梅雨の時期には雨が続いて、部屋干しする期間が長く続きます。
また北向きのマンションやアパートだと、ベランダに陽が当たらず部屋干ししているという方もいると思います。
そんな時、こう感じたことはありませんか?
「部屋がなんか臭い。」「洗濯物もなんか生臭い。」「洗濯機も生臭くなってきた。」って。
あのイヤ〜な部屋干しのニオイを取る方法があるなら、知りたいですよね?
洗濯前・洗濯中・洗濯後に分けて、「どうやったら部屋干しでも生臭くならないのか」を紹介していきます!
部屋干しをして生臭くなってしまう理由は、洗濯する前から原因があります。そもそも生臭いとは、何が原因なのでしょうか?
先に正解を言うと、「繁殖した雑菌」が原因となっています。菌の繁殖を防いでいく方法を、大きく2つに分けて紹介していきます。
洗濯槽になぜカビが繁殖するのでしょうか?
カビは温度が25℃前後、湿度が60%前後の時に、最も繁殖しやすくなります。洗濯機の中は水を使うので、どうしても湿度が高くなりがちです。
特に洗濯槽の裏などは、湿気がこもっています。そのため、洗濯槽の裏にはカビが発生しやすいんです。
つまり、この洗濯槽をまずキレイにしていかないと、生臭いニオイはなくならないわけです。
洗濯槽の洗い方に関しては、「洗濯槽はカビの宝庫。大切な洋服を守る3つのお掃除薬品を徹底紹介♪」をご覧ください。
例えば、バスタオルに関して。
「汚れ」を示す雑菌の数変化
洗いたてのバスタオル:1枚当たりの菌数19万
1回使用後のバスタオル:1枚当たりの菌数1700万
3回使用後のバスタオル:1枚当たりの菌数8700万
1週間使用後のバスタオル:1枚当たりの菌数1億個以上
1億個以上の菌数は一般家庭の排水溝と同等です
使えば汚れるのはそりゃそうですが、それにしても増える単位がおかしいですよね。
なぜこんなにもの菌が繁殖するのでしょうか?理由は2つあります。
ニオイを防ぐには、洗濯槽に菌を持ち込まないようにしていくことが重要です。
バスタオルに洗い方については、「バスタオルには1億個の菌がいた!?すぐできるお洗濯の3つのポイントはこれだ!」を参考にしてみてください。
またバスタオルだけでなく、洗濯物は基本的にため込まないようにすることが大切。
洗濯物をため込んだり、乾かす時間が長かったりすると、その間に菌が増えてしまうからです。
外干しなら日光の消毒効果で菌を減らせます。
一方、部屋干しは日に当たらず湿気のこもりやすい室内で干すため、いつもより乾燥時間がかかって臭く感じてしまうのです。
「洗濯物を通気性の良いカゴに入れる」「カゴを風通しの良い場所に置く」「除湿機の近くにおく」などの工夫をしてみてください!
洗濯している最中にも、生臭くしないための工夫が存在します。そのキーワードは、「洗剤」です。
洗剤をうまく組み合わせて使って、雑菌が繁殖するのを防いでいきましょう!組み合わせる洗剤は、下に紹介する2つです。
酸素系漂白剤といえば、染み抜きに使う印象が強いかもしれません。そのため、色素を落とすだけの役割という認識を持っている方も、もしかすると多いのではないでしょうか?
