法があります。

 

修理
革製品の破れや穴あき、縫い目のほつれ、パーツの不具合を直すこと。

クリーニング(クレンジング)
革製品についてしまったシミや汚れ、カビを落とすこと。

色補修
色落ちや色褪せしてしまった革製品を元の色に戻すこと。
表面についた擦り傷を直すのも、実は色補修。

 

いくら大切に使っていても、傷をつけてしまったり汚してしまったりすることはあります。
そんなときに、正しいお手入れをすることで、また元の美しさを取り戻して、長く使い続けることができるのです。

そして、この革製品の3つの方法の中でも、今回は「カバンの修理」のお話です。

 

カバンのさまざまな修理

カバンの修理とひとくちに言ってもさまざまな修理があります。
それもそのはず。
カバンは、形もブランドもさまざまで、そのどれもが複数のパーツを組み合わせてできています。

 

ハンドル(持ち手)交換
カバンを持つときに必ず握るのがハンドル。
手で直接触れるので、擦り切れたり汚れたりしやすい部分ですよね。
そんなカバンの持ち手を補強や新しいものに交換する修理。

ファスナー交換
開け閉めのたびに動かすのがファスナー。
使っているうちに破れたり壊れたり、滑りが悪くなったりすることがあります。
そんなファスナーを新しいものに交換する修理。

 

この2つは、ややイメージがつきやすい修理かもしれません。
えっ!それも直してもらえるの!?と、少し意外なのが、つぎの3つ。

 

内袋交換
カバンの内袋(うちぶくろ)とは、いわば裏地。
中に入れている荷物と直に接している部分です。
傷んで破れてしまった内袋を新しいものに交換する修理。
ここだけを交換できるというのは、少し意外ではありませんか?

根革修理
根革(ねがわ)という名前、あまり聞き慣れないと思います。
これはカバンの本体とカバンの持ち手をつなげている部分の小さい革のこと。
カバンの中でも特に負担のかかるため、ちぎれたり傷んだりしやすい部分です。
根革のちぎれた部分を縫い直したり、交換したりする修理。

ほつれ縫い
カバンのパーツ同士を縫い合わせている糸のほつれ、つまり糸が出てしまった部分。
いつの間にかほつれていて、気になることがありますよね。
これを元通りにキレイに縫い直す修理。
カバンの外装だけでなく、内装のほつれも直してもらえます。

 

このように、カバンは部分的に修理してもらうこともできるのです。

カバンのさまざまな修理の中で、今回は「内袋交換」を取材してきました。
ボロボロに傷んだカバンの内側の素材を、プロの技でまるごと交換。
クローゼットの奥に眠らせているカバンがある方に、おすすめです!

また、カバンの「根革交換」と財布の「ほつれ縫い」も今回、修理例を見せていただきました。
最後に修理前と修理後の写真を見比べて、ご紹介します!

 

今回のカバンの修理は…

今回、カバンの内袋交換をお願いしたのは、二子玉川 美靴工房(ふたこたまがわ びかこうぼう)の小杉さんと保科さん。

左から2人目の方が小杉さん、真ん中の方が保科さんです。

二子玉川にあるお店は、落ち着いていておしゃれなインテリアで、気軽に入りやすい雰囲気。
カバンだけでなく、靴や財布など革製品全般の修理やクリーニング、色補修も行う、革製品補修のオールラウンダーのような職人さんです。

美靴工房さんでは、革製品のクリーニングや色補修をする際に、独自で配合された溶剤を使っています。
修理の工程や色補修の技術を生み出すのに、8年もの歳月をかけたそうです。
革製品を美しくよみがえらせることへの強いこだわりと情熱を感じます。

普段、「職人さん」と聞くと、なんとなく男性の方が思い浮かぶかもしれません。
でも、美靴工房さんは、職人さん全員が女性の方。
白衣の汚れ具合に、修理というお仕事の大変さを感じます。
女性の方は、カバンや靴の仕上がりについて相談しやすいかもしれませんね。

今回、修理をお願いしたのは、内袋交換などや根革修理ほつれ縫いなど、ミシンを使う作業や手縫いによる作業による修理をしていらっしゃる小杉さん。
針と糸を使う修理の、スペシャリストです。

内袋交換の中でも革の部分のクリーニングは、革の色補修などをされている保科さんが担当。
このお2人が、カバンを美しくよみがえらせてくれます。

 

