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更新日 :2024年04月18日

ヤスデ駆除は3~5月に!人への悪影響や屋内・屋外の対策方法を伝授

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雨が多いジメジメした時期に増えるのが、見た目も気持ち悪いムカデやヤスデです。

特にヤスデは、私達人間にどんな害があるのかよく知らないという人も多いと思います。
雨が上がった後、ふと家の庭や植木鉢の裏を見ると、足が無数にある虫が大量発生していた!なんてことはないでしょうか。

下手に間違った対策をして危険な目にあったら大変です。

そこで、今回はそんな謎に包まれたヤスデの特徴と対策をまとめてみました!

ヤスデとは~ヤスデは実は益虫?~

まず、ヤスデは、毒を持っているムカデと違って、直接的な害はありません!
本来は、土の中にいて土壌を活性化させてくれる益虫なのです。

しかし、雨の多い6月~7月前半の梅雨時期と、9月~11月までの秋雨の時期になると水たまりができ、土の中にいた大量のヤスデが地上に発生してしまうのです。

ヤスデの基本情報

体長は、20~80ミリメートルと人差し指くらいの大きさです。
特徴は、歯ブラシのような細長い胴体短い多数の歩脚です。200種類以上いるので、色も形も様々です。
そして、4~5年生きます。虫の中では意外と長生きですね。

動きはかなりのろく、水から逃れるために壁をよじ登る習性があります。
ジメジメした場所を好むけど水は嫌うみたいですね…。

ヤスデとムカデの違い

見た目が似ているヤスデとムカデを比較してみたいと思います!

ヤスデ ムカデ
毒性 ほぼ無毒 有毒
動きの速さ 遅い 速い
足の数 1つの節に対して片側2本ずつ
計4本
1つの節に対して片側1本ずつ
計2本
行動 群れで行動 単独行動

足がたくさんある虫が1カ所に群がっていたらヤスデだ!と思った方が良いかもしれません。
ムカデより足は多いですが、動きは遅く、毒もほぼないので安心ですね!

ヤスデの人への悪影響

毒を持っていないなら人間に害はないのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、ヤスデにはこんな害があるのです。

見た目が…

まず、何と言っても見た目が気持ち悪い!不快感を与えるのは間違いありません。

足がたくさんあって、動きがにょろにょろしていて気持ち悪いのに、うじゃうじゃいる…。
しかも、1匹ならまだ駆除できても、大量発生するとなると対策は難しいし、放っておくと線路に群がり、電車の運航を妨げるなど甚大な被害もあるそうです。

体の側面から出る「臭液」

毒はないからといってむやみに触ったり、潰したりしてはいけません。

ヤスデは、体に何かが触れると側面から「臭液」を出します。
その臭液には、毒性が含まれるため、人間の肌に触れるとヒリヒリとした痛みを伴います。
特に口や目に入ると危険です。触れずに対処することが重要です。

ヤスデはいつ駆除すべきか

では、対策する時期は、いつが良いのでしょうか?
それは、「梅雨になる前の春(3月~5月)」。
ヤスデが家に入ってこないようにするためには、最も大量発生する梅雨時期の前に対策をとるのが効果的なのです。

具体的にヤスデの活動周期を見ていきます。

8月~9月(産卵期)

ヤスデは1度の産卵で300個前後の卵を産みます。これが大量発生の原因ですね。

9月~11月(秋雨、大量発生)

秋雨前線が停滞し、雨が続くと、ヤスデが土の中から這い出してきます。
それと同時にこの時期に産卵を終えて死んでしまうヤスデもいます

11月~4月(冬を越す)

冬になると、落ち葉の下などで冬を越します。
脱皮を繰り返しながらだんだんと大きくなっていきます。
この時期、ヤスデがいないように見えますが、実際は土の中に隠れているだけです。

6月~7月前半(梅雨、大量発生)(ピーク)

梅雨の長雨の影響で、成虫になったヤスデが一斉に土から出てきます。
この時期が最も大量に発生する時期です。

大量発生の時期は秋雨時期と梅雨時期と2回あるため、対策は2回やった方が良いのでは?と思う人もいるでしょう。しかし、秋雨時期は、産卵を終えて死んでしまうヤスデも多くいるため、梅雨に入る前の対策のみで事足りるのです!

