さて、今回は革製品の中でも鞄についてのお話。
鞄って、体の一番外側にあることが多いせいか、傷が付きやすいものです。
気付かないうちに擦ってたりしますよね。
革は丈夫ですが、表面の傷に対しては案外弱いのですよ。
そこで、なんですが。
手入れをしっかりすれば、革の耐久をいくらかあげることが出来るのです。
他の革製品とほぼ変わらない手順になってますので、鞄以外にも応用できますよ。
革の鞄は普段から手入れしてあげることが一番効果的です!
その頻度は1ヶ月に1回くらいを目安にしていただきたいと思います!
ではさっそくお手入れの方法を見ていきましょう!
用意するもの
・ブラシ
・革専用のオイルクリーム
・オイル用の布
・乾拭き用の布
・防水スプレー
手順
1. 乾拭き & ブラッシング
この手順だけは使った日は必ずしてあげたい基本中の基本です!柔らかい布(であればなんでも良い)で乾拭きをした後、柔らかい馬毛のブラシでブラッシングをしてあげてください!
革を傷つけないように優しくブラッシングしてあげるのがポイントです。傷つけてしまったら本末転倒です!
2. オイルで手入れする
オイルクリームは1度に1円玉くらいのごく少量で大丈夫です。これを全体に薄〜く伸ばしていって、全体になじむまで放置して乾かしてあげます。
おすすめのクリームがこちら。
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こちらは革用のクリームタイプ。
革に栄養を与えてくれます。
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こちらは、ゼリー状の革の栄養クリーム。
欧州生まれの本格的な革用のクリームで、乳液のような役割をしてくれます。油よりも、水分の割合が多いので柔らかく繊細な革の表面に塗るのが、おすすめです。
つけすぎるとシミの原因になってしまうので注意!初めてで心配な方は底の部分など、目立たない箇所から塗っていくことをオススメします!
全面にこの作業を続けていきます!
3. 防水スプレーを吹きかける
防水スプレーは水だけでなく、汚れ全般の付着を防ぐことができるので、活用しましょう!
大切な革カバンを守ってくれる防水スプレー。
フッ素系がおすすめ、と書きましたが、どの商品がシリコン系もしくはフッ素系なのか、よく分からない人も多いですよね。
「お店で一つ一つ見比べるのは面倒……」
そんな忙しいあなたのために、インターネットで購入できるおすすめフッ素系防水スプレーを集めてみました。
今すぐ、お気に入りの1本を見つけてみましょう。
LOCTITE(ロックタイト) 超強力防水スプレー
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コニシボンド 防水スプレーF
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水だけでなく、油も弾いてくれるのが大きな特徴。
油汚れでの劣化を防ぎたい方、必携のアイテムです。
防水スプレー独特の臭いが少ないので、あの臭いが苦手……という人は選んでみましょう。
コロンブス アメダス
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靴用に売られていますが、革製品ならなんでも使えます。
もちろん、鞄にもスプレー可能ですので、革靴と合わせてお手入れしてみましょう。
たっぷり染み込ませるタイプではなく、軽く濡れる程度でOKなので、コスパ面も秀逸です。
エム・モゥブレィ オールマイティ防水・防汚スプレー
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肌にやさしいフッ素系なので、衣類へも安心して使える点が嬉しいですね。
高い防水力で、リピーターが続出している商品です。
コロニル 防水スプレー レザープルーフ
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ミストタイプなので、カバン表面にムラなく塗布できるのが特徴!
事前にブラッシングを済ませた上で、スプレーしましょう。
複数回重ねると、より防水効果が高くなります。
使っている中で突然のアクシデントもあると思います。ここまでは普段からの手入れを紹介しましたが、ここからはそんなアクシデントの時の対応の仕方を紹介します!
まずは水に濡れてしまった場合。
革の鞄が水に濡れて、そのまま乾かしてしまうとその部分だけシミになってしまいます。
正しい対処法を紹介するので、間違ってもドライヤーで高温にしてしまうとかはやめてください!
用意するもの
・水拭き用のふきん
・タオル
・革専用のオイルクリーム
・オイル用の布
手 順
1. 水拭き
水で濡らして絞ったふきんを使って全体に水の染みと同じくらい水をなじませてあげます。
こうするとシミとして残りにくく、目立ちにくくなります!
2. 正しく乾かす
乾いたタオルで軽く叩くようにして水気を除き、風通しの良い場所で陰干しします。
熱を加えるのは革を傷めてしまうので厳禁です!
3. オイルを塗る
これは水に濡れたときの対処法ではないですが、乾いた革にはしっかりと水分・油分の補給をしてあげないと、割れる・傷つきやすくなる原因となってしまいます。
普段の手入れと同じく、オイルクリームを1度に1円玉くらい取り、全体に薄〜く伸ばしていきましょう。全体になじむまで放置して乾かしてあげればOKです。
いくら手入れしているからとはいえ、何かにぶつかってしまって傷がついてしまう場合もあると思います。次はそんなアクシデントの対処法です!
深く傷が入ってしまった、ひどい汚れがついてしまった場合は、さすがに業者さんに頼むしかありません。でも、表面だけの軽い傷・汚れならば裏技的に補修できます!
ただ、革の鞄は傷・汚れを消すことができません。
目立たなくする、ということで長く使ってもらえたらな、と思っています!
まず表面の傷。これは「水拭き」で隠すことができます!
先述の通り、革についてしまった傷は消してしまうことはできませんが、水拭きをして傷口を周りとなじませることで目立たなくすることは可能です。傷ついたまま放っておくと生々しくて雑に見えてしまいますが、丁寧にお手入れされていれば革の味のある感じを保つことはできます。水濡れ時と同様に、水でなじませて自然乾燥させてあげてください!
次は表面についた軽い汚れ。これは「消しゴム」が使えます。嘘じゃないです、「オイルとか散々使ったのに消しゴムかよ!」って言われても「そうです」としかいえません!
コツは、軽く擦っていくこと。強く擦ってしまうと色落ちの原因になってしまいます。
大事な時に使う、「革の鞄」。
せっかく買ったなら、うんと長持ちさせたいですよね!
「ユアマイスター」では、鞄修理のプロに「鞄を長持ちさせるお手入れ方法と保管方法を教えてください。」と聞いてみました。
たくさんのプロの方の意見の中から、一部を紹介させていただきます。
株式会社伊藤鞄製作所さん(東京都)
YSRさん(神奈川県)
皮革にあった適正なお手入れ用品を使い、2〜3ヶ月を目安に定期的にお手入れして下さい。保管方法は型崩れしないように紙類で形を整えて、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管して下さい。
やはり、オイルやクリームなどで、油分を足してあげることが大事。
また、直射日光を避けること、型崩れしないよう中に紙を入れる、なども鞄をできるだけ長持ちさせるポイントなのですね!
「ユアマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
自分でお手入れするときも、プロにお手入れをお願いするときも、役に立つこと間違いなしです!
いかがでしたか?
想像していたよりも単純だったのではないかと思います。
というか、革靴の手入れを聞いたことがあれば、ほぼ同じだと分かって頂けたかと。
最初に言った通り、鞄だからと特別な手入れは必要ないのですよ。
ブラシで磨くだけでも違うので、気が向いた時にでもやってみては?
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