内袋交換をお願いしたカバンはこちら。

使われないまま1年間、ネル袋の中に保管されていたGUCCI(グッチ)のカバン。

内袋が、かなり悲惨なことになっていますね。
このままでは、とても使うことができません。

中の塗装がはげてしまっているように見えます。
ですが実はこれ、塗装のはげではありません。

 

この内袋の素材は、合成皮革。
ヨーロッパで作られているハイブランドのカバンでも、コストや軽さを追求されたものは、合成皮革が使われていることも多いそう。
合成皮革は、布地の上にポリウレタン素材が塗られているもの。
本革よりも湿気に弱く、放置しておくと劣化しやすいのです。

このカバンの場合も、長い時間、仕舞われていたことで内袋の素材が劣化して、ボロボロにはがれてしまいました。
そのはがれた素材が、そのまま別の場所にくっついて、ベッタベタになってしまったのです

「このようなカバンの劣化は、湿気が大きな原因です。ハイブランドのものだと、海外でつくられたカバンも多いです。日本は湿度が高い国ですから、カバンが日本の湿度に耐えられずに部屋に仕舞いっぱなしにしているだけで、劣化してしまうことがよくあります。

カバンは仕舞っておくよりはたまに使ってあげる、もしくは風通しのいい部屋においてあげるということが大事です。」

この劣化した内袋を取り出して、新しい生地で作った内袋に交換することが今回の修理。

 

「内袋交換」の流れ

はじめに、作業のステップをご紹介します。

内袋交換の流れは、こちら。

1. カバンの内袋をカバンの本体から外します

2. 内袋の縫い目をほどいて分解します

3. 元の内袋に使われていたロゴ、革をクリーナーでキレイにします

ここまでで、元の内袋の分解・クリーニングはできました。

 

ここから、新しい内袋を作る作業に入ります。

4. 分解した内袋をもとに型をとります

5. 内袋に使う生地を選び、型に合わせて裁断します

6. 新しい生地を縫い合わせて内袋の形にします

これで、新しい内袋が完成しました。

 

最後に、元のカバンの姿に戻していきます。

7. 新しい内袋をカバンの本体に縫いつけていきます

これで、内袋交換は完了。

かなりの大改造。
素人には到底できない修理ですね。
それをプロの方は、1日半ほどで仕上げてしまいます。

 

プロのカバン修理の道具

内袋交換にプロの方が使う道具は、3つ。

 

リッパー
カバンの内袋をカバンから取り外したり、内袋を分解したりするために使います。
家庭科などで使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
そう、あれです。

クリーナー
革についた汚れを落とすために使います。
アルコールで落とそうとすると、ロゴなどの塗装まで消してしまうのです。
そのため、アルコールよりも弱いクリーナーを使うことがポイント。
美靴工房さんでは、独自に配合して作っています。

ミシン
新しい内袋を作ったり、カバンに縫い付けたりするために使います。
カバンの修理にはもちろん必要ですよね。
プロ用のミシンは家庭用のミシンとは違って、厚めの革などもきちんと縫うことができます。

それでは、プロによる内袋交換、ご覧あれ。

 

ボロボロになったカバンの内袋を分解・クリーニング

まずは、小杉さんによる作業です。

1. カバンの内袋をカバンの本体から外す

リッパーで、カバンの内袋と本体を縫い合わせている糸を切っていきます。

内袋は、上糸と下糸が交差しあって縫い付けられています。
上糸の縫い目を1つ1つ、リッパーで切っていきます。
切るのは上糸のみ。下糸はそのまま引き抜いて外すことができます。

下糸をするっと引き抜くと、内袋をカバンの本体から取り外せる状態に。

「この工程では、内袋の中のベタついた汚れが他の部分に移らないように、丁寧に糸を外していきます。」

パチッパチッと、テンポよくひとつずつリッパーで上糸を外していく小杉さん。
下糸も、ひっかかることなくシャッという音を立てて、ひと思いに抜き取っていました。

 

内袋とカバンの本体を縫い合わせている糸を外したら、内袋をカバンの本体からズボッと取り出します。

カバンの本体から取り外された内袋を見て、かなり驚き。
想像していたのは、カバンの本体から内袋の素材を1枚ずつペリペリっとはがしていくもの。
実際には、袋そのものの状態でごっそり出てきました。

普段はあまり意識することのないカバンの構造を見て、まるで着ぐるみの中に入っている人を思いっきり見てしまったような気持ちになりました。

 

取り外した内袋は、ふにゃふにゃと弱々しい姿。
この内袋には、さよならして、カバンにまた新たな命が吹き込まれます。

 

