■水槽の水の汚れは細菌、壁の汚れはコケ、細長い汚れは糸状藻!
■コケ・砂利・ろ過槽を2週間から1ヶ月空けて順番にお掃除しよう!
■水替えも大切!2〜3週間に一度、3分の1の水を変えるのがGOOD
「水槽が汚れてしまって、中のお魚の様子が見にくい」
「熱帯魚を飼おうと思ってるけど、水槽のお掃除ってどうやってやるの?」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
水槽は放置すればするほど、コケやカビが生えてしまいます。水槽をお持ちの方は、キレイな状態が保たれていると言えますか?
コケが生えていなくとも、日頃からのお手入れを怠ってはいませんか?
水槽の中が不衛生だと、金魚や熱帯魚が弱って死んでしまいます。
そこで、今回は水槽につく汚れの種類、お掃除の頻度や方法を紹介します!
常に水を入れたままになる水槽。自分で入れ替える必要があるので、定期的にお掃除をする必要があります。
カビやらコケやらがあるままだと、育てている魚たちに悪影響をおよぼします。僕は昔、カニの水槽をほっといて……
水槽をしっかり掃除するため、汚れの種類を知っておきましょう!命は尊いのです……。
ヘドロ状や膜状になっているコケこそが藍藻(ランソウ)です。
シアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれ、実は植物ではなく細菌の一種です。濃い緑色をしていて、水槽や水草を覆いつくしてしまいます。
藍藻は、成長スピードが速く、臭いや毒素を発生させる厄介なコケです。
気がつけば水槽の中が藍藻だらけ、ということも多々あります。放置すればするほど掃除が大変になっていきます。
また藍藻が繁殖したままでは、金魚・熱帯魚に悪影響が及びます。
熱帯魚のような生き物は水に敏感なことがあるので、少しでも環境が悪くなれば死んでしまいます。
水の流れが悪いことや生態系のバランスが悪いことが原因でしょう。見つけたらそのままにせず、早めにお掃除をしましょう。
水槽のガラスに付着する汚れは、コケの一種で茶ゴケ・珪藻(ケイソウ)と呼ばれます。
水槽を買ったばかりの水質が不安定な頃に、表面に付いた汚れをエサに発生しやすいコケです。
ですが、他の植物が中にいれば時間がたつとほとんど発生しなくなります。
原因は色々ありますが、主に生態系が不安定なことが原因になっています。
最初の時期を過ぎてからまた発生した場合は、生物のフンから出る物質に集まって茶ゴケが生まれています。
植物プランクトンがいれば茶ゴケも生まれないので、日光に当てれば自然と消えるでしょう。
細長い糸になっているのが特徴的なのは糸状藻(しじょうそう)です。
糸状藻の形状は育てている生物や水槽によってさまざまです。
ところ構わず引っ付きまくるので、取り除くには時間がかかる上、完全に取り除くことができません。特に、水草に付着した時はなかなか取ることができません。
水の中ではまず無理。そういう時は、水草を丸ごと水槽から取り除くことになります。
こいつの問題点は、水槽の生態系が整っていても発生する、という所。ふざけるなと。
ということで言わせて頂きましょう。防止は諦めて、と。
それでは水槽掃除をしていくのですが、先程お話したように「命は尊い」のです。
トイレや床の掃除とは違い、水槽はお魚達のお家ですよね。
いくつかのポイントを間違えると、大変なことになってしまうのです…!
水槽掃除を始める前に、注意すべきポイントを知っておきましょう!
水槽の水は、どれくらいの頻度で入れ替えていますか?
水が濁ってきたら、ゴミが浮いてきたらなど、人によって様々かもしれません。
しかし、水槽内は私たちの想像以上に汚れていくんです!
例えばエサですね。
食べ残しとなったエサは水を吸って沈み、砂利の中など水槽の底に沈んでいます。
また、魚の体液なんかも原因ですよ!
目には見えませんが、お魚はフン以外にも尿や体液を出しているのです。
交換の目安としては、2週間に1回程度になりますが、換水のタイミングは、まず意識したいポイントになりますね。
キレイな水槽を保つための掃除だけれど、お魚がいてはやりずらい。
バケツに移してから、掃除をしているなんて方は多いのでは?
しかし、考えてみてください。
お魚にとって、掃除の度に移し替えられるのはストレスになります!
さらには移動のとき、身体を傷つけてしまうかもしれませんよね。
そして何より…正直言ってめんどくさいです!!
