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更新日 :2023年08月10日

遺品整理士は資格取得が重要!未経験から2ヶ月で取得する方法とは?

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近年、家族が小さくなり、亡くなった方の部屋や家を整理する、遺品整理を自分ですることが難しい人が増えています。そんな中で注目されているのが、遺族に寄り添って片付けを行う、遺品整理士です。高齢社会の中、遺品整理サービスの需要は年々増加しており、比較的取得が簡単な遺品整理士は人気を博しています。

では、遺品整理士になるためには、具体的にどのような勉強をすればいいのでしょうか。今回は、未経験者が遺品整理士の資格を取得する方法を解説します。

遺品整理士の資格を持つメリット

遺品整理士とは、遺族に代わって、亡くなった方の遺品を整理することができる資格です。遺品を保存するものと捨てるものに分別し、故人が暮らしていた部屋や家をきれいにします。遺族の気持ちに寄り添い、法的に正しい手段で遺品を整理することが求められます。そんな遺品整理士の資格を持つメリットを紹介します。

信頼を得ることができる

資格を所有していなくても遺品整理の仕事を行うことはできます。しかし、高額請求や不法投棄など、遺品整理の業界でトラブルが相次いだことから、遺品整理業者を選ぶときに、遺品整理士の資格を持っているかどうかを重要視するお客様は増えています。資格を持っていることで、お客様に信頼感を与えることができ、サービスをより広げることができるでしょう。

仕事の紹介が受けられる

遺品整理士に合格すると、遺品整理士認定協会に加入します。この協会に加入することで、協力指定店として登録し、仕事の紹介を受けられるようになります。個人だけで集客を行う場合よりも、安定した受注が実現するでしょう。

法手続きに従ってスムーズに業務を行える

資格取得を通して、自分で一から学ぶのが難しい、法律行政との関係を学ぶことができます。規制や法手続きを知っていることで、スムーズに業務を行えるようになるでしょう。

遺品整理士の仕事内容

遺品整理士になると、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。遺品整理は身近な仕事ではなく、なかなか想像しにくいですよね。そこで遺品整理の仕事について簡単に解説します。遺品整理は、遺族の気持ちを尊重した丁寧な作業が求められる一方で、体力も不可欠な仕事です。

必要品と不要品の仕分け

遺族の要望を汲み取りながら、遺品を必要なものと不要なものに分別します。

不用品の買取やリサイクル

高価なものは買取に、家電や衣服はリサイクルショップに出して、できるだけ遺品の価値を活かせる形で処分します。

不用品の処分

遺品整理で発生した不用品はその日のうちに処分しなければいけません。大型の家具や家電をスムーズに処分するためには、法律や行政に関する知識も求められます。

ハウスクリーニング

部屋の遺品をきれいにしたら、最後に掃除を行い、故人の部屋を新しく使えるようにします。

遺品整理士の将来性

遺品整理サービスの需要は、これからさらに伸びていくと予想されています。日本では高齢化が進み、国勢調査によると、2007年には高齢者人口が21%を超えた超高齢社会となりました。また、核家族化が進み、以前は親族全員で行っていた、遺品整理の負担を一人で追わなければいけなかったり、実家が遠く、なかなか作業に行けなかったりすることが増えています。その中で、遺品整理の負担を減らすことができる遺品整理サービスに依頼する人は多く、需要はどんどん増えていくでしょう。

遺品整理士資格の取得方法

遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する資格です。協会の教本を使って勉強し、レポートを提出することで資格を取得することができます。遺品整理士資格の取得方法を、3ステップに分けて解説します。

協会のサイトから申し込む

一般社団法人遺品整理士認定協会のホームページから、必要事項を記入して、養成講座に申し込みます。ユーキャンなどの資格取得サイトからは申し込むことができないので注意してください。申し込みに必要な資格や経験などはないので、誰でも申し込むことができます。

