瓶の煮沸消毒を解説。大きなサイズも対応!脱気・殺菌でジャムを長期保存
手作りの梅酒や、ジャム。
自分で育てた梅や果物を使えたり、自分の好みの味に仕上げられたり。
何より、「手作り」っていうのが、素敵ですよね。
そんな手作りの梅酒やジャムに欠かせないもの、分かりますか?
そう、「きれいな保存瓶」です。
口にするものを保存しておく瓶は、「清潔であること」がとにかく大切!
だから家にあるものをそのまま使う、のではなくて、「消毒する」のが大事なのです。
今回は、保存瓶の消毒のしかたを紹介します。
テッパンは、煮沸消毒。お鍋でぐつぐつ煮ちゃう、簡単で確実な方法です。
でも煮沸消毒以外にも、消毒の方法はあるんです。使いたい瓶が家のお鍋に入らない…なんて方も、安心してくださいね。
それでは、消毒を進めていきましょう♪
煮沸消毒のやりかた
まずは、消毒の基本。煮沸消毒のやりかたから紹介しますね。
・瓶が入る大きさの鍋
・食器用中性洗剤
・清潔な布巾
・トング
・キッチンペーパー
保存瓶の瓶本体の部分、パッキン、ふたなどは、ばらばらにしてあらかじめ食器用洗剤で洗っておきます。
鍋の底に清潔な布巾を敷いてから、保存瓶をパーツをばらした状態で入れます。
布巾を敷くのは、保存瓶が割れてしまうのを防ぐためのひと工夫です。
保存瓶が隠れてしまうくらいに水を入れて、火にかけます。
沸騰してから計って5分間、待ちましょう。
また、パッキンやフタなど変形が不安なものは、3分くらいで取り出してしまいましょう。
キッチンペーパーを敷き、その上に保存瓶をトングを使って取り出しましょう。
やけどしないように、気をつけてくださいね。きちんとトングを使いましょう!
乾くように、さかさまにして置いておくといいですね♪
そのまま乾かします。
布巾で拭くのではなくて乾燥させるのも、ポイント。細菌は乾燥に弱いのです。
乾いたらなるべく早く使うのが、おすすめです!
鍋に入らない瓶の消毒はどうする?
煮沸消毒のしかた、わかりましたか?とっても簡単ですよね。
ところが、煮沸消毒には困ったポイントが。使いたい瓶が入る大きさの鍋がないと、煮沸消毒をすることができないのです。
梅酒など、大きい瓶が必要な時もありますよね。
そんなあなたのために、次は鍋に入らない大きさの瓶を消毒する方法を紹介します。
煮沸消毒ができなくても、アルコール消毒なら、大丈夫ですよ♪
・食器用中性洗剤
・清潔な布巾
・消毒用アルコール
・キッチンペーパー
保存瓶の瓶のところや、パッキン、ふたなどは、あらかじめ食器用洗剤で洗っておきます。
キッチンペーパーを敷き、その上で完全に乾燥するまでそのままにしておきましょう。
消毒をするので、手もきちんと洗いましょう。
手のひら、甲、爪、指、手首、腕まできちんと石けんで洗ってくださいね。
消毒用アルコールを瓶の内側に吹きかけ、清潔な布巾を使って拭き上げます。
瓶だけでなく、瓶のふたやパッキンも忘れずに消毒してくださいね。
これでアルコール消毒は完了。
とっても簡単でしたね♪
脱気・殺菌のしかたもご紹介
最後は、ちょっとしたおまけです。
手作りのジャムを長期間保存したい!というときは、瓶の殺菌だけじゃ不十分。
でも、この「脱気・殺菌」の処理をしておくと、半年以上は持ってくれるようになります。
「脱気・殺菌」は、瓶を熱の力を使って密閉する方法です。
食べ物を保存するときはとても大事な方法なので、ぜひやってみてくださいね。
・瓶が入る大きさの鍋
・金属製のすのこ
・鍋つかみ
瓶の入口の少し下くらいまで中身をつめて、ふたをしめます。
ふたは、あまりきつくしめすぎないでくださいね。
鍋にすのこをひいてから瓶を入れ、水を注ぎます。
すのこをひくのは、気泡で瓶が跳ねるのを防ぐため。そのまま入れてしまうと、危ないのです。
水の量は、瓶の半分より少し上くらい。あまり上まで入れると、瓶の中に水が入ってしまうので、気をつけましょう。
火をつけて、沸騰させてから10~15分程加熱します。
一度瓶を取り出します。鍋つかみを使うのがおすすめです。
温まった空気を外に出すために、ふたを一度ゆるめます。
ふたをきつく締め直して、また鍋の中に入れ、沸騰させてから20分程加熱します。
火を止めて、瓶を取り出します。
取り出したら、ふたが下になるように置いて、冷ましましょう。
これで、「脱気・殺菌」が完了。おつかれさまでした♪
瓶以外で煮沸消毒できるものは?
