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更新日 :2023年10月18日

血液を洗濯して応急処置する方法!染み抜きする簡単な3つコツ

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衣服についてしまった血液は落ちにくくて洗濯が難しいですよね。子どもが転んで怪我をしてしまったとき、鼻血が出たとき、靴擦れをして靴下に血がついてしまった…なんてことも。そんな時のために、まずは応急処置の方法をしっかり覚えましょう!今回は、時間が経ってしまった血液の染みを落とす方法も伝授します。

血液の染みが落ちにくい理由

血液の染みって、どうして落ちにくくなってしまうのでしょうか。答えは、血液の成分にあるのです!

血液は赤い色素タンパク質で構成されています。タンパク質は時間が経つと、「凝固」といって固まってしまう現象が起こります。凝固してしまうと、ただ洗うだけでは落とすことができません。酵素を使って血液を分解させる以外に落とす方法がなくなってしまいます。

また、凝固してしまうポイントがもう一つ。それは高温です。

タンパク質は、60℃程度の高温に触れると固まってしまいます。お湯の方が洗浄力が高いため、洗う時にはお湯を使うという方も多いかもしれませんが、血液の染み抜きをする際にはお湯はNGです。

30℃以下のぬるま湯以下のぬるま湯で洗うようにしましょう!

POINT
時間が経たないうちに30度以下のぬるま湯で洗う!

血液がついてしまったときの応急処置

思わぬところで血液がついてしまったら。まずは、心を落ち着けて、染み抜きよりも先にケガの応急処置をしてくださいね。それでは慌てずに、染み抜きの応急処置をしていきましょう。

※今回の写真はずべて血液の代わりに赤い絵の具を使用しています。

用意するもの
・ティッシュ
・汚れてもいい布
手順
 
1
ついた血液をふきとる

まずはティッシュでついてしまった血液をふきとりましょう。このとき、血液の染みが広がらないように、擦るのではなくトントン叩いてふきとるようにしてください。

2
濡らした布でトントン叩く

布を濡らして、染みをトントン叩きましょう。

石鹸がある場合は、タオルに含ませてトントン叩いてみましょう。石鹸をしみこませた場合は、最後にやさしくすすいでください。

POINT
叩くときは、染みの端っこ部分から中心に向かって叩いていきましょう。
中心から叩いてしまうと、水分が広がって輪染みになってしまう可能性があります。

さて、きちんと応急処置をしてお家に帰ったら、染み抜きをしましょう。

染み抜き前に確認すること2つ

それではいよいよ染み抜き!をする前に、2つの確認しなければいけないことがあるのです。

それは、
・そもそも洗えるかどうか
・色落ちしないかどうか

そもそも洗えるかどうか、は洗濯表示を見て確認します。また、色落ちしないかどうか。これは目立たないところで、色落ちテストをして確認します。

洗濯表示を確認しましょう

洗濯表示とは、服に付けられている、小さいマークが描かれているタグのこと。

これを見て、水洗いできるものとできないものを見極めましょう。水洗いができないものはクリーニングに持っていくことをおすすめします。また、洗濯表示は2016年12月に改訂したため、それ以前に買ったお洋服とそれ以降のものでマークが異なるので、要注意です。

2016年12月以前のマーク

左から、洗濯機OKマーク、手洗いOKのマーク、そして手洗いNGのマーク。手洗いNGのマークはプロに任せましょう。

2016年12月以降のマーク

左から、新しい洗濯機OKマーク、新しい手洗いOKマークです。水洗いNGマークは、以前のものと同じですね。

大切なお洋服の場合は、きちんと見極めてから染み抜きをしましょう。洗濯表示についてもっと詳しく知りたい方は「新しい洗濯表示を覚えられないあなたのためにイラスト付きで徹底解説」も合わせてチェックしてみてくださいね。

色落ちテスト

白い服の場合は問題ありませんが、色や柄のついた大事なお洋服に血液の染みがついてしまった場合。洗剤の種類によっては服の色や柄まで落ちてしまう可能性があります。

洗剤をつけて色落ちしてしまっては大変。事前に、色落ちしないかどうかのテストを行うことをおすすめします。

※今回の写真はずべて血液の代わりに赤い絵の具を使用しています。

用意するもの
・白いタオル
・洗濯用の液体洗剤
手順
 
1
タオルに液体洗剤をつける

白いタオルに液体洗剤をつけます。

2
目立たない部分にトントンつける

洗剤がついたタオルで、服の目立たないところをトントンと叩きます。

3
色落ちを確認

叩いた部分の、色や柄が薄くなっていないかどうかを確認しましょう。特に変化がなかった場合は、さっそく染み抜きしてみましょう。色が薄くなっていた、という場合は早めにクリーニング屋さんに持っていくことをおすすめします。

洗剤と漂白剤で染み抜き

まずご紹介するのは、洗剤と酸素系漂白剤を使って染み抜きをする方法です。

用意するもの
・洗濯用液体洗剤
・酸素系漂白剤(粉末状のものを、パッケージの記載に従って水で溶かしたもの)
・綿棒
注意
塩素系漂白剤は、漂白力が強いため生地を傷めてしまう可能性があります。必ず、酸素系漂白剤を使いましょう。
手順
 
1
水ですすぐ

はじめに、血液のついてしまった部分を水ですすぎます。

2
液体洗剤で洗う

液体洗剤を垂らして、揉みこむように洗います。

注意
染みを広げないようにしましょう。
3
ガーゼで漂白剤をつける

2までの手順で、染みが落ちなかった場合はガーゼに漂白剤をつけて、染みの部分にトントンと染み込ませましょう。血液が薄くなれば完了です。

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5kg入りの酸素系漂白剤。血液の染みにも使えますが、カビ取りや洗濯槽のお掃除にも使用できます。また、ゴミ箱の除菌や消臭にも使用できます。これがあれば掃除と洗濯が助けられそうですね。

終わったら、漂白剤を染み込ませた部分を水ですすいでください。

それでも落ちないときはセスキと大根!

