
セスキ炭酸ソーダと重曹は使い分けなきゃ損!油汚れとはもうおさらば
エコなお掃除グッズとして有名なセスキ炭酸ソーダと重曹。
どちらも白い粉末で水に溶かすと弱アルカリ性の液になります。
「そう聞くと、違いはなんだ?」となりそうですが、セスキ炭酸ソーダは「セスキ炭酸ナトリウム」、重曹は「炭酸水素ナトリウム」という正式名称。
それからもわかる通り、実は、中の成分に少し違いがあるんです!
それぞれ得意なことが少しずつ違うので、ちゃんと使い分けることができれば、お掃除がもっと楽になりますよ!
そこで今回は、セスキ炭酸ソーダと重曹に使い分けについて詳しく解説していきます!
この記事を読めば、あなたもお掃除マスター間違いなしです!
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いって?
重曹と比較すると、セスキ炭酸ソーダのほうがアルカリ性は強いです。
溶液の酸やアルカリの程度を表わすpHは、セスキ炭酸ソーダはpH9.8、重曹はpH8.2。
あれそんなに変わらない?
いえいえ、pHが1違うとなんと、アルカリ性の強さが10倍も違うんです。
つまりセスキ炭酸ソーダは重曹の10倍以上もアルカリ性の度合いが強いんですよ!
また、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、重曹は水に溶けにくいという違いもあります。
セスキ炭酸ソーダは水に溶かして使いますが、重曹の粒子は細かく水に溶けないため、そのまま振りかけたりペースト状に練ったりしてクレンザーとして使うのが一般的。
重曹は研磨力を活かした、擦り掃除が得意です!
酸素系漂白剤と違うの?
よく聞く洗剤の中に、酸素系漂白剤がありますね。
こちらも重曹と同じくアルカリ性に属する洗剤ですが、しっかりと違いがあります。
今回は特別に、この酸素系漂白剤についても少しだけ触れておきましょう。
成分的な違い
粉末の状態では差が無いようにすら思えるこの洗剤たち。
ポイントごとに分けて、説明していきたいと思います。
液体は酸性
あれ?さっきアルカリ性だって話してなかった?
そう思った方は鋭いですね!
実は同じ酸素系漂白剤でも、粉末タイプと液体タイプでは性質が異なるんです!
ここを間違えてしまうと、狙った汚れを落とせないので要注意。
アルカリ性の強さ(粉末)
結論から言うと、アルカリ性の強さは以下の通りです。
重曹 < セスキ炭酸ソーダ < 酸素系漂白剤
そう、あのセスキ炭酸ソーダよりも酸素系漂白剤の方が強力なのです。
しかしその成分から、肌のことを考えるとゴム手袋が必須。
弱い洗剤から順に試していくのがいいかも知れませんね。
漂白効果
名前にも入っている通り、酸素系漂白剤には漂白効果があります。
その秘密が「活性酸素」聞いたことありませんか?
詳しく話すと科学的で難しくなってしまうので、細かい酸素が汚れを包んで剥がしているとだけ覚えてくださいね。
用途に関しては後でまとめますが、使い分けるうえで漂白は重要なポイントになります。
殺菌効果
ハイターなどと同じ漂白剤のくくりなので、殺菌効果も秘めています。
重曹やセスキ炭酸ソーダには無い働きですね。
これにより、雑菌やカビに対して使うことができるのでとっても便利なんですよ♪
用途は?
それでは具体的な用途についても触れてきたいと思います。
掃除
漂白や殺菌効果があるので、掃除にはピッタリ。
重曹などでは落とせない茶しぶやトイレの黒ずみもこれで解決です!
特におすすめしたいのがオキシクリーンを活用したオキシ漬け。
あらゆる汚れ物を、つけて置くだけで綺麗にしてくれます♪
洗濯
殺菌効果を利用して洗濯にも使っちゃいましょう。
くさい臭いなんかは雑菌が原因なので効果抜群。
普通の洗剤にプラスして使うだけで消臭効果を発揮してくれます♪
特に汗の多い夏場は活躍しそうですね。
色柄物のシミ抜き
塩素系漂白剤というものもありますが、あの洗剤は非常に強力。
色柄物のシミを抜こうとすると、大切な色柄まで漂白されてしまいます。
塩素系が使えない洗濯物のシミ抜きに使えるというのは、酸素系の用途の一つ。
重曹などと同じく、洗いたいものによって洗剤を変えるのが腕の見せ所ですよ!
セスキ炭酸ソーダのメリット・デメリット
セスキ炭酸ソーダの大きなメリットは、油汚れや皮脂汚れなどのタンパク質汚れを強力に落とせること。これらの汚れは酸性であるため、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダで中和すれば落としやすくなります。
そのうえ、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいのでつけおき洗いもでき洗濯にも使えますよ。
ただし、セスキ炭酸ソーダには油を水に溶けやすくする界面活性剤が含まれていませんので、油が入り込んしまった繊維や泥汚れには効果はありません。
また、アルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダは短時間ならば素手でも扱えますが、長時間使用するときは安全のためゴム手袋をつけて掃除をしましょう。
セスキ炭酸ソーダの使い方
セスキ炭酸ソーダは、水に溶かしてスプレーとして使うのが主流です。
一度作っておけば気が付いた時にササっと掃除ができるので、ぜひ作ってしまいましょう!
