家の電子レンジ、こまめにお掃除していますか?
よく使うから、いちいち掃除するのは面倒。そう思ってお掃除をサボり続けた結果、焦げはこびりつき、油汚れはへばりついて、落ちにくくなり、カビは、生き生きしています…。黄色く濁った油汚れ、水垢がこびりつき、黒ずんだカビが生えた電子レンジで、食べ物を「チン!」これから体内に入れる食べ物が汚くなって出てくる。自分のことなのですが、そんなことを考えるとゾッとします。
ということで、この頑固な汚れがこびりついた電子レンジを、お掃除してみました。4、5年放置した汚れが、果たしてそんなに簡単に取れるのか…と思っていましたが、「重曹」「クエン酸」を使うとなんと簡単に取れてしまいました。こんなに簡単にお掃除できるのなら、もっと早くに試していればと後悔したほど!ぜひ、電子レンジの汚れが落ちていく一部始終を見ていってください!
目次
電子レンジにはどんな汚れがついてしまうのかをみてきましたが、これを放置すると不衛生なだけではなくて、こんなデメリットがあるんです!
それが上の2つです。それでは順にどういうことか見ていきましょう。
掃除をしないだけで電気代が高くついてしまうなんで驚きですよね!掃除は汚れと一緒に電気代もなくしてくれるのでしょうか?実は汚れがあるとその汚れによって電子レンジの熱効率が悪くなり、そのため結果として余分な電気代が掛かってしまうのです。節約のためにも電子レンジ内の掃除はきちんとしておきましょう!
先ほどの電気代よりもさらに衝撃的で危険なのがこちらの火事になる可能性があるという項目です。この原因は電子レンジ内の油汚れや、焦げに引火することによるものです。電気代が高いだけでなくこのような事故も巻き起こる可能性があるのは驚きです…!
実際のお掃除の手順をご紹介する前に、まずは敵を知ることから始めましょう。汚れの正体を知ることで、これから紹介するお掃除方法のどこが重要なポイントなのか分かるので、ぜひ読んでみてください。さっそくですが、電子レンジの中の汚れは主に、
から成り立っています。ではそれぞれが具体的にどのような汚れなのかを見ていきましょう。
油汚れは、食べ物から油やたんぱく質が飛び散って固まったものです。それは温められ、冷やされて、を何度も繰り返されてできた百戦錬磨の猛者で、汚れが積もり積もって固くなり、落としにくい酸性の汚れなんです。
「酸性」というワードがポイント。
黒い斑点がカビです。電子レンジ内に残った水滴、食べ物のくずをエサに繁殖したのがこのカビで、同じく頑固なのが難点です。お掃除をしないでほったらかしにしていると、いやーな汚れが溜まっていってしまいます。こちらも先ほどと同じく酸性の汚れですので、油汚れと系統が似ていますね。
水垢は、その名の通り水が主成分。さらに、ニオイのもととなるアンモニアを含んでいるのでアルカリ性の汚れです。ここでは「アルカリ性」というワードがポイント。
掃除方法
備考
油汚れ・カビ
重曹を使った掃除
酸性×アルカリ性の中和!
水垢
クエン酸を使った掃除
アルカリ性×酸性の中和!
臭い
重曹を使った掃除
臭いの元は油汚れやカビにあり!
では汚れの種類が分かったところでどんな掃除方法がおすすめなのか見ていきましょう。上の表にあるように「油汚れ・カビ」には重曹を、「水垢」にはクエン酸を使うのがいいでしょう。実はこれらには中和反応が関係しており、酸性の「油汚れ・カビ」はアルカリ性で、アルカリ性の「水垢」は酸性で掃除してあげることによって中和反応が起こるためにそれぞれおすすめの掃除方法が違うのです!
さらに厄介なことこれらの汚れですが、ただ単に汚れではなく臭いまで持ってきてしまうのです…!この主な原因としては電子レンジ内で飛散してしまった食材と電子レンジ内の菌が臭いの元です。「飛散してしまった食材や菌…」つまり油汚れやカビのことですよね。そのため表では別で示してありますが、「臭い」を解消するには重曹を使った掃除がおすすめです!