ここまでの手順で落ちなかった場合は、血液が凝固してしまっている可能性があります。固まってしまったものは、洗剤で落とすことはもう難しいのですが、実は頼れるものが2つあるのです。

それは、セスキ酸ソーダ大根

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の成分。アルカリ性は、タンパク質の汚れを分解してくれます。また大根に含まれる酵素も、たんぱく質を分解すると言われています。血液の染みが落ちなくて困ったら、この2つもお試しあれ!

セスキ炭酸ソーダで染み抜きしてみる

みなさん、そもそもセスキ炭酸ソーダが何か知っていますか?セスキ炭酸ソーダとは、アルカリ性の薬剤で重曹よりも水に溶けやすく使いやすいもの。スーパーやドラッグストアで、重曹と同じくらいの価格で購入することができます。

それでは、このセスキを使った染み抜きをやってみましょう。

注意
ウールやシルクの素材、また水洗いNG素材はセスキ酸ソーダにつけると生地が傷んでしまうためNGです!クリーニングに持っていきましょう。
用意するもの
・セスキ炭酸ソーダ
・洗面器またはバケツ
・ゴム手袋
手順
 
1
水にセスキ炭酸ソーダを溶かす

洗面器またはバケツに水を1L入れ、セスキ酸ソーダを大さじ1杯いれて、溶かします。

注意
セスキ酸ソーダはアルカリ性のため、直接手に触れると肌の弱い方などは荒れてしまう可能性があります。必ずゴム手袋を着用しましょう。

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主に、たんぱく質汚れを分解してくれるセスキ酸ソーダ。水に溶かしてスプレーにすると、コンロや電子レンジの庫内などの油汚れを除去できます。もちろん、血液のみでなく落ちない襟や袖の皮脂汚れにも使えます。

2
染みのついた服をつけおき

染みのついた服を、セスキ炭酸ソーダ水につけおきします。目安としては、3時間から1日です。様子を見て、時間を決めましょう。

3
すすいで洗濯

血液の染みが落ちたら、水で流しましょう。服はそのまま、手洗いまたは洗濯機で通常の洗濯を行いましょう♪セスキを使った染み抜き方法はこれで、完了です。

ちなみに、このセスキ炭酸ソーダは血液だけでなく皮脂汚れなどを落とすのにも向いています。気になる方は、こちらも読んでみてください!

大根を使ってみる

続いては、大根を使ってみましょう!大根は固まった血液の染み抜きにも使えるなんてびっくりですよね。大根に含まれる「ジアスターゼ」という酵素がタンパク質を分解すると考えられています。

それでは、大根を使った染み抜き、やってみましょう。

用意するもの
・ガーゼ
・大根
・大根おろし
手順
 
1
大根をすりおろす

酵素がしっかり含まれた状態で染み抜きに使うためには、すりおろした直後の大根が必要。そのため、まずは大根をすりおろすところから始めましょう。

大根おろしを使います。くれぐれも、手に傷をつくらないように気をつけてください。

2
ガーゼで包む

大根おろしをガーゼで包みます。

3
トントンする

ガーゼで包んだ大根おろしを血液の染みにつけます。トントンと。染みがなくなったら、水ですすいで完了です。洗って落ちなかった場合は、セスキでつけおきと大根、ぜひ試してみてください!

時間が経ってしまった頑固な血液汚れの落とし方は?

今日はこれを着よう!と出した洋服に、なぜか血液の染みがついていることありませんか。前に着たのはいつだったっけ…?あとで洗おうと思ってそのまましまってしまったとか?

月日がたってしまって、頑固汚れになった血液染みってありますよね。その染み、あきらめるのは早いです。ちょっとお洗濯して、きれいにしてみませんか?

用意するもの

いろんな方法がありますが、昔からあるこの洗剤が一番洗濯には向いていると思われます。

黄変回復用漂白剤。ハイドロハイターです。

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ハイドロハイター 150G

血液って、鉄分が入っていますよね?ハイドロハイターには、それに対応する「鉄分の多い黄ばみの回復作用」があるんです。

また、汚れ落としにはお湯が最適なイメージがありますが、鉄分はお湯やぬるま湯を使うと、余計頑固になってしまうので、必ず水洗い。これは、忘れないでいてくださいね。

注意
白物衣類以外には使用しない

ハイドロハイターは白物専用の漂白剤になります。白物以外の衣類や、水洗いできない衣類には使用しないように注意してください!

手順

ハイドロハイターを使う場合の手順としては、難しいことはありません。説明書きにも書いてありますが、念のため解説しておきます!

1Lの水に5g。キャップ半分のハイターを入れてよく溶かします。そこに、30分程度(長くても2時間以内)衣類を浸して、水ですすぐだけ。

ここで肝心なのは、よくすすぐこと。洗剤の成分が線維に残ってしまうと、シミと絡まって、今度こそとれないシミになってしまうんです…。

まとめ

血液の染みがついてしまったときには、

1. まずはたたいて応急措置!
2. 洗濯表示色落ちのチェック
3. 水温に注意しながら染み抜き

の手順で、キレイにしていきましょう。つけおきできるものは、セスキ炭酸ソーダで落としてみましょう!つけおきするときは、必ずゴム手袋を着用してくださいね。

また、洗濯できない衣類や色落ちしてしまう衣類、そして大切にしている衣類は、無理に自分で染み抜きをせずに、プロのクリーニングにお願いするのも大切です!プロに任せて、洋服を傷ませずに、キレイにしましょう。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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