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更新日 :2023年08月17日

実家の片付けがしたい!親と喧嘩をせずに行うための考え方とポイント

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・実家に帰ったら物があふれていた!
・両親が亡くなった後の遺品整理が大変そう…
・今から少しずつ実家を片付けたい!

と悩む方は多いですよね。そして最近は「生前整理」という言葉も広まってきました。生前整理とは、亡くなった後の遺品整理を楽にするために、生きているうちから少しずつ整理をしていく、というものです。しかし、実家の片付けは、ただ不用品を処分し整理整頓すればいいだけの仕事ではありません。これからの人生をより豊かに生きるための準備でもあります。ただ物を捨てるだけではなく、親子ともにより幸せになれるような実家の片付けをしてみませんか。

実家の片付けが生む親とのトラブル

実家の片付けを始めようとした人の多くが直面するのが、ご家族との関係の悪化ではないでしょうか。実家の片付けをしたいと思っている人は、あなただけではありません。「実家の物を片付けたい」「親に片付けてほしい」と思っている人は71.8%もおり、その中の3分の1以上の人が「片付けに親が乗り気ではない」ことに悩んでいます。(株式会社AlbaLinkの調査より)。親のためを思って始めた片付けが関係悪化の原因にならないように、まずどのようなトラブルが多いのかを知っておきましょう。

親に「余計なお世話」と思われる

自分は親のためと思って片付けを提案したのに、親に「自分がきちんと生活できていないというのか」「まだまだ元気だから必要なことは自分でできる。勝手なことはするな」と反発されてしまうことは多くあります。子どもが実家の片付けをすることを拒否する親も少なくありません。

お互いの価値観が衝突する

親は物を大切にし、捨てることに罪悪感を覚える「もったいない世代」。それに対して、その子ども世代はシンプルに暮らすことに価値を見出す「ミニマリスト世代」です。お互いの価値観の違いから、子ども世代が不要だと思ったものが、親にとっては大切に取っておきたいものである、というすれ違いはよく起こります。

親に遠慮してしまい、物を捨てられない

人の物を整理するわけですから、必要かどうかの判断に迷ってしまうことはよくあります。片付けをしようと思ったけれど、どれを捨てて良いか分からず、結局全然片付けが進まなかった、ということになってしまうかもしれません。

喧嘩をせずに実家の片付けをするための心構え

なぜこのようなトラブルが起こってしまうのでしょうか。実家の片付けは親を思ってしていることなのだから、関係を悪くせずに行いたいですよね。親子で円満に行うためには、子どもの心構えが重要です。

実家の片付けは他人の生活に介入すること、という意識を持つ

実家はもはやあなたの家ではなく、親の家です。実家の片付けをするということは、他人の生活に介入することだ、という意識を持ちましょう。自分にとっては価値がなく見えるものでも、本人にしか分からない価値があるかもしれません。親の判断を否定することはせず、親の気持ちを尊重して、あくまで親を手伝う、という立場で行いましょう。

これからの人生を有意義にするための準備という意識を持つ

「生前整理」という言葉が持つ「人生を終える準備」というイメージに拒否感を持ってしまう人も少なくありません。しかし生前整理は、これまでの人生を振り返り、これからしたいことを想像するのと同時に、物があふれている部屋から自分が本当に大切にしたいを見つけ出し、これからの人生をより幸せに生きていくための準備です。

ご家族には、「死んだ後に遺品整理が大変になってしまう」ではなく、「片付けをしてこれからの人生を豊かに過ごす準備をしよう」と伝えてみましょう。片付けを嫌がっていた人も、こう考えれば、前向きに片付けに取り組めるようになるのではないでしょうか?

メリットだけを述べて論理的に説得しようとしない

あなたが実家の片付けに感じているメリットは、親ではなくあなたの利益を考えたものかもしれません。遺品整理を楽にするため、介護をしやすくするため、財産を把握するため、などすべて、親ではなくあなたにとってのメリットです。これらのメリットを必死に親に伝えても、親とあなたの距離が広まるだけになってしまいます。

また、生活がしやすくなる、災害が起きた時に安全になる、などの親にとってのメリットを話しても、暮らしている本人がそもそもその必要性を感じていないなら、親にそのメリットは響かないかもしれません。論理的に説得されることで、自分の生活が否定されたような侮辱感を与えるかもしれません。