電子レンジの掃除方法の内、まずは油汚れと焦げをきれいにする方法をご紹介します。さきほどなぜ重曹での掃除がいいのかを触れましたが、ここでちょっとおさらいです。
まず、重曹はアルカリ性です。そしてここで落としていく汚れは油汚れ。ここでさっきの汚れの正体の解説をちょっと思い出してみてください。油汚れは酸性だと言いましたよね!実は、汚れの性質とは反対の性質を持ったお掃除アイテムを使うと、中和反応を起こして、しっかりきれいにすることができるのです。そのため、酸性の汚れである油汚れはアルカリ性である重曹と相性がぴったり、というわけなのです!
ではさっそく、電子レンジの油汚れと焦げのお掃除を始めましょう。
中はこんな感じ・・・焦げ付きや、油が固まって、カビも生えています。
油の周りにカビがちらほら。チョー汚いですね・・・
コップに大さじ1杯ほどの重曹を入れてから、重曹:水=1:4になるようにコップに水を注ぎます。
電子レンジを温める?どうして?ここで思い出してください。電子レンジの油汚れ、カビの第二の正体を。彼らはとてつもなく固い頑固な汚れでしたね。この固い汚れを、温めることで溶かし、簡単に拭き取れるようにするんです。ちなみに、レンジ内を約200℃の蒸し風呂状態にすると、綺麗に汚れが溶けますよ。
チンして放置することで、重曹水が熱せられて発生する熱々の水蒸気を、レンジの中の隅々まで行き渡らせるという効果が生まれます。
中はこんな感じで、油汚れ、が少し溶けた状態になっています。これなら簡単に取れそうですね。
こんな感じで、重曹の効果でみるみる落ちます!
電子レンジの中がピカピカになりましたね。また、重曹は消臭効果もあるため、ニオイも取れました。最短16分で掃除できるなんて、まさに裏技のような方法ですよね!
ちなみにこちらがbefore/after
だいぶ綺麗になってますよね!
電子レンジは優しくお掃除してくださいね!
ここまで、電子レンジ中の掃除を紹介してきましたが、電子レンジではお盆も汚くなりますよね?お盆の掃除手順もしっかり紹介していきますよ。
お盆はこんな感じ…カビが生えています。
ここはもったいぶらず、ドバッと重曹をかけてしまいましょう。
水を少し混ぜて、つけ置きしてください。温めなくても、つけ置きである程度汚れを浮かせることができます。
カビが生えた部分を、スポンジでこすっていきましょう。重曹がクレンザーの役割を果たしてくれるので、汚れがどんどん落ちていきます。
お盆もきれいになり、電子レンジがピカピカになりました。まるで新品かと思うほどに、見違えように美しいですね!
ちなみにbefore/afterがこちら
だいぶ綺麗になりました!
実は重曹は、電子レンジのお掃除以外にもお家の中のお掃除に大活躍するので、買いだめしておいて損はありません!さて、重曹が大活躍するのは分かりましたが、値段が高かったら気軽に使えないですよね。
そこでこちらの商品は、1kgで850円とリーズナブルなお値段。これ一つあるだけで他にもたくさんの用途に使えるので、家庭に一つは置いておいてはいかがでしょうか!
おすすめ 商品
ちなみに重曹はオーブントースターの焦げつきのお手入れにも使えます♪電子レンジをお掃除するついでに、オーブントースターもキレイにしてみてもいいかもしれません。オーブントースターのお掃除もしたくてたまらなくなってきた…というあなたはこちらを参考にしてみてくださいね。
あわせて読みたい
オーブントースターは、トレイの焦げ付きを落とす、ヒーターを割らないようにそっとお手入れなど、電子レンジよりも少し手間のかかる部分はありますが、セスキ酸ソーダを使ったスプレーや重曹ペーストでつけ置き、などの必殺技がどんどん出てきます!
これらを頼って、楽してトースターをキレイにしてしまいましょう。
ここまででもだいぶ電子レンジが綺麗になったと思いますが、水垢汚れが気になるという方は、こちらの手順もお試しください♪こちらで使うのは、クエン酸、もしくはお酢です。ではここでもう一度クエン酸、お酢を使う理由のおさらいです。
まず、クエン酸とお酢はアルカリ性です。そして今回掃除する水垢はアルカリ性。すなわちアルカリ性の汚れである水垢は酸性であるクエン酸、お酢と相性がぴったり、というわけなのです!徹底的にお掃除したいなら、重曹を使ってお掃除したあとに、しばらく置いてからクエン酸を使うことをおすすめします。クエン酸もお酢も、掃除手順は重曹と同じ。電子レンジ内の溜まった汚れを、チンすることでふやかします。
これから手順を紹介しますね。
クエン酸の中でもこちらの商品なら、お値段もお手頃にゲットできます!
