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更新日 :2020年02月17日

オリーブの木の剪定は、若木のうちから!折れないように風通しを意識

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オリーブと言えば真っ先に朝の料理コーナーでお馴染みの彼が思い浮かんでしまうのは仕方ないのです。

まあ今回オリーブオイルは欠片も関係ないんですけどね。
自分で作ろうとして大失敗した記憶なんてありません。……ありませんとも。

さて、我が家にもオリーブがあるわけですが、ある程度育った木を植えたせいでそろそろ家の高さに並びそうで……。

いやもう剪定しようにもハシゴの高さが足りないわ、ハサミが届かないわ、シロウトにゃお手上げでして。

皆さんは早めに剪定できるようになっておくといいですよ……。

オリーブについて

では、さっそくオリーブオイルの作り方を……なんて冗談は置いておいて、ちょっとしたお話を。

オリーブを育てるのにおいて知っておいて欲しいことです。
知ってるよ!って方は次の段落へどうぞ。

実の話

オリーブの実は、普通に育ててるだけだとあんまり取れません

これは自家受粉……同じDNAの花粉じゃ実がならないようになってるからです。

実が欲しいならもう一本別のオリーブを持ってなきゃならんのですよ。

『じつのはなし』ではない

で、この実……というか花が付くのは新しい枝だけだそうで。
剪定する時は新しい枝を切りすぎないように注意しましょう。

実がいらないってんならバッサリ切っていいですけどね。

手入れについて

オリーブって植えてる場所によって育て方が変わるんですよね。
鉢植えか 地面か で。

オリーブは環境さえ合えばかなり成長しますからね、鉢植えも1〜2年で変えなきゃいけません。

ひょろっちい間は肥料が必要なこともあるでしょう。夏・秋・冬の3回だけですけど。

地面に植えると話が変わりまして

地植えで根がしっかりしてないと風で折れたりしますし、若木の頃はケアが大変なんですよね。
そのぶん肥料とかには困らないことが多いんですが。

地植えなら水やりは雨でいいけれど、鉢植えだと水をたっぷり吸わせなきゃなりません。
で、風で倒れることへの対策となるのが剪定ってわけですよ。

そんな具合にいろいろと違いがあるのですが……
まあ詳しい話はこの先でしましょう。

植えている場所によって手入れが違うんだーって、漠然と憶えておいてください。

オリーブの剪定の前に…

ではさっそくオリーブの剪定に!

…ちょっと待ってください。

オリーブは扱いが難しい植物なので、剪定の前に知っておきたいコツがいくつかあるのです!

オリーブの剪定に適した時期は?

オリーブの剪定時期は、とてもはっきりしています。

新芽が出始めてきて、木が成長をし始める前の3月~4月がベストシーズンです。

この時に、前年に大きくなりすぎた枝や不要な枝を切り落として、全体のイメージを丸く整えてください!

気持ち、多めにズバッと剪定しても大丈夫です。

初夏から盛夏にかけてオリーブは成長期に入ります。

この時期に伸びた枝の中間ぐらいを「切り戻し」という剪定方法で、切ってあげます。

詳しい剪定の方法については、後ほどご紹介しますね!

コツや注意点はあるの?

オリーブは、上へ上へと枝が伸びてくる種類の植物ではありません!

桜やイチョウと同じで、下から「ひこばえ」と呼ばれる枝が生えてきます。

このひこばえに栄養分をどんどん取られてしまって、本体が枯れてしまうこともあるんですよね…!

なので、根元から生えてきた枝は真っ先に切ることが大事になってきます。

また、風通しが悪くなると育つものも育たなくなってしまうので、気をつけてくださいね。

オリーブの木を思い切りよく剪定する

ほい、本題でございます。

僕の持ってるイメージは、家に生えてるデカい一本木なので……おかしなこと言ってたらごめんなさいね。
んん? と思ったらお家のに合わせて情報をアレンジしてくださいな。

用意するもの

・剪定ハサミ
ハサミに関してはあれです、オリーブの大きさによって変えてください。
人間の高さを越えてたりすると枝きりバサミとか枝きりノコギリですし、鉢植えサイズなら通常サイズのものでいいでしょう。

・癒合剤


こんなのとか。切断面に塗ってコーティング、病気の原因になる菌の浸入を防ぐわけです。
これはチューブ式なので、指がベタベタにならずに済みます。
まあ大きな樹なら別に気にしなくてもいいんですが、若い枝が病気になると怖いので、塗って損はないでしょう。