2. 内袋の縫い目をほどいて分解する

本体から外した内袋は、まだ袋の形をした状態。
ここから厚紙に、この内袋の型をとるために、内袋の糸をまた同じようにほどいて分解します。

小杉さん、ここでも手際よくリッパーを使って糸を切っていきます。

 

ファスナーとブランドのロゴ部分、内袋の上側についている革の部分も外していきます。
これらのパーツは、汚れを落として、新しい内袋にも使うのです。

「内袋を交換してまで使いたいということは、それだけ思い入れのあるカバンということだと思います。そのため、わたしたちは、お客様とご相談をしたうえで、使える部分はできる限り使わせていただくようにしています。」

傷をつけてしまわないように、丁寧に糸を外していく小杉さん。
交換するだけではなく、元からあって使える部分をまた使ってもらえるというのは嬉しいですね。
修理をしても、大切な思い出がつながっていきます。

 

3. 元の内袋に使われていたロゴ、革をクリーナーでキレイにする

さて、ここからは保科さんによる、クリーニング作業。

内袋に使われていたロゴ、そして内袋の上側の革も内袋の劣化物がはりついてベタベタの状態。
そのままでは新しい内袋には使えません。
クリーナーと脱脂綿を使って、汚れをキレイにしていきます。

ここで汚れを落とすために使われているクリーナーは、美靴工房さんが独自に配合された、アルコールよりも弱い溶剤。

「アルコールを使ってしまうと、ロゴ自体の塗装まで消してしまう可能性があるため、使いません。」

 

汚れを、脱脂綿でかなり強めに、ゴシゴシこすっていきます。
すると、みるみる…。

 

ベタベタでした。ほんとうに。
この汚れがみるみるうちに脱脂綿に吸い取られて、金色のロゴがキレイに浮き上がってきました。

もはや解読不能になっていたロゴ。
読めないと、意味がありません。
プロによるクリーニングによって見事によみがえりました。

 

内袋の上側に使われていた革も、ロゴと同じようにクリーニング。
広い範囲の汚れも、クリーナーを染み込ませた脱脂綿がどんどん吸い取っていきます。

新しいものに交換する技術のみでなく、元からあったものをよみがえらせて活かす技術がここに。

 

新しい内袋を作る

ここからは、また小杉さんに担当していただきます。
先ほど分解した内袋で型を取って、いよいよ新しい内袋を作っていきます。

1. 分解した内袋をもとに型をとる

新しい生地で同じ形の内袋をつくるために、ここで型紙を作ります。
分解した内袋と同じ型を、厚紙にペンでとっていきます。

 

2. 内袋につかう生地を選び、型に合わせて裁断する

今回、内袋に使うのは、シャンタンという生地。
つるっとしていて高級感のある生地です。

シャンタンとは?
タテに普通の生糸、ヨコに玉糸と呼ばれる生糸を使って織られた素材のこと。

普通の生糸は、1匹の蚕が作った繭から作られますが、2匹の蚕が1つの繭を作ることがあります。
この2匹の蚕が作った繭から製糸した生糸を、玉糸というのです。

玉糸は糸に節が多く、太いところと細いところが不規則になった糸。
そのため、シャンタンは不規則にヨコに筋が出ていて、見た目がキレイで上品な生地になるのです。

 

まずは、このシャンタンに型紙を合わせて、型をとっていきます。
色は、カバンの外側の濃い茶色に合うように、上品なベージュを。

「元々の内袋と同じ素材でお直ししてしまうと、劣化を繰り返してしまいます。

シャンタンは丈夫で見た目もキレイ。縫い合わせたときに、ごわつかずなじみやすい素材です。色も豊富なのがいいところです。」

ペンで引いた線に沿って、シャンタンを裁断します。
裁ちばさみがスーッと、つるつるした生地に入ってなめらかに切っていきます。
これが、新しい内袋に。

 

3. 新しい生地を縫い合わせて内袋の形にする

ここからは、ミシンの作業。
裁断した生地の端をミシンで縫い合わせて、きちんと内袋の形にしていきます。

ガシャン、ガシャンガシャンと、輪郭をミシンでなぞるようにして、気が付くと内袋の形に。
ミシンを使いこなせる職人さんだからこその妙技。

 

さきほど汚れを落としたロゴと内袋の上部の革も、新しい内袋に縫いつけて、ポケットも元あったように再現します。

さきほどよりも細かいミシンの作業。
ですが、テンポは全く変わりません。
ダッダッダとテンポよく縫って、みるみるうちに元々あったようにロゴやファスナーがよみがえりました。

これで新しい内袋は完成。

 

