季節の変わり目、衣替えで久しぶりにお気に入りの服を出すと。
あれ、虫に食われてる!
…なんてこと、経験したことはありませんか?
せっかく着ようと思ったのに…、と泣く泣く手放す前に、ちょっと待って!
捨ててしまうその前に、虫食いを補修するという手があります。
大切な服を、ずっと大切に着たい。
そんなあなたの役に立つ、虫食い補修に関する知識を紹介します♪
そもそも、虫食いってどうして起こるのでしょう?
虫食いの犯人、それは「衣類害虫(いるいがいちゅう)」。
その名の通り、衣服につく害虫である衣類害虫は、衣服の繊維やホコリ・皮脂などが主な食べ物です。
さらに暗くて湿った場所が好きなので、衣服を収納しているクローゼットや収納棚にすみつきやすいという特徴があります。
洗濯物や家の隙間から入ってくるので、家に侵入するのを防ぐことはかなり難しいのが悩みどころです…。
衣服を食べてしまうのは主に幼虫で、収納された衣服を食べて成長すると卵を産み付けることも。
そうやって、いつのまにか収納棚の中が虫食い天国になってしまう、なんてことになったらイヤですよね。
そうなる前の予防法は、記事の後半で解説しているので参考にしてみてください!
すでに空いてしまった虫食い。
実は、自分で補修する手があります!
衣服の種類別に簡単なやり方を見ていきましょう♪
Tシャツに虫食いの穴が空いてしまった時は、「アイロン接着布」を使って補修しましょう。
おすすめ 商品
Tシャツと同じ色のアイロン接着布を虫食いの穴より少し大きめに切り、Tシャツの布の裏側から虫食い部分に当て、アイロンをかけるだけ。
とっても簡単に虫食いが目立たなくなるので楽ちんです♪
アイロン接着布は手芸用品店に売っていますが、Tシャツとピッタリの色を見つけるには大きめのお店に行くのが無難です。
ニットに空いてしまった虫食いの穴は、「フェルティングニードル」を使って補修しましょう。
おすすめ 商品
フェルティングニードルは、羊毛フェルトなどの手芸に使うための細い針のこと。
これを使って虫食いの周りの布を抜き刺しすることで、布が馴染んで虫食いを塞いでくれます。
フェルティングニードルは100均でも売っているので、困った時に手軽に買えるところも魅力です!
スーツに虫食いの穴が空いてしまった時は、「補修布」を使って補修しましょう。
補修布は、その名の通りスーツにできた穴を補修するための布。
スーツを買った時に付属で付いてくることがほとんどなので、それを使ってください。
補修布を生地の裏側から当て、「アイロン用接着剤」を使ってアイロンでくっつけます。
おすすめ 商品
アイロン用接着剤は100均でも売っているので、スーツを持っている人は念のため買っておくと安心ですね♪
スーツは高価なので、小さい虫食いであれば自力で補修して大事に着続けましょう。
高価で繊細な衣服に穴が空いてしまったり、自分で虫食いを補修するのが不安だという人は、プロに頼みましょう!
「かけつぎ(かけはぎ)専門店」に衣服を持って行けば、プロがキレイに補修してくれます。
「かけつぎ」とは日本に昔からある伝統的な技術で、見た目にはまったくわからないほど穴をキレイに塞いでくれるのです。
専門店に頼むと5,000円ほど料金がかかるので、思い出の服や大事な着物などを補修する時にはぜひ頼んでみましょう。
せっかくの大事なお洋服。どうせなら始めから虫食いの穴が空かない方がいいですよね。
最後に、虫食いを防ぐ衣服の保管方法について見ていきましょう!
衣服を食べてしまう衣類害虫は、温度15~25度・湿度60%以上の環境が大好き。
衣服をしまった収納棚は、こまめに開けて換気をしたり、除湿剤を入れて湿気対策をしましょう。
衣類害虫は布の繊維だけでなく、ホコリや皮脂などの汚れも食べます。
衣服はしまう前に必ず洗濯して、キレイになって完全に乾いたら収納棚にしまいましょう。
あらかじめ収納棚のホコリは取っておきましょうね。
湿度の高い時期は、換気してもどうしても湿気がこもってしまうもの。ホコリも気がついたら溜まっているので取りきれないですよね。
そんな時は、布団乾燥機を使ってみましょう!
衣類害虫は高温に弱いので、布団乾燥機のホースを収納棚の中に入れ、高温の空気を吹き込めば殺すことができます。
布団乾燥機の「ダニ退治コース」を選び、熱い空気でダニと一緒に衣類害虫も退治してしまいましょう。
お気に入りのお洋服にある日穴が空いていたら、とっても気分が下がってしまいます。
どんなにキレイなお洋服でも、虫食いの穴があると見た目も残念ですよね。
でも、虫に食べられた服もすぐに捨てずに補修することができます!
手芸用品店や100均で手に入るアイテムで簡単に補修できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
そして虫食いを防ぐためには、温度や湿度に気をつけてきちんとお洋服を収納してあげましょう!
大事な服を補修して、いつまでもおしゃれに着こなしてくださいね♪