煮沸消毒と聞くと、ジャムなどを入れる瓶や、赤ちゃんが使う哺乳瓶など、ガラス製の瓶が頭に思い浮かびます。
ですが、煮沸消毒できるのは、瓶だけではありません。
煮沸消毒で殺菌できる、意外なアイテムをチェックしてみましょう。
消毒できるもの
消毒できるものは、主に以下のアイテムです。
・包丁やカトラリーなどのキッチンアイテム
・ふきんやタオル
・衣類
・スニーカー
・陶器
・ピアスなどのアクセサリー
…などなど。
意外と色々なものが熱湯で煮沸消毒できるんですね!
その理由と方法!
沸騰させたお湯を使い、10分程度煮るだけで、殺菌できる煮沸消毒。
熱に弱いものでなければ、基本的にはどんなものでも消毒可能なことが分かりました。
それでは、素材別の大まかな煮沸方法を見てみましょう!
ふきん・タオル・衣類・スニーカーなどの布製品
お皿やテーブルを拭くふきんの殺菌や、バスタオルや肌着などの臭い対策に便利な、布類の煮沸消毒。
布製ならスニーカーだって、煮沸消毒可能です!
臭いや汚れが気になる場合は、重曹を入れて、10分くらいを目安に煮沸消毒しましょう。
ポリエステル素材は生地を傷める可能性があるため、煮沸しないようにしてくださいね。
包丁・カトラリー・陶器・アクセサリーなどの金属や磁気製品
包丁やスプーン、フォークなどのカトラリー、陶器、アクセサリーなど、金属や磁器でできている商品は、煮沸消毒に向いています。
煮沸の目安は10分くらい。
瓶の消毒時と同じく、鍋の下にふきんを敷いておくと、割れや欠けといったトラブルを軽減できるでしょう!
ピアスやイヤリング
ピアスやイヤリングのように、小さなものを煮沸消毒する場合は、小さめサイズの洗濯ネットを使うのがオススメ!
そうすることで、紛失や傷つきを防げますよ!
煮沸できないもの
最後に、煮沸消毒できないものとその理由もチェックしておきましょう。
煮沸消毒できないものは、主にプラスチックやメラミン、革素材です。
プラスチックの中には耐熱のものもありますが、使用されている樹脂の種類によっては、煮沸することで害のある成分が出てしまいます。
プラスチック素材が傷むだけでなく、身体へ害を与える可能性もあるため、煮沸は厳禁です。
メラミン素材は熱に強いことで知られていますが、長時間の煮沸に耐えられるほどの強さはないため、こちらも煮沸消毒NG!
革素材はそもそも水に弱いため、煮沸消毒には向いていません。
まとめ
いかがでしたか?
「手作り」には欠かせない、瓶の殺菌。
一番オーソドックスな煮沸消毒のやり方と、瓶が入る大きさの鍋がないとき用のアルコール消毒のしかたを紹介しました。
手順は、どちらもとっても簡単ですよね。一度覚えれば、ずっと使える方法です♪
ぜひ、清潔な瓶を使って、とっておきの手作りを楽しんでみてくださいね。