ところが、除菌・殺菌効果もあります。と言うことは、生臭いニオイを退治することが出来る訳です。
注意
塩素系の漂白剤は、漂白力が強すぎるので色がついた衣服には使わないようにしてください。白い衣服の場合は使うことができます。また、粉末タイプの酸素系漂白剤は水洗いできないものには使えません。 毛や絹の衣類には、液体タイプの酸素系漂白剤を使いましょう。
色落ちが心配な場合は、色落ちしないか目立たない部分に酸素系漂白剤を付けてチェックしておくのがオススメです。
衣類を入れる前に洗剤を溶かし込むと、洗浄力がUPします。
洗濯物に適した量でかまいませんが、洗濯機の設定が難しい場合は20Lほどのお湯を入れます。
洗濯物に合った分量の洗剤を入れたら、5〜10分ほど回して洗剤を溶かします。
洗濯物と適量のお湯を入れて、いつものように洗濯すれば完了です。
掃除に使える重曹は、洗濯にも効果的です。
洗濯に重曹を使うと、皮脂汚れの除去や消臭効果が得られますよ。
水では重曹が溶け残る場合があるので、体温より少し高い程度のお湯を使いましょう。
溶け残りが心配なら、しっかりかき混ぜます。手が荒れないよう、ゴム手袋をつけてください。
あとはいつものように洗濯洗剤を入れて、洗います。
洗濯によく使われる、お風呂の残り湯。 そのまま捨てるともったいないから、有効に活用したいですよね。
残り湯を洗濯に使う場合は、正しいタイミングで使わなければかえって汚くなる点に注意する必要があります。
雑菌が含まれるお風呂の残り湯を洗いからすすぎまで使うと、洗剤で除菌してもまた衣類に雑菌を付着させてしまいます。
お風呂の残り湯を洗濯に使うなら、洗剤を一緒に入れる洗いのときに限定しましょう。
柔軟剤は本来、洗濯物を柔らかくすることが目的です。最近はそれに加えて、「香り」を重視しているものも多くなっていますよね。
この香りを活かすために、抗菌・防臭効果のある柔軟剤も増えてきました。
そこで、香りだけでなく、しっかりと抗菌・防臭効果のある柔軟剤も選びたいですよね?
オススメの柔軟剤を紹介していきます。
「24時間防臭&抗菌センサー効果でニオイ菌の増殖ゼロ」と書いてある謳い文句通りの効力を発揮してくれます。花粉の付着・洗たくじわ・静電気まで防いでくれます。
高い防臭効果と抗菌効果に加えて、ナチュラルなアロマの香りを楽しむことができます。何と言っても防臭効果、汗やタバコのにおいを防いでくれます。
おすすめの商品
抗菌効果で菌の増殖を抑えるのはもちろん、防臭効果も期待できます。洗濯中も着てる間も持続する消臭効果が特徴。
最後に、干している際にも、ひと工夫することができます。それは、生乾きを防ぐために、早く乾かすと言うことです。
そうすることで菌の繁殖を防ぐことができるのですが、その干し方はどういったものか?紹介していきます。
細菌は乾燥にも弱いため、一旦乾燥させてから干すことをオススメします。目安時間は30分です。
低温設定で10分程度であれば、服のダメージを抑えながら、乾燥時間も節約できます。
除湿機をなるべく「下」から当てる形で置きます。乾燥機にかけるのと同じで、乾燥させて菌を繁殖させないようにします。
除湿機はあればベストですが、なくても大丈夫。 風を当てるのが効果的なので、扇風機やサーキュレーターでも代用できます。
洗っているとはいえ、洗濯後の濡れている衣類をそのままにしているとカビや臭いの原因になってしまいます。
早めに干しましょう。
カーテンレールは干しやすい場所にありますが、カーテンが湿気を吸う上にカーテンレールが歪んでしまうかもしれないため避けたほうが良いです。
湿気を吸いやすい畳やふすまのある和室も、避けるのがベター。
干すなら、いつも換気扇をまわしておける浴室をオススメします。
「アーチ状に干す」干し方です。並べて干すときに、両端がもっとも長く、真ん中が短くなるよう干す方法です。
例えば端にはタオルを、真ん中には下着や靴下を、という感じです。
こうすると洗濯物の下端がアーチ状になり、乾きやすくなります。なるべく風通しの良い場所に干す工夫も加えてやってください。
「どうしたら、部屋干しでも生臭くならないか」わかりましたか?
まとめるならば、「洗濯物をなるべくためずに、洗濯槽を常日頃から掃除し、酸素系漂白剤と柔軟剤で抗菌し、最後は生乾きしない方法で干していく」と言うことになります。
しかし、殺菌効果もあるため、やはり天日干しが一番です。
陽が当たるような場所を探す、日が当たるように工夫することも必要ですよ!