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更新日 :2021年11月02日

電気がつかないときはまず状況把握から!考えられる原因と対処法は?

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急に電気がつかない!…という状況になると慌ててしまいますね。

夜間などは暗闇で電気の復旧を試みるのはとても大変です。

電気がつかないときは落ち着いて、まずは原因を特定することから始めましょう。

今回は電気がつかないときの原因と調べ方、対処法を解説します。

状況を把握する

電気がつかない状況になったら、まずはどこでトラブルが起きているかを特定しましょう。

トラブルの種類は大きく3種類に分類できます。

・自宅全体
・家の一部
・地域全体の電気がつかない

「自宅全体」または「家の一部」の電気がつかない場合はブレーカーを確認します。

ブレーカー(配線遮断器)とは

ブレーカーは電気の流れを遮断するための装置です。

3種類のスイッチがありそれぞれ役割が異なります。

アンペアブレーカー(契約ブレーカー)

電力会社から送られてきた電気を管理するブレーカー

漏電ブレーカー

複数の電線とつながっていて、漏電が起こったときに作動する漏電ブレーカー

回路ブレーカー(安全ブレーカー)

各部屋や設備ごとの電気の回路を管理をするブレーカー

自宅全体の電気がつかない

 考えられる原因

・アンペアブレーカーのトラブル
・漏電ブレーカーのトラブル

アンペアブレーカーのトラブル

電力会社と契約している電力を超えて電力を使用すると、アンペアブレーカーが落ちます。

アンペアブレーカーが落ちるということは電力使用量が多すぎるということなので、電源を切れるものはコンセントを抜き、アンペアブレーカーのスイッチを入れると復旧します。

アンペアブレーカーが頻繁に落ちる場合はアンペア数が足りていない可能性があるので、契約している電力会社に相談をして契約を見直してみましょう。

漏電ブレーカーのトラブル

漏電ブレーカーが落ちる場合はどこかの部屋で漏電が発生している可能性があります。

漏電ブレーカーが作動している場合、そのままスイッチを入れなおして電流を流すのは危険です。

漏電が発生している箇所を特定するようにしましょう。

漏電箇所の特定方法
 
1
回路ブレーカーを全部落とす

2
漏電ブレーカーを切る

3
漏電ブレーカーを入れ回路ブレーカーのスイッチを1部屋ずつ入れていく

漏電が起こってい場合、特定の回路ブレーカーを入れた瞬間に漏電ブレーカーが作動します。

漏電している部屋以外の回路ブレーカーのスイッチを入れると漏電している部屋以外の電力が回復できます。

漏電している部屋の漏電箇所を確認しましょう。

漏電の原因が家電製品でない場合もあります。

漏電の原因が分からない場合は、電化製品の電源を切って電気工事の専門業者へ連絡をしてください

家の一部だけ電気がつかない

 考えられる原因

・回路ブレーカーのトラブル
・照明器具(電球、蛍光灯など)の問題
・自宅内の配電設備トラブル

回路ブレーカーのトラブル

回路ブレーカーは電化製品のショートが発生したときやその回路で電力を大量消費したときに自動的にスイッチが切れるようになっています。

回路ブレーカーを回復させるためには、消費電力が多い電化製品を同じ回路で使用しないようにすることです。

1つの回路につなぐ電源を減らす、または別な回路につなぎ変えると回路ブレーカーが落ちることを防ぐことができます。

照明機器の問題

蛍光灯、LED電球、白熱電球などが照明機器本体とのの接続が緩んでる可能性があります。

電気のスイッチを切り、一度蛍光灯などを取り外し、再度照明機器にしっかりと取り付け、スイッチを入れてみましょう。

蛍光灯や電球を交換する
蛍光灯、電球が故障していたり、寿命を迎えていると照明器具のみ電気がつかなくなります。
蛍光灯は両端が黒い、点滅するという症状が見られたら交換のサインです。
新しいものに交換しましょう。
グロー管を交換する
蛍光灯にはグロー管と呼ばれる器具が備えられているものもがあります。
新しい蛍光灯でも電気がつかない場合はグロー管に原因があるかもしれません。
照明機器が故障している
電気がつかない照明器具にセットされているランプを他の照明機器にセットしてみましょう。
他の照明機器にセットして電気がつくなら、照明機器が故障している疑いがあります。
照明機器が故障している場合は、修理を依頼するか交換をすることになります。

自宅内の配電設備トラブル

自宅内の配電設備に問題は自力で修復することは難しいので、電気業者に連絡して点検・修理を依頼しましょう。

マンションなどの賃貸物件の場合は、不動産管理会社に連絡しましょう。

地域全体の電気がついていない

自宅全体の電気がつかないときは、自宅周辺の状況も確認しましょう。

他の住宅に電気が灯っていなかったり、普段は点灯している街灯の明かりが消えている場合は、地域全体への送配電がストップしています。

天災による停電

台風や地震などの災害によって電線や電柱が破損すると、地域一帯に停電が起こることがあります。

落雷などで電気供給を一時的にストップすることもあります。

天災による停電の場合、復旧作業が終わるまで待たなくてはなりません。

現在の停電の状況や復旧の見通しについては各電力会社のホームページなどで確認しましょう。

計画的な停電

電線や電柱の改修工事をおこなう際、計画的に電力の供給を止め工事をすることがあります

計画的な停電は、事前にチラシや回覧板などで告知されているので都度、確認しておきましょう。

その他の原因

ブレーカー自体が故障している

ブレーカーの寿命は10年~15年が目安です。

長年使用していると故障して電力供給が不安定になることがあります。

故障の前に業者に点検・交換の依頼をしましょう。

自分で解決できないときは電気事業者に相談

電気の修理には専門的な知識と技術が必要で、個人で対処をすると漏電や感電の危険も伴います。

スイッチや配線の不具合があった場合は、自分で修理しようせずに電気事業者に依頼しましょう。

まとめ

電気がつかないときにはまずは原因を特定しましょう。

放置すると火災や感電などの事故につながる危険があります。

自分で解決できないときや少しでも不安があるときは電気事業者に相談すると安心です。