元のカバンの姿に戻す

いよいよ最後の工程です。
新しい生地でつくった内袋を、カバンの本体に縫い付けていきます。

1. 縫い付ける部分を両面テープで仮止めする

まずは、ミシンで縫い付ける部分を両面テープで仮止めします。
こうすることで、ミシンで縫い付けるときに動いて、ずれてしまうことを防ぎます。

ズレのないように、ペタッと貼り付けます。
両面テープは貼ったまま、このあと縫い付けていきます。

 

これだけで、かなりカバンの本体にフィットした状態。
ようやく、「カバン」が見えてきました。

できあがりが楽しみですね。

 

2. 新しい内袋をカバン本体に縫い付けていく

カバンの外側からミシンで縫い付けていきます。

「できるかぎり元の状態を再現するために、糸の色も元のものに近い色を選びます。そして、もともと糸が通してあった穴に沿って縫い付けていきます。」

革などの分厚い素材は、家庭用のミシンで縫うのは難しく、プロのミシンの性能とそれを使いこなせるプロの技だからこそできるもの。
ミシンをかけにくそうな曲線になった部分も、とても滑らかに。
みるみるうちに「カバン」が出来上がっていきます。

このようにして、全てを縫い合わせたら、内袋交換の作業は完了です。

 

プロの「内袋交換」のできあがりを見てみる

それではBeforeとAfterを比べて見てみましょう。

ベタベタで、自力では手の施しようのない状態だった内袋。
外側はキレイでも、これでは使うことはできませんね。

 

そして、プロによる内袋交換をした後の姿を見てください!

内袋はもちろんキレイに。
ただ、内袋を交換しただけであるにも関わらず、カバン全体の印象がまったくの新品のように感じられます。
もともとついていたファスナーとロゴ、革の部分は、美しく生まれ変わった状態で、元通りの場所に。

使えなかったもの、汚れてしまったものを見違えさせる、プロの魔法です。

 

「根革修理」と「ほつれ縫い」

さて、お待たせしました。
カバンの「根革修理」と、財布の「ほつれ縫い」の修理例を紹介します。
もしかすると、内袋の劣化よりも身近なトラブルかもしれません。

 

根革修理

どんなカバンも、取っ手を持って使うもの。
そのため、根革には負担がかなりかかりますよね。
ちぎれてしまったこと、ありませんか?

この部分がちぎれてしまうと、もうカバンとして機能しませんよね。
そんなときにおすすめなのが、プロによる根革部分の修理。

ちぎれていた部分がどこなのかが分からないほど、キレイに縫い合わせられています。

「根革は、最も負担のかかる部分ですから、注文も多いです。この部分の修理が可能だということを、もっと多くの方に知っていただきたいですね。」

根革部分は、面積は小さいものの、分厚い革。
自分で直そうとしても、針を通すのが難しそうですよね。

修理したことが分からないような自然な仕上がりは、プロだからできること。

 

ほつれ縫い

カバン、財布、パスケースなど、普段から触ったりどこかにぶつけたりしやすいものは、縫い目の糸が飛び出てしまうこと、ありませんか?
せっかく高級感のある革製品でも、糸が飛び出てしまっていたら残念です。
そんなときにおすすめなのが、プロによるほつれ縫い。

修理前は、財布の折り山部分の糸が飛び出て、糸が通っていない状態になっていますが、修理後はキレイに糸が通って直っています。
革製品は、生地がしっかりしているため、もともと糸が通っていた穴はきちんと残っているのだそう。

「できるだけ元の状態に戻す、ということを意識します。そのため、もともと使われていた糸にできるかぎり似た色の糸を、もとの穴に通していきます。

ほつれ縫いは、修理の仕事で最もはじめに習う修理です。ミシンではなく手で縫い目を追っていくため、工程さえ踏めば意外と簡単にできるものです。」

革製品を縫う、ということ自体あまりやったことがない、という方も多いのではないでしょうか。
この作業、実は家庭科で習う基本的な縫い方である「なみ縫い」なのです。そのため、一見すると簡単そうにも見えますが、革という分厚い素材に針と糸を通すということ自体、かなりハードルが高いですよね。

糸がほつれた、というだけなら、そのまま使い続けることもできますが、やはり縫い目はきちんと通っていた方が美しいもの。
プロの方の、針と糸を使う技術で、革製品に美しさを取り戻すこと、強くおすすめします。

 

最後に、今回、カバンの修理をしてくださったプロから、一言です。

 

二子玉川 美靴工房
保科さん / 小杉さん

「劣化してしまった、ほつれてしまった、破れてしまったなど、自分では使えないと判断することはあると思います。でも、迷った場合は一度ぜひお問い合わせください。修理できるかどうかご相談のうえ、判断していただければと思います。」
そして、今回の内袋修理の様子を動画にまとめました。
ぜひ動画でもプロのカバン修理の技を確認してみてください!

