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更新日 :2023年09月30日

南天は剪定で伸びすぎ回避!「実がなった枝」を狙って2〜3月に切る

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赤い実がつく可愛らしい植物、南天。「難を転ずる」という言葉から、縁起の良い植物として親しまれてきました。お正月に飾られたり、私たちにとても身近な植物のひとつ。育てるにも、そんなに手がかからず、ガーデニング初心者の方にも人気です。今回はそんな南天の剪定の時期や方法を紹介します♪

南天とはどんな植物?

南天のことどれくらい知っていますか?「南天のど飴」を思い浮かべる人がいるかもしれませんね!南天は、煎じて飲むと喉に良いと言われてきました。

そんな南天には6〜7月に可愛らしい白い花が咲きます。この白い花の後に、真っ赤な実がなります。実がなるのは11〜12月です。

その様子から、南天の花言葉には「私の愛は増すばかり」というものがあります。なんだかロマンチックですね!

剪定の時期は2~3月

南天は、放っておくとどんどん伸びてしまうほど、生命力があります。そのため、定期的な剪定が必要なのです。南天の剪定は、2〜3月に行いましょう!ちょうど南天の実が終わる頃です。

また、南天には小さな枝などが生えてくることがあります。小さな枝が生えてきたときには、剪定の時期に関わらず、その都度、切ってくださいね。放っておくとどんどん増えて、ごちゃごちゃしてきてしまいますよ。

高さが高くなりすぎたら、切り戻し剪定を行いましょう。切り戻し剪定は、ちょうど花が終わる頃に行うので、開花時期の6月が最適です。

南天の剪定の仕方は?

南天は、一度実がなった枝には1〜3年実がならないのです。剪定するときには、このような「もう実がしばらくならない枝」を切っていきます。

用意するもの

・木ばさみ
・軍手

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商品画像
FORESIA 剪定ばさみ

こちらの木ばさみは切れ味も良く、さらに錆びにくい加工もしてあります。刃にフッ素加工してあるので軽い切れ味。デザインもちょっとおしゃれなのが嬉しいポイントです。

手順
1
根元から切る

根元から生えている枝の数が多くて、混み合っていると、通気性が悪くなりますよね。そうすると害虫の被害にも遭いやすくなってしまいます。

害虫の被害を防ぐために、まずは根元から切って、枝の数を減らしていきます。気性がよくなるぐらいに切っていきましょう。少し寂しいかな、と思うくらいがちょうどいいです。

2
弱い枝、枯れている枝を切る

細くて弱い枝や枯れている枝を付け根から切っていきます。このような枝は新しい枝の栄養を奪ってしまいますからね。

どうせ剪定してスッキリさせるなら、見た目もきれいにしたいですよね。南天は全ての枝を同じ高さにするよりも、正面を決め、そこから見て奥側を高め、手前を低め、というように差をつけると見栄えが良くなりますよ♪

南天の場合は、生命力があってすぐ育ってくれるます。そのため、見栄えを良くために本来は切らなくてもいい枝を切ってしまっても、大丈夫ですよ。

南天の切り戻し剪定のやり方

南天の高さが高くなりすぎてしまったら、切り戻し剪定を行います。

普通の剪定では、無駄な枝を切っていく、という感じでした。でも、それだと高さを抑えることはできません。切り戻し剪定をすれば、高さを抑えることができ、さらに新しい花が咲きやすくなるのです。

やり方もそんなに複雑ではありません。基本的に、花が咲き終わってしまった枝を切っていきます。普通の剪定の時に切る、「もう実がしばらくならない枝」とは別です!

咲き終わった花が、枝から栄養を取ってしまうのを防ぐために切ります。あんまりバッサリ切るのも……と思って、ためらってしまう人もいるかもしれません。でも、勇気を持って、なるべく地面に近い下のほうで、バッサリと切ってしまって大丈夫です!

ただ、注意しなければならない点もあります。切る時は、枝分かれしているところや、芽のすぐ上のところから切っていきましょう。ここを間違えると、枝が枯れてしまう恐れがあります。

南天の管理で気をつけたいポイント

日本人は言葉遊びが大好き。南天は、そんな日本人に縁起のいい樹木として知られています。それは「難を転じる」=難転=南天となるからです。

管理として気を付けたいのは、樹木の病気~枯れない(枯れるのは縁起が悪い)ようにする。それから、なった赤い実が落ちる季節になったらこまめに掃除することの2点。気持ちの面でも植物の世話という点でも、気を配りたいですね!

こんな病気に注意!

南天につく病気は、主に「すす病」です。カイガラムシ(害虫)は、南天の樹液を吸って成長を妨げます。それだけでなく、カイガラムシの排せつ物が樹木につくことで「すす病」になります。葉に真っ黒いすす状のものがべったりついて、葉っぱの光合成を妨げます。

やっかいなことに、カイガラムシには決定的な駆除剤がありません。だから、見つけ次第ブラシ状のもので、こすり落とします。

基本的に、枝や葉の付け根に綿状のものがついていたら、カイガラムシの可能性は高いです。樹木ごと、こすり落としながらきれいに洗い流しましょう。

南天を育てるときに知っておきたいこと

最後に南天のお手入れをするときや、育てるときのポイントを4つお話しします。ポイントといっても、南天は本当に育てやすいので、気をつけるべき点はあまりありません。

水やり

植物を育てるときには重要な、水やり。ところが、南天にはあまり重要ではありません。水やりはほとんどしなくて良いのです。鉢植えの場合には、土が乾燥したら水やりをしますが、庭植えの場合、よっぽど乾燥する日が続いていなければそのまま放っておいてOK。

水やりする場合は、たっぷりとあげましょう。鉢の下から水が流れてくるくらいまであげてくださいね。

肥料

植物を育てるには肥料も大切、と思いますよね?ところが、なんと南天には水やりに加えて肥料もほとんどいらないのです。

最初に植えるときに市販の土を使うのであれば、もともと土に肥料が入っているはずなので、そのままで大丈夫。肥料が入っていない土を使う場合には、最初に肥料をあげておくのがいいでしょう。

その後は2月と9月に肥料をあげると良く育ちます。でも足りなくて育たなくなるということはないので、あまり神経質にならなくていいと思いますよ♪

場所

南天は暑さにも寒さにも強い植物です。日当たりの良い場所が実をつけるには一番いいのですが、そうでなくても南天は十分に育ってくれます。

南天は6月に開花します。6月ってちょうど梅雨の時期ですよね。さすがに雨に濡れてしまうと、受粉がうまくいかなくなってしまいます。でも、受粉できなくて実がならなくても、枯れてしまうわけではないので、放っておいても大丈夫ですよ♪

実が欲しい人は、花が咲いたら木の上からビニールなんかをかぶせておくといいでしょう。

害虫

南天につく可能性のある害虫は、カイガラムシ。あまりに枝がありすぎて通気性が悪くなってしまうと、ついてきます。

でも、この虫は自分では移動できません。枝から地面に落としてしまえば、自然と死んでしまいますよ。そこまで厄介な虫ではないですね!

南天って、本当に育てやすい植物ですよね。これなら初心者の方でも安心して育てそうです!

まとめ

南天は育てやすく、ガーデニング初心者の人にも向いている植物です。生命力が強いので、どんどん成長していきます。その分、剪定も必要になってきますよね。

枝が生い茂って通気性が悪くなると、カイガラムシがついてしまうので、しっかりお手入れすることが大切。2〜3月に剪定を行い、伸びすぎてしまったら6月に切り戻し剪定を行って、綺麗な形を保っていきましょう!

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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