皆さんは、「定期清掃」という言葉をご存知ですか?
この定期清掃という言葉は、私たちの暮らしの身近にあるオフィスビルや病院、ショッピングセンター、デパートなどのビルの清掃の種類を指す言葉で、日常的に行うエントランスや通路、階段、トイレなどを行う「日常清掃」と異なり、普段手の届かないところを、年に数回清掃することを言います。
今回は、そんなビルの定期清掃について、定期清掃を行うべき頻度やそれにかかる費用の相場などをご紹介します。
まず最初に定期清掃にはどのような種類があるのか、定期清掃を行う代表的な箇所をご紹介します。
オフィスなどで取り入れられていることも多い、ブラインドを洗浄することも、定期清掃の項目の1つです。
通常は、ほうきやモップなどでホコリをはらい、その後拭き洗いをするという手順でブラインドの洗浄を行いますが、汚れがかなり蓄積されている場合などには、拭き掃除では時間がかかってしまうため、すべて取り外して丸洗いをする場合もあります。
定期清掃の際に忘れてはいけないのが、照明器具の清掃です。
照明器具が汚れたままになっていると、空間全体が暗くなったり、電気消費量に影響が出たりするため、忘れずに定期的に清掃を行うようにしましょう。
トイレの便座を磨いたり、鏡を拭いたりする作業は、定期清掃ではなく日常的に清掃を行う日常清掃で清掃することが必要です。
しかし、日常清掃だけでは落ち切らない汚れや、手の届かないところの汚れは、定期的にトイレを分解して洗浄することが必要です。
分解洗浄を行うことで、普段手の届かないウォシュレットのノズル部分や、タンクのぬめり、水垢なども綺麗に落とすことができます。
エアコンが汚れていると、カビが発生し、嫌な匂いの原因となったり、電気代が多くかかったりしてしまいます。
そのため、エアコンも定期的に分解して、内部まで綺麗に洗浄することが必要です。
オフィスやビルの共用部、病院などの床材は、耐久性が高く、傷や汚れにも強い、Pタイルや塩化ビニールシートといった素材のものが多く使われています。
しかし、耐久性が強いとは言え、メンテナンスを行わないと傷や汚れが増えてきてしまいます。
そのため、フロアは定期的にワックス掛けをすることがオススメです。
ワックス掛けをすることで、床を綺麗に見せるだけでなく、床材の保護にも繋がるため、日常清掃でモップ掛けするなどの作業も楽に行うことができます。
ビルの美観を保つためには、窓ガラスなどのガラスクリーニングが欠かせません。
手の届く範囲であれば日常清掃でも清掃することができますが、高層ビルの窓拭きなどは、ロープやゴンドラを使っての作業が必要になるため、専門の業者に依頼し、定期清掃を行なってもらうことが必要です。
オフィスビルなどでは、タイルタイプのカーペットがよく使用されています。
このタイルタイプのカーペットは、土足で歩くことが多いため、見た目以上に汚れており、定期清掃で綺麗にすることが必要です。
清掃を行う場合には、使用されている素材によっても清掃方法が異なりますが、まず最初に、カーペット上に持ち込まれた土砂や綿ホコリ、紙くず、食べ物カス、細かい金属片などをバキュームを使って吸い込みます。
その後、専用のブラシでブラッシングを行い、浮き出た汚れを回収していき、最後に余分な水分を吸収し、製毛を行なって綺麗にしていきます。
定期清掃は、月に1回や2~3カ月に1回程度の頻度で、あらかじめ予定を決めて定期的に行うのが一般的です。
しかし、同じビルであっても、トイレの分解洗浄は月1回、フロアのカーペット洗浄は、年1回など、清掃を行う箇所によって定期清掃を行う頻度が変わってきます。
また、頻度によってかかる費用も変わってくるので、各箇所でどのくらいの頻度で清掃が必要なのかをしっかりと把握しておくとよいでしょう。
定期清掃は、作業内容や規模によって費用が大きく変わってきます。
例えば、ワックス掛けであれば、100平方メートル程度で1回あたり20,000円程度、カーペットのクリーニングであれば、100平方メートル程度で1回あたり25,000円程度と言われています。
また、使用している設備によっても値段が異なり、エアコン洗浄は、壁掛け型が1台15,000円程度、天井埋め込み型が1台20,000円程度が相場と言われています。
そのため見積もりを取る際には、しっかりと現地を確認してもらい、ビルの規模や設備内容にあった見積書を作成してもらうようにしましょう。
ビルの定期清掃について、定期清掃を行うべき頻度やそれにかかる費用の相場などをご紹介しました。
ビルの清掃を業者に依頼する際には、ぜひ参考にしてみてくださいね!