そこで、ここは思い切って、お魚を水槽に入れたまま掃除をしてみましょう!
水槽掃除用のスポンジを使って、そのまま内側をゴシゴシするだけです。
ストレスを与えないように、やさしく掃除することが大切です。
日常的にやっていれば、お魚も慣れてくるそうですよ。
汚れた水も、換水をすればキレイになっていくので問題ありません。
水の入れ替えは、お魚を飼ううえで避けては通れない道ですね。
時間をかけて、水をまるまる交換したなんて経験ありませんか?
でも実は、水槽内の水は全部入れ替える必要はないのです!
お魚にとって重要なのは、水に適応していること。
酸性アルカリ性を示すpHの値が大切なのです。
すべて新しい水に換えられてしまうと、確かにキレイにはなりますがお魚は大変です。
ですので、負担を減らすためにも1/3程度の換水が理想になります!
人と同じように、住み慣れたモノの方がよいのです。
金魚や熱帯魚にとって環境の変化も大きなストレスになります。そのため、水槽が汚れていてもいけませんが、お掃除しすぎるのもかえってよくないのです。
水槽のお掃除には、主に、コケ・砂利・ろ過槽のお掃除と水替えの作業があります。
それぞれを一気に行うのではなく、短くても1週間ほど、通常だいたい2週間から1ヵ月ほど空けて別々にお掃除をするとよいです。
期間を空けることで、環境の変化を最小限に抑えることができます。
とはいえ、なるべくコケが繁殖しないように、また水質が汚くならないように工夫をしていくことが重要です。
次の3つを日頃から気をつけておきましょう。
栄養が増えすぎてもコケが増えるってのがなんとも面倒ですね。
しかし、常にキレイな水槽を維持することは、大切な金魚や熱帯魚のためになりますよ!
まずは、コケのお掃除を楽にするアイテムとお掃除の方法を紹介していきます。
コケの掃除とひとくちに言っても、ガラス面や石・装飾品などコケがつく場所は様々あります。
それぞれ場所によって、コケの掃除方法が違います。そこで、ガラス面と石・装飾品に分けて紹介します!
もしコケのたまり具合がひどい時には、汚れが魚にとってストレスになってしまうこともあるので、バケツなどに移してあげるのも手です!
コケのお掃除を楽にするアイテムを2つ紹介します。
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コーナー・ガラス・パイプと場所ごとに分けて、コケを取ることができます。
気持ち良いくらいにコケを除去することができるので、ぜひ普段のお手入れに試してみてください。さっと潜らせれば取れますので。
あまりにコケが多い場合には、こちらも使ってみてください。
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魚類に影響がない薬品です。
コケが栄養とするアンモニアを減らすので、コケが大量に発生するのを抑制してくれます。
ガラス面のコケに最初に気づくのではないでしょうか?
中は見せないぞとばかりに自己主張する正面のガラスはもちろん、コケで汚れたガラスの全面をお掃除しましょう。
ただし、ガラス面についている汚れの中には水質を綺麗にしてくれるプランクトンが含まれていることもあります。
鑑賞するときに見た目が気にならない程度に汚れが落とせていれば十分です。
先ほど紹介したようなスクレーパーでかき取っていきましょう。こびりついてしまったコケにはおすすめです。
その他にもシートタイプやメラミンスポンジタイプのお掃除アイテムもあり、コケを拭き取っていくという方法もあります。
お家の水槽の汚れ具合に合わせて、いくつかのアイテムを試してみてください。
石や装飾品を水槽内でのレイアウトを崩さないように掃除するには、動かさずにその場所でブラシで磨くしかありません。
しかし、それでは頑固なコケを落とすことはできません。
細かなところまで磨けるマーナ 掃除の達人すみっこブラシ 「掃除の達人」をオススメします。
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水槽用のグッズではありませんが、角度のついたVカットブラシが特徴的な商品です。
汚れをしっかり落としたい時には、水槽から取り出して、ゴシゴシこすり洗いしましょう。歯ブラシなんかを使ってもいいと思います。
それでは続いて、砂利のお掃除を楽にするアイテムとお掃除の方法、ろ過槽のお掃除の方法を紹介していきます。
砂利、ろ過槽のお掃除の時にも、先にお魚をバケツに移して下さいね。
まずは、砂利のお掃除を楽にするアイテムを紹介します。
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砂利はそのままで、水替えをすることや金魚や熱帯魚の排泄物を取り除くことができます。要するにデカいスポイトってことです。
砂利は、汚れているのが見えづらいため、ついついお掃除するのを先延ばしにしてしまうことがありますよね。
表面に汚れが目立ってきてからお掃除を始める方も多いと思います。
砂利の表面は、水槽に生息する生き物がキレイにしてくれている事があります。もちろん、何を飼っているかによりますよ?
