更新日 :2024年01月26日

業務用エアコンの法令点検を怠ると罰金？！どんな業者に頼めばいい？

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業務用エアコンには法令点検が義務付けられているのはご存知ですか？

エアコンや冷凍冷蔵機器等に使われるフロンガスは、オゾン層破壊と温室効果が高く、世界的にも問題になっています。

「フロン排出抑制法」と、それに基づく法令点検や管理者の義務について解説します。

1 フロン排出抑制法とは？
2 業務用エアコンは点検義務があります！
3 管理者の義務
4 業務用エアコンの法令点検は資格保有者が在籍している専門業者へ依頼を！
5 まとめ

フロン排出抑制法とは？

フロンは、冷蔵庫やエアコンの冷媒として使用されているガスですが、オゾン層破壊の原因であると問題になりました。

また、フロンは温室効果ガスの1種であり、紫外線の一部を吸収することで気温を高くするため、地球温暖化の原因ともなります。

「フロン排出抑制法」とはオゾン層の保護と地球温暖化の防止を目的に、2015年に業務用のエアコンや冷凍冷蔵機器に使用されているフロン類の管理を義務付けた法律です。

2020年には「改正フロン排出抑制法」により罰則が設けられ管理者の義務がさらに強化されました。

業務用エアコンは点検義務があります！

2015年に「フロン排出抑制法」が施行され、業務用エアコンの点検が義務化されました。

業務用エアコンや空調機器に使用されているフロンガスは、温室効果ガスとして環境負荷が高く、現在エアコンや冷凍冷蔵機器など、業務用として製造・販売された機器や冷媒としてフロンガスが充填された機器を使用する管理者に対して、定期的な設備点検が義務付けられています。

対象となる業務用エアコン

・パッケージエアコン
・ビル空調用ターボ冷凍機
・空調用チラー
・スクリュー冷凍機
・ガスヒートポンプエアコン
・スポットエアコン　など

ルームエアコンやカーエアコンは対象外とされています。

管理者への罰則

2020年4月には法改正では、違反内容によって、罰則が科せられることもあるので注意が必要です。

・フロン類をみだりに放出した場合…１年以下の懲役または50万円以下の罰金
・点検義務や漏えい時の対応、記録の保管に違反した場合…50万円以下の罰金
・都道府県の立入検査の収去の拒否、妨げ、忌避した場合…0万円以下の罰金
・フロン算定漏えい量の未報告・虚偽報告の場合…20万円以下の罰金　など

管理者とは？

業務用エアコンや冷凍冷蔵機器を所有し、管理している人全てが対象となります。

自己所有・自己管理している設備…その設備の有者
リースやレンタルの設備…日常的に使用、管理している人
他人所有・他人管理している設備…ビルや建物のオーナー

罰則を伴う義務が発生するため、飲食店や商業施設で業務用エアコンを使用する方は必ず管理者を明確化しておかなければなりません。

管理者の義務

機器の所有者には４つの管理義務があります。

1.適切な場所への設置

機器の損傷等を防止、点検や修理の空間を確保できる適切な場所への設置

2.定期的な点検

3ヶ月に1回以上の簡易点検と3年に1回以上の専門業者の有資格者による定期点検の実施

3.漏洩対応

漏洩の疑いがあるときは速やかに専門業者へ点検・修理を依頼する

4.機器の整備の記録の保管

機器の点検・修理・冷媒の充填・回収のなどの整備記録を製品を設置した時から廃棄するまで保存する。

資格や技術を持った専門業者でないと対応できない内容もあるため、専門業者に相談をしましょう。

漏えい時の義務

万が一フロンが業務用エアコンから漏れてしまった場合、管理者は速やかに漏洩場所を特定して修理をし、所轄の大臣へ「フロンの漏洩量報告」を報告しなければいけません。

1年間の記録においてフロンの漏洩量が1,0000t以上の漏洩が起きた場合報告が必要となります。

現在はフロンを充填したり、放出したりすることは禁止されています。

廃棄時の義務

管理者は、空調機を廃棄する場合に、第一種フロン類充填回収業者に依頼し、フロンガスを回収し、機器を廃棄をしなければなりません。

フロンガスの回収依頼時には、工程管理票を交付しなければなりません。

業務用エアコンの法令点検は資格保有者が在籍している専門業者へ依頼を！

業務用エアコンを安全に使うためには、フロン排出抑制法に則った点検が必要です。

法令点検は業務用エアコンの販売や取り付けを行う業者などに依頼をすることができます。

定期点検対象機種がある場合は必ず点検は冷媒フロン類取扱技術者が在籍する業者に依頼しましょう。

法令点検では点検費用のほかに、フロンの回収費用や、点検記録簿作成費用など証明書の発行にも費用がかかる場合もあります。

業者に詳細を確認してから依頼をしましょう。

まとめ

現在使用している業務用エアコンが点検の対象にあたるかをまず確認しておきましょう。

業務用エアコンはきちんと定期点検を行わないと罰則の対象となり、大きな反則金を支払わなければならないこともあります。

フロンはオゾン層を破壊や地球温暖化の原因ともなる温室効果ガスの排出など、個人だけでなく世界的な問題です。

フロンが漏洩することにより、環境に多大な影響をあたえるため、ビルや、会社、店舗での管理者は責任をもって管理をしなければなりません。

法令点検をはじめ、フロンの漏洩に注意し、しっかり管理していきましょう！

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