・(はしご)

 

  や り 方  

枝は根元から思いっきり切りましょう。これは剪定の基本ですね。

で、切るべき枝は

・内向きの枝
・真上、真下にまっすぐ伸びてる枝
・他の枝に絡まってるやつ
・根元付近から生えてる枝
・ひこばえ

こんなところですね。上3つは枝がごちゃごちゃして風に弱くなるからで、下2つは木の栄養が持っていかれるからですね。

ちなみに『ひこばえ』ってのは木の根元から新しく生えてくる枝のこと。
ほら、切り株のよこに細い枝が伸びてる絵って見かけません?   あれです。

 

……分かりにくいですね、手順にしてみましょうか。

手順
1
ひこばえを切る

木の根から新しく生えてくる枝のこと。まあほら、足下にあると邪魔ですから。最初に退けちゃいましょう。

2
交差してる枝を切る

太くても根元からバッサリといきましょ。だいぶ見やすくなると思います。

3
変な伸び方してるのを切る

候補になるのは下に伸びてるのとか、上に突き抜けてるの、内側に進んでる枝ってとこです。

で、この子達を切ったらちょっと離れて、木の全体を見てみましょう。

もっさりしている場合や、バランスが悪いようなら切り揃えてあげます。
古い枝を大事にしてもどうせ花が咲かなくなってくるので、邪魔なら遠慮なく切っちゃいましょう

個人的には、「楕円形に見えるように」切るのがオススメです。

……これ大きな樹の場合でしたね。

小さな木なら、「なんだか寂しく感じる」ぐらいがいいでしょうか。
もうちょっとアドバイスをするなら……

4
交互にする

幹から太い枝が伸びて、そこからさらに小枝が生えるはずです。

で、近い場所から小枝が2本出てたら、片方は切っちゃうんです。
交互になるよう調整すると、見た目も良くなるんじゃないでしょうか。

 

ほんとに次から次へと生えてくるんで、安心して切っちゃって下さい。

 

オリーブの木を育てるときの話

いやぁ、前の項目で剪定の説明はぜーんぶ終わっちゃいましたからねぇ。

花の話なんかは興味は無いかもしれませんが、全くの無関係じゃないので一応、ね?

 

オリーブの花

なんだか印象が薄くてパッと思い浮かびませんが、小さな白い花を咲かせます。
おしべが結構大きくて、花の白とおしべの黄色が半々ぐらいに見えるかもしれません。

もし花が咲かないことがあれば、たぶん温度のせいですね。
冬が寒くないと花が咲いてくれないので……室内だと難しいかも。

 

他の理由だと、上でも言ってますが「若木を切っちゃってる」ことですかね。
古い枝には花が咲かないので。
葉の色が薄いほど新しいので、基準にしてみてはどうでしょう。

 

……まあ、花を求めてオリーブ育ててる人は少ないかもしれませんがね。

 

水とか

やっぱり外で育てた方が楽なんですよねオリーブって。
だって水やりとか雨だけで充分なんですもん。

 

まあ、かんかん照り続きとかなら軽ぅくシャワー浴びせてやりゃいいですし、ある程度の寒さも耐えられる。

若木のうちに剪定をしっかりして風に負けないようにしておけば、配慮は少なくていいんですよね。

 

植え方

冒頭で少し触れましたが、植木鉢に植えるのと地面とでは育て方が変わってきます。

外に植えるなら風通しを良くしなくちゃいけないなど、いくつか違いは書きましたが、それ以外に一つ追記させてもらいます。

 

それは植え替え。
鉢植えで育てる以上、大きくなってきたら鉢を変えなきゃいけません。

2年ごとくらいのペースで、ひと回り大きい鉢に移し替えていってください。
もうこれ以上は置くスペースがない、となったら庭にでも移し替えてあげましょうね。

 

まとめ

ポイントは『風通しを良くすること』『思い切りよく切っちゃうこと』でしょうか。

風で折れるのが一番怖いですからね。もっさりしたまま放置するのは避けて下さいね。

 

実や花じゃなく緑が魅力の木ですから、あんまり剪定で気を配らなくていいのは嬉しいところ。

……さて、僕も実家に帰ったら剪定しますかね。