おすすめ 商品
お酢の場合は、酢:水=1:4
クエン酸の場合は、クエン酸:水=小さじ2杯:100ml
で薄めてください。
3分間チンしたら、重曹の時と同じように10分くらい置いておきます。蒸し風呂状態にして、汚れを溶かしましょう。
要らない雑巾などで拭いて、お掃除していきます。キレイになったら完成です♪
ただ一つ注意点としては、皆さん想像は付くかもしれませんがお酢には少し独特のにおいがあります。そのため掃除中は少しお酢の臭いが部屋に充満してしまうかもしれないので換気をしながら、もしくはどうしてもその匂いが苦手という方はほぼ無臭であるクエン酸の方を使うといいかもしれませんね!
ここまで、重曹やクエン酸を使った電子レンジのお掃除の方法を紹介してきました。この2つのアイテムが一番便利なことは確かですが、それ以外にも便利な道具は存在します。
おすすめ 商品
電子レンジの中を保護するシートです。ハサミで大きさを自由にカットでき、耐熱なので電子レンジの中でも大丈夫。普段から、汚れを予防するのに便利ですよ!
ご家庭に1つはあるであろう歯磨き粉。拭き取るだけで取れない汚れはどうしてもゴシゴシと削りたくなりますが、電子レンジ内は食べ物の頻繁に出入りする場所。傷がつくとそこがまた焦げや油脂のたまる部分となってしまう・・・。
そんな際に微妙な削り具合を叶えてくれるのが、研磨剤効果のある「歯磨き粉」なんです。使い古した歯ブラシに歯磨き粉をつけて、汚れの箇所をこするだけ。あまり強くこすりすぎるのはNGですが、歯磨き粉の細かい粒子が汚れを削り取ってくれます。
おすすめ 商品
電子レンジの中だけでなく、外側を掃除することを忘れてはいませんか?レンジ中を掃除するのと一緒に、アルコール用除菌スプレーを使って掃除してください。目視して、ホコリが溜まりそうなくらいが掃除のタイミングです。
ここまで、お掃除に使える道具たちについて紹介してきましたが、洗剤を使わず水蒸気だけでお掃除する方法も、実はあるんです!詳しくはこちらの記事をご覧ください!
一度きれいにしたら、もう汚したくないですよね。でも使っていれば、どうしても汚れはついてしまいます。ただ、汚れの程度を軽くするためにできることがあるので、ここで紹介していきますね!とっても簡単なことなので、普段から気をつけることができると良いですね。そうすれば、頑固な汚れは付きづらくなりますよ。
この2つをいつも気をつけていれば、汚れが付きづらくなります!少しの努力で、きれいを保つことができるので、これは試すしかありません。習慣にして、清潔にしておきましょう♪
ここまで電子レンジ周りの掃除のやり方を見てきました。しかし本当に汚れているのは電子レンジだけでしょうか?よくよく台所周りを見て見ると、換気扇やコンロ周りなど様々な場所が汚れていることに気付くかもしれません…。
そこでもし台所周りを一気に掃除してしまいたいと考えてみるなら一度プロに掃除をお任せしてみるのも良いかもしれません!プロであれば自分では手の届かない所でも掃除できるので、気持ちよく台所が使えることでしょう。
プロのクリーニングはこちらから!
今回のお掃除で、カビまで生えていた電子レンジがピカピカになる一部始終をご覧いただきました!お掃除には重曹が大活躍でしたね!より電子レンジを徹底的にお掃除したければ、酢やクエン酸を追加で使ってみましょう!
ただし、お酢を使う場合は、ちょっとにおいが気になるかもしれないので、注意して使ってくださいね。また普段からしっかり対策を行っていくことも忘れないでください。電子レンジをキレイに掃除して、毎日のお料理を楽しみましょう!