鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こし、ひどい場合には、頭痛や倦怠感も引き起こす「花粉症」。
そんな花粉症の症状に、毎年悩まされている人も多いのではないでしょうか。
「毎年やってくる辛い花粉シーズンを少しでも楽に乗り越えたい!」そんな思いを抱いている人も多いはず。
今回は、花粉症の症状を少しでも緩和させる、花粉症の予防方法についてご紹介します。
そもそも花粉症とはどのような症状のことを言うのでしょうか?
花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれており、花粉症の原因物質である、スギ花粉などの花粉が体内に入ることで発症します。
花粉が体内に入ると、免疫反応により、花粉が体内に受け入れられるかどうかが判断され、異物として判断された場合、花粉を体外に出すために、花粉を攻撃するための抗体が作られます。
この抗体の働きが、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー反応として現れるのです。
そのため、花粉が体内にある限り、それらの症状が止まらなくなってしまう、これが花粉症の原因。
花粉症の原因物質としては、スギ花粉などが一般的ですが、日本ではスギ花粉以外にも、約60種類の原因物質が存在すると報告されています。
春先のヒノキや初夏のシラカバ、秋のイネやブタクサなど、体質によってアレルギーを引き起こす原因物質は異なりますが、1年を通して花粉症の原因となる花粉が浮遊しているのです。
花粉症の症状を緩和させるために、もっとも大切なことが「花粉を体内に入れない」ということです。
特に、花粉の主な侵入経路である口と鼻からの花粉の侵入を防ぐことで、体内に入ってくる花粉の内、7割〜8割の花粉を防ぐことができると言われています。
特に花粉症専用のマスクは、花粉の除去効果が高いためおすすめですよ。
ただ、せっかくマスクを着けていても、その着け方を間違えては、台無しです。
マスクを着ける時には、以下の点に注意するようにしましょう!
・顔のサイズのあったマスクを選ぶ
・ノーズクリップがある場合には、しっかりと鼻の形に合わせる
・鼻からあごまでが覆われるようなものを選び、プリーツがある場合はしっかりとあご下まで伸ばす
・くしゃみなどで内側が汚れた場合には、すぐに取り替えるようにする
また、花粉の侵入による目のかゆみや結膜炎などを防ぐためには、メガネを着用することもおすすめです。
一般のメガネやサングラスでも、メガネを着用していない場合と比較すると、メガネやサングラスを着けることで、目に入る花粉の量を約60%〜70%ほど減らすことができますよ。
また、花粉を防ぐための防護カバーがついた花粉症専用のメガネを着用すれば、花粉の侵入を90%以上減らすことができると言われています。
花粉症専用のメガネを購入する場合には、レンズ部分が大きく、顔との隙間が少ないものを選ぶことがおすすめですよ。
花粉症の症状を緩和させるためには、花粉が飛ぶ日を事前に把握して、花粉の飛散が多い時は、外出などを控えることも大切です。
花粉が多く飛び日には、以下のような特徴があります。
・晴れて、気温の高い日
・風が強い日
・空気が乾燥した日
・雨上がりの翌日
・日本海から寒冷前線が南下してくるような気圧配置で、晴れて暖かい南風が吹く日
また、1日の中でも、花粉が飛ぶ量は変化します。
スギ花粉の場合、朝陽があたるとともに雄花が開花し、花粉が放出されます。
放出された花粉が、上空を移動し、都市部に届くまでには、数時間かかると言われているため、お住まいの地域によっても異なりますが、昼前後が1日の中でもっとも花粉が多くなる時間帯と言われています。
特に、症状が重い人は、花粉症の症状を少しでも緩和するために、花粉が多く飛ぶ日や多く飛ぶ時間帯を把握し、しっかりと対策することがおすすめですよ。
花粉の飛散量が多い時期には、家の中でいても花粉症の症状が和らがないという人もいるのではないでしょうか。
花粉症の症状を緩和するためには、室内であっても花粉症の予防対策を忘れてはいけません。
室内に花粉が持ち込まれる主な原因は、以下の2点が挙げられます。
・部屋の換気
・衣服や布団などへの付着
まず、部屋を換気する際には、花粉の侵入を抑えるために花粉の飛散の少ない朝や晩に換気を行い、窓を開ける際には全開にせずにレースのカーテンや網戸などを閉めることで、花粉の侵入を少しでもガードすることが大切です。
また、衣類などに付着した花粉を室内に持ち込まないために、屋外でしっかり花粉を払い落とし、帰宅後はすぐに手洗いや洗顔、うがいをすることで、体についた花粉をしっかりと洗い流すようにしましょう。
花粉症の症状を緩和させるための、予防方法についてご紹介しました。
辛い花粉シーズンを乗り切るために、まずは、自分でもできる予防策から積極的に取り入れてみてくださいね!