問題集を解く

ホームページから申し込むと数日後に郵送で教材が届きます。

教材の内容
・教本
・資料集
・教材DVD
・問題集

これらを使って講座を受講します。まずレポートの問題を確認してから取り組むと、どのようなことを勉強しなければ良いかがわかるため、効率よく取り組めるでしょう。

レポートを提出する

レポートは全て記述式で、wordファイルで完成させたものをオンラインで提出します。制限時間などはないので、自分のペースで書くことができます。

レポートの内容は、語句問題、理論・スキルに関する問題、事例演習の3つに分かれています。それぞれの問題に、教材で学んだことを使って解答していきます。きちんと講座に取り組めば、解答できる内容でしょう。

資格取得に必要な費用

入会費

25,000円

会費(認定手続き含む)

10,000円(2年間有効)

資格取得に必要な費用は、養成講座に申し込む時に支払う上記の金額で全てです。受講料という形で教材にお金を払ったり、個人で追加の教材を買ったりする必要はありません。

勉強時間と難易度

勉強時間

他の資格と比べると、遺品整理士の取得はそこまで難しくありません。レポートの提出期限が余裕を持って2ヶ月以内と定められているので、毎日の勉強時間を長く取れなくても2ヶ月以内には取得できると考えて良いでしょう。ただし、この2ヶ月の期限は延長を申請することも可能なので、2ヶ月以内に取得できないからと諦める必要はありません。

平日30分、土日3時間ほどの勉強ペースだと、2週間程で取得することができます。

難易度

合格率は65%程度となっています。評価の対象となるレポートの執筆に制限時間などはないので、ストレスも少なく受けることができるでしょう。

未経験で合格した事例もあるので、経験がないからと諦めずに申し込んでみましょう。

【おまけ】遺品整理士が登場する本・映画

遺品整理士の仕事の様子がわかる本や映画は、自分の将来を具体的に想像することができ、勉強のモチベーションになりますよね。最後に、あなたの資格取得を応援して、遺品整理士の魅力が伝わる本や映画を紹介します。

新書『遺品整理士という仕事』

遺品整理士認定協会の会長である木村榮治自らが、遺品整理サービスの仕事内容やその実態について、専門ではない人にもわかりやすいように解説した本です。悪徳業者や十分な知識を持たない参入者も多い業界を変え、安心できる遺品整理を社会に届けたい、という思いで資格拡大に取り組んできた彼だからこそ語れる、遺品整理の精神とその真髄が垣間見えます。

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遺品整理士という仕事(平凡社新書)

小説『姑の遺品整理は、迷惑です』

誰もが直面する「人生の後始末」。嫁の望登子は、突然亡くなった姑の遺品整理をすることになります。姑の団地の部屋には、至るところに物が詰め込まれていました。遺された人が遺品整理を通して、望登子は、生前は知らなかった姑の生き様に触れていきます。遺品を通して、疎遠だった団地の住民ともだんだん仲良くなっていく、心が温まる小説です。

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姑の遺品整理は、迷惑です

映画『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』

2021年のNetflixの韓国ドラマです。きちんと遺品整理の仕事を書くために取材をしているためか、亡くなった人やこの仕事に携わる人をリスペクトする視点で描かれている映画です。アスペルガー症候群の青年とその父の2人が営む遺品整理を取り巻いて起こるドラマは感動モノです。

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韓国ドラマ【ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です】全話 DVD

映画『アントキノイノチ』

2011年にさだまさしさんによる原作小説を実写映画化したこの映画は、遺品整理という仕事が社会に大きく知られるきっかけになりました。心に深い傷を負った2人の若者が、遺品整理の仕事を通して交流し、悲しみと向き合っていく物語です。

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まとめ

遺品整理を行うことができない家族に代わって亡くなった方の遺品を分別し、部屋を片付ける遺品整理サービスはこれからの社会に求められる大切な仕事です。

遺品整理士の資格を取ることで、自分の可能性を広げ、信頼を持って仕事を行うことができます。

これから手に職をつけたい人や、自分の仕事をレベルアップしたい人は、ぜひ参考にしてみてください!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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