「畑が何らかの動物に荒らされている」
「屋根裏でガサゴソ何かが住みついている音がする」
そんな場合でも、動物の姿そのものを見かけることは少なく、なんの動物による被害かを判別するのは難しい場合が多くあります。そんな時にヒントとなるのが動物が残していった「足跡」です。今回は、イタチの足跡の特徴や他の動物の足跡と見分ける方法、イタチの足跡を見つけた場合の対処方法についてご紹介します。
最初に、イタチによる被害にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう!
イタチの被害で特に深刻なのが、「悪臭」です。イタチは強烈な臭いを発する動物のため、屋根裏などに住みついてしまうと家の中にも悪臭が広がり、家の中にいられない状況になってしまう場合もあります。
イタチが屋根裏などに住みついてしまった場合、屋根裏にフンや尿が溜まり、臭いの原因になるだけでなく、建材を汚したり、腐らせたりする原因になってしまい、最悪の場合には、大きな修繕が必要となる場合もあります。
イタチはさまざまな菌やウィルスを持っています。万が一噛まれたり、引っ掻かれたりした場合には、人間にも感染する恐れがあるため注意が必要です。
イタチはとても凶暴な動物のため、ペットや人間などに噛みついて怪我をさせてしまう可能性があります。基本的には夜行性の動物ですが、エサを求めて日中も出てくることがあるので、出くわした場合には、絶対に近づかないようにしましょう。
では、次にイタチの足跡の特徴をご紹介します。イタチの足跡は全体が2〜3cmと、害獣の中でも、特に小さな足跡が特徴です。また、体重が軽く足跡が残りにくいため、指の跡が5本全て残らずに3〜4本ほどしか残っていないという場合も多くあります。手の平と指が離れた足跡をしており、指の先に爪の跡が残るのも特徴のひとつです。
動物の足跡を見つけた場合、どの動物なのかによって対処方法が異なります。ここでは、イタチと似た動物の足跡の特徴と見分ける方法についてご紹介します。
イタチの足跡と特に似た足跡をしているのが「テン」です。テンの足跡も、イタチの足跡と同じように、手の平と指が離れた足跡をしており、指の先に爪の跡がありますが、イタチの足跡と比べると少し大きく3〜4cmほどの足跡が残るのが特徴です。また、テンはイタチより体重が重いため、足跡もくっきりと残る傾向にあります。
ハクビシンの足跡は、イタチの足跡よりも大きく、手の平、指の両方が丸く大きく残るのが特徴です。ハクビシンの足跡の大きさは、幅が5cm程度で、長さが前足は5cm程度、後ろ足は10cm程度で、前足と後ろ足で大きさが大きく異なるので、形の似た大きさの違う足跡が残っていた場合には、ハクビシンの足跡である可能性が高いと言えます。
アライグマの足跡は、イタチなどの他の動物の足跡と異なり、指と手のひらが繋がっており、親指と4本の指が離れているため、人間の手の形に似ているのが特徴です。また、足跡の大きさは、前足が幅約6cm長さ約5.5cmで、後ろ足が幅約6cm長さ約7cmと、イタチの足跡と比べてもかなり大きな足跡が残ります。
イタチの足跡を見つけた場合には、被害が広がらないように早めに対処することが大切です。イタチは、鳥獣保護管理法という法律で捕獲が禁止されている動物のため、個人で許可なく捕獲することはできません。
個人で対策をしたい場合には、捕獲するのではなく、イタチを追い出す対策が必要となります。イタチを追い出すには、光や臭いで追い出す方法があります。
イタチは夜行性のため、光を嫌う習性があります。特に点滅する光を嫌がるため、点滅するライトをイタチが出没する箇所に設置し、点灯しておきましょう。また、近くにCDなどをぶら下げておくと、光が乱反射するため、さらに威嚇効果が高まるのでオススメです。
イタチは臭覚が発達しているため、強い臭いを嫌う傾向があります。特に、燻製や漂白剤、お酢の臭いを嫌うので、木酢液を入れたペットボトルをふたを開けた状態で地中に埋めておくなどの対策がオススメです。
また、ホームセンターやインターネットでは、イタチが嫌がる臭いを発する忌避剤も販売されているので、こちらも手軽に使用できるのでオススメですよ!
追い出す方法ではなく、確実に駆除をしたいという方は、自治体に事前に相談をし、プロの業者に依頼して駆除するのがオススメです。業者に依頼した場合には、罠の設置や点検、捕獲、回収、フンの清掃や消毒殺菌などの作業が必要となるため、相場では5万円以上の費用がかかってきます。
業者によって、金額が異なるため、数社から見積をとり、内容と金額を比較して選ぶようにしてくださいね!
イタチの足跡の特徴や見分け方、イタチの足跡を見つけた場合の対処方法についてご紹介しました。動物の足跡を見つけた場合には、被害が広がらないように、何の動物なのかを見分け、正しく対処するようにしてくださいね!