じゃあ一体、砂利の中の方はどうなるのかというと、フンや残ったエサなどがだんだん入り込んでいくのです。…こわいこわい。
砂利の奥に溜まった汚れは水に溶け出し、水自体を汚してしまいます。というわけで、砂利の中をお掃除することが大切なのです。
水を替えずに掃除をする時には、先ほど紹介した専用のアイテムを使って、砂利の中の汚れを吸い取っていきましょう。
水替えと同時に掃除をする場合は、ボウルに砂利を移して水槽の水を使って洗いましょう。
水道水ではなく水槽の水を使うことで、砂利を水槽に戻したときに環境の変化を少なくすることができます。
ろ過槽が詰まると、ろ過能力が落ちてコケの発生が早くなってしまいます。
水質が安定しない場合などは、ろ過器を中心にもう一度、水槽の状況を見直してみてください。
大きめのろ過器を買うことも検討してみてはいかがでしょう。
ろ過装置にも、水槽の環境を良くしてくれる生物がいます。そのため、ろ過装置を掃除するときにも水槽の水を使うといいです。
フィルターの目に詰まった汚れを取り、容器に移した水槽の水ですすぐくらいで十分です。
ろ過槽をお掃除している間は、フィルターの電源を切らなければいけません。
そのため、あまり時間をかけることなくサッと掃除を終わらせることが大切です!
わたしたち人間にとって「空気」が大事なのと同じで、魚にとっては「水」がとっても大切なんです。
水槽のサイズや魚の量、ろ過器の大きさなど、水の汚れ方によって頻度が大きく変わりますが、一般的には「2~3週間」に一度、「約3分の1程度」の水を交換しましょう。
魚は環境変化が大きいと、ショックで病気になったり、死んでしまったりします。ですので、水の交換もこの頻度と量を守って行なってください。
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水道水は、魚や水草にとって有害な塩素が含まれています。
この中和剤などのカルキ抜き剤を使用して、熱帯魚にとって有害な物質を除去しましょう。
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水を交換した際に、水温があまりに変わると魚にとって好ましくありません。
ショックで寿命が縮まるのを防ぐために、こういったヒーターを使って水温を一定に保ってください。
全ての機材の電源をOFFにするか、コンセントを抜きます。
カップで水をくみ取るか、ホースを使って砂利を掃除しながら、水槽全体の1/3ほどの水を抜いていきます。
抜いた水は捨て、ヒーターを使って水槽の温度に合わせた水道水を用意します。カルキ剤をでカルキ抜きをして、塩素を中和してから水槽に入れていきます。
水替えが終わったら、機材を一つ一つ確認しながら電源を入れ、終了です。
最後にそもそも水槽の汚れを防止する工夫をご紹介します。
金魚は胃がなく排泄物が多いため、汚れがどんどん蓄積されていきます。
水温や水槽の大きさにもよりますが、冒頭の頻度で触れたように基本的に2週間から1か月に1回を目安に水換えをしましょう。
コケを食べてくれる生き物を入れるのもオススメ。
掃除すると見た目はきれいになりますがバクテリアも減らしてしまいます。
そのため小さいエビや貝類などコケをエサに生きるコケ取り生物をいれると、汚れるスピードがぐんと下がります。
エサを多く与えると排泄物が増えて水質悪化が進んだり、食べきれず残ったエサが水中に溶け出して、水に含まれる栄養分が増えすぎて汚れます。
体の大きさにもよりますが、エサは数分以内で食べ切れる量にしましょう。
水槽の掃除はいかがだったでしたか?
魚が健康に生きて行くためには、定期的なメンテナンスが必要ということがご理解いただけたかと思います。
面倒くさがらずに、手順をきっちり守って、道具をしっかり揃えて掃除を行なってください。
また、水槽の中だけでなく、周辺の手入れも必要になってきます。
熱帯魚の場合は、ろ過器・照明・ヒーターなども使うと思いますが、そのコンセントの掃除もしてください。
掃除を怠っていると、ショートしてしまうかもしれませんよ!