用意するもの
・水(500ml)
・セスキ炭酸ソーダ(小さじ1杯)
・スプレーボトル
手順
1.水にセスキ炭酸ソーダを溶かす
500mlの水にに小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かします。
2.粉がなくなるまでよく振る!
白い粉末が見えなくなるまでよく振り混ぜましょう!
透明になるまで溶けたら、セスキスプレーの完成です!
セスキスプレーは、
・コンロ周りのお掃除
・トイレやお風呂のお掃除
・ドアノブのお掃除
・壁紙のお掃除
などにとっても便利です。
油汚れや皮脂汚れが気になった時に、スプレーをサッとかけてかけて、掃除しちゃいましょう♪
セスキ炭酸ソーダの活用法
ここからは、セスキ炭酸ソーダの活用法をご紹介します!
今回は油汚れの多い、キッチン周りで実際にセスキ炭酸ソーダを使ってみました♪
五徳のお掃除
油がべっとりついたキッチンの五徳や換気扇の部品は、つけ置き洗いをして、きれいにしましょう!
今回は、五徳の汚れを落としていきます!
用意するもの
・ぬるま湯(3リットル)
・セスキ炭酸ソーダ(スプーン1杯)
・洗面器またはバケツ
・歯ブラシ
手順
1.セスキ炭酸ソーダを溶かそう!
洗面器などにぬるま湯3リットルをいれて、セスキ炭酸ソーダをスプーン1杯程度入れます。
2.五徳をつけよう!
五徳を10分間つけましょう。
セスキ溶液につけてあげることで、汚れを浮かすことができます!
汚れがひどい場合は溶液に浸す時間を長くしてあげるとよく落ちますよ!
3.歯ブラシで汚れをこすろう!
10分間つけた後、汚れを歯ブラシでこすって落としましょう。
セスキ炭酸ソーダのおかげで、汚れが簡単に剥がれますよ!
お湯ですすいだら、お掃除は終了です♪
コンロ周りのお掃除
コンロ周りは、料理をするたびに油が飛び散って、頻繁にお掃除をする必要がありますよね。
毎回お掃除するのが面倒…。
そんな時は、セスキスプレーをして、簡単に汚れを落としてしまいましょう!
用意するもの
・セスキスプレー
・汚れを拭き取る布
手順
1.まんべんなくスプレー
油汚れが気になるところに、まんべんなくスプレーをしてあげましょう!
2.3分ほど放置
汚れを浮かせるために、3分ほど放置しましょう!
3.雑巾で汚れを拭き取ろう!
汚れが浮いてきたら、布で拭き取りましょう!
これでお掃除は終了です!
グリルの掃除
グリルの受け皿もセスキ炭酸ソーダで綺麗になります。
準備したセスキ炭酸ソーダスプレーを使って、油汚れをしっかり落としていきましょう♪
用意するもの
・セスキ炭酸ソーダスプレー
・ゴム手袋
・スポンジ
手 順
1. 受け皿を取り外す
受け皿を本体から取り外します。
2. セスキ炭酸ソーダスプレーをかける
セスキ炭酸ソーダを全体にスプレーしましょう。
3. スポンジでこする
ゴム手袋をはめましょう。
スポンジでこすって、ヌメヌメした油汚れをとことん落とします。
4. すすぐ
水でていねいにすすぎ、セスキ炭酸ソーダを落とします。
5. 乾かす
よく乾かして、もとに戻します。
トースターの掃除
セスキ炭酸ソーダを使って、さっそくオーブントースターをピカピカにお掃除していきましょう!」と言いたいところなのですが、1つだけ注意。
アルミはアルカリ性に弱いので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使うと、変色したり腐食してしまったりすることがあります。
アルミ製だった場合には、中性洗剤を使用して掃除するようにしてください。
オーブントースターがアルミ製でないことを確認したら、掃除を始めましょう!
用意するもの
・ゴム手袋
・セスキ炭酸ソーダ
・スプレーボトル
・メラミンスポンジ
・キッチンペーパー
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手順
1. 網や底のトレーを外します。コゲも先に落とします。
取り外した網やトレーは、セスキ炭酸ソーダに浸けおきします。アルミ製の場合は、中性洗剤に浸けおきしてください。
※コゲの落とし方に関しては、次の段落で説明します。
2. オーブントースターにまんべんなくスプレーしていきます。
かかっていない所が無いように注意してください。
3. 汚れが完全に落ちるのを待つために、20分ほど待ちます。
しばらく放置して汚れを浮かせましょう。
4. トースターの中の汚れが浮き出てきたらこすり洗いします。
メラミンスポンジでこすっていきます。こすり過ぎないように注意して下さい。
5. キッチンペーパーを使って拭きとって完成です。
洗剤が残らないように、しっかり拭いてください。
これで掃除は完了です!
ここまでキッチン周りでのセスキ炭酸ソーダの使い方をご紹介してきましたが、セスキ炭酸ソーダは皮脂汚れや壁紙などにも使えます!詳しく知りたい方はこちら
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まとめ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く水に溶けやすいのが特徴です。
そ油汚れやタンパク質の汚れを落とす力がより強く、しかも、スプレーボトルに入れて手軽に使えるのです。血液や皮脂のついた衣類を洗い桶でつけおき洗いするのにも向いています。
セスキ炭酸ソーダと重曹をしっかり使い分けて、楽にお掃除をしましょう。