場所別の対策

それでは、具体的な対策を見ていきましょう!
対策方法のポイントをまとめると…

・雨期の前に水がたまらないように準備する。

・枯れ葉や腐葉土をこまめに掃除する。

・侵入口となりえる窓や玄関に防虫剤を撒いておく。

・すぐに手に取れるところに冷凍殺虫スプレーを置いておく。

ここからは、屋外と屋内それぞれの対策を見ていきます!

屋外編

まずは、屋外編です!
先ほど述べたようにヤスデは、雨がたくさん降ると土の中から大量に出てきます。
つまり、それを防ぐには水がたまらないようにすれば良いのです。

すでに土の中にいるヤスデが出てこないようにする

庭や畑の水がたまりやすそうなところに、雨が多く降る梅雨時期(6月~7月前半)と、秋雨時期(9月~11月)の前に対策をすると良いです。

具体的には、小石や砂利などの水が流れやすいものをまく穴を掘る傾斜をつけるなどです。

自分でやるのが難しい場合は、専門の業者さんに頼むのも一つの手でしょう。

ヤスデを寄せ付けないようにする

そもそもヤスデが生息しないようにする。これが1番ですね。

ヤスデは、枯れ葉や腐葉土などのジメジメしたところを好んで生息します。
そういったところをこまめに掃除して、ヤスデの発生を防ぐのも、ヤスデ対策には効果的でしょう。

屋内編

次に屋内編です!
部屋の中にあの気持ち悪い虫がいたら、夜も寝られませんね…。

室内にヤスデを入れない!

屋内でのヤスデ対策はとにかく家の中にヤスデを入れないことです。

ヤスデが侵入しそうな、玄関や床下などの隙間に対策を行うことが大切です。

具体的な方法は、殺虫剤を撒くことや、大きな隙間があったらガムテープで塞ぐなどです。
ヤスデの侵入口をふさげば、屋内でヤスデに遭遇することはなくなるでしょう。

スプレータイプの殺虫剤で、害虫の侵入を防止でき、害虫を殺虫することもできます。撥水パウダーが含まれており雨に強く、効き目は約1ヵ月とかなり長持ちします。使用箇所は、家屋の基礎部分、壁面、窓枠、玄関や勝手口の下など害虫が侵入しやすい場所で、特にガーデニングをしているベランダや庭に面した窓周りなどで使用することがおすすめです。虫コロリアース(粉剤)と併用するとより効果的です。

もし室内にいたら…

どんなに侵入口を塞いでも、小さな隙間やふとした隙に室内に入って来てしまうかもしれません。

そんな時は、もちろん殺虫剤で退治するのが最適でしょう。

しかし、殺虫成分は人体に悪影響であり、特に小さいお子様がいるご家庭や、ペットを飼っているご家庭では危ないです。

そこでおすすめなのが、殺虫成分が入っていない「害虫を凍らせて駆除する」タイプの薬剤です。
常に置いておけば、よく室内で見かけるゴキブリやクモなどの虫の対策にも役立つこと間違いなし!

殺虫成分不使用で、マイナス85度の冷却剤で害虫の動きを封じます。冷却剤を使用しているため、お子様やペット、食品まわりにも安心です。特殊冷却ノズルを採用しており、冷却剤を広範囲にも中心部にも集中させ、効果的に冷却し、高い殺虫効果を発揮します。また、溶剤フリーなので、イヤなニオイやベタつき、あと残りもありません。

以上を踏まえると、ヤスデが発生しずらい環境を作り屋内への侵入を防ぐことが大切だとわかりますね。
しかし、これらの対策を全て自力で行うのは、手間も時間もかかってしまいます。

面倒だなぁと思う人も多いでしょう。そんな時は、専門の業者さんにお願いするのも一つの手かもしれません!

業者さんなら、自分では難しいことも完璧に対策してくれるはずですよ!

まとめ

いかがでしたか。

見た目が気持ち悪く、大量発生してしまうヤスデ。
湿気の多い時期の不快感を倍増させる厄介な虫です。

放っておくと面倒なことになります…。
雨が降る前には水はけを良くして、とにかく室内に入れないようにしてヤスデ対策をしてみてください!