壊れたものを瞬時に接着できる、瞬間接着剤。すぐに接着できるのが便利な反面、間違った場所につけてしまったときは困りますよね。例えば、指や大切な衣類についてしまったとき、床に落としてしまったとき……。
今回は、瞬間接着剤の落とし方を4つのケースに分けて紹介します。
目次
まずは、瞬間接着剤が手についてしまったときの落とし方。お湯を使う方法と除光液を使う方法を紹介します。慌てず落ち着くことから始めましょう。
急な場合でも、お湯なら用意できそうですよね! 洗面器もしくはボウルに40℃前後のお湯を貯め、手を入れてやさしく揉んだら、徐々に接着面が柔らかくなっていくはずです。
瞬間接着剤の主成分は「シアノアクリレート」という化合物。それが、除光液に含まれる「アセトン」という成分によって分解され自然にはがれます。100均などで売られている瞬間接着剤専用の「はがし液」にもこのアセトンが含まれています。
使い方は簡単。瞬間接着剤がくっついてしまったところにはがし液をつけ、2〜3分放置します。端から少しずつはがすと、きれいに取れるはず。
こちらは「速効性」「きれいに除去できる」が特徴の除光液。家に1つあると安心です。
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ふとした拍子に瞬間接着剤が衣類についてしまったら? アセトン原液を使う方法とアイロンを使う方法、2つの落とし方があります!
先ほども登場したアセトンは、脂溶性のものを溶かす化合物。簡単に言うと、接着剤と、くっついてしまったものとの結合を断ち切っていく役割をしてくれます。
衣類は表面の摩擦が強く、しっかりくっついてしまうため、除光液だと少し弱いかもしれません。なので効果の高いアセトン原液を使いましょう。大型ホームセンターなどで買うことができますよ。
・アセトン原液
・コットン(3〜4枚)
・ガーゼ(3〜4枚)
・使い捨てマスク
・使い捨て手袋(ポリエチレン製)
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アセトン原液は、持っているという方は少ないかもしれません。実は色々な用途があります。つけ爪をオフするとき、染み抜きをするときなど。意外に便利なので、家に1つ置いておくのがおすすめです。
はじめに、ガーゼを3枚重ねて瞬間接着剤が付いた部分に乗せます。
除光液ぐらいなら大丈夫でしたが、アセトン原液はお肌によくありません。使い捨て手袋をはめ、マスクを装着します。
コットン1〜2枚を手に取り、アセトン原液をたっぷり染み込ませます。
1. の上にコットンを置いてトントンと叩き込みます。
1.〜3. の工程を2〜3回繰り返します。その際、衣類に乗せたガーゼはつど取り替えましょう。
軽く水洗いをしたら、洗濯機に入れてそのまま洗濯をすれば完了です。
アイロンの熱ではがす方法もあります。熱に弱いという瞬間接着剤の性質を利用した方法です。
・ガーゼ(3〜4枚)
・アイロン
・アイロン台
瞬間接着剤が付着した部分をガーゼで挟みます。
アイロンの温度は60℃前後に設定。アイロンを滑らせ、熱で接着剤を溶かします。
ガーゼに接着剤が染み込んできたら、少しずつガーゼの位置をずらします。ガーゼを取り替えながら、1.〜3. の作業を2〜3回繰り返します。接着剤が完全に取れれば完了です!
夢中で作業していたら、いつの間にか机に瞬間接着剤がくっついてた……なんて失敗をしたときはこの方法を試してみてください。
・剥離剤
・サランラップ
・ガーゼ
接着剤が付着している部分に剥離剤を塗ります。
1. の上にラップをかぶせ、15~20分ほど放置します。
時間が経ったら、ガーゼで拭き取れば完了です。
プラスチック製品の場合は、サンドペーパーを使いましょう。なぜなら、除光液やはがし液に含まれるアセトンは、プラスチックを溶かす可能性が高いから。
・マスキングテープやセロハンテープ
・耐水性の目が粗いサンドペーパー(No.1000)
・耐水性の目が細かいサンドペーパー(No.2000)
・コンパウンド
瞬間接着剤がついていない部分には、マスキングテープもしくはセロハンテープを貼って保護しましょう。
最初に目の粗い(No.1000)サンドペーパーで、接着剤がついた部分を丁寧に削ります。
続いて、目の細かい(No.2000)で磨きましょう。
もしプラスチックに傷がついてしまったら、コンパウンドで削ってみましょう。コンパウンドとは、微粒子の研磨成分のことで一般的に言うやすりのようなもの。サンドペーパーよりも目が細かく、表面をなめらかにしてツヤを出す効果があります。
とは言え、削り過ぎには注意してくださいね!
接着剤を落とす以前に、このような事態を予防することもできます!
・ハンドクリーム塗る
・ゴム手袋をつける
・汚れてもいい服を着る
・汚れてもいい場所でやる
どれも少しの工夫で予防できることなので、瞬間接着剤を使う際は試してみてくださいね。
瞬間接着剤が手についてしまったら、まずはお湯! それでも取れなければ除光液、と、順番に試していきましょう。焦って力ずくで剥がすことだけは絶対にしないこと。
衣類についてしまった場合は、アセトンの原液を染み込ませるか、アイロンをかける。机についてしまったら、剥離剤でラップをしましょう。ただし、プラスチックについてしまった時は、サンドペーパーで削る必要があります。
また、使う前にこのような失敗を予防するのも1つの手。手袋をする、汚れても良い服を着る、床に新聞紙を敷いておく、などなど。失敗しても大丈夫な状況を作っておきましょう。
正しく使えばとても便利な瞬間接着剤。間違った場所をくっつけてしまっても、落ち着いて対処しましょう!
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