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更新日 :2020年09月29日

壁紙の剥がれは補修の前にドライヤー!接着剤はヘラで伸ばすのがコツ

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ふとした時に気がつく壁紙の剥がれ。
いつの間に剥がれてたのだろう……まあいっか、ちょっと剥がれてるだけだし。

ちょっと待って!
それ、ほったらかしにしておいたら大変なことになりますよ。

最初は剥がれている面積が小さくても、引っ掛けて被害が広がる場合も多いのです。
めくれたままにしておくと、めくれグセもついてしまいます。
そうなると、簡単に直すのは難しいかも。

壁紙の剥がれが取り返しのつかないことになる前に、自分で直してみませんか?
ということで、今回は剥がれた壁紙の補修の仕方や、剥がれるのを予防する方法を紹介します。

壁紙が剥がれてしまう原因は?

なんで壁紙は剥がれてしまうのでしょうか。
考えられる原因が2つあります。

1つ目は、湿気
壁紙は湿気が多いと伸び、少ないと縮みます。
この伸び縮みが繰り返されることで、壁紙の剥がれが発生してしまうのです。

2つ目は、劣化
壁紙も時間が経つと劣化してしまいます。
だいたい10年くらいを目安に、張り替えたり、補修したりするのが理想ですよ。

剥がれを直す前に、めくれグセを直そう

壁紙を壁に貼り直す前に、まず、めくれグセがついていないかどうか確認してみてください。
めくれグセがついて壁紙がクルッとなっていると、貼り直そうとしてもきれいにできません。

ちゃんと直してから補修しましょう!

弱いめくれグセの場合

めくれグセは熱で取ることができます。

クセがまだ弱い段階であるなら、ドライヤーの温風を当ててみてください。
熱で壁紙が柔らかくなっていって、だんだんクセがとれていきますよ。

強いめくれグセの場合

クセがけっこう強くなってしまっている場合、ドライヤーの熱だけでは足りません。

この場合には、アイロンを使います。
低音に設定してクセがついているところに当ててみましょう。

もしアイロンを使うのが心配なら、一度目立たないところで試してみてください。
また、色移りしないように、壁紙とアイロンの間にコピー用紙などの紙を挟んでおくと安心です。

剥がれた壁紙を元どおりにする方法

剥がれてしまった壁紙も、大きな面積だと少し大変かもしれません。
でも、小さな面積であればけっこう簡単に補修することができるのですよ♪

ここでちょっと剥がれた壁紙を直す方法を紹介しますね!

用意するもの

・渇いた布
・接着剤(壁紙用補修剤)


こちらの壁紙用の接着剤は、乾いたら透明になるので、きれいな仕上がりになります。50mlであれば使い切りやすいですし、速乾性もあるので、すぐに壁紙を補修することができちゃいます。でも乾くのが速い分、広範囲の補修をする場合には適していないので、気をつけてくださいね。

・ヘラ
・濡らしたタオル or 雑巾
・マスキングテープ

   手 順  

1. 剥がれた部分の汚れを取る
まず、壁紙が剥がれた部分の壁についているホコリなどを、乾いた布で取りましょう。
この時、もともと付いていた古い接着剤も拭き取ってしまいましょう。

汚れがついたままだと、またすぐに壁紙が剥がれてきてしまうかもしれません!

2. 壁に接着剤をつけ、剥がれた壁紙を貼る
さっそく壁紙を貼っていきます。
空気がなるべく入らないように気をつけましょう!
また、貼ったら上からしっかり押さえることで、繰り返し剥がれるのを防ぐことができます。

接着剤をつけるときのコツ
チューブから直接つけるのではなく、ヘラ状のもので壁に伸ばす

こうすることで、壁に均等に接着剤を行き渡らせることができて、きれいに貼ることができますよ!

3. 壁紙の脇からはみ出た接着剤を拭き取る
貼った壁紙からはみ出ている接着剤を、かたく絞った濡れタオル、または雑巾で拭き取りましょう。

はみ出た接着剤を放置しておくと、黄ばんで見栄えが悪くなってしまいます。
しっかり拭き取ってくださいね!

4. マスキングテープで壁紙を押さえておく
乾くまでの間、貼った壁紙をマスキングテープで壁に貼り付けて、固定しておきましょう。
だいたい2、3時間くらいで乾いたかどうか確認してみてくださいね。

5. マスキングテープを剥がす
乾いたら、マスキングテープを壁から剥がして、補修は完了!