 

まとめ

いいカバンは、職人さんの力を借りて長く使うことができます。
何度も何度も補修すれば、一生もの、もしくは世代を超えて使うことができるものになります。

今回、カバンの修理をしてくださったのは、二子玉川 美靴工房の小杉さんと保科さん。
カバン、靴、財布、その他の革製品を美しくすることへのこだわりを持った職人さんです。
もう何年も使っていない、捨てようかどうか迷っている傷んだカバンは、迷わず持っていくことをおすすめします。
ありがとうございました!

ぜひ「あなたのマイスター」でプロのお仕事を体感してください!

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お洒落は足元から、なんてよく言いますよね。 一生、大切にしたいと思っている革靴を、お持ちの方も多いはず。 ですが、せっかくの素敵な革靴も、お手入れができていなかったら台無しです。 よい革靴は、きちんと靴磨きをして、いつで […]

カバン修理の職人が内袋を交換!ベタベタなグッチのバッグが完全復活

みなさんの家にも、1つくらいありませんか? 傷が入ったり、糸がほつれたりして傷んだカバン。 久しぶりに使おうと思って取り出してみたら、劣化してしまっていたカバン。 このまま使うのもみっともないし、捨てちゃおうかな……。 […]

靴底のかかとのゴムを、靴修理の職人さんが自然に馴染ませて直した話

気づいたら靴底のかかと部分がすり減っていた……。 ヒールから金属が見えて、歩くとカツカツ音が鳴るようになってしまった……。 そんな経験は、ありませんか? 大切な靴は、かかとが削れてしまっても修理して履き続けたいもの。 で […]

靴底がはがれたときの補修には、接着剤とネジを使うがコスパ最強説!

  歩いていたら、なんだか足に違和感が。 ちょっと靴の裏を見てみたら、靴底がベロンとはがれていた… そんな経験、ありませんか? 意外とあるのが、靴底はがれ。 でも、お気に入りの靴なら靴底がはがれても直して履き続 […]

鞄のクリーニング・色補修を取材!カビ・シミ・角の傷が消え去った日

みなさん、クローゼットの中に少し汚れていたり、色がはげていたりする鞄はありませんか? そういう鞄って、使う気にもならないし、でも捨てる勇気もなく、ずっと置いたままにしていることが多いと思います。 そのままクローゼットの肥 […]

鏡面磨きを職人に頼んだら15年物の革靴が潤いと輝きを取り戻した話

上品に光る、革靴。 思わず目を奪われるくらい、魅力的ですよね。 革靴をまるで鏡のように光らせる鏡面磨きに、憧れのある方も多いはず。 今回は、革靴のお手入れの道なんと20年以上のプロに、鏡面磨きの方法を取材してきました! […]

裾上げのやり方をズボンの種類別に解説!丈を決めるポイントも伝授!

もうちょっと裾が短かったら、このズボンは完璧なのになあ。 そんなお悩みはありませんか? そんなときに便利なのが「裾上げ」。 でも洋服屋さんで頼むと時間がかかってしまいます。取りに行くのも面倒臭いですよね。 だから、自分で […]

革の鞄のお手入れは、油分の補給!傷には水拭き、汚れには消しゴム!

さて、今回は革製品の中でも鞄についてのお話。 鞄って、体の一番外側にあることが多いせいか、傷が付きやすいものです。 気付かないうちに擦ってたりしますよね。 革は丈夫ですが、表面の傷に対しては案外弱いのですよ。 そこで、な […]

ネックレスの修理はチェーン切れがネックです?部品の種類ごとに解説

ネックレスって、ささいなことで簡単に切れてしまうもの。 洋服を脱ぐときにうっかり引っ掛けてしまったり、ネックレスをつけたまま寝て、起きたら切れていた、なんてことも。 特に小さなお子さんがいると、お子さんがネックレスを引っ […]

腕時計のお手入れは、ベルトの汚れをほっとけいないから浸けとけい!

ふと腕を見ると、そこにいてくれる。 そんな安心する存在、腕時計。 いつでも時間を教えてくれる時計は、便利なのと同時にファッションアイテムでもあります。 きれいなお気に入りの時計を身につけていたら、気分がいいですよね。 逆 […]