世の中には2種類の人間がいます。
残り湯洗濯をしない派の人間と、残り湯洗濯をする派の人間です。
ちなみに私は、残り湯洗濯をする派。
残り湯洗濯しない派の人間の人は、「汚くないの?」「どのくらい節約になるの?」「臭くならないの?」などたくさんの疑問があると思います。
今回は、そんな疑問を解決しつつ、どんな人に残り湯洗濯がおすすめなのかを詳しく紹介していきます!
まずはじめに、残り湯洗濯とは?ということから改めて解説していきます。
残り湯洗濯とは、その名のとおり「お風呂の残り湯で洗濯すること」です。
ただすべてをお風呂の水でまかなうわけではありません。
洗濯は普通、洗い、すすぎ(1回目)、すすぎ(2回目)という順で行うと思いますが、お風呂の水を使うのは洗いの部分だけ。
すすぎのところは綺麗な水道水を使うので、お風呂の水を使っても綺麗に洗濯をすることができます。
とはいっても、洗いだけお風呂の水を使えば、水道水だけで洗濯をするのとあまり仕上がりは変わらないというデータもあるんですよ。
驚きですよね!
出典:横浜市水道局
それではここから、残り湯洗濯に関する5つの疑問をそれぞれ解決していきます。
これを見て、残り湯洗濯をするかどうか決めてください!
これが1番気になりますよね。ざっとですが、概算してみます。
1回の洗濯に使う水の量を100Lとすると、そのうちの半分ほど約50Lを残り湯でまかなうことができます。
東京都の場合だと、水道料金と下水道料金を合わせて1立方メートルあたり372円。1リットルあたりで計算すると0.37円。
よって毎日洗濯をする場合だと、0.37円×50L×365日=6,752円。
1年間で約6,800円の節約になります。
6,800円もあれば、洋服を買ったり、美味しいものを食べたり色々できますよね!
先ほどのデータで、残り湯を使っても細菌の数が変わらないというデータがありました。
たしかに残り湯を使うだけでは、洋服に臭いがつくということはないのですが、お風呂のお湯を汲みあげるバスポンプが汚れていると臭いの原因になってしまいます…。
過去に残り湯洗濯をしたけれども、臭いが気になってやめてしまったという方は、バスポンプの掃除を試してみてください!
10Lあたり100gの酸素系漂白剤を溶かした、50℃のお湯につけ置き洗いすることで綺麗にすることができます!
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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先ほどデータで、細菌数が変わらないというデータを示しましたが、お風呂のお湯が元々どれくらい汚いのか気になる人もいると思います。
下の図を見て下さい。
出典:衛生微生物研究センター
衛生微生物研究センターによると、入浴直後のお風呂の水の細菌の数が少ないですが、お風呂の水を一晩放置するだけで、細菌の数が約1,000倍増加するというデータがあります。
ですから、一晩放置した水は、使わないようにしましょう。
残り湯で本当に洗濯物が綺麗になるの?と思われるかもしれませんが、実は残り湯洗濯の方が洗濯物を綺麗に洗うことができるのです。
洗濯物の汚れの多くが汗などによってできた皮脂の汚れ、つまり油です。
油汚れは、水よりもお湯の方が落としやすいのです!
頑固な汚れは、綺麗な水道水の水よりもむしろ、暖かいお風呂のお湯を使った方がいいかもしれません。
お風呂に入浴剤をいれて、お気に入りの香りを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、入浴剤をいれたお風呂の入浴剤を使えるのかということ。
使えるかどうかの判断は、入浴剤を見れば簡単にわかります。「残り湯洗濯可能」などの表示が書いてあります。
最近では残り湯洗濯が当たり前になっているので、入浴剤にも使えるかどうかが書いてあるのです。簡単に調べられて便利ですね!
また入浴剤を使うことで、色移りがしないかも気になりますよね。
これも入浴剤に書かれていることが多いですが、白い服には色移りしてしまう可能性が高いので、なるべく避けましょう。
5つの疑問を解決したところで、どうやって残り湯を使っていくのがおすすめなのかをご紹介します!
残り湯洗濯をするならば、朝に洗濯するよりも、夜に洗濯する方が圧倒的におすすめです!
理由は、先ほどもあげましたが、お風呂の残り湯は一晩置くと細菌が増えてしまうことと、お湯の温度が高いうちに洗濯をした方が効果が高いからです。
洗濯は「明日の朝でいいか」と後回しにしてしまいがちですが、夜のうちに終わらせてしまいましょう。
節約もできて、汚れもしっかり落ちる、一石二鳥です!
ここまでの説明を聞いても、まだ残り湯洗濯は信用ならないという方には、部活などで着た練習着や、下着類などの一部の洗濯物で残り湯洗濯をすることがおすすめです。
一部の洗濯物にしてしまうことで、節約効果は少し薄れてしまいますが、お湯でしっかりと汚れを落とすことができます。
当たり前ですが、夏場よりも冬場の方が、水温が低いです。
水温が低い水であると洗濯物の汚れが落ちにくくなってしまうので、特に冬場はお風呂の残り湯を使った方が効果的。
冬場だけ残り湯洗濯をするというのもありですよ!
残り湯洗濯に詳しくなったところで、実際に残り湯洗濯のやってみましょう!
とはいっても、やり方はとっても簡単。洗濯機に残り湯機能があればパスポンプをお風呂の中にいれておくだけで、自動的にやってくれます。
え、残り湯機能なんてないよ!という方も安心してください。バスポンプを買って取り付ければ大丈夫。
洗濯をはじめて「洗剤の目安」が表示されたタイミングで一度洗濯機をとめて、桶などでお風呂からお湯を移すという原始的な方法もありますが….
腰に負担がかかりますし、バスポンプの価格も2,000円ほどなので、購入してしまった方がいいと思います。
いかがでしたか?
今まで残り湯洗濯ってどうなんだろう?と考えていた方も残り湯洗濯のメリットに気づけてもらえたのではないでしょうか。
抵抗があるという方も、一部の洗濯物だけにする、冬場だけにするなど、残り湯洗濯のメリットを効果的に使いましょう。
残り湯洗濯をすることで、節約しながらも、綺麗に洗濯をしてくださいね!