また、壁紙の剥がれを直すキットが入っているセットもあります。
これを1つ買えば、簡単に直すことができちゃいますよ。


このセットには接着剤に加えて、ローラーが付いています。貼るときにこのローラーを使ってしっかり壁紙をくっつければ、きれいに補修することができます。簡単に、しかもきれいに壁紙を直すことができるので、初めて自分で直してみる、という方にもオススメですよ♪

壁紙が剥がれるのを予防するには?

せっかく壁紙を補修したのなら、もう剥がれて欲しくないですよね。
剥がれないようにするには、どうすれば良いのでしょうか。

換気をする

はじめにお伝えしたように、壁紙が剥がれてしまう原因の1つは湿気
もう1つの原因の「劣化」はどうしようもありませんが、湿気は防ぐことができますよね。

壁紙が剥がれないようにするには、まず「換気」を心がけましょう!
空気の入れ替えをすることで、少しでも除湿をして剥がれを防いでいきます。

特に、お風呂場の近くやキッチンなどは、湿気がたまりやすい空間です。
このような空間では、換気扇をつけるようにすれば湿気を逃がすことができますよ。

ストーブの位置を調整する

それから、冬場に注意したいのが、ストーブの熱気です。

めくりグセを直すときに、熱気を利用しましたよね?
熱には、壁紙を変形させる力があるのです。

そのため、ストーブを壁のすぐ近くに置いておくと、どうしても壁紙が剥がれやすくなってしまいます。
ストーブは壁からなるべく離して置くようにしましょう。

賃貸で壁紙が剥がれてしまったら?

剥がれてしまった壁紙を何とかする方法をご紹介しました。

ですがもし、住んでいる家が賃貸だったら……。

勝手に直して大丈夫なのか、不安になりますよね。

賃貸で借りている部屋の壁紙が剥がれてしまった場合についても、くわしくチェックしておきましょう。

原状回復義務はあるの?

賃貸住宅に住んでいる場合、退去時に原状回復を求められます。

壁紙が剥がれてない状態で入居して、その後剥がれてしまった場合は、壁紙の張替え費用を求められるケースが一般的でしょう。

壁紙は範囲が広いこともあり、退去時にトラブルになるケースが多い部分です。

壁紙の剥がれだけでなく、家具がぶつかりついた傷や、変色など、さまざまなダメージが考えられます。

何気なくピンを挿した穴や、うっかり硬いものを当ててしまったへこみなども、原状回復義務の対象です。

この話をすると、
「壁紙代だけで、敷金が無くなってしまう」
「壁紙代のために、貯金を切り崩さなくては……」
そう慌ててしまいますが、大丈夫。

経年劣化した部分については、原状回復義務はありません。

壁紙の寿命は6年程度と言われているため、6年が経過した壁紙には入居した時と同じ価値はありません。

すでに寿命を迎え、張り替えるべき時期になっていますので、10%程度の請求になるケースが多いでしょう。

できるだけ退去時の費用を抑えたいなら、6年を目安に住み替えるのがおすすめです。

壁紙だけでなく、フロア修繕の負担も10%程度に抑えられます。

賠償すべき範囲は?

6年以上住んだ家の、原状回復費用が少ないことが分かりました。
でも中には、

「年に1度は転勤がある」
という家庭もありますよね。

この場合は、壁紙が剥がれてしまった部分の費用を、10%以上支払う必要があります。

壁紙は、剥がれてしまった部分だけを張り替える、ということができません。

一部分だけ交換しても、その場所だけ色味が変わってしまうため、一部屋など、大きな範囲で張り替えることになります。

だからと言って、
「剥がれてしまったのは一部なのに、壁全面分を負担するのはちょっと……」
と感じますよね。

そんな入居者のために、原状回復すべきは壁一面までと定められています。

その他部分を張り替える場合も、一面以上は入居者の負担にはならないことを、知っておきましょう。

壁紙の金額は貼る面積によって変わります。

トイレなど一面の範囲が狭い部分は安く、リビングなど一面の壁が広い部屋は高額になる傾向にあることも、覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
剥がれた壁紙を補修するのって、案外、そんなに難しくないですよね。
補修セットを買ってしまえば、さらに気軽に自分で直すことができちゃいます。

直したあとも、もう剥がれないようにするために「湿気」には気を付けましょう!

でも、剥がれている範囲がとても広いと、やっぱり自分で直すのは大変です。
そうなってしまったら、プロである専門家の方に頼ってしまいましょう。

困ったらプロの方に頼むのが一番です!