包丁の切れ味を良くする!研ぐだけじゃないお手入れ法と食材との相性
せっかく料理しようと思ったのに、包丁が上手く切れなくて切り口がボロボロになってしまった…。
なんて経験ありませんか?
切れ味の良し悪しは、料理する人のストレスになるだけでなく、料理の見た目や味まで左右します。
切れ味の良い包丁を使えば、料理の腕は上げられるんです!
今回は、良い切れ味を保つにはどうすればいいかをご紹介します。
「研ぐ」だけでなく、包丁の選び方、お手入れの仕方なども伝えていきますね!
なぜ切れ味が悪くなるの?
切れ味をよくする前に、なぜ切れ味が悪くなるのかについて見ていきましょう。
基本的に、高価な包丁でも100均の包丁でも、買った時はとても切れ味が良いです。
しかし長く使っているうちに、刃が摩耗し切れ味が悪くなってしまいます。
説明していきますね!
刃先が丸くなる
購入したばかりの包丁の刃は、鋭く尖っています。
これによって食材にスッと刃が入ります。
しかし長いこと使うと刃がだんだん丸くなり、刃が食物に入りにくくなってしまうんです。
トマトを切ろうとしたときに、刃がつるっと滑って切れない事ありませんか?
これは刃が丸くなっている証拠です。
長く使うと凹凸が無くなる
包丁の刃には、購入時はざらざらと細かな凹凸が付いています。
この小さな凹凸が食材に引っかかることで滑らずに切り進められるんです。
しかしこの細かい凹凸、長く使うと摩擦によってだんだん平らになってしまいます。
これらの刃の状態は、「研ぐ」ことによって改善されます。
研ぐとは何なのか、説明していきますね。
包丁を研ぐことによるメリット
包丁を研ぐって、結局何をしているの?という疑問を持ったことはありませんか?
包丁は、砥石(といし)と呼ばれるざらざらした石を使って研ぎます。
この砥石のざらざらでこすって形を整えることで、刃を丸い状態から鋭く尖った状態にします。
また、ざらざらした砥石と包丁をこすり合わせることで、包丁表面にもざらざらとした細かい凹凸を取り戻すことができます。
包丁を研ぐと、長年使ったことによる変化を、元に戻すことができるんです!
包丁の研ぎ方について、細かく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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「研ぐ」以外のお手入れ方法!
切れ味が悪くなったら研ぐ、というのは最終手段です。
劣化を少しでも遅らせるために、日頃からできることは結構あるんです。
包丁の切れ味を悪くする原因は、摩耗の他に錆び・焼きがもどる・刃が傷つくなどがあります。
これらを防ぐために心がける事、説明しますね!
使い終わったらすぐに洗う
包丁についている食材の塩分や酸などは、錆びの原因となります。
使い終わったら中性洗剤でこまめに洗いましょう。
ちなみに、洗うときには洗浄機を使わないことをオススメします!
洗浄機の洗剤によって錆びやすくなったり、水圧によって他の食器とぶつかり刃が欠けてしまう危険があります。
洗い終わったらすぐに拭く
洗い終わったら、すぐに拭きましょう。水分を残してしまうと錆びの原因になります。
乾燥させるときに、火であぶって乾かすと「焼き戻し」という現象がおこり切れ味を悪くしてしまうので注意してください!
保管場所も、水気が少なく風通しの良い場所にしましょう。
包丁と食材の相性が大事
包丁は、基本的にはどんな食材でも切ることができますが、食材によって使い分けるのがおすすめです。
切れ味が良くなるのはもちろんのこと、包丁の傷み防止にも役立ちます。
どの食材に、どの包丁が合っているのか、見ていきましょう!
肉、魚、野菜に適する三徳包丁
三徳包丁は、一般家庭で多く使われている包丁です。
野菜用の菜切り包丁と肉・魚用の牛刀包丁の特徴を合わせて作られたもので、肉・魚・野菜を切るのに適しています!
パン切包丁
パンは軟らかく、上から力をかけるとつぶれてしまいます。
並々の刃先で前後に押したり引いたりすれば、パンをつぶすことなくきれいに切ることができますよ!
フルーツを切るペティナイフ
リンゴやナシの皮むき、大きな包丁だとやりにくいですよね。
ペティナイフとは、通常のサイズより少し小さく、小回りのきく包丁です。
細かい切込みや皮むきなどがしやすいので、果物などを切るのに適していますよ!
まとめ
いかがでしたか?
切れ味の悪い包丁では、どんなに調理人の腕がよくても、うまく調理することができません。
ただ、研ぐと時間も労力もかかるので、家庭では頻繁にできないですよね。
そんな時は、包丁の選び方を工夫する、日々の細かいお手入れをすることで劣化を防ぐことができます。
切れ味が良くなれば、いつも以上の出来栄えで作れたり、切るスピードが格段に上がったりします。
料理の質を決める大事な包丁、大切にお手入れしてあげましょう!