論破しようとするのではなく、親と一緒により良い生活をする方法を探っていく、という気持ちで話し合いましょう。

実家の片付けを親に説得するための方法

実家の片付けをスムーズに行うためには、親が片付けに賛成してくれることが不可欠です。そのためには、どのように親とコミュニケーションを取れば良いかを解説します。

実際に遺品整理の見積もりを取って、親に金額を見せてみる

遺品整理を業者に頼むと、一般的に一軒家の場合、20万円以上かかってしまいます。親が亡くなってから遺品整理の見積もりを取って、その金額に驚く人は少なくありません。当事者自身もその金額を具体的に見ることで、子どもにそのような負担をかけないようにしよう、と片付けの重要性を知るかもしれません。逆に、家が健康に生活できる程度には片付いている場合ならば、その金額は準備しておくから、家にあるものは捨てないという選択もありだと思います。こう選択する場合でも、子どもは遺品整理の心配がなくなり、心の負担が遥かに軽くなります。

子ども側が自分のエンディングノートを書き、親に見せてみる

エンディングノートとは、自分が亡くなった時や意思疎通ができなくなった時に備えて、家族のために必要な情報やメッセージ、自分の希望などを書き残しておくためのものです。エンディングノートを通して、家族に残したいものや自分の資産を考えることで、実家の片付けの必要性にも気づくことができます。

しかし、片付けを拒んでいる親にエンディングノートを進めることは、「死ぬ準備をしろというのか」とさらなる関係の悪化につながってしまうかもしれません。そこでおすすめしたいのが、あなた自身がエンディングノートを書いてみることです。片付けをしなければいけないのは、親だけではありません。あなた自身もいずれ生前整理の必要性に直面するでしょう。それならば、まず自分が取り組んでみるのもありではないでしょうか。死が身近でない子ども側が、「こんなものを書いたんだよ」と親にエンディングノートを見せることで、「人生をより良く生きる」ためのものとして興味を持ってもらえやすくなります。そこから実家の片付けに話を繋げるのも一つの方法です。

日用品を1つ片付けてみる

親が溜め込んでいる衣類や思い出の品ではなく、すぐに生活が便利になって効果がわかりやすい日用品を1つ片付けてみましょう。例えば、家のあちこちに買い込んであったトイレットペーパーをトイレの近くにまとめたことで、使い勝手がよくなり、親から他の物の片付けも頼まれた、ということがあります。日用品は他人でも片付けやすいことも、取り組みやすく親と喧嘩になりにくい理由の1つです。台所の物など、1つ片付けてみることで、親にそのありがたさが伝わるかもしれません。

実家の片付けの方法

片付けに親が前向きになったら、早速実家の片付けに取りかかりましょう。ここではその方法を解説します。あくまで片付けの主体はその家に住んでいるご家族であり、自分は手伝う立場である、ということを忘れないでください。以下の記事は遺品整理の方法を解説したものですが、実家の片付けと共通することも多いので参考にしてみてください。

実家に残っている子どもの物から片付ける

実家に自分の物が残っている人も多いと思います。まずは、そこから手にかかりましょう。親のスペースは本人の意見を尊重して片付けなければいけないため、片付けに時間がかかります。最初の段階から片付けが思うように進まないと、やる気が削がれてしまうかもしれません。片付けやすい自分の物から始めるのが得策です。

生活スペースを片付ける

次に取りかかりたいのが生活スペースです。台所やテーブルが綺麗になれば、より食事を楽しめるようになりますし、布団の横に積まれていた段ボールがなくなれば、地震が起こった時も安心です。生活スペースを片付けることで「親に快適に過ごしてもらうために片付ける」という意図がはっきり伝わるので、親の反発も小さくなるでしょう。

高価な物は、手に入れた経緯などを聞いておく

高価な物が見つかったら、ぜひ思い出話と一緒にいつどこで手に入れたのかを聞いておくと良いかもしれません。後々買取に出す時に、その情報があれば、より価値をつけて売ることができたり、安価な見積もりに気づくことができたりするからです。親が大切にしていたものは、できるだけその価値を失わないように整理したいですよね。そのために今からできることをしておきましょう。

実家の片付けは業者に依頼することもできる

色々なアプローチをしてみたが、どうしてもご家族が協力的ではない、片付けに疲れてしまったということもあると思います。そんな時は、部屋整理の業者を間にはさんでみるのも良いかもしれません。

ただの回収業者と異なり、業者はその家に暮らしている人に代わって片付けを行うプロです。どうやって暮らしている本人の思いに寄り添い、希望通りに整理をするか、ということを熟知しています。プロを間にはさむことで、円満に片付けられるケースもあります。

しかし、中には不法投棄を行ったり、金目の物だけを持ちかえったりする悪徳業者も存在するのが実情です。依頼する業者は慎重に見極めなければいけません。おすすめの業者や選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ユアマイスターでもお部屋の整理サービスを行なっています。部屋の整理だけでなく、ハウスクリーニングや修理などの分野でもお客様から高い評価をいただいているユアマイスターの片付けサービスなら、安心して実家の片付けを任せていただくことができます。プロに任せて、親と喧嘩することなく、実家の片付けをしてみませんか?

 

 

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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